あるストーカー被害者の告白。@さすらいの果てに
2005年4月11日 タカラヅカ「よくもやったな、悪人め!」
突然、クラスメイトが襲いかかってきた。おれにはわけがわからない。誰だ、コイツ? 同じクラスだから顔は知ってるけど、口をきいたこともろくにないぞ?
「お前が、石を置いてボクを転ばせたんだ! 悪者め!! なんの罪もないボクを、よくも!」
石につまずいて転んだ? ソレ、自分のせいなんじゃ……? てゆーか、それとおれが、なんの関係があるっていうんだ? アイツが転ぶ前に、おれが道を通った? だって学校に行くためには、あの道を通らなきゃ行けないわけだし……。
問いただすことも出来ない。アイツはひたすらおれに襲いかかってくる。道で出くわせば殴りかかってくるし、階段では突き落とそうとする。
毎日、毎日だ。
「これは正義の復讐だ! 悪人をこらしめてなにが悪い!」
と、わけのわからないことを言って、襲いかかってくる。
このままでは、身が持たない。おかしくなりそうだ。
……やらなければ、やられる。
あのストーカーを野放しにしていたら、おれはいつかおかしくなるか、アイツに殺されるか、そのどちらかだ。
やるしかない。
殺される前に、殺すんだ。
とゆー物語が、わたしの頭の中を走り抜けていった。
病院に現れたクレイトン大尉を見たとき。
唐突に現れ、唐突にジェフリーくんに襲いかかる姿を見て。
そうか、ついに逆ギレしたか!
仕方ないよな、あそこまで電波ゆんゆんにストーカーされたら、戦うことを選んでも不可抗力、正当防衛だよなあ。
雪バウ公演『さすらいの果てに』感想の続き。
この作品の中での、わたしの最大級のツッコミは、ジェフリーがアフリカでクレイトンと再会したとき。
クレイトンと事件の関係を調べる、と言っていただけだったのに、次にこの話題になったときは、クレイトンが真犯人というゆーことになっていた。
えええっ?! そんなバカな! パパの書斎に入っただけで、真犯人認定?!
ジェフリー、マジにアタマ変!!
まともな会話も証拠も取り調べもなにもなく、一方的にクレイトンに「お前が犯人だーっ、うわーーっっ!!」と掴みかかり、エドウィンに止められたジェフリー。
ここで彼が言う台詞に、わたしは、魂が震撼するのを感じた。
「せっかく追いつめたのに!!」
追いつめてないから!! たまたま会っただけだから!!
ジェフリーという男、それまでもかなりやべえとは思ってたけど、それは「言動が一致していない」「そのときそのときで別人格」というだけだった(いやソレ、相当イタイから!)。
しかし、この台詞は、彼がマジにやばい人間であることを表している。
ここでわかっている事実は、「ジェフリー父が冤罪ゆえに死んだ」「書斎から父の有罪証拠が見つかった」「事件の真犯人が他にいる」「事件発覚の直前に、クレイトンがジェフリー父の書斎に入った」これだけだ。
クレイトンが事件に関係している可能性は高いが、絶対ではない。なにしろたかが書斎だ。いったい何人の人間が入ることができる場所だと思ってるんだ?
いつも事件の真相を考え、いろいろ調べていたというなら、いざ知らず。
そんなこときれーさっぱり忘れていたにもかかわらず、ひさしぶりに事件関係者の顔を見た。
その途端、「事件関係者(かもしれない、程度)」 → 「こいつが真犯人!!」と脳内変換した。
たまたまそこで会っただけ、なのに、「苦労の果てに真犯人として追いつめた」と脳内変換した。
これは、マジやばい。
自分の脳内で、自分の都合のいいストーリーを創り上げ、それを真実だと思い込む。これは、病気の域の心理展開だ。
毎日同じ電車で会う彼女。名前も知らないし、口もきいたこともない。
でも、毎日同じ電車で僕と会う。
彼女は僕を愛しているから、同じ電車に乗っているんだ!!
ごめんよハニー、気づいてあげられなくて。
君は僕を愛しているんだから、僕が君にナニもしてもいいんだよね。当然のことだよね!!
てゆーレベル?
なんの証拠もないのに一方的に犯人扱い。しかも、「犯人だから、殺していい、当然の権利」だし。
こわかったよー。ここまでコワレた人間を「主人公」として、しかも「正義」として描いてある物語って。
ジェフリーって、「善良なぼっちゃん」なんですって……? 「壮くん、またいい人の役よー、物足りないわぁ」とか、言う人は言うんですって……?
震撼しましたよー、渾身のツッコミ入れましたよ、「いや、追いつめてないから!!」って。
マジ、こわかった……。
さて。
ヤられる前にヤれ、ってことで、ジェフリーくんを襲撃に来たクレイトン大尉。ご都合主義このうえなく、胸を押さえて倒れる。中村A芝居の定番。誰かひとりは絶対、胸を押さえて倒れなきゃね!
さあ、復讐のチャーンス!! ジェフリーくんは病人相手に凶器を振りかざす。が、殺すことが出来ない。
「何故殺すことが出来ないんだ、父の仇なのに!」てなふーに、ジェフリーくんはなんかすっごく真面目に苦悩しているよーなんだが、なにしろこの時点でクレイトンが犯人だという証拠はどこにもない。ジェフリーくんだけが宇宙からの電波か神の声を聞いて、犯人だと思い込んでいるだけ。苦悩すればするほど、「いやソレ、君が思い込んでるだけだから!」というツッコミが大きくなり、コメディとしてのベタベタギャグを観ている気分に。
そしてここで、突然謎の看護婦クレア@大月さゆ登場!!
この看護婦の謎ぶりがまた、すばらしい。
彼女が登場することで、さらに物語としてのレベルが落ちるという、破壊力あふれる切り札。
文字数がないので、続く〜〜。
突然、クラスメイトが襲いかかってきた。おれにはわけがわからない。誰だ、コイツ? 同じクラスだから顔は知ってるけど、口をきいたこともろくにないぞ?
「お前が、石を置いてボクを転ばせたんだ! 悪者め!! なんの罪もないボクを、よくも!」
石につまずいて転んだ? ソレ、自分のせいなんじゃ……? てゆーか、それとおれが、なんの関係があるっていうんだ? アイツが転ぶ前に、おれが道を通った? だって学校に行くためには、あの道を通らなきゃ行けないわけだし……。
問いただすことも出来ない。アイツはひたすらおれに襲いかかってくる。道で出くわせば殴りかかってくるし、階段では突き落とそうとする。
毎日、毎日だ。
「これは正義の復讐だ! 悪人をこらしめてなにが悪い!」
と、わけのわからないことを言って、襲いかかってくる。
このままでは、身が持たない。おかしくなりそうだ。
……やらなければ、やられる。
あのストーカーを野放しにしていたら、おれはいつかおかしくなるか、アイツに殺されるか、そのどちらかだ。
やるしかない。
殺される前に、殺すんだ。
とゆー物語が、わたしの頭の中を走り抜けていった。
病院に現れたクレイトン大尉を見たとき。
唐突に現れ、唐突にジェフリーくんに襲いかかる姿を見て。
そうか、ついに逆ギレしたか!
仕方ないよな、あそこまで電波ゆんゆんにストーカーされたら、戦うことを選んでも不可抗力、正当防衛だよなあ。
雪バウ公演『さすらいの果てに』感想の続き。
この作品の中での、わたしの最大級のツッコミは、ジェフリーがアフリカでクレイトンと再会したとき。
クレイトンと事件の関係を調べる、と言っていただけだったのに、次にこの話題になったときは、クレイトンが真犯人というゆーことになっていた。
えええっ?! そんなバカな! パパの書斎に入っただけで、真犯人認定?!
ジェフリー、マジにアタマ変!!
まともな会話も証拠も取り調べもなにもなく、一方的にクレイトンに「お前が犯人だーっ、うわーーっっ!!」と掴みかかり、エドウィンに止められたジェフリー。
ここで彼が言う台詞に、わたしは、魂が震撼するのを感じた。
「せっかく追いつめたのに!!」
追いつめてないから!! たまたま会っただけだから!!
ジェフリーという男、それまでもかなりやべえとは思ってたけど、それは「言動が一致していない」「そのときそのときで別人格」というだけだった(いやソレ、相当イタイから!)。
しかし、この台詞は、彼がマジにやばい人間であることを表している。
ここでわかっている事実は、「ジェフリー父が冤罪ゆえに死んだ」「書斎から父の有罪証拠が見つかった」「事件の真犯人が他にいる」「事件発覚の直前に、クレイトンがジェフリー父の書斎に入った」これだけだ。
クレイトンが事件に関係している可能性は高いが、絶対ではない。なにしろたかが書斎だ。いったい何人の人間が入ることができる場所だと思ってるんだ?
いつも事件の真相を考え、いろいろ調べていたというなら、いざ知らず。
そんなこときれーさっぱり忘れていたにもかかわらず、ひさしぶりに事件関係者の顔を見た。
その途端、「事件関係者(かもしれない、程度)」 → 「こいつが真犯人!!」と脳内変換した。
たまたまそこで会っただけ、なのに、「苦労の果てに真犯人として追いつめた」と脳内変換した。
これは、マジやばい。
自分の脳内で、自分の都合のいいストーリーを創り上げ、それを真実だと思い込む。これは、病気の域の心理展開だ。
毎日同じ電車で会う彼女。名前も知らないし、口もきいたこともない。
でも、毎日同じ電車で僕と会う。
彼女は僕を愛しているから、同じ電車に乗っているんだ!!
ごめんよハニー、気づいてあげられなくて。
君は僕を愛しているんだから、僕が君にナニもしてもいいんだよね。当然のことだよね!!
てゆーレベル?
なんの証拠もないのに一方的に犯人扱い。しかも、「犯人だから、殺していい、当然の権利」だし。
こわかったよー。ここまでコワレた人間を「主人公」として、しかも「正義」として描いてある物語って。
ジェフリーって、「善良なぼっちゃん」なんですって……? 「壮くん、またいい人の役よー、物足りないわぁ」とか、言う人は言うんですって……?
震撼しましたよー、渾身のツッコミ入れましたよ、「いや、追いつめてないから!!」って。
マジ、こわかった……。
さて。
ヤられる前にヤれ、ってことで、ジェフリーくんを襲撃に来たクレイトン大尉。ご都合主義このうえなく、胸を押さえて倒れる。中村A芝居の定番。誰かひとりは絶対、胸を押さえて倒れなきゃね!
さあ、復讐のチャーンス!! ジェフリーくんは病人相手に凶器を振りかざす。が、殺すことが出来ない。
「何故殺すことが出来ないんだ、父の仇なのに!」てなふーに、ジェフリーくんはなんかすっごく真面目に苦悩しているよーなんだが、なにしろこの時点でクレイトンが犯人だという証拠はどこにもない。ジェフリーくんだけが宇宙からの電波か神の声を聞いて、犯人だと思い込んでいるだけ。苦悩すればするほど、「いやソレ、君が思い込んでるだけだから!」というツッコミが大きくなり、コメディとしてのベタベタギャグを観ている気分に。
そしてここで、突然謎の看護婦クレア@大月さゆ登場!!
この看護婦の謎ぶりがまた、すばらしい。
彼女が登場することで、さらに物語としてのレベルが落ちるという、破壊力あふれる切り札。
文字数がないので、続く〜〜。
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