それでも楽しいのは。@愛と革命の詩
2013年9月1日 タカラヅカ で、あれやこれや言いつつ『愛と革命の詩』を複数回観ているわけですが。
やっぱり物語には心が動かず、むしろ冷めていく一方なんですが、とりあえず楽しいです。
きれいは正義。
きれいなものは、見ているだけで楽しい。そして、ただきれいなだけじゃなく、「タカラヅカ」を観たわー、という気持ちを満たしてくれる。
だから、楽しい。
ただ「きれい」というだけの作品だと、酒井せんせの『花舞う長安』を思い出す。
酒井せんせはショー作家、美しいショーは作れるけれど、脚本は書けないし、そもそも「物語」を作る能力がない。
作劇能力のない人に芝居を書かせるから、『花舞う長安』はひでーことになっていた。
たしかに画面は美しいけれど、冗長で無意味。熱帯魚の水槽とか風景写真を眺めているのがいちばん近い。たしかに「きれい」、でもそれだけ。
水槽も風景写真も、いくらきれいだからって1時間半ソレだけ眺めてろって無理だわ。
『花舞う長安』は大嫌い、苦痛でしかなかったけれど、『愛と革命の詩』は楽しい。
技術のある景子先生を作劇出来ない酒井せんせと比べるなんて失礼だとは思うけど、「きれい、でも薄い」舞台を観ながら思い出しちゃったのな。
酒井せんせは「薄い」ですらなかっから、比べる対象にしちゃいかんか……「薄い」じゃなくて「ストーリーが、ない」だったもんなあ。
物語力は置いておいて、『愛と革命の詩』が楽しいのは、組子にいっぱい出番があることが大きいと思う。
『花舞う長安』はなあ、ストーリーもないし、組子の出番もなかったのよー。総モブ状態、役があってもいてもいなくても同じ程度、もしくは半端で見せ場もなし。ただ「きれい」という以外になにも美点がなかったの。
それに比べ、『愛と革命の詩』は組子の出番いっぱい、見せ場いっぱい。
あんなところにあんな子が、と点呼しているだけでも楽しい。
「役」自体は少ないと思うし、学年とか今までの扱いからして、「何故この子がこんな扱い?」と思う部分はあちこちある。
前日欄で語った、べーちゃんがまったくのモブってのはどういうことなんだ、とか、がりんくんの扱いはなんなんだ、とか。
がりんくんは、まさかの女役。でも、意味ナシ。
がりんくんがやる意味がどこにもない役だった。
コメディ・フランセーズの看板女優役を、新公主演済みの男役スターが演じるというなら、なにか意味があってしかるべき。
ほんとなら、がりんくんセンターのショー場面があったのかもな。現在のパリを、フランスを象徴・揶揄する場面。
なんにもなし、ただみつるの後ろをくっついて歩いているだけの派手ドレスの女……って、若葉マークの下級生でもできそーな役ですがな……。景子たん、ひどい。
とまあ、そーゆーのはあるけれど、とにかく多くの子たちに、役はなくても出番がある。
舞台上でなにかしら表現している役割の子たちが多いので、観ていて楽しい。
景子タンがネコちゃんひいきなのはいつものことだけど、今回もオイシイな(笑)。
大道芸人役でがんがん歌う。
和海くんも歌があってうれしい、されど、脛を出して、子役……。あの長い顔で、あの持ち味で、それでも子役……。景子タンの趣味には頭が下がります(笑)。
タソと仙名さんは安定の夫婦っぷり。このコンビ似合いすぎ。
いちかと鳳くんのいちゃいちゃカップルに、目が飛び出る。ナニコレかわいいっ。きゃーきゃーきゃー。
仙名さんまだ研6なのにごうつくおかみが似合いすぎてて、研15のいちかがキャッキャウフフのバカップルが似合う、って……タカラジェンヌすげええ。
仙名さんがランドセル背負ってたとき、いちかはもう今と同じ舞台に立ってたんだよねえ……それを思うと、妖精っぷりにびびる。
花組イケメンズたちは「シェニエの仲間たち」として十把一絡げ。
あきら、キキ、優波くん、それと、少し役割はチガウけど、マイティー。
あきらたちは明らかに役不足だけど、彼らに注目していれば、彼らなりにドラマが展開しているのかな。つか、ゆーなみくんは何故この位置なんだ。
ゆーなみくんの位置もさることながら、この公演は今までノーマークだった子たちがどーんとピックアップされている。
ユディット@朝月希和ちゃん、レグリエ嬢@乙羽映見ちゃん。
こーゆー「新人スター抜擢!」な感じは、わくわくしますな。それが場を壊すほどへたっぴだったら逆効果だけど、ちゃんと役割を果たすだけの実力がある場合。
わたし 朝月希和ちゃんってぜんぜん知らないっつーか、舞台でほとんど認識したことのない子だったので、いきなりすげー重要な役でどーんと登場してびびりました。
景子タンってこーゆー抜擢をする人ではあったっけ。
『堕天使の涙』で、突然さゆちゃんが抜擢され、みんな「誰??」状態だったもんなあ。バウとか別箱で使われていても本公演ではモブでしかなかった子が、突然、大劇場本公演で娘役2番手で新公ヒロインに抜擢、てのはまったく意味合いがチガウ。
そんな、ちょっとめずらしいくらいの抜擢を、今回もまたやっちゃったわけだ。
演出家主体の抜擢か、劇団主体の抜擢かはわかりませんけども。
抜擢されたふたり、朝月希和ちゃんも乙羽映見ちゃんもとってもうまいっす。
乙羽映見ちゃんにはわたしちょっと含みがあるので、それはまた新公の欄にでも書く予定。
や、活躍してくれてうれしいっす。スタイル良くて声がきれいで歌ウマ。
そしてなんか今回、とても惹かれるのは美花梨乃ちゃんです。
何故か今、突然。
モブ専門ってくらい、いつもモブばっかやっている人ですが、今回の「怒れる」芝居だと、顔芸の激しさが、目に残ります。
裁判場面とか、すげえっすよ……。
あんまり目に飛び込んでくるから、名前確認しちゃったさ……娘役詳しくないから、ノーマークだったよ……。
あと目立つと言えば、なんつってもびっくだよなー。よく出てくるわ、よく喋るわ。……なにしろ彼、声がいいからなあ。演出家的に使いやすいんだろうなあ。
やっぱり物語には心が動かず、むしろ冷めていく一方なんですが、とりあえず楽しいです。
きれいは正義。
きれいなものは、見ているだけで楽しい。そして、ただきれいなだけじゃなく、「タカラヅカ」を観たわー、という気持ちを満たしてくれる。
だから、楽しい。
ただ「きれい」というだけの作品だと、酒井せんせの『花舞う長安』を思い出す。
酒井せんせはショー作家、美しいショーは作れるけれど、脚本は書けないし、そもそも「物語」を作る能力がない。
作劇能力のない人に芝居を書かせるから、『花舞う長安』はひでーことになっていた。
たしかに画面は美しいけれど、冗長で無意味。熱帯魚の水槽とか風景写真を眺めているのがいちばん近い。たしかに「きれい」、でもそれだけ。
水槽も風景写真も、いくらきれいだからって1時間半ソレだけ眺めてろって無理だわ。
『花舞う長安』は大嫌い、苦痛でしかなかったけれど、『愛と革命の詩』は楽しい。
技術のある景子先生を作劇出来ない酒井せんせと比べるなんて失礼だとは思うけど、「きれい、でも薄い」舞台を観ながら思い出しちゃったのな。
酒井せんせは「薄い」ですらなかっから、比べる対象にしちゃいかんか……「薄い」じゃなくて「ストーリーが、ない」だったもんなあ。
物語力は置いておいて、『愛と革命の詩』が楽しいのは、組子にいっぱい出番があることが大きいと思う。
『花舞う長安』はなあ、ストーリーもないし、組子の出番もなかったのよー。総モブ状態、役があってもいてもいなくても同じ程度、もしくは半端で見せ場もなし。ただ「きれい」という以外になにも美点がなかったの。
それに比べ、『愛と革命の詩』は組子の出番いっぱい、見せ場いっぱい。
あんなところにあんな子が、と点呼しているだけでも楽しい。
「役」自体は少ないと思うし、学年とか今までの扱いからして、「何故この子がこんな扱い?」と思う部分はあちこちある。
前日欄で語った、べーちゃんがまったくのモブってのはどういうことなんだ、とか、がりんくんの扱いはなんなんだ、とか。
がりんくんは、まさかの女役。でも、意味ナシ。
がりんくんがやる意味がどこにもない役だった。
コメディ・フランセーズの看板女優役を、新公主演済みの男役スターが演じるというなら、なにか意味があってしかるべき。
ほんとなら、がりんくんセンターのショー場面があったのかもな。現在のパリを、フランスを象徴・揶揄する場面。
なんにもなし、ただみつるの後ろをくっついて歩いているだけの派手ドレスの女……って、若葉マークの下級生でもできそーな役ですがな……。景子たん、ひどい。
とまあ、そーゆーのはあるけれど、とにかく多くの子たちに、役はなくても出番がある。
舞台上でなにかしら表現している役割の子たちが多いので、観ていて楽しい。
景子タンがネコちゃんひいきなのはいつものことだけど、今回もオイシイな(笑)。
大道芸人役でがんがん歌う。
和海くんも歌があってうれしい、されど、脛を出して、子役……。あの長い顔で、あの持ち味で、それでも子役……。景子タンの趣味には頭が下がります(笑)。
タソと仙名さんは安定の夫婦っぷり。このコンビ似合いすぎ。
いちかと鳳くんのいちゃいちゃカップルに、目が飛び出る。ナニコレかわいいっ。きゃーきゃーきゃー。
仙名さんまだ研6なのにごうつくおかみが似合いすぎてて、研15のいちかがキャッキャウフフのバカップルが似合う、って……タカラジェンヌすげええ。
仙名さんがランドセル背負ってたとき、いちかはもう今と同じ舞台に立ってたんだよねえ……それを思うと、妖精っぷりにびびる。
花組イケメンズたちは「シェニエの仲間たち」として十把一絡げ。
あきら、キキ、優波くん、それと、少し役割はチガウけど、マイティー。
あきらたちは明らかに役不足だけど、彼らに注目していれば、彼らなりにドラマが展開しているのかな。つか、ゆーなみくんは何故この位置なんだ。
ゆーなみくんの位置もさることながら、この公演は今までノーマークだった子たちがどーんとピックアップされている。
ユディット@朝月希和ちゃん、レグリエ嬢@乙羽映見ちゃん。
こーゆー「新人スター抜擢!」な感じは、わくわくしますな。それが場を壊すほどへたっぴだったら逆効果だけど、ちゃんと役割を果たすだけの実力がある場合。
わたし 朝月希和ちゃんってぜんぜん知らないっつーか、舞台でほとんど認識したことのない子だったので、いきなりすげー重要な役でどーんと登場してびびりました。
景子タンってこーゆー抜擢をする人ではあったっけ。
『堕天使の涙』で、突然さゆちゃんが抜擢され、みんな「誰??」状態だったもんなあ。バウとか別箱で使われていても本公演ではモブでしかなかった子が、突然、大劇場本公演で娘役2番手で新公ヒロインに抜擢、てのはまったく意味合いがチガウ。
そんな、ちょっとめずらしいくらいの抜擢を、今回もまたやっちゃったわけだ。
演出家主体の抜擢か、劇団主体の抜擢かはわかりませんけども。
抜擢されたふたり、朝月希和ちゃんも乙羽映見ちゃんもとってもうまいっす。
乙羽映見ちゃんにはわたしちょっと含みがあるので、それはまた新公の欄にでも書く予定。
や、活躍してくれてうれしいっす。スタイル良くて声がきれいで歌ウマ。
そしてなんか今回、とても惹かれるのは美花梨乃ちゃんです。
何故か今、突然。
モブ専門ってくらい、いつもモブばっかやっている人ですが、今回の「怒れる」芝居だと、顔芸の激しさが、目に残ります。
裁判場面とか、すげえっすよ……。
あんまり目に飛び込んでくるから、名前確認しちゃったさ……娘役詳しくないから、ノーマークだったよ……。
あと目立つと言えば、なんつってもびっくだよなー。よく出てくるわ、よく喋るわ。……なにしろ彼、声がいいからなあ。演出家的に使いやすいんだろうなあ。
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