分解と再構築による発見・その3。@追憶のバルセロナ
2015年2月23日 タカラヅカ 物語というものについての、発見。
てゆーか、自分的アタマの体操。……の、続き。
というか、今度こそ本題(笑)、これで完結。
90分のミュージカル『追憶のバルセロナ』を、30分のストプレ『黒い風の物語』に焼き直したハリー。
『追憶のバルセロナ』はびみょー作だが、『黒い風の物語』は面白かったぞっと。
内容は同じなのに、描き方でえらい違いだ。
つまり、「物語」というのは、構成・演出によって生かされも殺されもするってことだ。
『黒い風の物語』はストプレだから、「基本プロット」感が強い。
コレに肉付けして「タカラヅカ」を創るとしたら……いろんな可能性が広がる。
てことで、いろんなパターンを考えてみる。
アタマの体操!
まず、主人公を誰にするか。
タカラヅカだから男性主人公。つまり、フランシスコとアントニオ、どちらかだ。
わかりやすく主人公っぽいフランシスコを、主人公にするのがいいだろうな。でも、アントニオ主人公も絶対面白い。ダブル主演のバウだったら、アントニオ側も書き込み出来るぞ。
んで、ヒロインを誰にするか。
フランシスコ主人公なら、セシリアとイサベル、どっちもヒロイン可能。
同じプロット、同じ脚本で、「見せ方」を変えられる。
まず、どちらの女性を最初に登場させるか。
イサベルか、セシリアか。
そして、作中、どちらに銀橋ソロを歌わせるか。
これによって、「ヒロイン」が変わる。
プロットと脚本は同じでいいのよ?
新しく銀橋ソロを付け加えるだけ。
それだけで、物語が変わる。
ダブル主演作品にだって、変更可能。
アントニオの苦悩のソロを加えるだけでいい。
プロットという骨組みは同じ、肉付けは歌とダンス場面。だってタカラヅカだから!
キャラ個人の心情を、ソロ歌や、関係性をダンスで表現する。
歌とダンスがあるのは、主人公とヒロイン優先ですよ。
ソロパートだけではダメだ、タカラヅカには華やかなダンスナンバーが必要。
セシリア・アントニオ側の比重を上げるのなら、バルセロナ社交界のダンス場面を作る。横暴なフランス軍が権力を見せつけるために開く舞踏会。嫌々フランス将校と踊らされるセシリア、妻を守れず唇を噛むアントニオ、てな。
フランシスコ・イサベル側を描くならば、ジプシーたちのにぎやかダンス。祭りとか、酒場ではしゃぐシーンとか。そこでふたりの気持ちが近づく。いい雰囲気になる。……もちろん、元からある、フランス兵の横暴 → フランシスコの記憶が戻る、もそのままに。
歌とダンスで、いくらでも物語の舵を取れる。
行き先を変えられる。
やだちょっと、面白い。
わくわくする。
面白いプロット(素材)をもらって、これを使って好きに「タカラヅカ」を作っていいよ、って言われたら。
どんなに楽しいだろう!!
フランシスコ、アントニオ、イサベル、セシリア。
この4人の物語だけで、いくらでも切り口を変えて、物語を作れる。
「視点」をどこに置くか。
それだけで、どんだけ可能性が広がるか。
……ああ、そうか。
だからわたし、二次創作好きなんだよなあ。
自分で「視点」を作れるから。
原作を否定したり、ないがしろにするのではなく、原作に別の視点で「物語の再構築」をしたいの。
物語を切り分けて分析して、自分なりのテーマで作り直す作業が楽しいの。
「二次創作って、作品に対する理解とキャラに対する共感の固まりですからね」と、この間某アニメで言ってたんだけど、まさにそれ。
好きな物語は、とことんまで、味わいたくなる。
ばらばらにして、再構築するほど。
雪組の『ロミオとジュリエット』は、本気でそれ、やり尽くしたし。
物語が好き。物語を作ることが好き。
物語を、さらに物語るのも好き。
『追憶のバルセロナ』と『黒い風の物語』は、わたしの「物語好き」のハートをくすぐってくれました。
うおおお、物語って楽しい。
アタマの体操。
どこをどう分解して、どう組み立てるか。考えるのが、すごく楽しい。
てゆーか、自分的アタマの体操。……の、続き。
というか、今度こそ本題(笑)、これで完結。
90分のミュージカル『追憶のバルセロナ』を、30分のストプレ『黒い風の物語』に焼き直したハリー。
『追憶のバルセロナ』はびみょー作だが、『黒い風の物語』は面白かったぞっと。
内容は同じなのに、描き方でえらい違いだ。
つまり、「物語」というのは、構成・演出によって生かされも殺されもするってことだ。
『黒い風の物語』はストプレだから、「基本プロット」感が強い。
コレに肉付けして「タカラヅカ」を創るとしたら……いろんな可能性が広がる。
てことで、いろんなパターンを考えてみる。
アタマの体操!
まず、主人公を誰にするか。
タカラヅカだから男性主人公。つまり、フランシスコとアントニオ、どちらかだ。
わかりやすく主人公っぽいフランシスコを、主人公にするのがいいだろうな。でも、アントニオ主人公も絶対面白い。ダブル主演のバウだったら、アントニオ側も書き込み出来るぞ。
んで、ヒロインを誰にするか。
フランシスコ主人公なら、セシリアとイサベル、どっちもヒロイン可能。
同じプロット、同じ脚本で、「見せ方」を変えられる。
まず、どちらの女性を最初に登場させるか。
イサベルか、セシリアか。
そして、作中、どちらに銀橋ソロを歌わせるか。
これによって、「ヒロイン」が変わる。
プロットと脚本は同じでいいのよ?
新しく銀橋ソロを付け加えるだけ。
それだけで、物語が変わる。
ダブル主演作品にだって、変更可能。
アントニオの苦悩のソロを加えるだけでいい。
プロットという骨組みは同じ、肉付けは歌とダンス場面。だってタカラヅカだから!
キャラ個人の心情を、ソロ歌や、関係性をダンスで表現する。
歌とダンスがあるのは、主人公とヒロイン優先ですよ。
ソロパートだけではダメだ、タカラヅカには華やかなダンスナンバーが必要。
セシリア・アントニオ側の比重を上げるのなら、バルセロナ社交界のダンス場面を作る。横暴なフランス軍が権力を見せつけるために開く舞踏会。嫌々フランス将校と踊らされるセシリア、妻を守れず唇を噛むアントニオ、てな。
フランシスコ・イサベル側を描くならば、ジプシーたちのにぎやかダンス。祭りとか、酒場ではしゃぐシーンとか。そこでふたりの気持ちが近づく。いい雰囲気になる。……もちろん、元からある、フランス兵の横暴 → フランシスコの記憶が戻る、もそのままに。
歌とダンスで、いくらでも物語の舵を取れる。
行き先を変えられる。
やだちょっと、面白い。
わくわくする。
面白いプロット(素材)をもらって、これを使って好きに「タカラヅカ」を作っていいよ、って言われたら。
どんなに楽しいだろう!!
フランシスコ、アントニオ、イサベル、セシリア。
この4人の物語だけで、いくらでも切り口を変えて、物語を作れる。
「視点」をどこに置くか。
それだけで、どんだけ可能性が広がるか。
……ああ、そうか。
だからわたし、二次創作好きなんだよなあ。
自分で「視点」を作れるから。
原作を否定したり、ないがしろにするのではなく、原作に別の視点で「物語の再構築」をしたいの。
物語を切り分けて分析して、自分なりのテーマで作り直す作業が楽しいの。
「二次創作って、作品に対する理解とキャラに対する共感の固まりですからね」と、この間某アニメで言ってたんだけど、まさにそれ。
好きな物語は、とことんまで、味わいたくなる。
ばらばらにして、再構築するほど。
雪組の『ロミオとジュリエット』は、本気でそれ、やり尽くしたし。
物語が好き。物語を作ることが好き。
物語を、さらに物語るのも好き。
『追憶のバルセロナ』と『黒い風の物語』は、わたしの「物語好き」のハートをくすぐってくれました。
うおおお、物語って楽しい。
アタマの体操。
どこをどう分解して、どう組み立てるか。考えるのが、すごく楽しい。
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