タカラヅカの醍醐味。@MISUZU 未涼亜希~My style~
2012年12月14日 タカラヅカ
タカラヅカの愉しみ方のひとつは、「成長を見守る」ことだ。
同じ衣装、同じ髪型、性別女子の脚上げラインダンスで初舞台を踏んだひよっこたちが、経験を積むことで舞台人として変わってくる。性別が男女に分かれ、個性が出てくる。その人自身の「顔」が出来上がっていく。
その変化の過程、成長する姿を眺めるのもまた、まぎれもないタカラヅカの醍醐味。
最初から完成されたモノじゃない。
タカラジェンヌは変わっていく。成長していく。
それを見守ることが、楽しい。
舞台は生もの、常に変化し続け、幕が下りればみな消えていく。
未熟な下級生はもとより、経験を積んだベテランだって、変化する。
たぶん、わたし自身が人生を重ね、変わっていくように。
タカラヅカを、タカラジェンヌを好きでいることは、人生そのものの追体験でもあるんだ。
わたしはまっつのファンになって、その「タカラヅカの醍醐味」を体感しているのだなと思う。
『MISUZU 未涼亜希~My style~』は、解説通り“「未涼亜希の流儀(スタイル)」をさまざまな角度から紐解くスペシャルな一冊です。”という、内容。
オフ写真、インタビュー、キムくんとのツーショ写真、稲葉せんせとの対談、組子(花組含む・笑)からの質問、過去の舞台写真など、内容は多岐に亘り、ボリューム満点。
前もって阪急ブックスHPにコンテンツ紹介が上がっていたので、「そこにナニが載っているか」は、ある程度理解していた。
どの写真、企画も実にツボを突いたニクいもので、愛情とこだわりのあるステキな本になっている。
それぞれうれしくてきゃーきゃー。
なんて素晴らしい本だろう……と、ページを繰りつつ。
あるページで、心臓を鷲掴みにされた。
スカステのSKY MOOK press gallery「未涼亜希」で、まっつ自ら語っていたけれど、「過去に演じた役を、今演じたらどうなるか」という企画。
放送ではルイ@『琥珀色の雨にぬれて』のみが映っていたけれど、実は全部で3つ、あとのふたつは見てのお楽しみ、だった。
過去の役を3つ、そのうちひとつはルイ、たぶんもうひとつはフランツ・ヨーゼフ@『エリザベート』だろうなと見当が付く。
3つめが、わからなかった。
企画ページの最初がルイ、次にフランツ・ヨーゼフ……ああやっぱり、ここまでは想定内。
ページをめくって、息を飲む。
ジオラモ@『アデュー・マルセイユ』!!
あれは5年前。
オサ様退団公演『アデュー・マルセイユ』初日、幕が開いて30分は優に経つのに、まったく舞台上に登場しないまっつに焦りまくった。どういうことなの、わたし、まっつを見逃したの?!と。
そして、登場するなり……爆笑した。
http://koalatta.blog48.fc2.com/blog-entry-1478.html ←当時の日記。
わたしだけじゃない、友人たちみんな大ウケしていた。
まっつはすごくがんばってた。がんばってたけど……柄違い、格違いの役に、なんともむず痒い、組ファンなら大ウケしてしまうよーなみょーなキャラクタになっていた。
「まっつ、がんばってたね」と、みんな口々に言うけれど、「まっつ、かっこよかったね」とは、誰も言わない。努力を誉めはしても、出来映えを誉めてはくれない。
「まっつが面白かった」とは言うけれど、「まっつがセクシーだった」とは、誰も言わない。……セクスィな役なのに……。面白がられちゃ、いかんやろ……面白いけどさ……。
研10で、その前の公演でも、その前の公演でも、台詞3~4つしかもらえていない、そんな扱いの脇の中堅スターだった。
薄幸キャラで、泣きそうな表情のヘタレキャラだった。頼りない若者役が、任だと思われていた。
そんなまっつが、いきなり大人の男の役。
星原先輩よりも、はっち組長よりも、格上の悪役。
わたしは大笑いして、ウケまくって、そして、そして。
うわああぁぁあん、まっつ好きだーーっ!! と、叫んでいた。
あのカユさごと、足りなさごと、大好きだった。
あれから、5年。
今のまっつなら、ジオラモ役を笑う人はひとりもいないだろう。「まっつらしい」役だと言われるだろう。
この5年で、まっつは変わった。
「今」のまっつが演じるジオラモの写真に、心臓を鷲掴みにされた。
5年前、見るなり爆笑した、あの役が。
大好きだったけど、こそばゆくて笑えたあのうさんくさいおっさんが。
本物の、「大人の男」として、ここに在る。
タカラヅカって、こういうことなんだ。
「成長を見守る」愉しみ。変化していくタカラジェンヌを愛し、彼らの人生を自分の人生と同じように愛しむ。
わたしは今、「タカラヅカの醍醐味」を味わっているんだ。
うわあああ。
もお、もお、まっつ大好きだーーっ!!
ヅカヲタでよかった。
まっつファンでよかった。
そう思える本だ、『MISUZU 未涼亜希~My style~』。
サイズ感も好き。
きゅっと詰まった小さな本。
カバー付きなのがうれしい。
タカラヅカのムック本って大抵カバーないんだもの。トップスターの写真集くらい?
中身もなにもかも、うれしいけど。
好きだけど。
特に、カバーを取ったあとの、「裏表紙の内側」に、撃ち抜かれた。
ありがとう。
この本を作ってくれた人、ほんとにありがとう。
うれしすぎて泣けた。
同じ衣装、同じ髪型、性別女子の脚上げラインダンスで初舞台を踏んだひよっこたちが、経験を積むことで舞台人として変わってくる。性別が男女に分かれ、個性が出てくる。その人自身の「顔」が出来上がっていく。
その変化の過程、成長する姿を眺めるのもまた、まぎれもないタカラヅカの醍醐味。
最初から完成されたモノじゃない。
タカラジェンヌは変わっていく。成長していく。
それを見守ることが、楽しい。
舞台は生もの、常に変化し続け、幕が下りればみな消えていく。
未熟な下級生はもとより、経験を積んだベテランだって、変化する。
たぶん、わたし自身が人生を重ね、変わっていくように。
タカラヅカを、タカラジェンヌを好きでいることは、人生そのものの追体験でもあるんだ。
わたしはまっつのファンになって、その「タカラヅカの醍醐味」を体感しているのだなと思う。
『MISUZU 未涼亜希~My style~』は、解説通り“「未涼亜希の流儀(スタイル)」をさまざまな角度から紐解くスペシャルな一冊です。”という、内容。
オフ写真、インタビュー、キムくんとのツーショ写真、稲葉せんせとの対談、組子(花組含む・笑)からの質問、過去の舞台写真など、内容は多岐に亘り、ボリューム満点。
前もって阪急ブックスHPにコンテンツ紹介が上がっていたので、「そこにナニが載っているか」は、ある程度理解していた。
どの写真、企画も実にツボを突いたニクいもので、愛情とこだわりのあるステキな本になっている。
それぞれうれしくてきゃーきゃー。
なんて素晴らしい本だろう……と、ページを繰りつつ。
あるページで、心臓を鷲掴みにされた。
スカステのSKY MOOK press gallery「未涼亜希」で、まっつ自ら語っていたけれど、「過去に演じた役を、今演じたらどうなるか」という企画。
放送ではルイ@『琥珀色の雨にぬれて』のみが映っていたけれど、実は全部で3つ、あとのふたつは見てのお楽しみ、だった。
過去の役を3つ、そのうちひとつはルイ、たぶんもうひとつはフランツ・ヨーゼフ@『エリザベート』だろうなと見当が付く。
3つめが、わからなかった。
企画ページの最初がルイ、次にフランツ・ヨーゼフ……ああやっぱり、ここまでは想定内。
ページをめくって、息を飲む。
ジオラモ@『アデュー・マルセイユ』!!
あれは5年前。
オサ様退団公演『アデュー・マルセイユ』初日、幕が開いて30分は優に経つのに、まったく舞台上に登場しないまっつに焦りまくった。どういうことなの、わたし、まっつを見逃したの?!と。
そして、登場するなり……爆笑した。
http://koalatta.blog48.fc2.com/blog-entry-1478.html ←当時の日記。
わたしだけじゃない、友人たちみんな大ウケしていた。
まっつはすごくがんばってた。がんばってたけど……柄違い、格違いの役に、なんともむず痒い、組ファンなら大ウケしてしまうよーなみょーなキャラクタになっていた。
「まっつ、がんばってたね」と、みんな口々に言うけれど、「まっつ、かっこよかったね」とは、誰も言わない。努力を誉めはしても、出来映えを誉めてはくれない。
「まっつが面白かった」とは言うけれど、「まっつがセクシーだった」とは、誰も言わない。……セクスィな役なのに……。面白がられちゃ、いかんやろ……面白いけどさ……。
研10で、その前の公演でも、その前の公演でも、台詞3~4つしかもらえていない、そんな扱いの脇の中堅スターだった。
薄幸キャラで、泣きそうな表情のヘタレキャラだった。頼りない若者役が、任だと思われていた。
そんなまっつが、いきなり大人の男の役。
星原先輩よりも、はっち組長よりも、格上の悪役。
わたしは大笑いして、ウケまくって、そして、そして。
うわああぁぁあん、まっつ好きだーーっ!! と、叫んでいた。
あのカユさごと、足りなさごと、大好きだった。
あれから、5年。
今のまっつなら、ジオラモ役を笑う人はひとりもいないだろう。「まっつらしい」役だと言われるだろう。
この5年で、まっつは変わった。
「今」のまっつが演じるジオラモの写真に、心臓を鷲掴みにされた。
5年前、見るなり爆笑した、あの役が。
大好きだったけど、こそばゆくて笑えたあのうさんくさいおっさんが。
本物の、「大人の男」として、ここに在る。
タカラヅカって、こういうことなんだ。
「成長を見守る」愉しみ。変化していくタカラジェンヌを愛し、彼らの人生を自分の人生と同じように愛しむ。
わたしは今、「タカラヅカの醍醐味」を味わっているんだ。
うわあああ。
もお、もお、まっつ大好きだーーっ!!
ヅカヲタでよかった。
まっつファンでよかった。
そう思える本だ、『MISUZU 未涼亜希~My style~』。
サイズ感も好き。
きゅっと詰まった小さな本。
カバー付きなのがうれしい。
タカラヅカのムック本って大抵カバーないんだもの。トップスターの写真集くらい?
中身もなにもかも、うれしいけど。
好きだけど。
特に、カバーを取ったあとの、「裏表紙の内側」に、撃ち抜かれた。
ありがとう。
この本を作ってくれた人、ほんとにありがとう。
うれしすぎて泣けた。
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