でもって『1789-バスティーユの恋人たち-』
 わたしの周囲ではあまりいい評価を耳にしないんだけど。
 でもってわたしも、こんな風にいろいろ疑問なり愚痴なり言ったりしてるけど。

 わたしは、好きです。

 たーのーしーいー。

 やっぱ音楽だよなあ、ミュージカルは!
 観終わったあとも音楽がこびりついて離れない。
 ズンダコダ・ダコダッ、とか、幕間に脳内鼻歌歌ってる(笑)。で、終演後は花の道を「サイ・ラ・モナムール きっとうまくいく♪」って脳内歌唱しながら帰ってる(笑)。

 いやあ、破壊的な歌唱力の人がいなくて、いいっすね、月組さん!
 素直に楽曲の素晴らしさに酔ってます。

 まさおきれーだし、歌うまいし。まさお節ちょっとマシになってるし。
 マギーかっこいいし。みや様美しいし。

 あ、初日観劇後のわたしのつぶやきは、ただひとつ、「フィナーレのみやるりの美しさがやばい。」だった。
 ほんとにもう、クチぽかーん開いちゃう美しさ!!

 ちゃぴきれいで華やかで、うまくてかわいくてキラキラしてて!!

 客席登場時、真っ暗で誰が誰かわかんなかったのに、たまきちの背中のたくましさがシルエットからして素敵で!
 やっぱたま様はカラダよ、カラダ! あのガタイ!(笑)

 まゆぽんとあーさが、かわいくて。

 イケコのとしくんの扱いには毎回苦い思いをしてるけど、それはともかく、群舞でとしくんのダンス眺めるの好きだし。

 やー、楽しいわー。

 オープニングが地味過ぎてちょーがっかりしたし、導入部分ももったりしててさらにがっかりしたけど。
 アントワネット登場からは俄然楽しくなった。
 やっぱイケコはこうでなきゃねー、スペクタクルで、テーマパークのアトラクションみたいでなきゃねー。

 でもってわたし、個人のささやかな話からスタートして、世界レベルにまで風呂敷広げる話、好きなのね。
 だから、たかがパリの一市民、名もなきロナンくんが死んじゃっただけで、もっともらしくみなさんが人権宣言までしちゃうの好きよ。
 最後にロナンが白装束でせり上がってくるのも、お約束で大好物!(笑)
 タカラヅカはこうでなきゃ!!


 細かいことは置いておいて、舞台という夢に酔う。
 イケコの海外ミュージカルって、そういう力がある。よーく考えると変なことや納得出来ないこと、好みではないことがいろいろあるんだけど、そのへん考えずに、わーーっ!!と高揚する。どきどきわくわくする。たぎる。
 それが、楽しい。
 エンタメの醍醐味だと思う。

 なんだろ、心を浮かせる時間? 
 心ってのが、やわらかい袋のようなモノで、えーと、ゴムみたいな伸縮性のある素材の、中に水が入った巾着袋。……我ながらみょーなイメージだが。それが、「心」だとする。
 普段は定位置にしっかりつながれてるのね。金属製のアームとかでがっちりホールドされてる。やわらかいものだから、固定しているアームがゆるむとそこだけ変形したり、重みで垂れ下がったりしちゃうのね。だから固定は確実に。
 その固定された水袋を、アームから放して、自由に浮かせる感じ。
 ふつーならアームはずしたら下に落ちちゃうんだけど、そのときだけは水中みたいに袋がぽよよんと浮くの。

 イケコエンタメ体験は、そんな感じ。
 水袋が浮いて、ゆらゆら漂っている。
 その圧で袋がちょっと変形するのも、適度な刺激、快感だったり。

 ……繊細な感動とか文学的な感動とかでは、ないのよね。だからあくまでも体感アトラクション的感動。
 水袋が浮く、思考ではなく、物質でイメージする、そんな感覚。


 てことで、ほんとたのしい。『1789』。

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