わたしの好きな人が、わたしが思うほどの扱いを受けられない。
 それはとても、切ないこと。

 今回は花組公演を観た、つーことで、あきらのことを語っているわけなんだが。前日欄からの続きです、めっちゃ途中です。

 うん、あきらは口実かもな。「どうして世界は、わたしを中心に回らないの?!」という、実に厨二な虚しさを、とてもミクロなところで例に出すと「あきらの扱い」なんですよ。
 それはもう、昔から「どうしてオギーにトウコ主演でバウをやらせないのよ?!」とか「まっつを大事にしろーー!」とか、「『フットルース』DVD出さないとか、バカにもほどがある!」とか、ずっとずっと、なにかしら憤ってましたね(笑)。
 わたしは神ではないので、ちっとも思い通りにならないんです、すべてのことが。

 わたしには、なにもできない。なんの力もない。
 だから世界の片隅で、祈るだけ。
「あきら、辞めないでね。ずっとずっと、この花園にいてね。フェアリーでいてね」てな。

 あきらだけでなく、各組数名ずつ、そういう「好きな人」たちがいる、広く浅くの無責任ファンです、あたしゃ。

 それでもそうやって、「目の前にあるモノ」を楽しんできた。
 扱い悪いなあ……そう思いつつも、かっこいいなあ、と舞台の上にいる彼を眺めて満足してきた。
 ただ、あるものだけで。


 そんな日々でしたから。
 そんな前提でしたから。

 『宝塚幻想曲(タカラヅカ ファンタジア)』あきらの扱いには、度肝を抜かれた。

 場面もらってる? あきらセンターで1場面?? や、3個イチとはいえ、いちおーあきらセンター……。

 あの、まっつですらそんなの一度もなかったんですよ? 雪組3番手でしたけどね?

 あきらって今まで、ほんとに脇扱いだったよね? その他大勢だったよね?
 しかも、バウ主演下級生に抜かれてましたよね?
 なのになんで、ここでいきなり、「路線スターですがナニか?」「番手ついてますけどナニか?」な扱いになってんの?!

 や、あくまでも若手な扱いで、今年度研12とかになる男役の扱いじゃないかもしれんが、それにしたって、いきなりすぎるわ! 今までの彼の立ち位置からしたら……!

 ……所詮わたしは外野、ライトなファンなので、見当違いのことゆってるかもしんないけど。ガチのファンから見れば「順当に番手として上がってきてるわ、上が抜けたんだから相応の番手に付いただけよ!」なのかもしれんが。

 大階段パレードで、4番手として階段降りするあきらを観て、ぶわっと泣けた。

 ……まさか。
 まさか、ね。
 こうくるとはね、思ってなくて。
 新生花組がスタートして、あきらがまさか、踏ん張るとは思ってなくて。
 みりおくん中心に、真ん中辺りがやたら若く幼くなった花組だから、中堅スターが活躍することは想定内、つか、期待していたけれど。
 てっきり、あきらPちゃんちなつとか、まるっとまとめて扱いはぼかすと思ってたのよ。
 ここであきら単独とは、思ってなかった。

 あきらが、4番手だ……!!

 そのことに衝撃を受けて、泣けて、……えーと、すみません、キキちゃんあんましぴんときてません。羽根背負って堂々の2番手降りしてたのは観たけど……ああはいはい、そうよね、ぐらいで、オペラはすぐにあきらに戻って。

 自分でもびっくりしたさ……。
 ショーの間、ずっとずっとドキドキしてた。
 正確には、あきらセンターで海の場面がはじまったときから。
 え? え? なんで? マジ? って。
 ずっとずっとドキドキして、最後の階段降りでどーーん!と来て。

 泣くのかオレ?! セルフツッコミ入りましたよ。

 不遇な人にやたら入れ込む癖が付いてるからなー(笑)。
 たぶん、ご贔屓とかぶっちゃって過剰反応してるんだと思うわ。

 はー、ドキドキした。
 んで、よかった。
 劇団がどう考えているのかわかんないし、次の公演ではさくっと「4番手降り? なんのこと?」と手のひら返してるかもしんないけど。
 今、この公演で、芝居・ショー共に、ちゃんと4番手してるあきらが、うれしい。
 いやほんと、かっこいいんだって!!
 あとはもう少し、歌がうまくなってくれたらなあ……(笑)。

 てことで、初日のショーの感想は、ツッコミいろいろあれど、「あきら……!!」なキモチが全部持って行ってしまったんだ。

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