新公初主演おめでとう、と思うこととは別に。
2014年11月20日 タカラヅカ 雪組関連に反応。
まず、『ルパン三世―王妃の首飾りを追え！―』新人公演主な配役発表。
あすレオで観たかった……！
ひとこくんがどうということではなくて、９４期最後の新公主演は、９４期のあすくんかレオくんで観たかった。
実力のあすくん、華のレオくん。このふたりが今後組を盛り立てるためにも、「新公主演」という切符が欲しかった。どちらか片方ではなく、ふたりとも１回ずつ。新公独占否定論を持論としている身ですから、超路線の子でも新公は３回まで、その分他の子たちにもチャンスを……とどの組と言わず誰と言わず、いつも思ってます。
宝塚歌劇団のシステムとして、新公主演したかどうかで、その後の扱いが大きくチガウ。新公主演の有無はトップスターになるための判断基準のひとつだけど、それだけじゃない、タカラヅカはトップスターだけで成り立っているわけじゃない、最初からトップを見据えて新公主演させるわけじゃない子も、新公主演したときから扱いが変わるんだってば。
本公演の芝居では下級生の扱いはそれほど差は出ないかもしれないけれど、ショーで違いが出る。ちょっとした立ち位置が「新公主演経験者」と「それ以外」では変わるんだ。
そして、ショーでの立ち位置が変わることで、観客への認知度が大きく変わる。「その他大勢」とたとえば「８人口」はまったくチガウよね？ 「あの子誰？」って興味を持ってもらえる、可能性があるよね？ 興味を持ったとき、「あの子誰？」って名前を調べることができる＝認知される→次回につながる、よね？
あすレオは今もショーでは活躍しているけど……新公主演してたら、もっと早く今の位置にいたろうし、「認知される」ことによって、未来も違ってきたろうになあ。
つくづく、『仮面の男』が惜しい。
あすレオにもっとも勢いがあった公演。
もっとも、って、んじゃそれ以外は勢いがなかったのかよ、という意味ではなくて。
誰にもあるじゃん、「新人」ゆえの風が。デビューゆえの、未知ゆえの期待感も合わさった強い押しが。
本人たちの魅力や実力だけでなく、めぐり合わせも含めた、タイミング。
それが、わたしの目には『仮面の男』だと思えた。
雪組公演を観たいろんな人たちが、口々に言う、「ボール係がかわいかった」。いろんな人に聞かれた「ボール係の子たち、なんて名前？」
サイズ感の合った、かわいい男の子がふたり、ペアでかわいいことをしている。目立つし、歌うし、抜擢に相応しい実力（美貌）があるし。
無名の下級生がファンを（無理な抜擢による注目ではなく）自然に増やすのに、これ以上の機会はそうそうない。そんな役であり、扱いだった。
そして、新人公演。
ボール係のふたりはそれぞれ、大きな役をやる。ひとりは銀橋ソロのある３番手役、もうひとりは長い場面でセンターのある悪役。
本公演で毎日「あの子誰？」と注目された若手スターだ、そのままの勢いで新公をこなし、一気に躍進……！！というのは、今まで何度もあった王道パターン。
だが。
『仮面の男』は宝塚歌劇団１００年の中で前代未聞の問題作品、黒歴史として封印された。
ムラと東宝では大きく脚本から変更され、あすレオ話題のデビュー！だったボール係の見せ場はなくなった。
また、新人公演もムラと東宝では別脚本、ムラ版は本公演から問題場面を切り落としたわけのわからないものとして上演。
本公演にはない悪役の銀橋ソロとか、なんかおかしなことになっていた……のを、雪組若手たちが、渾身の力技で空中分解させずに踏ん張っていた。
雪組っこたちはがんばっていたのに。
良識を欠いた演出家と、それを野放しにしていた劇団の失態のツケを、全部背負わされた。
あすくんに３番手までの役がついたのが、その『仮面の男』だけで、それ以降は脇支え一直線、って、切ない。
たしかにその新公のあすくんはうまいけれど地味、ではあったけれど、あのめちゃくちゃな状態での１作だけで判断はあんまりだ。
彼は別箱公演で毎回きちんと結果を出していたのに。
特に『心中・恋の大和路』での飴売り役、彼が歌い出すと空気が変わった……客席が「誰？ 知らないスターが出てきた？！」とざわつく感じ……ああいうことが出来る子は、大事にしなきゃダメだと思うんだ。
レオくんはちゃんと抜擢されていたとは思うので……新公２番手とかやってるわけで……だからその、実力がなさ過ぎたのが原因だろうと想像するけど……もう少しなんとかなってたら、主演できてたんじゃあ、とは察するけれど……。
彼の華は惜しいよ。今までさんざん特別扱いされ続け新公主演しつづけてきたスターたちを見れば、劇団が「実力至上主義じゃない」ことは、わかりすぎるもの。実力皆無でもええんやかったら、レオくんでもええやん……。昔はともかく、今は「声を聞くだけで二度見してしまう」ほどの破壊力はなくなってるんだし。
とまあ、愚痴っぽい年寄りのうだうだ話です。
単に自分の好みやろってか。はい。
あすレオが好きなんです。
まず、『ルパン三世―王妃の首飾りを追え！―』新人公演主な配役発表。
あすレオで観たかった……！
ひとこくんがどうということではなくて、９４期最後の新公主演は、９４期のあすくんかレオくんで観たかった。
実力のあすくん、華のレオくん。このふたりが今後組を盛り立てるためにも、「新公主演」という切符が欲しかった。どちらか片方ではなく、ふたりとも１回ずつ。新公独占否定論を持論としている身ですから、超路線の子でも新公は３回まで、その分他の子たちにもチャンスを……とどの組と言わず誰と言わず、いつも思ってます。
宝塚歌劇団のシステムとして、新公主演したかどうかで、その後の扱いが大きくチガウ。新公主演の有無はトップスターになるための判断基準のひとつだけど、それだけじゃない、タカラヅカはトップスターだけで成り立っているわけじゃない、最初からトップを見据えて新公主演させるわけじゃない子も、新公主演したときから扱いが変わるんだってば。
本公演の芝居では下級生の扱いはそれほど差は出ないかもしれないけれど、ショーで違いが出る。ちょっとした立ち位置が「新公主演経験者」と「それ以外」では変わるんだ。
そして、ショーでの立ち位置が変わることで、観客への認知度が大きく変わる。「その他大勢」とたとえば「８人口」はまったくチガウよね？ 「あの子誰？」って興味を持ってもらえる、可能性があるよね？ 興味を持ったとき、「あの子誰？」って名前を調べることができる＝認知される→次回につながる、よね？
あすレオは今もショーでは活躍しているけど……新公主演してたら、もっと早く今の位置にいたろうし、「認知される」ことによって、未来も違ってきたろうになあ。
つくづく、『仮面の男』が惜しい。
あすレオにもっとも勢いがあった公演。
もっとも、って、んじゃそれ以外は勢いがなかったのかよ、という意味ではなくて。
誰にもあるじゃん、「新人」ゆえの風が。デビューゆえの、未知ゆえの期待感も合わさった強い押しが。
本人たちの魅力や実力だけでなく、めぐり合わせも含めた、タイミング。
それが、わたしの目には『仮面の男』だと思えた。
雪組公演を観たいろんな人たちが、口々に言う、「ボール係がかわいかった」。いろんな人に聞かれた「ボール係の子たち、なんて名前？」
サイズ感の合った、かわいい男の子がふたり、ペアでかわいいことをしている。目立つし、歌うし、抜擢に相応しい実力（美貌）があるし。
無名の下級生がファンを（無理な抜擢による注目ではなく）自然に増やすのに、これ以上の機会はそうそうない。そんな役であり、扱いだった。
そして、新人公演。
ボール係のふたりはそれぞれ、大きな役をやる。ひとりは銀橋ソロのある３番手役、もうひとりは長い場面でセンターのある悪役。
本公演で毎日「あの子誰？」と注目された若手スターだ、そのままの勢いで新公をこなし、一気に躍進……！！というのは、今まで何度もあった王道パターン。
だが。
『仮面の男』は宝塚歌劇団１００年の中で前代未聞の問題作品、黒歴史として封印された。
ムラと東宝では大きく脚本から変更され、あすレオ話題のデビュー！だったボール係の見せ場はなくなった。
また、新人公演もムラと東宝では別脚本、ムラ版は本公演から問題場面を切り落としたわけのわからないものとして上演。
本公演にはない悪役の銀橋ソロとか、なんかおかしなことになっていた……のを、雪組若手たちが、渾身の力技で空中分解させずに踏ん張っていた。
雪組っこたちはがんばっていたのに。
良識を欠いた演出家と、それを野放しにしていた劇団の失態のツケを、全部背負わされた。
あすくんに３番手までの役がついたのが、その『仮面の男』だけで、それ以降は脇支え一直線、って、切ない。
たしかにその新公のあすくんはうまいけれど地味、ではあったけれど、あのめちゃくちゃな状態での１作だけで判断はあんまりだ。
彼は別箱公演で毎回きちんと結果を出していたのに。
特に『心中・恋の大和路』での飴売り役、彼が歌い出すと空気が変わった……客席が「誰？ 知らないスターが出てきた？！」とざわつく感じ……ああいうことが出来る子は、大事にしなきゃダメだと思うんだ。
レオくんはちゃんと抜擢されていたとは思うので……新公２番手とかやってるわけで……だからその、実力がなさ過ぎたのが原因だろうと想像するけど……もう少しなんとかなってたら、主演できてたんじゃあ、とは察するけれど……。
彼の華は惜しいよ。今までさんざん特別扱いされ続け新公主演しつづけてきたスターたちを見れば、劇団が「実力至上主義じゃない」ことは、わかりすぎるもの。実力皆無でもええんやかったら、レオくんでもええやん……。昔はともかく、今は「声を聞くだけで二度見してしまう」ほどの破壊力はなくなってるんだし。
とまあ、愚痴っぽい年寄りのうだうだ話です。
単に自分の好みやろってか。はい。
あすレオが好きなんです。
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