記号として成立するすごさ。@パパ・アイ・ラブ・ユー
2019年2月4日 タカラヅカ2019年2月4日 宝塚星組『霧深きエルベのほとり』『ESTRELLAS(エストレージャス) ~星たち~』千秋楽
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『パパ・アイ・ラブ・ユー』初日観劇。
個人的にツボだったのは、婦長@星月梨旺くんだ。
ナース服を着ているだけなのに、キャラがわかる。
立ち位置がわかる、というか。
や、ナースという職業のことではなくて、キャラクタの立ち位置。
ああ、ヲカマだな、っていうか、男が女装している、ように見えるけど、女性なんだろうな、と思わせる、絶妙なビジュアル。
難しいよこれ! 複雑だよこれ!
男だよね?? と一瞬ぎょっとするけど、ああ、女性なんだ? と引きながらも納得する感じ?
それでいて、ほんとに女? 女だと思っていていいの?? どっかでネタばらし来る? と、不安になる感じ?
『家政夫のミタゾノ』の三田園さんに対峙したときのような違和感というか。
三田園さんは、男性が女装して、女性として通しているわけだけど、星月くんの場合、もともと女性なのに男に見えて、かつ「女装した男」に見えて、さらに「女装した男に見えるけど、本当に女性なんだろうな」と思わせてるんだよ?! 三田園さんよりややこしいよ?! すごいよ?!
タカラジェンヌはみんな若くてきれいなお嬢さんばかりじゃん。若くてきれいな女の子ばっかり集まったコミュニティで、ヒゲとか汚れとかを使わずに、ふつうにきれいな顔のままで「これはナイわ」と思わせるところにビジュアルを作るのって、的が狭くて当てるの大変よ?
婦長さん、ちゃんと美人なんだけどなあ。それでも、「ナイわー」と思える(笑)。
てゆーか、高畑淳子に似てる、婦長さん。高畑淳子が演じていたとしても、容易くイメージ出来る役でもあるし。
婦長さんは、なにをするでもなく、ただ登場するだけで味を出していた。
仕事も出来て真面目でいい人なんだけど、男性が恋愛対象にすることのない、「罰ゲーム」扱いされる女性。
変な髪型とかホクロや皺で顔を汚したりせずに、台詞で説明するまでもなく、それを表しているのが素晴らしい。
少ない登場人物がすべて「役割」を持って、ギアが噛み合って回っている芝居だから、出演者たちはみんな記号になりきっている。記号というと言葉悪い? でもほんと重要だし、難しいことなのよ。
登場するだけで、その役の「役割」を直感的に理解させる必要があるから。
星月くん、いい仕事でした。
芝居がうまいのかどうかまで、わたしにはわかんないけど、面白かったわー。
あと驚いたのが、警官@ゆいちぃ。
芝居がふつうだ!!
や、わたしの彼への評価(芝居)は、新公アンドレで止まってて。プロとして舞台で発声することもすらままならなかった、あのものすげー姿しか、おぼえてなくてな!
超スタイルとダンスの人認識で、芝居はノーカウントというか、「なかったこと」にしていたのよ。いちおー歌「劇」団なんだから、彼の芝居は「観なかった」「うん、わたしはなにも観てない」てな、記憶の封じ込め方してた。
や、彼には他に魅力があるのだから、芝居が出来なくてもいい。トップスターになるとしたらあの芝居では物申したくなるだろうけど、そうじゃないなら別にいいじゃん。その芝居だって、あそこまでひどいと思ったのは「その公演で、男役としては最高位の役」をやったからであって、脇でひとこと声を発するだけの役なら、それほどなにも思わなかったろうし。役割大事。
てことで、オスカルをトップスターが演じる作品で、トップスターの相手役であるアンドレを演じた、超下級生なら仕方ないけどもう研6で主演より上級生でその学年ならふつーに芝居くらい出来なきゃおかしいんだけど、それでもこの実力ってことはそもそも役者に向いてない人なんでは?? と思っていた、ゆいちぃが。
ふつーに芝居してた!!
警官役、別に変じゃなかった。あのアンドレを知らなければ、なんの驚きも発見もないくらい、ふつーにふつーだった。
成長するんだね! うまくなるんだね!
男役10年って本当なんだね。つか、6年やってきてあの芝居だったのに、そっから4年でこれだけ変わる、って、やっぱ学年上がると担う役割も変わるし、得られる経験値が違うんだね。
や、感動しました。
ジェンヌさんってすごいな。
その時点でどうであっても、また違う姿を見せてくれるかもしれないんだから、「この人はこうだ」って決めつけちゃダメだ。
ありがとう、ゆいちぃ。
驚いたし、すっげーわくわくした。
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『パパ・アイ・ラブ・ユー』初日観劇。
個人的にツボだったのは、婦長@星月梨旺くんだ。
ナース服を着ているだけなのに、キャラがわかる。
立ち位置がわかる、というか。
や、ナースという職業のことではなくて、キャラクタの立ち位置。
ああ、ヲカマだな、っていうか、男が女装している、ように見えるけど、女性なんだろうな、と思わせる、絶妙なビジュアル。
難しいよこれ! 複雑だよこれ!
男だよね?? と一瞬ぎょっとするけど、ああ、女性なんだ? と引きながらも納得する感じ?
それでいて、ほんとに女? 女だと思っていていいの?? どっかでネタばらし来る? と、不安になる感じ?
『家政夫のミタゾノ』の三田園さんに対峙したときのような違和感というか。
三田園さんは、男性が女装して、女性として通しているわけだけど、星月くんの場合、もともと女性なのに男に見えて、かつ「女装した男」に見えて、さらに「女装した男に見えるけど、本当に女性なんだろうな」と思わせてるんだよ?! 三田園さんよりややこしいよ?! すごいよ?!
タカラジェンヌはみんな若くてきれいなお嬢さんばかりじゃん。若くてきれいな女の子ばっかり集まったコミュニティで、ヒゲとか汚れとかを使わずに、ふつうにきれいな顔のままで「これはナイわ」と思わせるところにビジュアルを作るのって、的が狭くて当てるの大変よ?
婦長さん、ちゃんと美人なんだけどなあ。それでも、「ナイわー」と思える(笑)。
てゆーか、高畑淳子に似てる、婦長さん。高畑淳子が演じていたとしても、容易くイメージ出来る役でもあるし。
婦長さんは、なにをするでもなく、ただ登場するだけで味を出していた。
仕事も出来て真面目でいい人なんだけど、男性が恋愛対象にすることのない、「罰ゲーム」扱いされる女性。
変な髪型とかホクロや皺で顔を汚したりせずに、台詞で説明するまでもなく、それを表しているのが素晴らしい。
少ない登場人物がすべて「役割」を持って、ギアが噛み合って回っている芝居だから、出演者たちはみんな記号になりきっている。記号というと言葉悪い? でもほんと重要だし、難しいことなのよ。
登場するだけで、その役の「役割」を直感的に理解させる必要があるから。
星月くん、いい仕事でした。
芝居がうまいのかどうかまで、わたしにはわかんないけど、面白かったわー。
あと驚いたのが、警官@ゆいちぃ。
芝居がふつうだ!!
や、わたしの彼への評価(芝居)は、新公アンドレで止まってて。プロとして舞台で発声することもすらままならなかった、あのものすげー姿しか、おぼえてなくてな!
超スタイルとダンスの人認識で、芝居はノーカウントというか、「なかったこと」にしていたのよ。いちおー歌「劇」団なんだから、彼の芝居は「観なかった」「うん、わたしはなにも観てない」てな、記憶の封じ込め方してた。
や、彼には他に魅力があるのだから、芝居が出来なくてもいい。トップスターになるとしたらあの芝居では物申したくなるだろうけど、そうじゃないなら別にいいじゃん。その芝居だって、あそこまでひどいと思ったのは「その公演で、男役としては最高位の役」をやったからであって、脇でひとこと声を発するだけの役なら、それほどなにも思わなかったろうし。役割大事。
てことで、オスカルをトップスターが演じる作品で、トップスターの相手役であるアンドレを演じた、超下級生なら仕方ないけどもう研6で主演より上級生でその学年ならふつーに芝居くらい出来なきゃおかしいんだけど、それでもこの実力ってことはそもそも役者に向いてない人なんでは?? と思っていた、ゆいちぃが。
ふつーに芝居してた!!
警官役、別に変じゃなかった。あのアンドレを知らなければ、なんの驚きも発見もないくらい、ふつーにふつーだった。
成長するんだね! うまくなるんだね!
男役10年って本当なんだね。つか、6年やってきてあの芝居だったのに、そっから4年でこれだけ変わる、って、やっぱ学年上がると担う役割も変わるし、得られる経験値が違うんだね。
や、感動しました。
ジェンヌさんってすごいな。
その時点でどうであっても、また違う姿を見せてくれるかもしれないんだから、「この人はこうだ」って決めつけちゃダメだ。
ありがとう、ゆいちぃ。
驚いたし、すっげーわくわくした。
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