ロナンとその恋人。@1789-バスティーユの恋人たち-
2015年4月27日 タカラヅカ いやまあ、ともかく。
まさおさん、歌うまいっすね。
『1789-バスティーユの恋人たち-』で、ほとほと感心。
もともとまさお氏が歌ウマなのは知ってるけど、さらに安定してうまいなあ、と。
これで変なまさお節がなければ最強なのに(笑)。
体型もきれい。
今回華美な服装をしていない分、リアルにカラダのラインがわかる。まさおくんの肩とか背中とかの、薄さが、キレイ。
二次元の美青年キャラまんま。少女マンガとかアニメとか、あのラインですよ、まさに。現実の男だとああはならない。
なんかしみじみと、まさおきれいだなあ、と思った。
キラキラ衣装を廃し、突拍子もない話でもなく、歌と芝居だけでひとつずつ進んでいく……それゆえに、まさおの地力が問われている感じ、つーかね。
昔、まさおさんはきれいでうまくて、変な癖もなくて(←重要)、素敵な若手スターだったのになあ。
『大坂侍』や『A-“R”ex』のころ、こんなにきれいでうまい若手って……!と震撼したもんじゃった。
なんとか、あのころに戻ってくれないかなあ……と、遠い目になってしまったことよ。
まさおくんの芝居は、まさお節に邪魔されて、わたしにはよくわからないことが多い。
ロミオ役はすげー好みだったんだが、それ以降また、よくわかんない。
今回はまさお節が抑えられているので観やすかったんだけど、脚本以上のモノをわたしが受け取ることが出来ずにいる。
芝居は相性なので、スイッチが入るとまた違ってくるかも。
や、とどのつまりはまさおスキーなので、わかんないまま愛でてはいる日々。
ヒロインのオランプ@くらげちゃんは、うまかった。きれいでうまくて……なんだろう、「邪魔にならない」ヒロインぶりだった。
言葉悪いっすね、「邪魔」って。
不思議な感覚なんだが、ヒロインのはずのオランプが、「見えない」んだ。
そこにいる、役割として機能しているのはわかる。が、わたしに見えるのはロナン@まさおのみで、オランプはいつも後ろ姿とか横顔とか、とにかくロナン越しにしか見えていない感覚。
ロナン中心に展開している以上、会話の相手は必要、話を進める都合そこにいてくれなくてはならない、その役割を果たしている……そんな感じ。
きれいでうまくて破綻なくて、なんの問題もないんだけど、オランプ自身の顔もドラマも見えず、「ストーリーを進めるコマのひとつ」として正しく機能しているのみに思えた。
それが、「邪魔にならない」という感想。
ぜんぜん嫌じゃない、ふつうにきれいでかわいくて、主人公の相手役として受け入れられる、問題ないヒロイン。
そして、そんな「邪魔にならない」女の子を相手に、ロナンがとてもスムーズに、ひとりでさくさく芝居をしている。
ロナンのひとり芝居を観ている感じ。
で、うまいし、ロナン。共感出来るかとか感動するかとかは置いておいて、台詞が聞きやすいし歌うまいし姿キレイだし。
これはこれで、似合いのカップルかもしんない、と思った。
オランプが「歯車のひとつ」として正しく物語を回しているので。
初日初見、わたしはとてもニュートラルに物語を楽しめたのではないかと思う。……いやその、ダントン@コマくんにめろめろでしたけど、彼は初登場シーン以外はモブに毛が生えたような扱いなので、本筋を楽しむ分には関係ないっつーか。
オランプがヒロインなのに、「邪魔にならない」止まりの存在。
じゃあこの物語に、女性の主要キャラはいないのか?
いる。
アントワネット@ちゃぴだ。
主人公ロナンと接点なし(顔を合わせはするが、あんなもんは接点なし判定だ)で、ヒロインでもない。
だが、アントワネット@ちゃぴは、間違いなくトップ娘役だ。
アントワネットがあざやかに、陰影濃く「わたしが月組トップ娘役」と存在しているから。
主人公と無関係でも、彼女こそが重要人物だとわかるから。
……余計に、オランプが「歯車のひとつ」「邪魔にならない」だけに見える、んだよなあ。
これは演出上の計算なのかもしれない。
タカラヅカはトップ制度のある劇団である。これは崩してはならない。
この『1789』で、トップ娘役をヒロイン役には(なんらかの事情があって)出来なかった。
が、トップ娘役は女性キャラでもっとも目立つ存在でなくてはならない。そうでなければタカラヅカのシステムが崩壊する。
だから脇役のはずのアントワネットが主要キャラとして存在感を大きくし、ヒロインのオランプは「邪魔にならない」だけの存在とする。
作品がいびつになるけど、仕方ない。タカラヅカルールと今回の事情の中間点を探ったらこうとしか、出来なかった。
……そういうことか?
ちゃぴはほんと、いいスターさんだなあ。
華やかでうまくてかわいくて。
アントワネットの最後のソロを、堂々と歌いこなす女優になるなんて、数年前は想像も付かないよ。
もうひとりの役替わり、ソレーヌ@はーちゃん。
ふつうにうまいんだけど……地味……きれいじゃない……。
と、思って、ロナンとの再会時のソロのあとは完璧見失っていた。
んで、2幕の群衆シーンになってから、なんかすごく目に付く女の子がいて。
なんだろ、エネルギーが高圧、って感じ。怒りや叫びがごつごつした剥き出しの岩みたいな感じで、ドレスを着ているけれど、男の子みたい。たぶん、内に秘めているものが女の子のカラダでは足りないくらいアツくて激しいんだな……そう思ってちゃんと見てみたら、はーちゃんだった。
え、あれソレーヌだったの? ぜんぜん意識してなかった。
が、ソレーヌだとわかって見ると……楽しい。あの怒りの塊みたいな女の子が、どういうバックボーンを背負って吠えているのか、怒っているのか、わかるから。
でもって、そんなおっかない女の子が、ダントンと目が合った途端ふわっとくずれたりするんだな。なにがどうじゃないけど、怒りに安心とか甘えとかがよぎって、彼女がダントンを特別視していることがわかるんだな。
うわ、ソレーヌ楽しい。萌える。
で、現金なもので、「きれいじゃない」と一刀両断したくせに、「なんかかわいい」と思った。
好意が芽生えると、見方感じ方が変わるのだ。ソレーヌ@はーちゃん、かわいいじゃん!
てなもんで、結局楽しいです、『1789』。
まさおさん、歌うまいっすね。
『1789-バスティーユの恋人たち-』で、ほとほと感心。
もともとまさお氏が歌ウマなのは知ってるけど、さらに安定してうまいなあ、と。
これで変なまさお節がなければ最強なのに(笑)。
体型もきれい。
今回華美な服装をしていない分、リアルにカラダのラインがわかる。まさおくんの肩とか背中とかの、薄さが、キレイ。
二次元の美青年キャラまんま。少女マンガとかアニメとか、あのラインですよ、まさに。現実の男だとああはならない。
なんかしみじみと、まさおきれいだなあ、と思った。
キラキラ衣装を廃し、突拍子もない話でもなく、歌と芝居だけでひとつずつ進んでいく……それゆえに、まさおの地力が問われている感じ、つーかね。
昔、まさおさんはきれいでうまくて、変な癖もなくて(←重要)、素敵な若手スターだったのになあ。
『大坂侍』や『A-“R”ex』のころ、こんなにきれいでうまい若手って……!と震撼したもんじゃった。
なんとか、あのころに戻ってくれないかなあ……と、遠い目になってしまったことよ。
まさおくんの芝居は、まさお節に邪魔されて、わたしにはよくわからないことが多い。
ロミオ役はすげー好みだったんだが、それ以降また、よくわかんない。
今回はまさお節が抑えられているので観やすかったんだけど、脚本以上のモノをわたしが受け取ることが出来ずにいる。
芝居は相性なので、スイッチが入るとまた違ってくるかも。
や、とどのつまりはまさおスキーなので、わかんないまま愛でてはいる日々。
ヒロインのオランプ@くらげちゃんは、うまかった。きれいでうまくて……なんだろう、「邪魔にならない」ヒロインぶりだった。
言葉悪いっすね、「邪魔」って。
不思議な感覚なんだが、ヒロインのはずのオランプが、「見えない」んだ。
そこにいる、役割として機能しているのはわかる。が、わたしに見えるのはロナン@まさおのみで、オランプはいつも後ろ姿とか横顔とか、とにかくロナン越しにしか見えていない感覚。
ロナン中心に展開している以上、会話の相手は必要、話を進める都合そこにいてくれなくてはならない、その役割を果たしている……そんな感じ。
きれいでうまくて破綻なくて、なんの問題もないんだけど、オランプ自身の顔もドラマも見えず、「ストーリーを進めるコマのひとつ」として正しく機能しているのみに思えた。
それが、「邪魔にならない」という感想。
ぜんぜん嫌じゃない、ふつうにきれいでかわいくて、主人公の相手役として受け入れられる、問題ないヒロイン。
そして、そんな「邪魔にならない」女の子を相手に、ロナンがとてもスムーズに、ひとりでさくさく芝居をしている。
ロナンのひとり芝居を観ている感じ。
で、うまいし、ロナン。共感出来るかとか感動するかとかは置いておいて、台詞が聞きやすいし歌うまいし姿キレイだし。
これはこれで、似合いのカップルかもしんない、と思った。
オランプが「歯車のひとつ」として正しく物語を回しているので。
初日初見、わたしはとてもニュートラルに物語を楽しめたのではないかと思う。……いやその、ダントン@コマくんにめろめろでしたけど、彼は初登場シーン以外はモブに毛が生えたような扱いなので、本筋を楽しむ分には関係ないっつーか。
オランプがヒロインなのに、「邪魔にならない」止まりの存在。
じゃあこの物語に、女性の主要キャラはいないのか?
いる。
アントワネット@ちゃぴだ。
主人公ロナンと接点なし(顔を合わせはするが、あんなもんは接点なし判定だ)で、ヒロインでもない。
だが、アントワネット@ちゃぴは、間違いなくトップ娘役だ。
アントワネットがあざやかに、陰影濃く「わたしが月組トップ娘役」と存在しているから。
主人公と無関係でも、彼女こそが重要人物だとわかるから。
……余計に、オランプが「歯車のひとつ」「邪魔にならない」だけに見える、んだよなあ。
これは演出上の計算なのかもしれない。
タカラヅカはトップ制度のある劇団である。これは崩してはならない。
この『1789』で、トップ娘役をヒロイン役には(なんらかの事情があって)出来なかった。
が、トップ娘役は女性キャラでもっとも目立つ存在でなくてはならない。そうでなければタカラヅカのシステムが崩壊する。
だから脇役のはずのアントワネットが主要キャラとして存在感を大きくし、ヒロインのオランプは「邪魔にならない」だけの存在とする。
作品がいびつになるけど、仕方ない。タカラヅカルールと今回の事情の中間点を探ったらこうとしか、出来なかった。
……そういうことか?
ちゃぴはほんと、いいスターさんだなあ。
華やかでうまくてかわいくて。
アントワネットの最後のソロを、堂々と歌いこなす女優になるなんて、数年前は想像も付かないよ。
もうひとりの役替わり、ソレーヌ@はーちゃん。
ふつうにうまいんだけど……地味……きれいじゃない……。
と、思って、ロナンとの再会時のソロのあとは完璧見失っていた。
んで、2幕の群衆シーンになってから、なんかすごく目に付く女の子がいて。
なんだろ、エネルギーが高圧、って感じ。怒りや叫びがごつごつした剥き出しの岩みたいな感じで、ドレスを着ているけれど、男の子みたい。たぶん、内に秘めているものが女の子のカラダでは足りないくらいアツくて激しいんだな……そう思ってちゃんと見てみたら、はーちゃんだった。
え、あれソレーヌだったの? ぜんぜん意識してなかった。
が、ソレーヌだとわかって見ると……楽しい。あの怒りの塊みたいな女の子が、どういうバックボーンを背負って吠えているのか、怒っているのか、わかるから。
でもって、そんなおっかない女の子が、ダントンと目が合った途端ふわっとくずれたりするんだな。なにがどうじゃないけど、怒りに安心とか甘えとかがよぎって、彼女がダントンを特別視していることがわかるんだな。
うわ、ソレーヌ楽しい。萌える。
で、現金なもので、「きれいじゃない」と一刀両断したくせに、「なんかかわいい」と思った。
好意が芽生えると、見方感じ方が変わるのだ。ソレーヌ@はーちゃん、かわいいじゃん!
てなもんで、結局楽しいです、『1789』。
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