顔を上げて、前へ進む。@未涼亜希『ブラック・ジャック』青年館お茶会
2013年2月25日 タカラヅカ 前日行われた未涼亜希『ブラック・ジャック』青年館公演お茶会、わたしたちは「きっと筆談」だと覚悟していた。
劇場で会う友人たち、まっつメイトたち、みんな同じ思いだった。
無理に声を出してくれとは思わない。筆談でいいよ、顔を見られるだけでいいよ。
や、お茶会自体中止でも仕方ないと思うけど、中止する方が大変なんだろうとも思う、イベントの規模として。
きっとファンの人からたくさん手紙をもらったりして、エールは受け取っているだろうけれど、わたしみたいにただ客席から眺めるだけの人間もいるわけで、そんなゆるい立場のファンが「応援しています」と駆けつけられるのが、個人名義のイベント、お茶会なわけで。
筆談でもいい、なにもなくていい、ただ姿を見せてくれるだけで。
……てなキモチだったんですが、わたしの思い込みに反し、まっつは喋ってくれました。
てゆーか、「ふつーにお茶会」だった。
まっつの喉の調子についてのアナウンスもなし。司会者はふつーに公演についての質問をし、まっつがそれに答える。
まっつの声は、ひどい。
舞台であれだけ美声で話しているのが、嘘のよう。
かすれて、小さく、聞き取りにくい。
音程が取りにくいらしく、棒読みというか、ぶっきらぼうになっている。
もちろん、無理して喋って公演に差し支える、ような容態ではないんだろう。快方に向かっているのだろう。
お茶会でトークをしても問題はない、と判断したからだろう。
だけど、声も話し方も、健康体のそれではない。
こんな状況で、容態で、あれだけの舞台を見せているのか。
そのことに、驚く。
そして。
こんな状態なのに、不調についての説明・言い訳、一切なし。
通常のお茶会を進行する。
お茶会は、言い訳の場でも、泣き言の場でもない。
そのプロ根性というか、プライドというか。
ボロボロだったDC楽前日、言い訳などなく、ただ決意を語った挨拶を思い出した。
ただしここは、ファンだけのイベントの場なので。
なにも語らなくても、まっつが不調であることは、わかっている。それを押して、平気な振りで、マイクを握っているのだということも、わかっている。
だから彼がどんだけ聞き取りにくいぼそぼそ喋りでも、感情の見えない一本調子になっても、お茶会自体コンパクトに短くまとめられて、まっつにできるだけ負担を掛けない内容になっていても、まるっと受け止めている。
互いにわかっていて、あえて、言葉にはしない。
いやもお、その空気感。
まっつは最後に「普段の10分の1も喋れていない」と残念そうに言っていた。彼が自分の体調に関することで、口にしたのは、これだけ。
どんだけ申し訳なく思っていても、くやしくてもかなしくても、それを言葉にすることはできない。
生の舞台は、その1回1回がすべて。そのときの最良のモノを創り上げているのだから、「足りなくてすみません」などあってはならない。最良なのだ、と胸を張らなければ、お客様に失礼だ。
アクシデントはアクシデントとして、ペナルティはペナルティとして、受け止めた上で、より高見を目指して、あがき続けている。
結果はすべて、舞台の上。
賞賛も批判もすべて、舞台の上。
その覚悟の決め方、舞台人としての揺るがなさに震撼する。
てなことはともかく。
お茶会開始して、「えっ、筆談じゃないの? まっつ喋るの?」とこっちがまだ心構えできてない状態なのに、司会はしれーーっと「では公演のお話ですが、トラヴィスさんと最後に別れるとき……」と、いきなりソコっ?!な話になったのが、たまらんかった(笑)。
いきなり、トラヴィス@ホタテ。
や、初の東上公演おめでとう、ってな前振りはあり、これが最後の青年館出演だってな話があったけど。(青年館は取り壊し決定済みだそーですよ)
公演の話は、いきなりトラヴィス……。
ナニをさておいても、これだけは聞かなきゃならんことなのか、トラヴィス……。
みんなどんだけ、トラヴィス好きなんっ?!(笑)
トラヴィスが帰国するとわかったときの「お前はもういないのか……(byオスカル)」的なBJ先生のやり取りから、トラヴィスとはどうなのよ?という質問。
えー、大事なことだからメモメモ。
BJ先生は、トラヴィスが好き。
真面目で一生懸命だから。1年も一緒にいて、情もわいている。心を開くことが出来る。
まっつから「好き」という言葉を聞けるとわっ。
キャラクタの愛憎に関しては、口の重い人、慎重な人、というイメージなんだが。
むしろ「恋人ですよね?」「違います」と、否定するコメントをよく聞くイメージ……えええ、恋人だと思ってたのに、チガウのかー、と。
いつから好きだったのか、と突っ込む司会者に、「旅館の名刺を渡したときには、もう好意を持っていた」という意味の回答。
BJは警戒心の強い人ではないので、わりにさっくり好悪で心を動かすようですな。
それはわかるけど。カイトくん@咲ちゃんに対しても、バイロンさん@ともみんに対しても、わりにころっと好意的になっているし。
でもさー、名刺のくだりってさー。
発信器のあれやこれやは、名刺のあと、ですよ?
発信器が直りましたー!! とやって来て、やっぱダメだ、「修理が済んだら教えてくれ」と切り捨て!とか、好きになっている相手に、やってたのか!!
なんつープレイだ……っ!!(笑)
そのあとのあんなことも、こんなことも、すでに心を許していながら、ツンツンしてたってことですか、BJ先生。
なんなのその萌え設定。
BJの中の人はそのへん理解していないようですが、それって相当おいしいです、ありがとうございます。ごちそうさまです。
もひとつ、とんでもなくツボったのは、プログラムの裏表紙の話。
BJ@まっつが、テーブルに足を投げ出して眠っている写真。
あれってなに? ナニか意味とかストーリーとかあんの?
「正塚先生がやれって言うから、やりました」
ノープラン。ナニか深い意味があるでなし。
えーと、つまりだ。
正塚先生の、まっつドリーム。
まっつにBJって合うんぢゃね? からはじまっただけのことはある!
まっつBJがこんなことしたら、萌えんぢゃね? トキメクんぢゃね? やっちってもよくね?的な?
正塚先生、握手握手!! あのポスターといい、ほんっとにまっつの魅力をわかってくれてまっつ!!
声が不自由でも、「伝えたい」という気持ちのこもったお茶会だった。
ピノコのこと、他の出演者たちのこと、いろいろ話していた。
ああ、話したいんだろうなあ、と思うのは、お茶会が進むにつれ、声が出るようになっていくこと。
最初のしわがれ方はびびったけど、話しているうちに、本人の熱意的に「声」が出るようになっていくのね。伝えたい、という思いがあるから。
あんだけがんばって話して、コンディションはどうなんだろう。
大丈夫かな。
そう思って観劇した、月曜日。
休みなしぶっ通し10公演の、ちょうど真ん中。
初日からずっと歌声がろくに聞こえなかった、1幕ラストのコーラス部分で、BJの歌声がすーっと響いた。
あきらめていない。
この人はまだ、なにもあきらめてない。
まだ、前へ進もうとしている。
あがき続けている。
出来ることを。
今の最上を。
泣いた。
劇場で会う友人たち、まっつメイトたち、みんな同じ思いだった。
無理に声を出してくれとは思わない。筆談でいいよ、顔を見られるだけでいいよ。
や、お茶会自体中止でも仕方ないと思うけど、中止する方が大変なんだろうとも思う、イベントの規模として。
きっとファンの人からたくさん手紙をもらったりして、エールは受け取っているだろうけれど、わたしみたいにただ客席から眺めるだけの人間もいるわけで、そんなゆるい立場のファンが「応援しています」と駆けつけられるのが、個人名義のイベント、お茶会なわけで。
筆談でもいい、なにもなくていい、ただ姿を見せてくれるだけで。
……てなキモチだったんですが、わたしの思い込みに反し、まっつは喋ってくれました。
てゆーか、「ふつーにお茶会」だった。
まっつの喉の調子についてのアナウンスもなし。司会者はふつーに公演についての質問をし、まっつがそれに答える。
まっつの声は、ひどい。
舞台であれだけ美声で話しているのが、嘘のよう。
かすれて、小さく、聞き取りにくい。
音程が取りにくいらしく、棒読みというか、ぶっきらぼうになっている。
もちろん、無理して喋って公演に差し支える、ような容態ではないんだろう。快方に向かっているのだろう。
お茶会でトークをしても問題はない、と判断したからだろう。
だけど、声も話し方も、健康体のそれではない。
こんな状況で、容態で、あれだけの舞台を見せているのか。
そのことに、驚く。
そして。
こんな状態なのに、不調についての説明・言い訳、一切なし。
通常のお茶会を進行する。
お茶会は、言い訳の場でも、泣き言の場でもない。
そのプロ根性というか、プライドというか。
ボロボロだったDC楽前日、言い訳などなく、ただ決意を語った挨拶を思い出した。
ただしここは、ファンだけのイベントの場なので。
なにも語らなくても、まっつが不調であることは、わかっている。それを押して、平気な振りで、マイクを握っているのだということも、わかっている。
だから彼がどんだけ聞き取りにくいぼそぼそ喋りでも、感情の見えない一本調子になっても、お茶会自体コンパクトに短くまとめられて、まっつにできるだけ負担を掛けない内容になっていても、まるっと受け止めている。
互いにわかっていて、あえて、言葉にはしない。
いやもお、その空気感。
まっつは最後に「普段の10分の1も喋れていない」と残念そうに言っていた。彼が自分の体調に関することで、口にしたのは、これだけ。
どんだけ申し訳なく思っていても、くやしくてもかなしくても、それを言葉にすることはできない。
生の舞台は、その1回1回がすべて。そのときの最良のモノを創り上げているのだから、「足りなくてすみません」などあってはならない。最良なのだ、と胸を張らなければ、お客様に失礼だ。
アクシデントはアクシデントとして、ペナルティはペナルティとして、受け止めた上で、より高見を目指して、あがき続けている。
結果はすべて、舞台の上。
賞賛も批判もすべて、舞台の上。
その覚悟の決め方、舞台人としての揺るがなさに震撼する。
てなことはともかく。
お茶会開始して、「えっ、筆談じゃないの? まっつ喋るの?」とこっちがまだ心構えできてない状態なのに、司会はしれーーっと「では公演のお話ですが、トラヴィスさんと最後に別れるとき……」と、いきなりソコっ?!な話になったのが、たまらんかった(笑)。
いきなり、トラヴィス@ホタテ。
や、初の東上公演おめでとう、ってな前振りはあり、これが最後の青年館出演だってな話があったけど。(青年館は取り壊し決定済みだそーですよ)
公演の話は、いきなりトラヴィス……。
ナニをさておいても、これだけは聞かなきゃならんことなのか、トラヴィス……。
みんなどんだけ、トラヴィス好きなんっ?!(笑)
トラヴィスが帰国するとわかったときの「お前はもういないのか……(byオスカル)」的なBJ先生のやり取りから、トラヴィスとはどうなのよ?という質問。
えー、大事なことだからメモメモ。
BJ先生は、トラヴィスが好き。
真面目で一生懸命だから。1年も一緒にいて、情もわいている。心を開くことが出来る。
まっつから「好き」という言葉を聞けるとわっ。
キャラクタの愛憎に関しては、口の重い人、慎重な人、というイメージなんだが。
むしろ「恋人ですよね?」「違います」と、否定するコメントをよく聞くイメージ……えええ、恋人だと思ってたのに、チガウのかー、と。
いつから好きだったのか、と突っ込む司会者に、「旅館の名刺を渡したときには、もう好意を持っていた」という意味の回答。
BJは警戒心の強い人ではないので、わりにさっくり好悪で心を動かすようですな。
それはわかるけど。カイトくん@咲ちゃんに対しても、バイロンさん@ともみんに対しても、わりにころっと好意的になっているし。
でもさー、名刺のくだりってさー。
発信器のあれやこれやは、名刺のあと、ですよ?
発信器が直りましたー!! とやって来て、やっぱダメだ、「修理が済んだら教えてくれ」と切り捨て!とか、好きになっている相手に、やってたのか!!
なんつープレイだ……っ!!(笑)
そのあとのあんなことも、こんなことも、すでに心を許していながら、ツンツンしてたってことですか、BJ先生。
なんなのその萌え設定。
BJの中の人はそのへん理解していないようですが、それって相当おいしいです、ありがとうございます。ごちそうさまです。
もひとつ、とんでもなくツボったのは、プログラムの裏表紙の話。
BJ@まっつが、テーブルに足を投げ出して眠っている写真。
あれってなに? ナニか意味とかストーリーとかあんの?
「正塚先生がやれって言うから、やりました」
ノープラン。ナニか深い意味があるでなし。
えーと、つまりだ。
正塚先生の、まっつドリーム。
まっつにBJって合うんぢゃね? からはじまっただけのことはある!
まっつBJがこんなことしたら、萌えんぢゃね? トキメクんぢゃね? やっちってもよくね?的な?
正塚先生、握手握手!! あのポスターといい、ほんっとにまっつの魅力をわかってくれてまっつ!!
声が不自由でも、「伝えたい」という気持ちのこもったお茶会だった。
ピノコのこと、他の出演者たちのこと、いろいろ話していた。
ああ、話したいんだろうなあ、と思うのは、お茶会が進むにつれ、声が出るようになっていくこと。
最初のしわがれ方はびびったけど、話しているうちに、本人の熱意的に「声」が出るようになっていくのね。伝えたい、という思いがあるから。
あんだけがんばって話して、コンディションはどうなんだろう。
大丈夫かな。
そう思って観劇した、月曜日。
休みなしぶっ通し10公演の、ちょうど真ん中。
初日からずっと歌声がろくに聞こえなかった、1幕ラストのコーラス部分で、BJの歌声がすーっと響いた。
あきらめていない。
この人はまだ、なにもあきらめてない。
まだ、前へ進もうとしている。
あがき続けている。
出来ることを。
今の最上を。
泣いた。
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