うまい4人。@新人公演『1789-バスティーユの恋人たち-』
2015年5月13日 タカラヅカ 新人公演『1789-バスティーユの恋人たち-』を観ていて、感動したの。
ベルサイユ宮殿の場面。
国王ルイ16世を囲んだ政治家たち。
アルトワ、ネッケル、ペイロール。
あ、厳密な政治家かどうかはともかく、直接国王に意見して、政治に関与出来る者たちという意味ね。
場にいる全員がうまい、って、どういうこと?!
だって新人公演。
新公なのに、全員うまいって、ストレスなしに観られる、って、ナニゴト……!
ふつー誰かへたっぴで、誰かが危なっかしくて、どこかいびつに、バランス悪くなるものなのに。
しかも、男たちの駆け引き場面、難しい芝居なのに。
ふつーに、落ち着いて、問題なく、芝居が進んでる……。
すごいなあ、月組。
しみじみ感心。
ナニ気にこういう経験って、あまりないものなのよ。その場の役者が全員うまいなんて。
アルトワ@あーさ、ペイロール@まゆぽん、ルイ16世@佳城葵くん、ネッケル@蒼瀬侑季くん。
佳城くんも蒼瀬くんも、共に97期研5かぁ。頼もしいな!
ルイ16世はとてもなめらかだった。
観客として、いつの間にか本役さんの「癖」に馴らされていたんだと思う。本役のさやかさんはあれでどうして、強い癖を持つ俳優だ。どの役を演じても、その「癖」はアクセントになっている。
佳城くんには、それがない。
だからとてもシンプルに、素直に、「ルイ16世」が伝わってきた。
引っかかりがない分、いじらしい王様に見えた。この人はこの人で、良くも悪くも自分の人生を生きているんだと。
ネッケルはけっこう二枚目寄りじゃないかい?(笑) 熱というか、太さのある芝居。
わりとヒーロー然としている気がして、「ネッケル」としてはチガウ気がしないでもないんだけど……楽しいからいいや。タカラヅカだもん、二枚目意識してがんばるのはアリだと思う。
アルトワ@あーさは……とにかく、楽しかった(笑)。
美形はいいねっ。耽美もヘンタイも似合うねっ。(ヘンタイ言うな)
とはいえ、アルトワはあーさの得意分野だと思うので、その分わたしには新鮮味が少ない。
『TAKARAZUKA 花詩集100!!』新公でやった薔薇のハードゲイ役の方が、いたたまれない勢いがあった気がする。(ハードゲイ言うな)
そして、神ソングを歌うあーさを観ながら「得意分野だもんなー、新鮮味ナイなー」と思わせてしまうこと、それ自体があーさの才能だと思った。
ああほんとに、あーさがチョーシこくよーな役と場面を与えてください。そう、心から願う。
わたしが彼を最初に認識したのが『エドワード8世』新公、やはり歌いながらイッちゃってる男の役だった。
エキセントリックなソロをぶちかましているうちに、ターボかかって変な方向へぶっ飛んでくんだ。
なんて素敵な持ち味。なんて素敵な才能。
そしてわたしは、あーさのそういうところが見たい。もっともっと見たい。
そういう役を彼に与えてください、劇団様。絶対おもしろいキャラだと思うんだ。
すでに新公主演済みの最上級生が、脇役に回る新公は好きよ。キャリアがあるからこそ、真ん中の下級生を支える姿に、包容力を感じるから。
ペイロール@まゆぽんは、ただもう、かっこいい。
あー、あたしほんとに、ゆうまくん好きやなー。
センターにがっちり立ちはだかり、悪役をキメる姿に見とれる。
あのガタイは、才能だわ……かっこいい……。
でもって、ふつーにうまいしね。
超下級生時代からおっさん役総ナメのキャリアは伊達じゃない。なんて素敵に大人の男。
見た目も歌声も素敵なんだけど。
残念なのは、声……。
あの外見に相応しい、低い低い美声は得られないものなのか……。
まゆぽんが好みの声だったら、わたし今頃シャレんなんない状況だったわ……(笑)。
アルトワにしろペイロールにしろ、「型芝居」だなと思う。
先に記号があって、あとはどれだけそれに近づけるか、活かせるか、にかかっている。
自由度が高いのは革命家、悪役ふたりはなによりも役割が大事。
あーさもまゆぽんも、きっちり「悪役」を形作ってきた。
作品に必要な輪郭を、必要な圧で。
その切り口のあざやかさが、快感。
鋭利に切り抜け、それが仕事。
ラストのロナン@暁くん復活場面で、本公演と違ってアルトワとペイロールが双璧!!って感じにその後ろに並んでいるの見て、ぞくぞくした。
かっこいい……っ。
ただもう「かっこいい」というだけのことが、こんなにこんなに胸を熱くさせるのか。
あーさとまゆぽん、いいなあああ。このふたりが並び立つ空気がいい。真ん中が多少弱くても、後ろからぐあーーっと底上げしてくる。
あー、あーさバウ楽しみだなーー。
ベルサイユ宮殿の場面。
国王ルイ16世を囲んだ政治家たち。
アルトワ、ネッケル、ペイロール。
あ、厳密な政治家かどうかはともかく、直接国王に意見して、政治に関与出来る者たちという意味ね。
場にいる全員がうまい、って、どういうこと?!
だって新人公演。
新公なのに、全員うまいって、ストレスなしに観られる、って、ナニゴト……!
ふつー誰かへたっぴで、誰かが危なっかしくて、どこかいびつに、バランス悪くなるものなのに。
しかも、男たちの駆け引き場面、難しい芝居なのに。
ふつーに、落ち着いて、問題なく、芝居が進んでる……。
すごいなあ、月組。
しみじみ感心。
ナニ気にこういう経験って、あまりないものなのよ。その場の役者が全員うまいなんて。
アルトワ@あーさ、ペイロール@まゆぽん、ルイ16世@佳城葵くん、ネッケル@蒼瀬侑季くん。
佳城くんも蒼瀬くんも、共に97期研5かぁ。頼もしいな!
ルイ16世はとてもなめらかだった。
観客として、いつの間にか本役さんの「癖」に馴らされていたんだと思う。本役のさやかさんはあれでどうして、強い癖を持つ俳優だ。どの役を演じても、その「癖」はアクセントになっている。
佳城くんには、それがない。
だからとてもシンプルに、素直に、「ルイ16世」が伝わってきた。
引っかかりがない分、いじらしい王様に見えた。この人はこの人で、良くも悪くも自分の人生を生きているんだと。
ネッケルはけっこう二枚目寄りじゃないかい?(笑) 熱というか、太さのある芝居。
わりとヒーロー然としている気がして、「ネッケル」としてはチガウ気がしないでもないんだけど……楽しいからいいや。タカラヅカだもん、二枚目意識してがんばるのはアリだと思う。
アルトワ@あーさは……とにかく、楽しかった(笑)。
美形はいいねっ。耽美もヘンタイも似合うねっ。(ヘンタイ言うな)
とはいえ、アルトワはあーさの得意分野だと思うので、その分わたしには新鮮味が少ない。
『TAKARAZUKA 花詩集100!!』新公でやった薔薇のハードゲイ役の方が、いたたまれない勢いがあった気がする。(ハードゲイ言うな)
そして、神ソングを歌うあーさを観ながら「得意分野だもんなー、新鮮味ナイなー」と思わせてしまうこと、それ自体があーさの才能だと思った。
ああほんとに、あーさがチョーシこくよーな役と場面を与えてください。そう、心から願う。
わたしが彼を最初に認識したのが『エドワード8世』新公、やはり歌いながらイッちゃってる男の役だった。
エキセントリックなソロをぶちかましているうちに、ターボかかって変な方向へぶっ飛んでくんだ。
なんて素敵な持ち味。なんて素敵な才能。
そしてわたしは、あーさのそういうところが見たい。もっともっと見たい。
そういう役を彼に与えてください、劇団様。絶対おもしろいキャラだと思うんだ。
すでに新公主演済みの最上級生が、脇役に回る新公は好きよ。キャリアがあるからこそ、真ん中の下級生を支える姿に、包容力を感じるから。
ペイロール@まゆぽんは、ただもう、かっこいい。
あー、あたしほんとに、ゆうまくん好きやなー。
センターにがっちり立ちはだかり、悪役をキメる姿に見とれる。
あのガタイは、才能だわ……かっこいい……。
でもって、ふつーにうまいしね。
超下級生時代からおっさん役総ナメのキャリアは伊達じゃない。なんて素敵に大人の男。
見た目も歌声も素敵なんだけど。
残念なのは、声……。
あの外見に相応しい、低い低い美声は得られないものなのか……。
まゆぽんが好みの声だったら、わたし今頃シャレんなんない状況だったわ……(笑)。
アルトワにしろペイロールにしろ、「型芝居」だなと思う。
先に記号があって、あとはどれだけそれに近づけるか、活かせるか、にかかっている。
自由度が高いのは革命家、悪役ふたりはなによりも役割が大事。
あーさもまゆぽんも、きっちり「悪役」を形作ってきた。
作品に必要な輪郭を、必要な圧で。
その切り口のあざやかさが、快感。
鋭利に切り抜け、それが仕事。
ラストのロナン@暁くん復活場面で、本公演と違ってアルトワとペイロールが双璧!!って感じにその後ろに並んでいるの見て、ぞくぞくした。
かっこいい……っ。
ただもう「かっこいい」というだけのことが、こんなにこんなに胸を熱くさせるのか。
あーさとまゆぽん、いいなあああ。このふたりが並び立つ空気がいい。真ん中が多少弱くても、後ろからぐあーーっと底上げしてくる。
あー、あーさバウ楽しみだなーー。
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