道は後ろに出来るから。@YUMI 悠未ひろ~My style~
2013年1月24日 タカラヅカ
ともちん本を手にしたときの第一印象は、「かっこいい」「ステキ」などでなく……いやもちろんそれも「きゃ~~っ!」という黄色い悲鳴と共にわき上がってきたけれど、それ以前に、それ以上に。
ふつうだ。
と、思った。
え? え?
ともちが、クマの着ぐるみ着て寝転がってるんぢゃないのっ?!
と、最初にカバーめくって、ふつーなことに驚いちゃったよ。
誰かさんの影響で!! パンダの着ぐるみ着て、うれしそーにキザったりポーズつけたりしてた人がいたせいで!(笑)
そっかー……カラダ張ってお笑いやる必要はないんだなー……。
ふつーに二枚目で終始していいんだー。
先に出ていたまっつ本を熟読しすぎていたせいで、いちいち比べてしまう。
いやあ、なんつーか。
個性が際立つね。
ともち本は、派手だ。明るい。
表紙に使われている色数からして違う。
ともち本はフルカラー、まっつ本は2色刷って感じ。
どっちがいいと言っているのではなく、個性が出ていて、双方いいなと。
ともちんの明るさや派手さをいいなあと、うらやましいなと思うけれど、かといって、コレをまっつにやって欲しいとは思わないんだもん、これでいいってことなんだろう。
男役を極めつつある彼らは、侵しがたい個性を持つ。
良くも悪くもそれは確固たるモノで、半端なことで揺らいだりしないのだ。
そのことがよーっく現れていて、愛しい(笑)。
あー、ともちかっこいい……。
ともちん本の方が、より「写真集」っぽいな。素顔写真ページが多いからかも。まっつは扮装写真が多く、素顔ショットは(インタビューの間のカット以外は)冒頭のみだったため、企画モノ・読み物的な印象。
わたしはともちの素顔も大好物なので、ありがたくいただきます。うまうま。
で。
単純に「ともち好きだしー、まっつ本が読み応えあったしー、ともち本もきっと楽しいぞー」てなキモチで発売日にいそいそ梅田キャトルレーヴへ行き、特典写真もいただいて、わくわく帰宅したわけなんですが。
写真を眺めてきゃーきゃーするだけでなく、対談やインタビューもじっくり読んで。
……インタビューで、泣けてしょーがなかったっす。
なんだろ。
「悠未ひろ」の人生を、順を追って語ってある……その言葉に、そのときのともちの姿が、そしてそれを見たわたしがどう思っていたかが、あざやかに浮かび上がるんだ。
ヅカ最長身長、っていう、ただそれだけで入団前から注目されていた。騒がれていた。だから、抜擢されていた印象があった。
でもわたしは、好きじゃなかった。
大きいだけでちやほやされて、それ以上の魅力を感じなかった。
ゴジラ認識だったもんなあ。カラダが大きいから、だけでなく、顔が似てる、てな。……ひどい。
それがまさかの、『Le Petit Jardin』でともちオチ。
ともちがかっこよく見える……今までゴジラ認識だったのに……ゴジラだと思っていたはずの過去映像を見てすら、かっこよく見える……。
以来、わくわくともちを眺めていたのに。
危惧したのは、かしちゃんのサヨナラ公演『維新回天・竜馬伝!』。
ともちひとりが浮いていて、「これからこの人、どうなるんだろう」と思った。
居場所がない……花道でだけ芝居をさせて、他の人と絡ませない、絡ませられない。大きすぎるともちは、たか花も対で使われていたあひちゃんもいなくなった宙組で、これからどうなるんだろう。
下級生のみっちゃんが、ともちんより上の番手としてやってきた。劇団としては、学年逆転の生え抜きスターなんて、目の上のたんこぶだろうし。
すごく嫌な胸騒ぎを感じた。
不安は的中というか。
次の本公演、タニちゃんお披露目の『バレンシアの熱い花』で専科さん役になって……ともちんも「わきまえた」たたずまいになっていて。
このまま七帆くんにも抜かされて、完全な脇に、または退団するしかないんだろうな、って空気が漂っていて。
不安を感じる合間合間に、ぽーんと跳ね上がる空気があった。
それが、タニちゃん時代の『A/L』や、『Paradise Prince』で。
ともちん本の対談相手がサイトーくんだと知ったときに「さもありなん」と思った。
あの『維新回天・竜馬伝!』を観たあとに『A/L』を観て、どんだけよろこんだか。
それまでともちんは「動く背景」「(どうでも)いい人」ばっかやってきたんだ、たか花時代。
ともちんに「悪役が出来る」と新たな道を示したのが『A/L』のサイトーくんだ。
そしてともちんは、『A/L』以降ずーーっと悪役、敵役ばかりやらされるようになる。
それがサイトーくんの『TRAFALGAR』で、突然ともちん本来の持ち味の役、「いい人」の役。
そっから先は、みんな思い出したかのようにともちにも「いい人」をさせはじめる……。
ともちの岐路には、いつもサイトーくんがいた。
そんなこんなが、鮮やかに浮かぶ。
わたしがともちんを見て危惧していた、そのときほんとにともち自身も途方に暮れていたんだ、迷っていたんだ……当時のことが思い出されて、気がついたら泣いていた。
ずいぶん読み進んでから、顔がびちゃびちゃなのに気がついて、ちょお待てオレ泣いてんのか、とびびる……。いつから泣いてたんだ、泣くとは夢にも思ってなかったから油断しまくってた。
や、わたしなんかゆるいファンなので、各組に好きな人がいて、「宙組ではともち!」だっただけの、その程度のファンで、だから本気のファンの人に対して「なにをおこがましいことを言ってんだ」ってもん。
だけど、ゆるくだけど、ライトにだけど、ともちを好きで、彼を眺めて来た年月は、たしかにわたしの中にあって。
「女優さんや歌手を目指してきた訳ではない」というともちの言葉に、また、改めて泣く。
「宝塚の男役」を目標に突き進み、今、タカラヅカの男役である、ともち。
タカラヅカは有限の楽園。みんないずれはここを旅立ち、他の世界で生きることになる。
人生は長く、タカラヅカは一瞬。
その儚いものにこだわり、愛し続ける姿が、愛しい。
誇らしい。
「悠未ひろ」でいてくれて、ありがとう。
心から、そう思う。
いい本だ。
ほんっとにいい本だ、『My style』。
出してくれてありがとう。
ところで、『My style』の3冊目は誰?
なんでまだ発表になってないの?
まっつ本発売時には、とっくにともちん本が発表になっていたよね?
『オーシャンズ11』上演時期に合わせて、みつる本だと信じてるんだけど……出るよね、みつる本?
ふつうだ。
と、思った。
え? え?
ともちが、クマの着ぐるみ着て寝転がってるんぢゃないのっ?!
と、最初にカバーめくって、ふつーなことに驚いちゃったよ。
誰かさんの影響で!! パンダの着ぐるみ着て、うれしそーにキザったりポーズつけたりしてた人がいたせいで!(笑)
そっかー……カラダ張ってお笑いやる必要はないんだなー……。
ふつーに二枚目で終始していいんだー。
先に出ていたまっつ本を熟読しすぎていたせいで、いちいち比べてしまう。
いやあ、なんつーか。
個性が際立つね。
ともち本は、派手だ。明るい。
表紙に使われている色数からして違う。
ともち本はフルカラー、まっつ本は2色刷って感じ。
どっちがいいと言っているのではなく、個性が出ていて、双方いいなと。
ともちんの明るさや派手さをいいなあと、うらやましいなと思うけれど、かといって、コレをまっつにやって欲しいとは思わないんだもん、これでいいってことなんだろう。
男役を極めつつある彼らは、侵しがたい個性を持つ。
良くも悪くもそれは確固たるモノで、半端なことで揺らいだりしないのだ。
そのことがよーっく現れていて、愛しい(笑)。
あー、ともちかっこいい……。
ともちん本の方が、より「写真集」っぽいな。素顔写真ページが多いからかも。まっつは扮装写真が多く、素顔ショットは(インタビューの間のカット以外は)冒頭のみだったため、企画モノ・読み物的な印象。
わたしはともちの素顔も大好物なので、ありがたくいただきます。うまうま。
で。
単純に「ともち好きだしー、まっつ本が読み応えあったしー、ともち本もきっと楽しいぞー」てなキモチで発売日にいそいそ梅田キャトルレーヴへ行き、特典写真もいただいて、わくわく帰宅したわけなんですが。
写真を眺めてきゃーきゃーするだけでなく、対談やインタビューもじっくり読んで。
……インタビューで、泣けてしょーがなかったっす。
なんだろ。
「悠未ひろ」の人生を、順を追って語ってある……その言葉に、そのときのともちの姿が、そしてそれを見たわたしがどう思っていたかが、あざやかに浮かび上がるんだ。
ヅカ最長身長、っていう、ただそれだけで入団前から注目されていた。騒がれていた。だから、抜擢されていた印象があった。
でもわたしは、好きじゃなかった。
大きいだけでちやほやされて、それ以上の魅力を感じなかった。
ゴジラ認識だったもんなあ。カラダが大きいから、だけでなく、顔が似てる、てな。……ひどい。
それがまさかの、『Le Petit Jardin』でともちオチ。
ともちがかっこよく見える……今までゴジラ認識だったのに……ゴジラだと思っていたはずの過去映像を見てすら、かっこよく見える……。
以来、わくわくともちを眺めていたのに。
危惧したのは、かしちゃんのサヨナラ公演『維新回天・竜馬伝!』。
ともちひとりが浮いていて、「これからこの人、どうなるんだろう」と思った。
居場所がない……花道でだけ芝居をさせて、他の人と絡ませない、絡ませられない。大きすぎるともちは、たか花も対で使われていたあひちゃんもいなくなった宙組で、これからどうなるんだろう。
下級生のみっちゃんが、ともちんより上の番手としてやってきた。劇団としては、学年逆転の生え抜きスターなんて、目の上のたんこぶだろうし。
すごく嫌な胸騒ぎを感じた。
不安は的中というか。
次の本公演、タニちゃんお披露目の『バレンシアの熱い花』で専科さん役になって……ともちんも「わきまえた」たたずまいになっていて。
このまま七帆くんにも抜かされて、完全な脇に、または退団するしかないんだろうな、って空気が漂っていて。
不安を感じる合間合間に、ぽーんと跳ね上がる空気があった。
それが、タニちゃん時代の『A/L』や、『Paradise Prince』で。
ともちん本の対談相手がサイトーくんだと知ったときに「さもありなん」と思った。
あの『維新回天・竜馬伝!』を観たあとに『A/L』を観て、どんだけよろこんだか。
それまでともちんは「動く背景」「(どうでも)いい人」ばっかやってきたんだ、たか花時代。
ともちんに「悪役が出来る」と新たな道を示したのが『A/L』のサイトーくんだ。
そしてともちんは、『A/L』以降ずーーっと悪役、敵役ばかりやらされるようになる。
それがサイトーくんの『TRAFALGAR』で、突然ともちん本来の持ち味の役、「いい人」の役。
そっから先は、みんな思い出したかのようにともちにも「いい人」をさせはじめる……。
ともちの岐路には、いつもサイトーくんがいた。
そんなこんなが、鮮やかに浮かぶ。
わたしがともちんを見て危惧していた、そのときほんとにともち自身も途方に暮れていたんだ、迷っていたんだ……当時のことが思い出されて、気がついたら泣いていた。
ずいぶん読み進んでから、顔がびちゃびちゃなのに気がついて、ちょお待てオレ泣いてんのか、とびびる……。いつから泣いてたんだ、泣くとは夢にも思ってなかったから油断しまくってた。
や、わたしなんかゆるいファンなので、各組に好きな人がいて、「宙組ではともち!」だっただけの、その程度のファンで、だから本気のファンの人に対して「なにをおこがましいことを言ってんだ」ってもん。
だけど、ゆるくだけど、ライトにだけど、ともちを好きで、彼を眺めて来た年月は、たしかにわたしの中にあって。
「女優さんや歌手を目指してきた訳ではない」というともちの言葉に、また、改めて泣く。
「宝塚の男役」を目標に突き進み、今、タカラヅカの男役である、ともち。
タカラヅカは有限の楽園。みんないずれはここを旅立ち、他の世界で生きることになる。
人生は長く、タカラヅカは一瞬。
その儚いものにこだわり、愛し続ける姿が、愛しい。
誇らしい。
「悠未ひろ」でいてくれて、ありがとう。
心から、そう思う。
いい本だ。
ほんっとにいい本だ、『My style』。
出してくれてありがとう。
ところで、『My style』の3冊目は誰?
なんでまだ発表になってないの?
まっつ本発売時には、とっくにともちん本が発表になっていたよね?
『オーシャンズ11』上演時期に合わせて、みつる本だと信じてるんだけど……出るよね、みつる本?
コメント