キャスト感想覚え書き。＠新人公演『愛と革命の詩』

　新人公演『愛と革命の詩』キャスト感想つれづれ。

　オルガン弾き＠峰果とわくん、歌ウマ～～。
　そしてなんつーか、目立つ顔……。
　あまりに目立つ顔なので、次にロベスピエール役で出てきたときにびびりました。ちょっ、酒場のオルガン弾きが実はロベスピエール？！と(笑)。
　まだ研２なのか。ナニ気に抜擢ですな。研２でこれだと、将来が楽しみです。……これからきれいになってくれる、だろうし！

　マリー=ジョゼフ＠ゆーなみくんも、うまかったっす。歌がきれいに耳に入ってきた。
　ルーシェ＠航琉ひびきくんも手堅い。

　そしてベルシ＠仙名さんのラブラブ……というか、「かわいい」役にちょっと期待していたんだけど……恋人とのキャッキャウフフを。研６の娘役らしい、かわいらしい姿を。くすぐったい姿を。
　研１５のいちかの方がかわいいってどうなの？！(白目)
　キャッキャウフフ度が、低い……。せんなさん……まだ若いのに……。
　相手役のファビアン＠蘭舞くんも派手顔の美人さんなのにねー、年下彼氏とラヴラヴっていうくすぐったさ全開にできるはずだし、せんなさんも美人だし、かわいいカップルに なるはずだろうに……いや、十分かわいかったけど……ああもお、いちか、おそるべし。

　Angel Black＠矢吹くんは、がんばってた。すごくがんばってた。デコ全開の大人っぽい髪型にキツイメイク、身の丈以上のモノを表現しようと全霊を挙げていた。
　……表現力は本役の足元にも及ばない。でも、これはこれでアリだと思った。つーのも本役さんたちはある意味やり過ぎていて……「Angel Black」でも「この世の悪なるものの象徴」でもなく、ただの「いたずら少年」に近くなってしまっている部分が、ある。人間臭すぎるというか。や、めちゃくちゃかわいいんだけど。
　足りていないゆえに無機質に見えるのだとしても、「Angel Black」で「この世の悪なるものの象徴」なのだとしたら、これくらいでもいーんじゃないか？
　デコ全開の顔立ちがけっこー好みでした。角度によってはマメを思い出す……マメ、好きだったなああ。

　Angel White＠七輝かおるくんは、でかいからたぶん男役なんでしょう。
　でも、女の子だった。
　文化祭を見ている感じ。性別分化前、男役も娘役もみんな同じ衣装で踊る、あの感じ。
　天使だから性別はないのか、もしくは中性なんだと思うけれど、そーゆーことではなくて、「女性の役ではない、でも、女の子が演じている」ことがよくわかった。
　研２の抜擢が、ここにも。
　学年からすれば、とてもよくやっていたんだと思う。たぶん。

　七輝くんはよくやっていたとしても。
　「男でも女でもない」役を、男役が出来上がる前の子にやらせちゃうと、「タカラヅカ」が成り立たなくなるんだなあ、と、ぼーっと考えた。
　男役としての技術がないから、中性（男寄り）の役。中性（男寄り）の役だから、男役未満にやらせる。
　誰でも考えつきそうなことだけど、重要な役でほんとにそれやっちゃうと、「女性だけの劇団」「女性が男性を演じる」意味が揺らぐわー。
　技術磨かなくても、「男装したオンナノコ」でいいんじゃん、的な？
　テレビアイドルがバラエティとかで男役やる的な感覚ってゆーか。

　男役として下地の出来た子が、その技術の上であえて「中性」を演じるから、「タカラヅカ」として成り立っているんだなと。

　老ジェラール＠舞月なぎさくんは、あんまりうまくない……？　老け役を任されるのだから実力派かと思ったらそーでもなさげ？
　や、でも前回の新公ではそんな風に思わなかったから、等身大の役ならＯＫってこと？
　老け役は難しいからねえ……。

　コワニー伯爵夫人＠べーちゃんは、とってもキュート。ああ、かわいい……。
　しかし、「あの美貌で、どんな権力者もひざまずかせる」伯爵夫人には、見えない……。
　モブのべーちゃん探しも楽しんだけど、役としてはこれだけ、っての、寂しい……。

　パンジュ侯爵＠がりんくんは、得意の王子様キャラで、得意だからこそ甘くきれいに仕上がっているんだけど……なんだろ、この薄さは……。
　『オーシャンズ11』の本公演も新公も、すげーイキイキと活躍していた印象があるだけに、他の「シェニエさんの仲間たち」にまざって見えなくなる感じに、首かしげ。
　他の新公メンバーに比べ、踏んで来た場数もあってか、きちんと見せてくれる人ではあるんだが。
　青年時代が薄すぎて、ラストのヒゲのおじさま時代につながらない気がした。
　てゆーか、しどころなくて大変だよな、この役……。
　歌はもちろん、うまい。てゆーか男役の歌がいろいろ耳に厳しかったりしたので、最後のがりくんくんの歌声は「この公演の良心」って感じだった……(笑)。