いちばんになりたい。@暁のローマ
2006年8月28日 タカラヅカ「男はみんな王になりたい」
……から、愛しいのだと思うよ。
『暁のローマ』において。
「男はみんな王になりたい」……この暴力的とも言える、単純な決めつけに、わたしは心奮えるのだ。
そう。男はみんな王になりたい。それが男。それでこそ男。
「王」というから、イメージが固定されてしまうけれど。
よーするに、1番になりたいんだよね。
ケンカでも腕相撲でも、勉強でも、駅名でも虫の名前でも、なんでもいい。
他人に対し、「これなら負けない」と胸を張れるもの。
自分に対し、「これがあるから、俺には価値がある」と胸を張れるもの。
「あらゆる人を従え」て。
いちばんになる。
少年マンガとか見てごらんよ、「男」の性欲以外の欲望が、端的に表現されているよ。
勝つこと。
成し遂げること。
手に入れること。
いちばんになるために、あがく過程を描きつづけている。
少年向け、てのはつまり、いちばんシンプルなカタチの欲望なんだよね。大人向けにある粉飾や理屈を取っ払っているから。
戦うことばかりがクローズアップされがちだけど、それだけじゃない。
現代人は「戦争」「暴力」は「いけないこと」とされる価値観を叩き込まれているからこそ、別のカタチで「王になりたい」という男たちの本能が多種多様に描かれている。
スポーツだったり知的ゲームだったり探険だったり料理だったり、ジャンルはいろいろだが、どれも困難な壁にぶつかり、それを超えていく物語、勝利する物語が基本中の基本。
いちばんになりたい。
その、シンプルな本能。
それを、愛しいと思う。
いちばんにならなくても、べつに、生きていけるのに。てきとーに負けて、てきとーに満足していてもいいのにさ。
「ナンバー1よりオンリー1であれ」という思想に身をゆだねれば楽なのに、それでもなお、「いちばんでなくてはならない」と追いつめる自尊心。
「オンリー1でいい」なんて、いちばんになれない者の負け惜しみだろう?
ほんとうは、誰だっていちばんになりたいんだ。
だけど、なれないことを知っているから、そのうえで、妥協点や他の価値観を探すんだ。
もちろん、ソレもいいと思うし、妥協する豊かさも認めているけれど。
それでもわたしは、「いちばんになりたい」とあがく男の本能を、愛しいと思う。
『暁のローマ』は、この「男の本能」を、実に端的に表現しているなと思う。
「王になりたい」……暴力と戦争が「あたりまえ」の時代だからこそ、「いちばん」が単純に「王」になるんだよね。
現代なら、「成功したい」「社長になりたい」だとか、「インターハイで優勝したい」だとかになる感覚。
そして、この「いちばんになりたい」というプラスの本能を、マイナス意味で発露する男たちを描く。
努力しないで出世する方法(笑)をダーティに考える男だとか、ライバルに勝つために試合前に闇討ちするタイプだとか。いくらでもあるさ、現代でも。
暗殺者たちの「寝言」でその歪みを描き、愛あふれたヒロイン・ポルキアに侮蔑的に吐き捨てさせ、あたかも「王になりたい」と思うこと自体がまちがっている思想であるかのように描く。
「王様」は比喩だろ? 別に王でなくても、他の価値観の「いちばん」でいいわけだろ?
「気持ちよく生きたい」「威勢良くバカ騒ぎがしたい」「殺したり壊したり派手なことがしたい」それらのことを楽しいのが「男」だと言うのだから。
狩猟本能を持つオスとしての、根本の欲望。
それ自体が悪いことじゃない。「壊したり殺したり」は人間としてどうかと思うが、本能と理性は別のものだから。そーゆー本能を「いちばんになりたい」が内包していたとしても、全否定するものではない。
本能をどう昇華させるかが、人間であり、生き方ってやつだ。
だから、醜く狡く、「王になりたい」と歌う暗殺者たちが好きだ(笑)。
彼らはまちがっているけれど、「てっぺん!」を目指す欲望は愛しいと思う。
過ちは正せる。
今、方法がまちがっているからといって、「王になりたい」と思う彼らの気持ちまでも否定する気にはならない。
妥協せず、手を伸ばし続けろ。
因果は廻るし、過ちにはいずれ裁きが下る。
自分を正しいと信じるなら、あがき、戦い、求め続けろ。
己れの器に相応しい場所に、たどり着けるだろう。天であれ、地獄であれ。
そーゆー男たちを、バカだなぁ、とは思うけれど。
わたしははじめから、戦おうとか上を目指そうとか考えない怠惰者だからさ。
「王になりたい」人たちを、否定するのではなく見守りたいよ。や、あきらかにまちがっていたら、そしてそれを正したいと思う相手なら、忠告もするが。
暗殺者たちではやはり、越リュウとのぞみちゃんが双璧。うまいしクドイし、存在感あるし。
のぞみちゃんを必死に眺めた……いやその、ゆーひくんにめろめろになりつつも。
なにしろわたし、あと1回上京する予定だったからさぁ。のぞみちゃんはもう一度、そのときさらにとことんガン見するつもりだったんだよなあ。
しかしこいつらさぁ、男ばっかりこんなにいるのに、なんでカップルとかいないの?
あ、あれ? いないもんなのか、ふつー?
リガリウス@もりえは、ブルータス@あさこラヴ、でいいんだけど。
ちなみに。
わたしがいちばん萌えたのは、アクィラ@一色瑠加だったりするんですけどね。
うーん、カップリングは難しいなあ。(いい加減にしなさい)
……から、愛しいのだと思うよ。
『暁のローマ』において。
「男はみんな王になりたい」……この暴力的とも言える、単純な決めつけに、わたしは心奮えるのだ。
そう。男はみんな王になりたい。それが男。それでこそ男。
「王」というから、イメージが固定されてしまうけれど。
よーするに、1番になりたいんだよね。
ケンカでも腕相撲でも、勉強でも、駅名でも虫の名前でも、なんでもいい。
他人に対し、「これなら負けない」と胸を張れるもの。
自分に対し、「これがあるから、俺には価値がある」と胸を張れるもの。
「あらゆる人を従え」て。
いちばんになる。
少年マンガとか見てごらんよ、「男」の性欲以外の欲望が、端的に表現されているよ。
勝つこと。
成し遂げること。
手に入れること。
いちばんになるために、あがく過程を描きつづけている。
少年向け、てのはつまり、いちばんシンプルなカタチの欲望なんだよね。大人向けにある粉飾や理屈を取っ払っているから。
戦うことばかりがクローズアップされがちだけど、それだけじゃない。
現代人は「戦争」「暴力」は「いけないこと」とされる価値観を叩き込まれているからこそ、別のカタチで「王になりたい」という男たちの本能が多種多様に描かれている。
スポーツだったり知的ゲームだったり探険だったり料理だったり、ジャンルはいろいろだが、どれも困難な壁にぶつかり、それを超えていく物語、勝利する物語が基本中の基本。
いちばんになりたい。
その、シンプルな本能。
それを、愛しいと思う。
いちばんにならなくても、べつに、生きていけるのに。てきとーに負けて、てきとーに満足していてもいいのにさ。
「ナンバー1よりオンリー1であれ」という思想に身をゆだねれば楽なのに、それでもなお、「いちばんでなくてはならない」と追いつめる自尊心。
「オンリー1でいい」なんて、いちばんになれない者の負け惜しみだろう?
ほんとうは、誰だっていちばんになりたいんだ。
だけど、なれないことを知っているから、そのうえで、妥協点や他の価値観を探すんだ。
もちろん、ソレもいいと思うし、妥協する豊かさも認めているけれど。
それでもわたしは、「いちばんになりたい」とあがく男の本能を、愛しいと思う。
『暁のローマ』は、この「男の本能」を、実に端的に表現しているなと思う。
「王になりたい」……暴力と戦争が「あたりまえ」の時代だからこそ、「いちばん」が単純に「王」になるんだよね。
現代なら、「成功したい」「社長になりたい」だとか、「インターハイで優勝したい」だとかになる感覚。
そして、この「いちばんになりたい」というプラスの本能を、マイナス意味で発露する男たちを描く。
努力しないで出世する方法(笑)をダーティに考える男だとか、ライバルに勝つために試合前に闇討ちするタイプだとか。いくらでもあるさ、現代でも。
暗殺者たちの「寝言」でその歪みを描き、愛あふれたヒロイン・ポルキアに侮蔑的に吐き捨てさせ、あたかも「王になりたい」と思うこと自体がまちがっている思想であるかのように描く。
「王様」は比喩だろ? 別に王でなくても、他の価値観の「いちばん」でいいわけだろ?
「気持ちよく生きたい」「威勢良くバカ騒ぎがしたい」「殺したり壊したり派手なことがしたい」それらのことを楽しいのが「男」だと言うのだから。
狩猟本能を持つオスとしての、根本の欲望。
それ自体が悪いことじゃない。「壊したり殺したり」は人間としてどうかと思うが、本能と理性は別のものだから。そーゆー本能を「いちばんになりたい」が内包していたとしても、全否定するものではない。
本能をどう昇華させるかが、人間であり、生き方ってやつだ。
だから、醜く狡く、「王になりたい」と歌う暗殺者たちが好きだ(笑)。
彼らはまちがっているけれど、「てっぺん!」を目指す欲望は愛しいと思う。
過ちは正せる。
今、方法がまちがっているからといって、「王になりたい」と思う彼らの気持ちまでも否定する気にはならない。
妥協せず、手を伸ばし続けろ。
因果は廻るし、過ちにはいずれ裁きが下る。
自分を正しいと信じるなら、あがき、戦い、求め続けろ。
己れの器に相応しい場所に、たどり着けるだろう。天であれ、地獄であれ。
そーゆー男たちを、バカだなぁ、とは思うけれど。
わたしははじめから、戦おうとか上を目指そうとか考えない怠惰者だからさ。
「王になりたい」人たちを、否定するのではなく見守りたいよ。や、あきらかにまちがっていたら、そしてそれを正したいと思う相手なら、忠告もするが。
暗殺者たちではやはり、越リュウとのぞみちゃんが双璧。うまいしクドイし、存在感あるし。
のぞみちゃんを必死に眺めた……いやその、ゆーひくんにめろめろになりつつも。
なにしろわたし、あと1回上京する予定だったからさぁ。のぞみちゃんはもう一度、そのときさらにとことんガン見するつもりだったんだよなあ。
しかしこいつらさぁ、男ばっかりこんなにいるのに、なんでカップルとかいないの?
あ、あれ? いないもんなのか、ふつー?
リガリウス@もりえは、ブルータス@あさこラヴ、でいいんだけど。
ちなみに。
わたしがいちばん萌えたのは、アクィラ@一色瑠加だったりするんですけどね。
うーん、カップリングは難しいなあ。(いい加減にしなさい)
コメント