『星逢一夜』初日・初見時の感想をつらつら語る、その3。これでラスト。
 元が箇条書きメモなので、箇条書き風味。……なんだけど、だんだん箇条書きにしては書き込みが多くなっている(笑)。
 箇条書きは主にツッコミが多い。また、ほんとーにいろいろ思っている部分はスルーしている。箇条書きの走り書きに出来ないせいだな。


 一揆起こして、源太@だいもん死んじゃった。晴興@ちぎくんに殺された……。
 三角関係が醍醐味のタカラヅカ、めずらしいことではないが、問題はヒロインの泉@みゆちゃんが源太の妻だってこと。
 いくら「ヅカの定番」ネタとはいえ、別に源太は泉を力尽くで奪った悪役ではなく、むしろ晴興が泉を捨てて村の仲間たちを裏切った、的な悪役に見える設定なんですが?
 この話、どうやって収める気なんだ……?

 源太主役なら、権力者と戦って死んだ英雄、あとは悪の道に染まった親友・晴興が改心して村人を助けて去り、ヒロインが源太の思い出を胸に生きていく……村人全員のコーラスのなか、幻の源太登場で主題歌……とかだよな。
 でも、晴興主役だし、どう続けるんだ?

 と、思っていたら。

 櫓の上で、ヒロインと晴興ラブシーン!!
 そっちへ行くのか!!

 主役を決める大きな要因。
 ヒロインの愛が、どこにあるか。

 『月雲の皇子』がたまきち主役たり得たのは、ヒロインみゆがたまきちを愛してたからだ。これでみゆちゃんがちなつを愛してたら、たまきちを主役として成り立たせるのは相当難しくなる。

 とはいえここで、ヒロインに晴興選ばせるか……。すげえな。

 それはともかく。

 咲妃みゆが泣くと、世界が泣く。

 ののすみかが泣くと、世界が泣く。……そう書いたことがありましたな。あのフレーズ再び。

 みゆちゃんすげえわ。
 そっち?! てな展開を、全部ぶっ飛ばす力!

 晴興と泉の物語のラストに、ああ、だから日本物なんだ、と思った。

 『若き日の唄は忘れじ』を思う。
 あのラストシーンを観て、「日本物っていいな」と思った。また、「このラストにしみじみと泣ける、日本人に生まれてよかった」とも思った。

 それと同じだ。
 この結末は、実に日本人ならではの美意識、日本人だからこその感覚だ。

 日本物っていいよな。

 今回もまた、そうしみじみ思った。

 てゆーか櫓、丈夫やな!
 大人が乗って絡んでもつれても、びくともしないんや……。


 村人たち、ほとんど死んでないんだ。
 なんかいっぱい斬られてたと思ったのに、元気に生きてるんだ……。
 よかったけど、元気でなによりだけど、ちょっと拍子抜け。
 死んじゃったのは咲ちゃんとだいもんぐらい? それが晴興の功績ってことなんだろうけど、……そうか、あんなに「うわあああ!」で「……っ(涙)!!」だったのは、ただの盛り上げるための演出だったか……。

 皆殺しがいいと思ってるわけじゃないので、みんな無事でよかったねと。
 しかしウエクミ、あざといなー。


 そして、最後の子ども時代。

 これは、泣くわ。

 反則やろ!! ってくらい、泣けるわ。

 劇場内のすすり泣き度がすげえ。
 MAX!!って感じにみんな泣いてる。
 すごいなあ……。
 や、わたしも泣いたけど、ちょっと他人行儀というか、俯瞰している感じもあってだね……。
 ウエクミ作品ならではの感覚。泣けるけど、なんか壁を感じるんだ……手放しで没入出来ないっちゅーか。
 うーん?


 ところで。

 この話ってさ-。

 吉宗と晴興のラブストーリーなんじゃないの?(素)

 いちばん愛があるの、このふたりじゃね?
 美しい悲恋だよねえ……。
 まあその、吉宗役がエマさんというのは、その、なんだ、耽美系にならないっちゅーか、えーっと。
 エマさん云々じゃなくて、脚本上の純愛は吉宗と晴興かなと。

 こんなに素晴らしい設定で、こんなに素晴らしい純愛物語なのに、「エマさんだと萌えない」と惜しがるわたしに、連れがすげー哀れなモノを見る目で「あー、はいはい」的な流し方をしてくれました……。

 や、ちゃんと泣きましたよ?
 ちぎみゆの櫓場面から泣き通しましたよ?
 でも、それと腐女子ハートは別腹なんです。
 そこのアナタ、哀れなモノを見る目で見ないで!!(笑)

コメント

日記内を検索