宙組新人公演『王家に捧ぐ歌』は、一本物の短縮バージョンだけど、カットの仕方に違和感がナイ。
 細かくカットしてあるけど、ドラマ部分がそのまま残ってるからかな……って、新公担当もキムシン自身なのか!
 ベテラン演出家が、自分で新公まで演出するのってめずらしくない? 若手がやる印象だわ。

 ちなみに、前回の初演星組新公演出は、サイトーくん。
 キムシン演出一本物の『誰がために鐘は鳴る』新公は、小柳たん。
 でも、『虞美人』はキムシン自身。

 キムシンは新公演出もできれば自分でやりたい人で、手が空いている場合は自分でやるのかな。
 一本物は短縮前提だから、1幕モノの演出を後輩に任せるのとは、またチガウだろうから。
 勝手な印象で語らせてもらうと、力入ってる作品は自分で短縮演出したいのかな、とか。『誰ため』と『虞美人』なら、『虞美人』に力入ってそう……主題歌以外はほぼキムシン書き下ろしだったわけだし。
 今回の『王家』も、力入ってんだろうなあ、とか。

 新公ではアムネリスの見せ場が削られ、よりラダメスとアイーダに焦点が合った感じ。
 本公演もこうして1幕物にして、ショーを付けてくれても良かったんだけどなあ。宙組、一本物ばっかでショー弱くなりがちだし、芝居の動く背景ばっかじゃ、下級生の見分けが付かないっす……。
 アムネリスという役が好きだし、初演厨なので初演まんまの再演はうれしいけれど、最後のパレードでアムネリスがその他扱いで階段降りてきたり、プログラムにその他扱いで載っている「大人の事情」丸出しはやっぱ変だと思う。
 ラダメス、アイーダ、アムネリス、この3人を自然に並列して扱える布陣のときに、再演するのが平和だと思う。

 ……そーいやわたし、着メロの一部は「ファラオの娘」なんだよな。一部、ってのは、グループごとに音楽の設定変えているから。端末を買い換えても、その都度ダウンロードして設定し直してる。や、音楽で誰からの着信かわかるので、変えにくいっつーか変えるのも面倒っていうか……ということもあるけど、嫌なら変えるだろうから、やっぱ好きだからがいちばんの理由よね。
 12年、使い続けてるってことか……どんだけ好きなん、アムネリス様。

(ちなみに、何度端末変えてもしつこく使い続けている曲は、「硝子の空の記憶」「Blues Requiem」「マスカレード」「タキシード・ジャズ組曲」とオギー尽くしです。2011年以降ではそこに、「世界の王」と「ヴェローナ」が加わってる。……『王家』の曲は「ファラオの娘」のみ。あとは端末変えるときに変わるかなー、わざわざ再ダウンロードしないから)


 『スサノオ』新公を観て、「せっかく新公なのに、下級生チェックがまったく出来ない!」と嘆いたことを思い出す新公でしたわ、今回。
 『虞美人』はそれでもまだ、いろいろ役があったなあと。『王家』や『スサノオ』のころって、キムシンの「主役数名以外は全員背景」ぶりが、もっとも酷かった頃だよなあ。
 動く大道具ですらなく、背景。だって、動かないから(笑)。全員同じ衣装で突っ立って、ただコーラスするだけという。
 『虞美人』や『君を愛してる』とかは、グループ分けしてあったから、脇役だとしても、個別認識可能だったのよね。
 いちばんひどいのは『スサノオ』、ただし1幕物でショーがあったからその点はマシ、次点の『王家』は一本物だからある意味『スサノオ』よりもひどいかも、という。

 本公演で個別認識出来る役以外、新公でも区別出来ないとか……。
 残念だわ。
 や、わたしの認識力、視力、記憶力の弱さのせいも大いにあるけど。


 あー、エジプト兵士@うらら様は、超イケメンでした。
 もう何度かわからないお約束の台詞を吐く。

 うらら様、男役に転向してください。

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