終演後に行われる、『ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌』ミニトークショー

 青年館のトークショー参加がはじめてのわたしは、とっても楽しみにしていた……最初。
 でもなんか、公演自体に夢中で、いつの間にかトークショーの存在、忘れてたなあ。
 えーっとたしか、今日だったよね? くらいの温度。
 該当公演が終わったあとも、えっと、このあとあるんだよね? まだ席にいていいんだよね?

 あんまし宣伝されていないというか、アナウンスされてなかった印象。
 DCなんかあちこちにぺたぺたとイベント関係の手作りポスターが貼られてたのに。(自分たちで作成してプリントアウトしたのが丸わかりの・笑)

 その、「ミニトークショー」。
 告知されていたのは、

>出演者:未涼亜希・夢乃聖夏・桃花ひな・彩風咲奈
>司会:早花まこ

 それが終演後、「今日、あるんだよね??」と不安になる時間があるくらい、ちょっと間を置いてからトークショー開催のアナウンスがあった。
 「出演者は未涼亜希・夢乃聖夏・早花まこ・桃花ひな・彩風咲奈と案内しておりましたが……」とアナウンスが流れたとき、は、出演者変更?! まっつ、出ないの?!と、びびっちゃったよ……。

 変更じゃなかった。

 追加、だった。

 「特別に、真那春人・帆風成海も出演します」と続いた。

 ちょ……っ、山野せんせとトラヴィス!!

 場内、大拍手。

 わたし、青年館自体ほとんど行ったことないし、青年館トークショーはじめてなんだけど、こんなことってよくあるの?
 当日、なんの告知もなく出演者増えたりって、当たり前にあることなの?

 まあ、ここで考えることはひとつだ。
 まっつの調子が、悪い?

 まっつ出ない? と、咄嗟に思ってガクブルしちゃうくらいに。
 出演者が増える=まっつの喋る時間を減らす→まっつの負担を減らす、ってことかと。
 そう考えるじゃないですか。

 ところが。

 ……ところが、なんですわ。

 まっつの負担を減らす、まっつが喉を使って喋らないで済ませる……ために人数を増やしたとしたら、意味がなかった。

 だってさ、公式に告知されていたのは「ミニトークショー」なんですよ?
 終演後、出演者5人で約20分のトークだったんですよ?

 1時間近く、喋ってました。

 喉の調子が悪いから、5人で約20分を、7人で約60分に変更しました、なんて、計算おかしいやん!!(笑)
 むしろ負担増えてるやん!!


 まっつはよく突っ込み、よく喋ってました。

 ……楽しかった……めちゃくちゃお得だった……。

 ぜんぜんミニとちがう、スカステの「NOW ON STAGE」よりがっつりトーク番組でした。

 「NOW ON STAGE」は45分しかないもんなー。「ほっぷあっぷ」だって30分だもんなー。

 まさか終演時刻が1時間以上押すとは思ってなくて、そのあと予定(一応、仕事絡み)があったわたしは盛大にあわてましたのことよ。


 大劇場と違って、ショー、パレードがあるわけじゃないから、みんな役の衣装のまま。

 ピノコ@ももちゃんが、ピノコ喋りではなく、ふつーに大人の女性として喋っている、不可思議さ。

 画面としてまずね……そこがね……(笑)。

 そして、このメンバーでのトークにて、いちばん「役とのギャップ」を感じたのが、ホタテマンだ。

 舞台上でとてつもなく芸達者な下級生って、リアルでも器用というか、小技が効くというか、愉快なキャラであることが多いじゃないですか。
 花組のいまっちとかタソとか。
 下級生なのに舞台であれだけ自由に芝居が出来るのは、もともと物怖じしない確固たるキャラがあって、その延長線上に舞台もある、というか。
 すみ花ちゃんみたいな路線ど真ん中の不思議ちゃんではなく、脇の芸達者さん、同期や下級生スターを支えて花開いてます的な子は。

 トラヴィス@ホタテくんは、舞台ではもー、ぶっちぎりの巧さ。
 ただ者ではない感が漲っている。

 オイシイ役を勢いとか若さだけで「おいしく」しているのではなく、ガチに技術、実力で盛り立てているんだ。
 こんなに素晴らしい実力を持つ下級生は、きっと中の人も器用で話術が巧みで、愉快な人なんだろう。
 たのしいお喋りをして、観客をわかせてくれることだろう……。

 ……なんてイメージが、間違いだったことが、よーーっくわかりましたっ。

 ホタテ、見事にだめっこぶり発揮!!(笑)

 あわあわぼそぼそ、まともに話せない。
 喋りながら、ナニを言いたいのかわからなくなって、そのまま話題消滅、オチがつかないばかりか、終話のタイミングも不明。

 うわー……。

 ホタテくんのトークは、去年の『トークスペシャル in 東京』で生で観ている。まっつ・あゆみ・ホタテの3人で『ドン・カルロス』『Shining Rhythm!』について語っていた。

 そのときも大抵あわあわ、なにがなんだか大変そうだったけど。

 あっちはまだ、予告されていて心の準備も出来ていたろうし、プロの司会者がいて、話すことはある程度予測が付いていたのかもしれないし……なんにせよ、今回ほどひどくなかった。

 きゃびいは文才のある人だけど、司会者としての機微に富んだ人ではない、という印象。会話に入るタイミングとか、場の空気を壊さないように操ったり集約したりは、不得手だと思う。
 つまり、きゃびいに司会としての助けは期待できないってことだ。

 それで余計に、去年のトークショーよりぐたぐただったんだろうな、ホタテくん。

 舞台上であんだけ上手なのに……どこの上級生? 研いくつ?ってくらいなのに。
 一歩役を離れると、このだめっこぶり。

 どうしよう……ツボ過ぎる……ホタテかわいいよホタテ!!


 まっつも楽しそうに、ホタテくんをいじっていた。
 つか、ツッコミ鋭いと、ホタテくんは硬直しちゃって、返すどころか会話が止まっちゃうんですけど? まっつ、手加減、手加減!!(笑)

 そして、まさかのトラヴィスの演技を、まっつ実演。
 電話ひとり芝居のとこ。
 ……やりましたよこの人、立ち上がって。


 まっつがどれだけこの公演を、BJという役を愛しているのかがわかる。
 楽しくて仕方がないみたい。

 そして、一緒にこの公演を創り上げている、仲間たちを愛しいと思っているのかがわかる。
 うれしくて仕方ないみたい。

 お茶会でも、下級生たちの役への取り組みが、成長していく様を見るのがうれしい、というようなことを不自由な声で一生懸命語っていた。
 舞台はひとりでは作れない。
 この公演で、この役で、まっつはほんとうに、一回りも二回りも、役者としてだけでなく、大きくなったんだなと思う。


 ともみんのアツさが安定クオリティ、この人ほんと素敵、ブレない、ハズさない!!
 咲ちゃんはぽわわんした雰囲気をかもしつつも、物怖じしない。場に負けない子だなー。
 まなはるは、期待通りのまなはるぶり(笑)。ちょっと空回り風味がまた愛しい、愉快なにーちゃん。
 きゃびいはクール。司会、という立場もあるだろうけど、輪に入らない、一線を画する態度に意志を感じる。

 ももちゃんがかわいくて、まっつがももちゃんに向ける眼差しが優しすぎて、ちょっともおコレどうしよう!!(笑)


 素晴らしいイベントでした。ありがとうありがとう。

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