イゾラベッラサロンコンサート(第27回 奏乃はると)に行ってきました。

 すげー久しぶりのイゾラコン。もう27回なんだー。
 コンサートはじまっても客席の照明は落ちないのね。前はある程度暗くなったよーな気がしてたんだけど。おかげで客席の反応もよく見える。
 みんな笑顔で、素敵な空間。

 今まで参加した中で、いちばん「あっ」という間にコンサートが終わった印象。「えっ、もう終わり?」って。別に曲数もMCも少ないわけじゃないのにね。もっと聴きたかったなー。
 曲目は「愛の宝石」「セ・マニフィーク」「道場歌~恋の笹舟」「Baile~ソロモンの指輪~法は法~過ぎ行くときの中で」「エメ」「風になりたい」「黒い鷲」「すべての山に登れ」「タカラヅカ・フォー・エバー」と、アンコール曲の「心の翼」。

 にわさんの歌声は癖なく正しく届く。歌詞がわかり、心地いい響きに包まれる。
 けどわたしは、彼のやさしい歌よりも、叩きつけるような「強さ」のある歌声が好きだな。
 と、改めて思った。

 にわにわ自身が「奏乃はるとマニアック・メドレー」と呼んでいる中盤の曲。
 わたしが最初ににわにわを認識したのって、『タランテラ!』だったわ。いや、存在は知ってたけど、圭子ねーさまとふたりで歌の見せ場をもらうような人だとは思ってなくて。
 激しく叩きつけるような歌、それが最初の刷り込み。この歌が歌えるってすごい……そう思ったことを、思い出した。

 『若き日の唄は忘れじ』の「道場歌」もすげー気持ちよかった。ぱーんと前へ出る歌声。青い空と緑の木々が見えるような。つかこの歌好きだな-。えりたんの笑顔が浮かんでくる~~。雪っこたちの凜々しい剣道着姿が浮かんでくる~~。

 圧巻は、異端審問官の歌。
 この歌を再び、生で聴けるなんて……!!(笑)
 やっぱすげえ。空気がびりびり鳴っている。

 ヅカファンになってから、ずっとずっと雪組を観てたから、途中よその組に夢中になっていても、それでも雪組はずっと観ていたから。
 雪の生え抜き上級生のたどってきた道、思い出の公演ってのは、わたしの思い出にも直結している。
 なつかしい。
 大好きだった、『タランテラ!』『ソロモンの指輪』『ドン・カルロス』、それから『オネーギン』も。バウでチケ難だった『オネーギン』はともかく、他の3作はアホみたいに通ったわー。ハマったわー。
 マニアック・メドレーは、雪組のそれぞれのトップさんの作品だね。どの時代も好きだった、楽しかった。そう、しみじみ思い返させてくれる。

 小学生のときにテレビで『サウンド・オブ・ミュージック』を見て大感動し、「ミュージカルスターになる!!」と夢を持った……って、MCで話していた。
 で、ミュージカルスターはミュージカルスターだけど、少女が最初に夢見たモノとは少しちがっている……なにしろヒゲつけたりするしね……(笑)、けど、今は夢が叶って幸せ、なんだって。
 最初の夢、この道を志したきっかけの歌のあとに、「タカラヅカ・フォーエバー」。
 にわさんのタカラヅカ愛、タカラヅカにいることを誇りに、幸福に思っていることが伝わってくるよ。

 幸福な出会い。
 にわさんにとっても、そして、1ヅカヲタであるわたしにとっても。
 こんな風に心地よい歌を聴かせてくれる人が、ミュージカルに出会い、タカラヅカに出会い、こうして歌声を聴かせてくれる幸福。

 原点の曲のあとにタカラヅカ愛の曲、そして最後のアンコール曲が「心の翼」ですよ。
 なんつーか、人柄が見えるよね。
 「心の翼」の歌詞が心に染みる。この曲を、歌詞を好きだというにわにわは、優しい人なんだろうなあ。つらいことや大変なことがあっても、それも超えて、前を見ていられる人なんだろうなあ、と思う。


 やっぱイゾラコンはいいわー、楽しいわー。
 とっても豊かな気分で店をあとにしました。

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