タカラヅカとスターに求められるモノ。@群盗
2019年2月16日 タカラヅカ なんやかんやでキキちゃん主演は3作目?
初主演の『フォーエバー・ガーシュイン』は記憶が薄い……。まるで退団公演みたいだった、ということしかおぼえてない……。観た人みんな「キキちゃん辞めるの??」って首かしげた謎演出。
演出は野口せんせ。
ええ、『SUPER VOYAGER!』 で「だいもん、お披露目だけどもう辞めるの?」と言われたあの野口せんせ。
ええ、『BEAUTIFUL GARDEN』で「みりおくん、実はコレ退団作だった?」と言われたあの野口せんせ。
感動・盛り上げ=退団っぽい、しか表現できない演出家。
しかも集客がキビシイ冬時代のタカラヅカで、何故か超チケ難で一般ヅカファンはほとんど観られなかったんだよね……その上スカステ放送もないから、本気で幻の1作。
やっぱ観てもらってナンボだから、幻は気の毒だよなあ。
そんなこんなで、『フォーエバー・ガーシュイン』はわたしのなかでノーカウント化している。
キキちゃん主演を語るなら、なんといっても『MY HERO』。
作品として『群盗』には文句並べちゃったし、実際わたしの周りではもっと辛い意見しか聞かない作品だけど、それでもこの作品をキキちゃんがやる意味があった。と、力いっぱい思う。
『MY HERO』を思えば。
サイトーくんが趣味丸出しで悪のりしまくりで作ったあのナンチャッテ特撮ヒーロー物を思えば、『群盗』で良かった。
サイトーくんは花組で演出した『風の次郎吉』が人気だったもんで、誤解した&図に乗った、のだと思う。
『風の次郎吉』もまた、彼の趣味丸出しかつ、「時代劇」をおもしろおかしく茶化して作品に取り込んだ「パロディ作品」だった。
それが大人気。
ファンが喜んで支持している。
なんだ、こういうのアリなんじゃん。
……てことで、2匹目のドジョウ、同じ方程式で『MY HERO』を作った。
やはり彼の趣味丸出しで「特撮」をおもしろおかしく茶化して作品に取り込んだ「パロディ作品」。
方程式は同じ。どっちもヒーローにふたりのヒロインが絡む話。登場人物わちゃわちゃ。同じだから、こっちも成功するはず、と単純に。
だけど。
「タカラヅカ」に「時代劇」は合致しても「特撮変身ヒーロー」は合わない。
サイトーくんは、その超基本的なことを、間違えた。
時代劇の「あるある」は主演のみっちゃんファンの年齢層にもずばり合致して、大歓迎されたと思うし。や、みっちゃんには大人のファン多かったから。
江戸時代という「現代ではナイ世界」は、世界で最も架空世界を描くことを得意とする「タカラヅカ」の得意分野のひとつ。
反対に、「タカラヅカ」が苦手とするモノが「現代世界」。
独特の化粧をし、女性だけですべての役を演じ、日本人が西洋人の役をする。それだけですでに「異世界」なのだから、「異世界」は楽々演じられても「現代」は鬼門。
舞台がアメリカで、ヨコモジ名前で金髪で、「異世界ですよ」「ファンタジーですよ」とやっても無理、描かれている「特撮ヒーロー」が「日本の特撮ヒーロー」だから。
最近はヅカファンの裾野が広がっているので、「特撮ヒーロー大好物」「特撮あるあるだけで半日笑える」とかいう人たちも増えてきているかもしれない。「ヅカヲタと兼業で、特撮ヒーローのおっかけもやってます」とかいう人も多いかもしれない。
でもどう考えても「時代モノ」>「特撮ヒーロー」だろう、客層的に。
特撮ヒーローが求められているなら、こんだけ多岐に亘るジャンルを網羅するタカラヅカが、ぜんぜん手を付けていないはずがない。
数年に一度しか回ってこない、貴重な主演作で、『MY HERO』はナイわー。
ギャグとパロディと悪のりで成り立った、「悪い方のサイトーくん」作品……。(例・『愛聖女』)
ギャグとパロディと悪のりだから、1回観る分には笑えていいんだろうけど。わたしはああいう笑い、求めてないからなあ。
や、個人の感想だし、サイトーくんへの評価も思い込みに過ぎないわけだけどな。
ただ、初主演の『フォーエバー・ガーシュイン』は幻で、映像ですら誰も見ることが出来ず、それ以外の主演作が悪のり『MY HERO』だけ、って、そりゃないぜ。
1回あははと笑って終わるよりも、特撮スーツの着こなしを学ぶよりも、正統派ビジュアルで悲劇作品主演する方が、「スターとしての階段を上る過程にいる」キキちゃんには、必要でないかい?
いいときに、いい作品に主演したと思うわ。
いかにも「タカラヅカ」らしいスターの姿を、見られたから。
初主演の『フォーエバー・ガーシュイン』は記憶が薄い……。まるで退団公演みたいだった、ということしかおぼえてない……。観た人みんな「キキちゃん辞めるの??」って首かしげた謎演出。
演出は野口せんせ。
ええ、『SUPER VOYAGER!』 で「だいもん、お披露目だけどもう辞めるの?」と言われたあの野口せんせ。
ええ、『BEAUTIFUL GARDEN』で「みりおくん、実はコレ退団作だった?」と言われたあの野口せんせ。
感動・盛り上げ=退団っぽい、しか表現できない演出家。
しかも集客がキビシイ冬時代のタカラヅカで、何故か超チケ難で一般ヅカファンはほとんど観られなかったんだよね……その上スカステ放送もないから、本気で幻の1作。
やっぱ観てもらってナンボだから、幻は気の毒だよなあ。
そんなこんなで、『フォーエバー・ガーシュイン』はわたしのなかでノーカウント化している。
キキちゃん主演を語るなら、なんといっても『MY HERO』。
作品として『群盗』には文句並べちゃったし、実際わたしの周りではもっと辛い意見しか聞かない作品だけど、それでもこの作品をキキちゃんがやる意味があった。と、力いっぱい思う。
『MY HERO』を思えば。
サイトーくんが趣味丸出しで悪のりしまくりで作ったあのナンチャッテ特撮ヒーロー物を思えば、『群盗』で良かった。
サイトーくんは花組で演出した『風の次郎吉』が人気だったもんで、誤解した&図に乗った、のだと思う。
『風の次郎吉』もまた、彼の趣味丸出しかつ、「時代劇」をおもしろおかしく茶化して作品に取り込んだ「パロディ作品」だった。
それが大人気。
ファンが喜んで支持している。
なんだ、こういうのアリなんじゃん。
……てことで、2匹目のドジョウ、同じ方程式で『MY HERO』を作った。
やはり彼の趣味丸出しで「特撮」をおもしろおかしく茶化して作品に取り込んだ「パロディ作品」。
方程式は同じ。どっちもヒーローにふたりのヒロインが絡む話。登場人物わちゃわちゃ。同じだから、こっちも成功するはず、と単純に。
だけど。
「タカラヅカ」に「時代劇」は合致しても「特撮変身ヒーロー」は合わない。
サイトーくんは、その超基本的なことを、間違えた。
時代劇の「あるある」は主演のみっちゃんファンの年齢層にもずばり合致して、大歓迎されたと思うし。や、みっちゃんには大人のファン多かったから。
江戸時代という「現代ではナイ世界」は、世界で最も架空世界を描くことを得意とする「タカラヅカ」の得意分野のひとつ。
反対に、「タカラヅカ」が苦手とするモノが「現代世界」。
独特の化粧をし、女性だけですべての役を演じ、日本人が西洋人の役をする。それだけですでに「異世界」なのだから、「異世界」は楽々演じられても「現代」は鬼門。
舞台がアメリカで、ヨコモジ名前で金髪で、「異世界ですよ」「ファンタジーですよ」とやっても無理、描かれている「特撮ヒーロー」が「日本の特撮ヒーロー」だから。
最近はヅカファンの裾野が広がっているので、「特撮ヒーロー大好物」「特撮あるあるだけで半日笑える」とかいう人たちも増えてきているかもしれない。「ヅカヲタと兼業で、特撮ヒーローのおっかけもやってます」とかいう人も多いかもしれない。
でもどう考えても「時代モノ」>「特撮ヒーロー」だろう、客層的に。
特撮ヒーローが求められているなら、こんだけ多岐に亘るジャンルを網羅するタカラヅカが、ぜんぜん手を付けていないはずがない。
数年に一度しか回ってこない、貴重な主演作で、『MY HERO』はナイわー。
ギャグとパロディと悪のりで成り立った、「悪い方のサイトーくん」作品……。(例・『愛聖女』)
ギャグとパロディと悪のりだから、1回観る分には笑えていいんだろうけど。わたしはああいう笑い、求めてないからなあ。
や、個人の感想だし、サイトーくんへの評価も思い込みに過ぎないわけだけどな。
ただ、初主演の『フォーエバー・ガーシュイン』は幻で、映像ですら誰も見ることが出来ず、それ以外の主演作が悪のり『MY HERO』だけ、って、そりゃないぜ。
1回あははと笑って終わるよりも、特撮スーツの着こなしを学ぶよりも、正統派ビジュアルで悲劇作品主演する方が、「スターとしての階段を上る過程にいる」キキちゃんには、必要でないかい?
いいときに、いい作品に主演したと思うわ。
いかにも「タカラヅカ」らしいスターの姿を、見られたから。
コメント