あんまりだ。

 今日は星組観劇日。チケ運に見放されたこの公演、唯一持っている前方席観劇の日、オペラなしで脇の組子たちひとりひとりを眺めては楽しんでいた。ワタさんのあたたかな大きさに涙ぐんでいた。
 博多初日に知り合ったかしちゃんファンと、偶然客席で再会した。新公も観るんですか? んじゃ、またあとで。そう言って別れた。
 kineさんとふたりで遅めのランチをしているときに、報が届いた。

「嘘だ」

 知らせてくれたメールを信じず、公式をチェックする。
 嘘だ。こんなことってない。ありえない。

 そのまま泣いた。

 劇団がなにをしたいのかわからない。
 こんなことをして、いったい誰が幸福になるというのか。

 和くん主演の新公を観るためにやってきたデイジーちゃんが泣いていた。宙組を愛している彼女が泣いていた。

 博多で知り合ったかしちゃんファンは、なにも知らなかった。新公開演前、「今日携帯忘れて来た」と言う彼女に、発表があったことを告げた。彼女はわたしの腕にすがりつくように泣き出した。

 これからだったはずなのに。
 新生宙組がスタートするって、あんなにあんなに言っていたじゃないか。

 ジェンヌはいつか退団する。それはわかっている。
 今までも、かなしみながらたくさんの人たちを見送ってきた。
 でも、今回は通常の退団とはチガウだろう。
 同じであるはずがない。トップスターという立場は特別で、重いのだから。
 その特別で重い立場だからこそ、冒してはならない禁忌がある。

 今の気持ちは、かなしい、というには、あまりに暴力的な衝撃が濃い。
 かなしみと同じ重みの、怒りと絶望がある。


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