純粋に、ヲヅキ氏の「写真集」を見られることがうれしい。
この『My style』シリーズのコンセプトからして、いつかはヲヅキ本も出るとは思っていたけれど、今だとは思わなかった。
雪組まっつ(緑)、宙組ともちん(紫)ときて、順番に各組を回るのだと思った。それゆえに、本のデザインが組カラーになっているんだろうと。
ところが、まさかの宙組連続。
今まで組カラーで作ってきたのに、ヲヅキ本はいきなり無関係なオレンジ。
トップスターとのページもお約束みたいだから、なんとかなめさん2号連続出演という、バランスの悪さ。
なにかしら大人の事情はあるのだろうけれど、とにかく、ヲヅキ本がうれしい。
インタビューや企画ページも楽しみだけど、ヲヅキ本が出る、とわかった瞬間のわたしのわくわくは「写真集」を見られる、ということがいちばん大きかった。
わたしが無知なだけだとは思うけれど、ヲヅキさんの「写真」というものが、ぴんとこない。
舞台写真ではなく、素顔で男役として「作り込んだ」写真。
そこにドラマのある、ちょーかっこつけた写真。ヅカヲタ以外が見るとプゲラなくらい、「いい年した大人の女が、ナニコレ、かっこいいつもり? ヅカって痛い」と思わせるようなやつ。
「歌劇」の1枚こっきり、1ポーズで終わりのやつじゃなくて、もっと踏み込んだヤツ。
ヲヅキさんはなんか、そういうものと無縁なイメージだった。
かっこいい写真はもちろんあるけれど、「男役」としてではなく、緒月遠麻として撮っている印象。
舞台の上であんなにも男役なのに。
いや、舞台の上での男役姿とある意味リンクしている。
ヲヅキはいい役者であり、舞台人である。でも彼は「主役」ではない。
スタンドプレイして自分が目立とうとか、この場を圧倒しようとか、そんなことは一切ナイ、気がする。
役者として、自分の務めを果たすことのみに集中した姿。
それは、新公主演者のまっつやともちんとは、根っこから違った意識に思える。
まっつにしろともちんにしろ、劇団からトップ路線としては扱われず、ずーっと脇でやって来た人たちだけど、なんだろう、自分が「主役」をやっていいときの「役割の切り替え」は出来ている気がするんだ。
舞台の上は経験も必要だから、出来る出来ないがあるとはいえ。
たとえば、雑誌などのポート。
この画面では自分が主役、自分のためだけに世界がある、そう割り切ったときの「主役」としての目線。
まっつたちだけじゃなく、下級生でも主演経験ない子でも、そういう意識を持った子はいくらでもいる。
だってここはタカラヅカ、みんなまばゆいスポットライトにあこがれて狭き門をくぐってきた、選ばれた人たちだ。
自分ひとりのポートで、「ヅカファンが見たら『キャ~~っ!!』ってなる」に違いない、「男役」としての狙ったポーズもキメ顔もしてみせる。
当然じゃん。
でもなんか、ヲヅキさんにはその当然さがナイ気がして。
「男役」として作り込んだ連作写真。
そんなヲヅキを、見たことがナイ。
わたしの記憶する唯一の機会だった、『ヤングスターガイド2008』でも、ヲヅキは「男役」としてのポートは見せてくれなかった。せっかく、単独とWと合わせて7ページも表現の場があったのに。
「きれいなおねいさん」としての写真と、「間違ったビジュアル系」写真だけだった。
主役として、男役として、本気で表現して見せて欲しい。
今までちゃんとした、まとまった「写真集」を見たことがなかったから。
ヲヅキ本の冒頭ポートレイト「To somewhere」がうれしかった。
ヲヅキが、本気で「男役」を演じている!
そして、実はウケた。
ヲヅキさん、カメラこっち!!
すごいのよ、カメラ目線のなさ(笑)。
歌手役で、ステージで歌っている場面が多かったともちんとは違い、ちゃんと単体写真ばかりなのに、こっちを見ていてもおかしくないデザインとコンセプトの写真が続いているのに……こっちを見ない。
こっちを見ているモノのほとんどは、表紙も含め逆光で顔がはっきりくっきりしていない、ときた。
記憶の旅路をめぐっているにしろ、目線の逸らしっぷりにウケた。
あー、コレがヲヅキトオマなんだなあ。
ともちんと同じような立場や役割を振られがちな人だけど、ともちんの男役の愉しみ方、ノリノリっぷりと、天地の差。
ともちんが素顔写真ばかりだったのに対し、ヲヅキはヒゲの扮装写真にめっちゃ力入れてるし。
あくまでも「舞台の上」の男役がヲヅキのメインなんだなあ。
インタビューの朴訥さもヲヅキさんらしくて。
ひとりの演出家とのガチなトークではなく、たくさんの演出家・スタッフからのメッセージ。気取らない、優しい人なんだと伝わってくる……くわえて、なんとも個性的な人だということも(笑)。
それにしても、ヲヅキさん。
『ヤングスターガイド2008』がわたし的には納得いかず、とってもハズレな印象だったんですが。
で、そんとき思ったのが「これってヲヅキの趣味じゃないよな、かなめくんの趣味だよな」。
タカラヅカ的でも男役的でもない、モードっぽい意識で撮ったテルキタ写真。
当時、「そりゃかなめくんはこっち系が似合うからいいよ? でもヲヅキは似合わないの、自分が好きなモノじゃなくて、ヲヅキにも似合うモノを選んであげてよ、かなめくん!」と思ったもんじゃった。
その答えを、見た、気がした……。
5年の時を経て、同じことやってる……。
かなめ姫のメイクの腕も、そして世界観のぶっ飛びぶりも、5年分進化してるわ……。
本人同士はいいんだろうけど、「男役・緒月遠麻」のファンとしては、コレは「見たい」ものだろうか……。
テルキタで素顔で絡んでくれるなら、本気でハードに「男役」として美しく絡んでくれた方が、わたしはうれしい。
だってこの「モード系美女」写真なら、ぶっちゃけ退団したあとでもやれるじゃん……。
『ヤングスターガイド2008』でも見られず、ヲヅキ本でも見られなかった……かっこいい男ふたりのテルキタ。
他の人がプロデュースしなきゃダメだよ、このふたりの好きにさせたら「きれいなおねいさん」を喜々としてやっちゃうよ~~。
テルキタは好きだけど、ときどき仲良しの行きすぎっつーか馴れ合い感が残念に映るときがある。
いや、本気のヲヅキファンにはうれしいのかもしれないので、わたし程度のゆるいファンの、ひとつの感想です。
ところで、ヲヅキ本だから期待した。というか、無意識に「ある」と思っていた。
ヲヅキが、きのこの着ぐるみ着て万歳してるんぢゃないの?!
ヲヅキ本買って最初にしたことは、「カバーをめくる」ことですよもちろん!
ともち本と同じことをした。
ええ、ともち本を買ったときの第一声は、
ともちが、クマの着ぐるみ着て寝転がってるんぢゃないのっ?!
だったわけで。
ヲヅキ本のカバー、なんもなかったっす……。折り返しのとこ。まさかの無地。裏表紙の方は、ヲヅキさんの「お言葉」があったけれど。
……まっつ本だけなのか……身体を張ってお笑いをしているのは……。ともちんがやらなくても、ヲヅキさんならやってくれるかと思った……。きのこスキーは有名だし……。
や、わたしはヲヅキさんのお言葉が大好きです(笑)。
真面目に不器用に、ひとつひとつ踏みしめてここまでやって来た人なんだろうなと思う。
舞台の緒月遠麻が好き。代えがたい個性、芝居。
それは、彼自身の姿がにじみ出ているからだと思う。
この『My style』シリーズのコンセプトからして、いつかはヲヅキ本も出るとは思っていたけれど、今だとは思わなかった。
雪組まっつ(緑)、宙組ともちん(紫)ときて、順番に各組を回るのだと思った。それゆえに、本のデザインが組カラーになっているんだろうと。
ところが、まさかの宙組連続。
今まで組カラーで作ってきたのに、ヲヅキ本はいきなり無関係なオレンジ。
トップスターとのページもお約束みたいだから、なんとかなめさん2号連続出演という、バランスの悪さ。
なにかしら大人の事情はあるのだろうけれど、とにかく、ヲヅキ本がうれしい。
インタビューや企画ページも楽しみだけど、ヲヅキ本が出る、とわかった瞬間のわたしのわくわくは「写真集」を見られる、ということがいちばん大きかった。
わたしが無知なだけだとは思うけれど、ヲヅキさんの「写真」というものが、ぴんとこない。
舞台写真ではなく、素顔で男役として「作り込んだ」写真。
そこにドラマのある、ちょーかっこつけた写真。ヅカヲタ以外が見るとプゲラなくらい、「いい年した大人の女が、ナニコレ、かっこいいつもり? ヅカって痛い」と思わせるようなやつ。
「歌劇」の1枚こっきり、1ポーズで終わりのやつじゃなくて、もっと踏み込んだヤツ。
ヲヅキさんはなんか、そういうものと無縁なイメージだった。
かっこいい写真はもちろんあるけれど、「男役」としてではなく、緒月遠麻として撮っている印象。
舞台の上であんなにも男役なのに。
いや、舞台の上での男役姿とある意味リンクしている。
ヲヅキはいい役者であり、舞台人である。でも彼は「主役」ではない。
スタンドプレイして自分が目立とうとか、この場を圧倒しようとか、そんなことは一切ナイ、気がする。
役者として、自分の務めを果たすことのみに集中した姿。
それは、新公主演者のまっつやともちんとは、根っこから違った意識に思える。
まっつにしろともちんにしろ、劇団からトップ路線としては扱われず、ずーっと脇でやって来た人たちだけど、なんだろう、自分が「主役」をやっていいときの「役割の切り替え」は出来ている気がするんだ。
舞台の上は経験も必要だから、出来る出来ないがあるとはいえ。
たとえば、雑誌などのポート。
この画面では自分が主役、自分のためだけに世界がある、そう割り切ったときの「主役」としての目線。
まっつたちだけじゃなく、下級生でも主演経験ない子でも、そういう意識を持った子はいくらでもいる。
だってここはタカラヅカ、みんなまばゆいスポットライトにあこがれて狭き門をくぐってきた、選ばれた人たちだ。
自分ひとりのポートで、「ヅカファンが見たら『キャ~~っ!!』ってなる」に違いない、「男役」としての狙ったポーズもキメ顔もしてみせる。
当然じゃん。
でもなんか、ヲヅキさんにはその当然さがナイ気がして。
「男役」として作り込んだ連作写真。
そんなヲヅキを、見たことがナイ。
わたしの記憶する唯一の機会だった、『ヤングスターガイド2008』でも、ヲヅキは「男役」としてのポートは見せてくれなかった。せっかく、単独とWと合わせて7ページも表現の場があったのに。
「きれいなおねいさん」としての写真と、「間違ったビジュアル系」写真だけだった。
主役として、男役として、本気で表現して見せて欲しい。
今までちゃんとした、まとまった「写真集」を見たことがなかったから。
ヲヅキ本の冒頭ポートレイト「To somewhere」がうれしかった。
ヲヅキが、本気で「男役」を演じている!
そして、実はウケた。
ヲヅキさん、カメラこっち!!
すごいのよ、カメラ目線のなさ(笑)。
歌手役で、ステージで歌っている場面が多かったともちんとは違い、ちゃんと単体写真ばかりなのに、こっちを見ていてもおかしくないデザインとコンセプトの写真が続いているのに……こっちを見ない。
こっちを見ているモノのほとんどは、表紙も含め逆光で顔がはっきりくっきりしていない、ときた。
記憶の旅路をめぐっているにしろ、目線の逸らしっぷりにウケた。
あー、コレがヲヅキトオマなんだなあ。
ともちんと同じような立場や役割を振られがちな人だけど、ともちんの男役の愉しみ方、ノリノリっぷりと、天地の差。
ともちんが素顔写真ばかりだったのに対し、ヲヅキはヒゲの扮装写真にめっちゃ力入れてるし。
あくまでも「舞台の上」の男役がヲヅキのメインなんだなあ。
インタビューの朴訥さもヲヅキさんらしくて。
ひとりの演出家とのガチなトークではなく、たくさんの演出家・スタッフからのメッセージ。気取らない、優しい人なんだと伝わってくる……くわえて、なんとも個性的な人だということも(笑)。
それにしても、ヲヅキさん。
『ヤングスターガイド2008』がわたし的には納得いかず、とってもハズレな印象だったんですが。
で、そんとき思ったのが「これってヲヅキの趣味じゃないよな、かなめくんの趣味だよな」。
タカラヅカ的でも男役的でもない、モードっぽい意識で撮ったテルキタ写真。
当時、「そりゃかなめくんはこっち系が似合うからいいよ? でもヲヅキは似合わないの、自分が好きなモノじゃなくて、ヲヅキにも似合うモノを選んであげてよ、かなめくん!」と思ったもんじゃった。
その答えを、見た、気がした……。
5年の時を経て、同じことやってる……。
かなめ姫のメイクの腕も、そして世界観のぶっ飛びぶりも、5年分進化してるわ……。
本人同士はいいんだろうけど、「男役・緒月遠麻」のファンとしては、コレは「見たい」ものだろうか……。
テルキタで素顔で絡んでくれるなら、本気でハードに「男役」として美しく絡んでくれた方が、わたしはうれしい。
だってこの「モード系美女」写真なら、ぶっちゃけ退団したあとでもやれるじゃん……。
『ヤングスターガイド2008』でも見られず、ヲヅキ本でも見られなかった……かっこいい男ふたりのテルキタ。
他の人がプロデュースしなきゃダメだよ、このふたりの好きにさせたら「きれいなおねいさん」を喜々としてやっちゃうよ~~。
テルキタは好きだけど、ときどき仲良しの行きすぎっつーか馴れ合い感が残念に映るときがある。
いや、本気のヲヅキファンにはうれしいのかもしれないので、わたし程度のゆるいファンの、ひとつの感想です。
ところで、ヲヅキ本だから期待した。というか、無意識に「ある」と思っていた。
ヲヅキが、きのこの着ぐるみ着て万歳してるんぢゃないの?!
ヲヅキ本買って最初にしたことは、「カバーをめくる」ことですよもちろん!
ともち本と同じことをした。
ええ、ともち本を買ったときの第一声は、
ともちが、クマの着ぐるみ着て寝転がってるんぢゃないのっ?!
だったわけで。
ヲヅキ本のカバー、なんもなかったっす……。折り返しのとこ。まさかの無地。裏表紙の方は、ヲヅキさんの「お言葉」があったけれど。
……まっつ本だけなのか……身体を張ってお笑いをしているのは……。ともちんがやらなくても、ヲヅキさんならやってくれるかと思った……。きのこスキーは有名だし……。
や、わたしはヲヅキさんのお言葉が大好きです(笑)。
真面目に不器用に、ひとつひとつ踏みしめてここまでやって来た人なんだろうなと思う。
舞台の緒月遠麻が好き。代えがたい個性、芝居。
それは、彼自身の姿がにじみ出ているからだと思う。
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