水くん、雪組トップスター内定おめでとう。

 水夏希という人はトップになるにふさわしい人であり、その就任になんの疑問もない人だ。
 いつか絶対トップになると思っていたし、それを疑ったことは一度もなかった。

 わたしが最初に「水夏希」を認識したとき、すでにそういう立場の人だったんだもん。
 いずれトップになる人。
 ……だからわたしは、反対に興味がなかった。トップ確実の人って、脇役スキーには魅力的に思えないんだもの。

 わたしが水くんを最初に認識したのが、真矢みき武道館ライヴであることは、以前に書いた。
 そして、その後の花組での公演を観て、けっこー引いていた時期があった。彼がエロいこともかっこいいこともわかるけれど……当時は今のように全組観ていないから、月組からやってきた彼は「知らない人」で、その「トップ当然の大人気スター」が花組にやってきたために、オサちゃんの出番が少なくなるのが嫌だったんだな。
 で、花組でわたしがその存在に慣れる前に、宙組組替え決定。しかも、花組東宝公演のチケット発売後の発表、東宝には出ないことが判明。
 劇団のこーゆーやり方に反発を覚え、水くんのせいぢゃないっつっても、いい感情を持てなかった。
 しかも、宙組はたかこが「代理トップ」「短期トップ」と言われながらの就任。大人気ズンコのあとを、たかこが支えられるはずもないから、大人気の水くんを投入するのだと、噂されていた。
「たかこさんに人気がないせいで、水くんが宙に組替えになる。水ファンにとって迷惑」
「たかこさんは2〜3作でクビ、すぐに水くんが次のトップになる」
 と、どれだけ聞かされただろう。
 新専科制度で混乱するなか、たかこファンでもあったわたしは、これまた苦い思いで「水夏希中心」にささやかれる噂を聞いていた。

 つーことで、わたしは長い間、水くんのことはスルーしていた。
 水くんの公認相手役のように言われていたかなみちゃんまで宙組に組替えになり、いつたかこが水くんに受け渡すカタチで退団することになるのか、はらはらしていた。や、短期短期言われてたんだってば、当時のたかこは!(笑)

 いつもいつも、思っていた。「水夏希は、トップスターになる」これは前提だ。わたしが知る限り、いつも彼は、そーゆーポジションにいた。

 いやあ、まさかなぁ。
 「トップ確定済み」「すごい人気スター」と言われるがゆえに、わたしの意識からスルーされていた水くんに、スコンとオチるとはなぁ。

 このブログをはじめた当初は、まだ水くんに対していろいろモニョっていたのよね。だから「水夏希がかっこいいかどうか」について、友人のWHITEちゃんといろいろ話し合っていたり(笑)している。
「あたしの目がおかしいのかな……水夏希がかっこよく見える……」
「おかしくないよ! あたしもかっこよく見える!!」
 2002年はまだ、そんな会話を大真面目にしているの。

 そして、わたしが水くんを大好きになると、なんだかどんどん彼のトップへの道が蛇行していったというか、就任が遅れていったというか……わたしの好きになる人って、脇へ脇へとポジションが逸れていくきらいがあるからなー……ははは。
 なんか思いのほか回り道しているというか、就任が遅れていたけれど、前提を疑ったことなんかなかった。「水夏希は、トップスターになる」

 まさかそれが雪組だなんて、ブログをはじめたころのわたしは、思いもしなかったよ。
 雪組はわたしにとって特別な組。最初の贔屓組で、ヅカにハマって数年は雪しか観てなかった。平みち、杜けあき、一路真輝、高嶺ふぶき、轟悠、絵麻緒ゆうとトップを見送ってきた。コム姫のことも、後悔ないよう見送りたいと思っている。
 大好きな雪組を、水くんが継いでゆくのだと思うと感慨もひとしおだ。

 おめでとー、水しぇん。
 とてもうれしい。

 
 いや、その。
 大劇お披露目演目には、いろいろいろいろ、心配も言いたいこともあるんだけど、今日はもーいいや(笑)。
 てゆーか、相手役は誰さ?

          ☆

 で、現花担といたしましては、キムシン『黒蜥蜴』とオギー新作ショーという来年ラインナップに震撼しとります。
 すげーすげーすげー。
 なんてすばらしい演目でしょー。

 あたしゃ、ヲタクの基本スキルとして江戸川乱歩ダイスキーでありますことよ。
 オサが黒蜥蜴だといいのになあ。でもって明智がまとぶだったりしたら、うれしすぎるのになあ。オサに翻弄されるまとぶが見たいなぁあ。
 まあオサが黒蜥蜴だと、エロール@『不滅の棘』まんまって気がするから、無理か。

 まっつが気弱な書生役だったりしたら、ほんとにすばらしいですよね、モロさん!(と、こんなところでまっつメイトに語りかけてみる・笑)

 オギー再び、もうれしすぎる。
 オギーショーがすばらしいクオリティであろうことも、うれしい理由ではあるけれども。
 オサにあのリュドヴィーク@『マラケシュ』を、まっつにあのウラジミール&クリフォード@『マラケシュ』をやらせたオギー、キャストの持ち味を最大限に生かす作品を期待できるもの。

 
 どの組のどの演目も、たのしめるもの・ファンがしあわせな気持ちになれるものでありますように……(いやその、月組にもっとも不安を募らせてますが……き、杞憂となりますように……)。


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