若者たち。@Across
2006年4月22日 タカラヅカ 『Across』初日、ドラマシティへ急ぐ途中、思わず足を止めた。
紀ノ国屋前にある、巨大スクリーンBIGMAN。
そこに、ワタルくんがいた。
耳になじんだ歌声が流れ、玄宗と楊貴妃がよりそっていた。
スカステの『花舞う長安』のCMだ。
1年半前ここで、流れていたね。あれは公演CMで、今流れているものとはまったくチガウのだけど。
時間が余っているわけでもないのに、そのまま立ちつくした。
『長安』だけ見て行けるわけないじゃない、『ドルチェ・ヴィータ!』を見なければ。
BIGMANで再び、『ドルチェ・ヴィータ!』を見た。見られるとは、思ってなかった。
巨大スクリーンに映る、青い世界。今はいない美しい人。
番組のCMでしかないわけだから、ワタさんと檀ちゃん以外はろくに映らず終わる。
それでも、『ドルチェ・ヴィータ!』。
わたしの足を止めさせるもの。
きっと、何年経っても。
☆
ところで、『Across』。
ワタさんがものごっつーかっこいいことは、もう前提だから置くとして。
どうしよう。
あかしから、目が離れない。
どどどどーしよー。
あかしなのに。あかしなんだよっ?!
カオでかいし、体型バランス微妙だし、美形でもないのに。わたし的にはそーゆー認識なのに。
あかしが、かっこいいよーっ、きゃー!!
わたしは初日と本日、両方ともkineさんと並んで観劇したんだけど、あかしが出てくるたびに気前良く反応していたようで。観劇後に突っ込まれましたわ、ふふふ。
1幕のやんちゃ坊主っぽい姿もかわいいし、イキがっている青年っぷりもかっこいい。
オールバックはやめとけ(笑)と思うけど、スーツも黒タキもマタドールも素敵だってば。
てゆーか、極楽鳥ロケットすら、キュートに思えるんですけど。
……終わってますか? 終わってますかわたし?!
フィナーレで、カッコつけて胸ポケットからハンカチを取り出すあかしを見ていたら、客席降り中のワタさんを見失って、振り返るとすぐそこの通路歩いててびびったんですけどっ。
あかし見てて、ワタさんの最大接近ポイントを見逃すなんて……っ!!
あかしのために……あかしなのに……。
なんか、すっげー敗北感です。
この公演、ワタさんだけでなく出演者はみーんなオイシイ。
ゆうほさとるが、かっこいいです。
まちかを失った今、わたしを癒せるのはこの人しかいません。
ゆうほさとる。
星組を観るとき、いつどこにいてもわたしの目を奪う人。
去年の『ゴールデン・ステップス』のときは、まちかとゆうほが並んで踊っていて、「緑野こあら的、夢の競演?!」と戦慄したもんです。
そのゆーほさんが、かっこいいんです。
この公演で、ゆーほさんは、エンディと並んで「別格職人系スター」として、その責を十二分に果たしています。
もちろん、彼らのジョブは「歌手」です。
歌手・ゆーほさとる、癒やしの歌声。
声がいいの。安定していて、深みがあって。
この人確実に、うまくなってるよね。『ドルチェ・ヴィータ!』のときより、ずっとずっとうまくなってる。
エンディは相当癖の強い、自己主張の強い歌い方をするんだけど、ゆーほはニュートラルなの。そこがいいの〜。
でもって。
「ゆーほさとる、かっこいいよね?」
と、わたしがおそるおそる言うと、kineさんも、
「かっこいいよ!」
と、認めてくれました。
「そう、スタイルはいいんだし」
「カオが個性的なだけで」
「足は長いし」
「ハンサムじゃないだけで、いい男なんだよね」
……微妙な誉め方になっているかもしれんが。
エンディ・ゆーほが「職人」「歌手」ならば、この公演の2番手は誰か。
大真みらんファンは、劇場へ急げ!!
みらんくん、すげーっす。
この人、どこのスターさんですか?
最近、「真ん中」スキルを持たない素人さんたちの「若いから仕方ないでしょ」的言い訳のいっぱいぶらさがった公演を観てきたからさー。
一度も「真ん中」を与えてもらえなかった男の子が、ドラマシティとゆー中劇場で、「真ん中」であったりまえに仕事をしていることに瞠目です。
ふつーに場面もらって、ふつーにたったひとりで場を埋めているの。
歌うことで。表現することで。
うわわ、気持ちいい。
「若さ」とか「だって、場を与えてもらってなかった」とかを言い訳にしない。
ただあたりまえに舞台人として、「できる」ことを見せる。
その実力と舞台度胸、「スター」としての適性に感動。
……基本的にわたし、みらんくんは「役者」としての方が好きなので、ショーではあまりときめかないんですが。わたしのなかの優勢順位が「芝居>歌>ダンス」なので、芝居がうまい人がいちばん好きだし。
みらんくんは「役者」として好き。演技、うまいから。うますぎて地味になる(笑)くらい、きちんと仕事をする人だから。
そのためショー作品ではあまり響くことがなかったのだけど。
今回、キましたっ。
ちくしょー、なんでそんなにうまいんだっ。
脇でいい仕事をするだけでなく、真ん中もOKかよ。
いや、真ん中もできる人だと思っていたし、みらん主演で新公なりバウなり観たいとつねづね思ってきたけど。
こうやって、見せつけられるとまた、感動もひとしお。
その歌声に、表現力に、スターオーラに、ヤラレました。
声の深さと甘さがいいの。わーん、ステキ〜〜じたばた。
ダンサーでもあるから、男役としてもびしばし踊ってるし、女装してワタさんと踊ったりと、見せ場だらけだ。
みらんファンはマジ通うべきだ〜〜。
みらんが2番手ポジなら、3番手はゆかり。
ゆかりくんはもー、両性具有スターとして君臨。
女装多すぎ(笑)。
ゆかりくんも、ひとりで1場面任されたりしてるんだけど、彼はやはり、ふつーの若者らしくキョドってるねー。みらんが特別だとゆーことがよくわかる(笑)。
ゆかりくん、女役やってるときの方が落ち着いてるの。女役だと、あくまでも「相手役」で、「主役」じゃないから安心できるのかな。
ゆかりくんはその「美貌」がいちばんの才能であり実力なので、他になにができるのかさっぱりわからないんだけど。
歌がダメなのは、よくわかった(笑)。
美貌の人ってなんで歌苦手なんだろうねえ。そーゆー法則でもあるのかねえ。
ゆかりくんの、わたし的いちばんのツボは、1幕。
つっぱった若者姿のやばいくらいの美しさもよいのだけど。
そんな彼らがやがて大人になり、スーツ姿で現れるシーンがあるのね。
エンディ、ゆーほ、みらん……みんなふつーに、「ああ、大人になったんだね」スーツ姿なのに。
彼らについでスーツ姿で現れたゆかりの、どっから見てもカタギぢゃないっぷりに、大ウケ!!
アンタ絶対カタギぢゃない! スーツ着てても、絶対チガウから!!
なになに、ホスト? ホストなの? それともヤクザ?
あのやんちゃな若者たちが、こんなふーに大人に……というシーンで、ああ、ひとりだけマトモになれず、そっち系に就職しちゃった子がいるのね。人生いろいろね。的郷愁を煽ってどうするんだ、綺華れい!!
あーもー、すばらしいよ。
その芸風を貫いてくれ、星組名物綺華れいよ。
ワタさんを中心に、みらゆかが横に控え、エンディゆーほが土台を支える。
とゆー美も実力も安定した公演。
出演している他の子たちも、選りすぐりのメンバーだし。
ウメちゃんの現代的なキュートさ、コトコトの技術と「見せる」力、みなみちゃんの可憐さと強さ、ケロDSにも出ていた初瀬有香ちゃんの正確さと端正さ。
女の子たちはたった4人なのに、存在感はある意味男たちを超えている(笑)。まあ、初瀬有香ちゃん以外は全員「真ん中」経験者だもんなー。キャリアがチガウか。
4番手ポジがオイシイあかし、その輪郭からはみ出たよーな目と口が大好きだ一輝慎(笑)、かわいこちゃんのトワラー舞夕くん、スタイル抜群の夢乃聖夏くん。
あかしはともかく、他の少年たちは「修行中」の札が貼ってあるのが見える(笑)。この経験を吸収して、ビッグになってほしい。
ワタさんもステキだし、ワタさんファンは死んでも通うべき公演だし、その他出演者のファンもなにを投げ出しても駆けつけるべき公演だ。
わたしはもう観に行けないだろうけど、どうかみんな、しあわせな観劇を。
しあわせな時間を過ごして欲しい。
紀ノ国屋前にある、巨大スクリーンBIGMAN。
そこに、ワタルくんがいた。
耳になじんだ歌声が流れ、玄宗と楊貴妃がよりそっていた。
スカステの『花舞う長安』のCMだ。
1年半前ここで、流れていたね。あれは公演CMで、今流れているものとはまったくチガウのだけど。
時間が余っているわけでもないのに、そのまま立ちつくした。
『長安』だけ見て行けるわけないじゃない、『ドルチェ・ヴィータ!』を見なければ。
BIGMANで再び、『ドルチェ・ヴィータ!』を見た。見られるとは、思ってなかった。
巨大スクリーンに映る、青い世界。今はいない美しい人。
番組のCMでしかないわけだから、ワタさんと檀ちゃん以外はろくに映らず終わる。
それでも、『ドルチェ・ヴィータ!』。
わたしの足を止めさせるもの。
きっと、何年経っても。
☆
ところで、『Across』。
ワタさんがものごっつーかっこいいことは、もう前提だから置くとして。
どうしよう。
あかしから、目が離れない。
どどどどーしよー。
あかしなのに。あかしなんだよっ?!
カオでかいし、体型バランス微妙だし、美形でもないのに。わたし的にはそーゆー認識なのに。
あかしが、かっこいいよーっ、きゃー!!
わたしは初日と本日、両方ともkineさんと並んで観劇したんだけど、あかしが出てくるたびに気前良く反応していたようで。観劇後に突っ込まれましたわ、ふふふ。
1幕のやんちゃ坊主っぽい姿もかわいいし、イキがっている青年っぷりもかっこいい。
オールバックはやめとけ(笑)と思うけど、スーツも黒タキもマタドールも素敵だってば。
てゆーか、極楽鳥ロケットすら、キュートに思えるんですけど。
……終わってますか? 終わってますかわたし?!
フィナーレで、カッコつけて胸ポケットからハンカチを取り出すあかしを見ていたら、客席降り中のワタさんを見失って、振り返るとすぐそこの通路歩いててびびったんですけどっ。
あかし見てて、ワタさんの最大接近ポイントを見逃すなんて……っ!!
あかしのために……あかしなのに……。
なんか、すっげー敗北感です。
この公演、ワタさんだけでなく出演者はみーんなオイシイ。
ゆうほさとるが、かっこいいです。
まちかを失った今、わたしを癒せるのはこの人しかいません。
ゆうほさとる。
星組を観るとき、いつどこにいてもわたしの目を奪う人。
去年の『ゴールデン・ステップス』のときは、まちかとゆうほが並んで踊っていて、「緑野こあら的、夢の競演?!」と戦慄したもんです。
そのゆーほさんが、かっこいいんです。
この公演で、ゆーほさんは、エンディと並んで「別格職人系スター」として、その責を十二分に果たしています。
もちろん、彼らのジョブは「歌手」です。
歌手・ゆーほさとる、癒やしの歌声。
声がいいの。安定していて、深みがあって。
この人確実に、うまくなってるよね。『ドルチェ・ヴィータ!』のときより、ずっとずっとうまくなってる。
エンディは相当癖の強い、自己主張の強い歌い方をするんだけど、ゆーほはニュートラルなの。そこがいいの〜。
でもって。
「ゆーほさとる、かっこいいよね?」
と、わたしがおそるおそる言うと、kineさんも、
「かっこいいよ!」
と、認めてくれました。
「そう、スタイルはいいんだし」
「カオが個性的なだけで」
「足は長いし」
「ハンサムじゃないだけで、いい男なんだよね」
……微妙な誉め方になっているかもしれんが。
エンディ・ゆーほが「職人」「歌手」ならば、この公演の2番手は誰か。
大真みらんファンは、劇場へ急げ!!
みらんくん、すげーっす。
この人、どこのスターさんですか?
最近、「真ん中」スキルを持たない素人さんたちの「若いから仕方ないでしょ」的言い訳のいっぱいぶらさがった公演を観てきたからさー。
一度も「真ん中」を与えてもらえなかった男の子が、ドラマシティとゆー中劇場で、「真ん中」であったりまえに仕事をしていることに瞠目です。
ふつーに場面もらって、ふつーにたったひとりで場を埋めているの。
歌うことで。表現することで。
うわわ、気持ちいい。
「若さ」とか「だって、場を与えてもらってなかった」とかを言い訳にしない。
ただあたりまえに舞台人として、「できる」ことを見せる。
その実力と舞台度胸、「スター」としての適性に感動。
……基本的にわたし、みらんくんは「役者」としての方が好きなので、ショーではあまりときめかないんですが。わたしのなかの優勢順位が「芝居>歌>ダンス」なので、芝居がうまい人がいちばん好きだし。
みらんくんは「役者」として好き。演技、うまいから。うますぎて地味になる(笑)くらい、きちんと仕事をする人だから。
そのためショー作品ではあまり響くことがなかったのだけど。
今回、キましたっ。
ちくしょー、なんでそんなにうまいんだっ。
脇でいい仕事をするだけでなく、真ん中もOKかよ。
いや、真ん中もできる人だと思っていたし、みらん主演で新公なりバウなり観たいとつねづね思ってきたけど。
こうやって、見せつけられるとまた、感動もひとしお。
その歌声に、表現力に、スターオーラに、ヤラレました。
声の深さと甘さがいいの。わーん、ステキ〜〜じたばた。
ダンサーでもあるから、男役としてもびしばし踊ってるし、女装してワタさんと踊ったりと、見せ場だらけだ。
みらんファンはマジ通うべきだ〜〜。
みらんが2番手ポジなら、3番手はゆかり。
ゆかりくんはもー、両性具有スターとして君臨。
女装多すぎ(笑)。
ゆかりくんも、ひとりで1場面任されたりしてるんだけど、彼はやはり、ふつーの若者らしくキョドってるねー。みらんが特別だとゆーことがよくわかる(笑)。
ゆかりくん、女役やってるときの方が落ち着いてるの。女役だと、あくまでも「相手役」で、「主役」じゃないから安心できるのかな。
ゆかりくんはその「美貌」がいちばんの才能であり実力なので、他になにができるのかさっぱりわからないんだけど。
歌がダメなのは、よくわかった(笑)。
美貌の人ってなんで歌苦手なんだろうねえ。そーゆー法則でもあるのかねえ。
ゆかりくんの、わたし的いちばんのツボは、1幕。
つっぱった若者姿のやばいくらいの美しさもよいのだけど。
そんな彼らがやがて大人になり、スーツ姿で現れるシーンがあるのね。
エンディ、ゆーほ、みらん……みんなふつーに、「ああ、大人になったんだね」スーツ姿なのに。
彼らについでスーツ姿で現れたゆかりの、どっから見てもカタギぢゃないっぷりに、大ウケ!!
アンタ絶対カタギぢゃない! スーツ着てても、絶対チガウから!!
なになに、ホスト? ホストなの? それともヤクザ?
あのやんちゃな若者たちが、こんなふーに大人に……というシーンで、ああ、ひとりだけマトモになれず、そっち系に就職しちゃった子がいるのね。人生いろいろね。的郷愁を煽ってどうするんだ、綺華れい!!
あーもー、すばらしいよ。
その芸風を貫いてくれ、星組名物綺華れいよ。
ワタさんを中心に、みらゆかが横に控え、エンディゆーほが土台を支える。
とゆー美も実力も安定した公演。
出演している他の子たちも、選りすぐりのメンバーだし。
ウメちゃんの現代的なキュートさ、コトコトの技術と「見せる」力、みなみちゃんの可憐さと強さ、ケロDSにも出ていた初瀬有香ちゃんの正確さと端正さ。
女の子たちはたった4人なのに、存在感はある意味男たちを超えている(笑)。まあ、初瀬有香ちゃん以外は全員「真ん中」経験者だもんなー。キャリアがチガウか。
4番手ポジがオイシイあかし、その輪郭からはみ出たよーな目と口が大好きだ一輝慎(笑)、かわいこちゃんのトワラー舞夕くん、スタイル抜群の夢乃聖夏くん。
あかしはともかく、他の少年たちは「修行中」の札が貼ってあるのが見える(笑)。この経験を吸収して、ビッグになってほしい。
ワタさんもステキだし、ワタさんファンは死んでも通うべき公演だし、その他出演者のファンもなにを投げ出しても駆けつけるべき公演だ。
わたしはもう観に行けないだろうけど、どうかみんな、しあわせな観劇を。
しあわせな時間を過ごして欲しい。
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