まっつさんと、レオくん。@新人公演『JIN-仁-』
2012年11月2日 タカラヅカ 新人公演『JIN-仁-』を観てナニに驚いたかってそりゃ、恭太郎さんが、ホモじゃない!ってことだったりします。
いやその、ホモというとイメージ限定されて不適切かもしれんが。
本役の恭太郎さんは、とてもややこしい人でした。旗本として生きるまっすぐな瞳の若者だったのが、同門の友人・坂本龍馬の影響で、どんどん変わっていく。……歪んで、行く。
恭太郎は、龍馬をライバル視していた。真面目でお堅い恭太郎からすれば、龍馬のいい加減さ軽薄さは侮蔑の対象。ああいうタイプの人間はキライ、だけど無視できない、彼の才能と魅力を認めている、師が彼を高く評価し、世間も彼を必要としている、その理由がよくわかる……わかるけど、好きになれない。
その葛藤と、対抗心。
龍馬がいなかったら、恭太郎は別の人生を歩んでいただろう、そう思わせるほど、大きな影響を受けている。
その姿がいちいちすごくて。
「龍馬が嫌い」と全身で訴える姿は、「龍馬が好き」と声なき叫びをあげているよーにしか見えなくて。
好きな人に好きだと言えるよーな、ごくあたりまえの、ふつーの人間なら良かったのにね。
龍馬への思いを認めることは、負けを認めること、だったんだよね。武士として将軍様の旗本として、それだけは絶対できなかったんだね。
という、「なんでそこまで……!」と見ている方がびびるくらい、恭太郎兄上はややこしいツンデレ様でした。
それが「橘恭太郎」という役のデフォルトなのかと思っていたから。
新公で、ややこしさなんてまーったくない、台詞にあるだけのメンタルを表現する、素直で子どもっぽい恭太郎さんに、びっくりしたのです。
恭太郎がホモだったのは、中の人の演技ゆえか!!
いやその、予想してなかったわけじゃないけど、それにしても想像以上に落差の大きい、完璧な別人ぶりでした。
はー。
恭太郎、って、面白い役だなあ。演じ方ひとつで、こうまで変わるんだ。
まっつの役作りがややこしすぎるのかもしれない。
恭太郎さんはややこしいけれど、「わかりやすい」。彼が言葉に反して龍馬を好きすぎるのは、一目瞭然。その「言動と内心がチガウ」様を、まっつはとても細かく創り上げ、それゆえに複雑さ半端ナイ人になっている。で、その複雑さや屈折っぷりは、「言動と内心がチガウ」ことをさらに「わかりやすく」見せる効果がある。
そこまでややこしく創り上げなくても、記号的なものは伝わる。
前回のフェリペ二世にしても、同じことを思ったはず。
新公のフェリペ二世は、本役ほどの複雑さはないけど、これも十分アリだと。
今回の恭太郎も、本役ほど複雑なことをしなくても、恭太郎としてぜんぜんアリだ。
まっつってほんとに、複雑なキャラクタにしちゃうんだなあ。
あー、アトスのときは新公でそーゆーのを感じなかった。あれは役が悪かったのかなー。こだまっち脚本が理解できない、といろんなところで言ってたもんな、まっつ。複雑に作り込むよーな役でも作品でもなかったからか。
また、新公のあすくんがうまかったし、まっつまんまのイメージを踏襲していたことも、あるのかも。
恭太郎役が面白すぎて、興味深くて、まずそこに言及しちゃったけれど。
新人公演の恭太郎@レオくんは、素直な役作りでした。
本役さんが必要以上に複雑にしているだけで、脚本にあるだけの情報を、そのまんま板に載せた感じ。
まっすぐで、幼くて。清潔で。
幼いからがむしゃらで、「自分もなにかしなきゃ!」と焦って、自滅した感じ。
ラストの方の、高岡一味になったあととか、すねて地団太踏んでる中学生みたいだった。対する龍馬@翔くんも、器量の大きさよりは大雑把さの方が強かったから、どっちもどっちっぽかったなあ。
あー、あと、これは新公だから仕方ないんだけど、最初の刺客に教われるとこ、刺客がふたりしかいなくて……恭太郎さん、弱っ、と、思った……。
本公演は4対1だから、そりゃ斬られても仕方ないけど、「剣の達人」設定なのに、2対1で一方的に斬られちゃうのは、なんだかなあ。
や、現実なら2対1じゃ負けて当然だけど、フィクションで「剣の達人」でこれはちとサミシイ。
また、新公だから、あまり洗練された動きでもないしね。みんなこわごわ手順通りにやってるから、余計に強そうに見えない……みなさんが。
外見はもちろん美しい。
レオくん、きれいだなあ。男役としてシンプルに美しいわ。青天からデコのラインがきちんと美しいって素晴らしいことだと思う。
また、顔の造作が微妙にまっつと共通項多し。
外見の出来上がり度が高いだけに、相変わらず声が残念。声で損をしているので、芝居もうまく見えない。
黙って芝居してるときがいちばんカッコイイなー。
てことでわたしは、BJの影@レオくん希望です。
来年のまっつDC『ブラック・ジャック』。
BJメイクで台詞なし、ただひたすら踊る役。
まっつと顔のタイプが似ているし、小柄だし、ダンサーだし。適任だと思うんだけどなー。
ところでまつださん、「本番前にレオくんの手を握って『がんばって』と言った」って、ななななんですかそのプレイ。
まつださんって、そんなことする人なんだ……? いつも? それとも今回だけ?
たとえば、扇めぐむ氏の手を握って「がんばって」と言うまっつさんは想像が出来ないっす……。
レオくんがはにかみながら、上記のエピソードを話す、というだけで、なんかすごいなー、という気分になりましたよ、byスカステ。
いやその、ホモというとイメージ限定されて不適切かもしれんが。
本役の恭太郎さんは、とてもややこしい人でした。旗本として生きるまっすぐな瞳の若者だったのが、同門の友人・坂本龍馬の影響で、どんどん変わっていく。……歪んで、行く。
恭太郎は、龍馬をライバル視していた。真面目でお堅い恭太郎からすれば、龍馬のいい加減さ軽薄さは侮蔑の対象。ああいうタイプの人間はキライ、だけど無視できない、彼の才能と魅力を認めている、師が彼を高く評価し、世間も彼を必要としている、その理由がよくわかる……わかるけど、好きになれない。
その葛藤と、対抗心。
龍馬がいなかったら、恭太郎は別の人生を歩んでいただろう、そう思わせるほど、大きな影響を受けている。
その姿がいちいちすごくて。
「龍馬が嫌い」と全身で訴える姿は、「龍馬が好き」と声なき叫びをあげているよーにしか見えなくて。
好きな人に好きだと言えるよーな、ごくあたりまえの、ふつーの人間なら良かったのにね。
龍馬への思いを認めることは、負けを認めること、だったんだよね。武士として将軍様の旗本として、それだけは絶対できなかったんだね。
という、「なんでそこまで……!」と見ている方がびびるくらい、恭太郎兄上はややこしいツンデレ様でした。
それが「橘恭太郎」という役のデフォルトなのかと思っていたから。
新公で、ややこしさなんてまーったくない、台詞にあるだけのメンタルを表現する、素直で子どもっぽい恭太郎さんに、びっくりしたのです。
恭太郎がホモだったのは、中の人の演技ゆえか!!
いやその、予想してなかったわけじゃないけど、それにしても想像以上に落差の大きい、完璧な別人ぶりでした。
はー。
恭太郎、って、面白い役だなあ。演じ方ひとつで、こうまで変わるんだ。
まっつの役作りがややこしすぎるのかもしれない。
恭太郎さんはややこしいけれど、「わかりやすい」。彼が言葉に反して龍馬を好きすぎるのは、一目瞭然。その「言動と内心がチガウ」様を、まっつはとても細かく創り上げ、それゆえに複雑さ半端ナイ人になっている。で、その複雑さや屈折っぷりは、「言動と内心がチガウ」ことをさらに「わかりやすく」見せる効果がある。
そこまでややこしく創り上げなくても、記号的なものは伝わる。
前回のフェリペ二世にしても、同じことを思ったはず。
新公のフェリペ二世は、本役ほどの複雑さはないけど、これも十分アリだと。
今回の恭太郎も、本役ほど複雑なことをしなくても、恭太郎としてぜんぜんアリだ。
まっつってほんとに、複雑なキャラクタにしちゃうんだなあ。
あー、アトスのときは新公でそーゆーのを感じなかった。あれは役が悪かったのかなー。こだまっち脚本が理解できない、といろんなところで言ってたもんな、まっつ。複雑に作り込むよーな役でも作品でもなかったからか。
また、新公のあすくんがうまかったし、まっつまんまのイメージを踏襲していたことも、あるのかも。
恭太郎役が面白すぎて、興味深くて、まずそこに言及しちゃったけれど。
新人公演の恭太郎@レオくんは、素直な役作りでした。
本役さんが必要以上に複雑にしているだけで、脚本にあるだけの情報を、そのまんま板に載せた感じ。
まっすぐで、幼くて。清潔で。
幼いからがむしゃらで、「自分もなにかしなきゃ!」と焦って、自滅した感じ。
ラストの方の、高岡一味になったあととか、すねて地団太踏んでる中学生みたいだった。対する龍馬@翔くんも、器量の大きさよりは大雑把さの方が強かったから、どっちもどっちっぽかったなあ。
あー、あと、これは新公だから仕方ないんだけど、最初の刺客に教われるとこ、刺客がふたりしかいなくて……恭太郎さん、弱っ、と、思った……。
本公演は4対1だから、そりゃ斬られても仕方ないけど、「剣の達人」設定なのに、2対1で一方的に斬られちゃうのは、なんだかなあ。
や、現実なら2対1じゃ負けて当然だけど、フィクションで「剣の達人」でこれはちとサミシイ。
また、新公だから、あまり洗練された動きでもないしね。みんなこわごわ手順通りにやってるから、余計に強そうに見えない……みなさんが。
外見はもちろん美しい。
レオくん、きれいだなあ。男役としてシンプルに美しいわ。青天からデコのラインがきちんと美しいって素晴らしいことだと思う。
また、顔の造作が微妙にまっつと共通項多し。
外見の出来上がり度が高いだけに、相変わらず声が残念。声で損をしているので、芝居もうまく見えない。
黙って芝居してるときがいちばんカッコイイなー。
てことでわたしは、BJの影@レオくん希望です。
来年のまっつDC『ブラック・ジャック』。
BJメイクで台詞なし、ただひたすら踊る役。
まっつと顔のタイプが似ているし、小柄だし、ダンサーだし。適任だと思うんだけどなー。
ところでまつださん、「本番前にレオくんの手を握って『がんばって』と言った」って、ななななんですかそのプレイ。
まつださんって、そんなことする人なんだ……? いつも? それとも今回だけ?
たとえば、扇めぐむ氏の手を握って「がんばって」と言うまっつさんは想像が出来ないっす……。
レオくんがはにかみながら、上記のエピソードを話す、というだけで、なんかすごいなー、という気分になりましたよ、byスカステ。
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