わたしには、夢がある。……でも現実は。@I have a dream
2006年9月13日 タカラヅカ ふつーに眠った。
お昼ごはんもしっかり食べた。
ふつーの体調、ふつーの日。
そしてわたしは、ふつーに笑い、ふつーに喋っていた。
「ドリアン・グレイがほっくんでなくてよかったよ(笑)」
とか、ふつーに喋りながら、ふつーに歩いていたの。
なのに。
ふつーに歩きながら、膝がくだけた。かくん、と立てなくなった。
あ、あれ?
いきなり正座するみたく、地面に坐っちゃったから、照れ笑いしながら立ち上がった。
でもまた、かくんと坐り込む。
立てない。
立てないよ、かしちゃん。
かしちゃんが退団するとかゆーから、立てなくなったぢゃないか。泣きすぎて、貧血起こしたぢゃないか。
コム姫の『アルバトロス、南へ』とは、わけがチガウ。
作品はかなり微妙、とゆーか、ええっと、ゲフンゲフンな感じなのに。
作品とキャストがすごすぎて貧血起こした『アルバトロス』とは、まったくチガウのにーっ。
それでも、かしちゃんがかしちゃんだから、立てなくなっちゃっただろーっ!!
ひとりじゃなくてよかった。
一緒にいたnanakoさんに抱えられて、近くの喫茶店へ移動。すまん、迷惑かけて。
元気なんだけど。
喋れるし、つまんないこと言い続けてケラケラ笑ってるのに、不意に坐り込んで泣き出したくなる。
かしちゃん、やめちゃやだ。
ちっとも納得できてない。
ぜんぜん、整理できてないよ。
これが、ふつーのコンサートならよかったのに。
新生宙組、トップスター貴城けいをよろしく! な、ふつーのコンサートならよかったのに。
……ええ。
作品レベルがアレなことも含め、退団イベントなんかぢゃない、「ふつーのコンサート」であったら、どんなによかったかと(苦笑)。
いや、所詮、中村暁だから、作品がアレでも、あたりまえっちゃー、あたりまえなんだが。
貴城けいコンサート『I have a dream』初日。雨。
ここは古代エジプト。かしげ陛下が新たにファラオに即位しました!! ばんざーいばんざーい!
「わたしには夢がある。新しい国を作るぞ!」
次の瞬間。
あわれ、かしげファラオは暗殺されてしまいました。
ヲイ。
いつものよーに予備知識ナシ。
びっくりしました、このはじまり方。
こ、これは、ええっと。
現実に照らし合わせろということですか? ……哀悼? 皮肉?
まあいいや。深く考えない。
なにしろ予備知識ナシだったので、キャストすらわかっていない。七帆が出ることだけはわかってたんだけど。
ほっくんがいて、おどろいた。
ほくしょーさん、ここから宙組だったんですか。知らなかったよ。
エジプト編、悪い大臣@ほっくん、悪い将軍@七帆。……この役割分担にウケる。そーだよな、逆はないよな(笑)。
ファラオの妃@るいるい。あとはみんな兵士と女官。
どうやら、場面ごとに別の時代別の人物として生まれ変わり続ける恋人同士の物語らしい。
そうか、1幕は歌メインの簡易ミュージカル仕立てなんだ。
「芝居」だとは思わなかった。や、コレ絶対芝居ぢゃない。芝居と呼ぶにはあまりにもアレな構成っす。
舞台後方にはとても映りの悪いスクリーンがあり、物語のポイントとなる映像が映し出される。
エジプト編ではツタンカーメンの黄金像とかな。
次は突然イタリアで、ラファエロ@かしげ、傲慢貴族@八雲の政略結婚相手マリア@るい。
ラファエロに迫る欲求不満マダム@まちゃみ。ラファエロ先生の弟子@春風。前髪がおちゃめな司祭様@七帆。
えーと……。
とりあえず、そのイーゼルは、坐って描くタイプのぢゃないかな……? 立って描くのは変だよ……。(言うことはソレなのか)
続いてスクリーンに、明智光秀@かしげの姿が映る。『ささら笹舟』のワンシーンだ。
『ささら笹舟』再現しますか!!
油断していたので、ゴーンとキた。
洋物の途中で日本物は無理だから、光秀はふつーに洋服。タイトなパンツと白いブラウス。
衣装なんか関係なく、かっしーは光秀となり、果てる。
次がすごかった。
オスカー・ワイルド@かしげ。
黒かっこいーかしげを中心とした、黒尽くめ男たちのエロかっこいーダンス。
コレはいいんだ、コレは。
問題は、その次。
投獄されたワイルドの前に、幻想?のドリアン・グレイ@ちぎが現れる。
ちぎ、あーた、なにやってんですか。
白いフリフリブラウスにオスカル様カツラ。「美青年」の記号のような格好。
男ふたりの怪しいダンスシーン。……ごめん、「妖しい」って漢字は使えない……。
たぶん、耽美を目指したんだと思う。せっかくの美貌のかしげ様だからっつーんで。
でも、こまった。
すごーく、萎えた。
いやまあ、意欲は買うよ……。黒かしちゃんはかっこいいんだけど、黒男たちとのダンスもよかったんだけど、そのオスカル様もどき(男)のラヴシーンは……。
や、ちぎが悪いワケじゃないよ。彼は、がんばっていた。がんばっているのはわかったけれど、人には向き不向きっちゅーのがあってだね……ゲフンゲフン。
かしげ×ちぎより、その後ろで、ライトも当たってないのにラヴシーンやってる男たちの方が、よかったかもしんない……。
えーと、七帆×八雲、春風×カチャかな。ほっくんがいなくてよかった……。いやその、ほくしょーさんと耽美とは、相容れない概念なので、モゴモゴ。
ひとりノリノリで受をやっている八雲氏に、目頭が熱くなりました……相手役に色気もなにもないのにさ……。
センスのない演出家に「耽美」をやられると、別の意味で破壊力が大きいことを、また見せつけられました。はい。
るいちゃんは、とってつけたよーにワイルドの最愛の妹役でちらりと登場。
次はいきなりゲバラです、革命家の。スクリーンに彼の顔がガンガン映し出されて、なにごとかと思った。
昭和のかほりのする男@ほっくんと、ゲバラ@かしげは旅に出て、「世界を救うぞーっ」と決意するのでした。
ゲバラのトレードマークのベレー帽に迷彩服、銃を片手に踊ります。
で、ゲバラが殺されたかと思うと、なんの説明もなくふつーのブラウスとスカートのるいちゃんが現れ、「ようやく会えたね」。
つーことで、ハッピーエンド。幕。
えっと。
殺されてから出会えても、ハッピーエンドにはなりません!!
てゆーかアンタ誰!>るいちゃん
この華々しく登場しては、そのたびそのたびあっさり死んでいく、「トップスターになったけど、1作でサヨナラなのよ」と言わんばかりのかしげの物語の、場面と場面、時代と時代の間には、無粋な解説が入ります。
妖精?かなんかなのかしら。とにかく「メルヘ〜〜ン」な女の子たちが出てきて、なにがあったか、テーマがなんであるか、オチがどうであるかを、全部台詞で説明する。
幸福になれなかった恋人同士が、生まれ変わって出会い、引き裂かれ、また生まれ変わって……とやるならば、殺されたゲバラと女の子が天国?で結ばれても、物語はまったく完結しないっす。
むしろ、ここで終わられると、「結局、夢を成し遂げることは出来なかったの」という、すげーマイナスな終わり方なんですが……。
作者は、なにをやりたかったんだ……。
中村Aだからか? 中村Aなんだから、これであきらめろってこと?
いっそ、ストーリー仕立てでなければ、あきらめもつくものを。
せめて、なにもかも台詞で解説して、想像の余地すら無くすことさえ、やめてくれれば……っ。
遠い目。
で、でも。
かしちゃんは、きれいです。
お衣装着替えまくり。
そして、かしちゃんのかしちゃんたる、あの「声」で歌いまくってます。
1幕はともかく、2幕はたのしいし。
「台詞(言葉)」に縛られる1幕とちがって、歌とダンスだけの2幕は、構成が多少アレでも、キャストの力で盛り上げられるから。
もー、いいんだ。
かしちゃんが、笑っている。
るいちゃんが、笑っている。
それだけでいいんだ。
作品がコレだけアレで、もーどーしていいかわかんないのに、それでも、立てなくなるまで泣けるんだから、もう全部全部、なにもかも、あるがままに、正しいんだ。
かしちゃん、るいちゃん、そして宙組のみんな。
ありがと。
お昼ごはんもしっかり食べた。
ふつーの体調、ふつーの日。
そしてわたしは、ふつーに笑い、ふつーに喋っていた。
「ドリアン・グレイがほっくんでなくてよかったよ(笑)」
とか、ふつーに喋りながら、ふつーに歩いていたの。
なのに。
ふつーに歩きながら、膝がくだけた。かくん、と立てなくなった。
あ、あれ?
いきなり正座するみたく、地面に坐っちゃったから、照れ笑いしながら立ち上がった。
でもまた、かくんと坐り込む。
立てない。
立てないよ、かしちゃん。
かしちゃんが退団するとかゆーから、立てなくなったぢゃないか。泣きすぎて、貧血起こしたぢゃないか。
コム姫の『アルバトロス、南へ』とは、わけがチガウ。
作品はかなり微妙、とゆーか、ええっと、ゲフンゲフンな感じなのに。
作品とキャストがすごすぎて貧血起こした『アルバトロス』とは、まったくチガウのにーっ。
それでも、かしちゃんがかしちゃんだから、立てなくなっちゃっただろーっ!!
ひとりじゃなくてよかった。
一緒にいたnanakoさんに抱えられて、近くの喫茶店へ移動。すまん、迷惑かけて。
元気なんだけど。
喋れるし、つまんないこと言い続けてケラケラ笑ってるのに、不意に坐り込んで泣き出したくなる。
かしちゃん、やめちゃやだ。
ちっとも納得できてない。
ぜんぜん、整理できてないよ。
これが、ふつーのコンサートならよかったのに。
新生宙組、トップスター貴城けいをよろしく! な、ふつーのコンサートならよかったのに。
……ええ。
作品レベルがアレなことも含め、退団イベントなんかぢゃない、「ふつーのコンサート」であったら、どんなによかったかと(苦笑)。
いや、所詮、中村暁だから、作品がアレでも、あたりまえっちゃー、あたりまえなんだが。
貴城けいコンサート『I have a dream』初日。雨。
ここは古代エジプト。かしげ陛下が新たにファラオに即位しました!! ばんざーいばんざーい!
「わたしには夢がある。新しい国を作るぞ!」
次の瞬間。
あわれ、かしげファラオは暗殺されてしまいました。
ヲイ。
いつものよーに予備知識ナシ。
びっくりしました、このはじまり方。
こ、これは、ええっと。
現実に照らし合わせろということですか? ……哀悼? 皮肉?
まあいいや。深く考えない。
なにしろ予備知識ナシだったので、キャストすらわかっていない。七帆が出ることだけはわかってたんだけど。
ほっくんがいて、おどろいた。
ほくしょーさん、ここから宙組だったんですか。知らなかったよ。
エジプト編、悪い大臣@ほっくん、悪い将軍@七帆。……この役割分担にウケる。そーだよな、逆はないよな(笑)。
ファラオの妃@るいるい。あとはみんな兵士と女官。
どうやら、場面ごとに別の時代別の人物として生まれ変わり続ける恋人同士の物語らしい。
そうか、1幕は歌メインの簡易ミュージカル仕立てなんだ。
「芝居」だとは思わなかった。や、コレ絶対芝居ぢゃない。芝居と呼ぶにはあまりにもアレな構成っす。
舞台後方にはとても映りの悪いスクリーンがあり、物語のポイントとなる映像が映し出される。
エジプト編ではツタンカーメンの黄金像とかな。
次は突然イタリアで、ラファエロ@かしげ、傲慢貴族@八雲の政略結婚相手マリア@るい。
ラファエロに迫る欲求不満マダム@まちゃみ。ラファエロ先生の弟子@春風。前髪がおちゃめな司祭様@七帆。
えーと……。
とりあえず、そのイーゼルは、坐って描くタイプのぢゃないかな……? 立って描くのは変だよ……。(言うことはソレなのか)
続いてスクリーンに、明智光秀@かしげの姿が映る。『ささら笹舟』のワンシーンだ。
『ささら笹舟』再現しますか!!
油断していたので、ゴーンとキた。
洋物の途中で日本物は無理だから、光秀はふつーに洋服。タイトなパンツと白いブラウス。
衣装なんか関係なく、かっしーは光秀となり、果てる。
次がすごかった。
オスカー・ワイルド@かしげ。
黒かっこいーかしげを中心とした、黒尽くめ男たちのエロかっこいーダンス。
コレはいいんだ、コレは。
問題は、その次。
投獄されたワイルドの前に、幻想?のドリアン・グレイ@ちぎが現れる。
ちぎ、あーた、なにやってんですか。
白いフリフリブラウスにオスカル様カツラ。「美青年」の記号のような格好。
男ふたりの怪しいダンスシーン。……ごめん、「妖しい」って漢字は使えない……。
たぶん、耽美を目指したんだと思う。せっかくの美貌のかしげ様だからっつーんで。
でも、こまった。
すごーく、萎えた。
いやまあ、意欲は買うよ……。黒かしちゃんはかっこいいんだけど、黒男たちとのダンスもよかったんだけど、そのオスカル様もどき(男)のラヴシーンは……。
や、ちぎが悪いワケじゃないよ。彼は、がんばっていた。がんばっているのはわかったけれど、人には向き不向きっちゅーのがあってだね……ゲフンゲフン。
かしげ×ちぎより、その後ろで、ライトも当たってないのにラヴシーンやってる男たちの方が、よかったかもしんない……。
えーと、七帆×八雲、春風×カチャかな。ほっくんがいなくてよかった……。いやその、ほくしょーさんと耽美とは、相容れない概念なので、モゴモゴ。
ひとりノリノリで受をやっている八雲氏に、目頭が熱くなりました……相手役に色気もなにもないのにさ……。
センスのない演出家に「耽美」をやられると、別の意味で破壊力が大きいことを、また見せつけられました。はい。
るいちゃんは、とってつけたよーにワイルドの最愛の妹役でちらりと登場。
次はいきなりゲバラです、革命家の。スクリーンに彼の顔がガンガン映し出されて、なにごとかと思った。
昭和のかほりのする男@ほっくんと、ゲバラ@かしげは旅に出て、「世界を救うぞーっ」と決意するのでした。
ゲバラのトレードマークのベレー帽に迷彩服、銃を片手に踊ります。
で、ゲバラが殺されたかと思うと、なんの説明もなくふつーのブラウスとスカートのるいちゃんが現れ、「ようやく会えたね」。
つーことで、ハッピーエンド。幕。
えっと。
殺されてから出会えても、ハッピーエンドにはなりません!!
てゆーかアンタ誰!>るいちゃん
この華々しく登場しては、そのたびそのたびあっさり死んでいく、「トップスターになったけど、1作でサヨナラなのよ」と言わんばかりのかしげの物語の、場面と場面、時代と時代の間には、無粋な解説が入ります。
妖精?かなんかなのかしら。とにかく「メルヘ〜〜ン」な女の子たちが出てきて、なにがあったか、テーマがなんであるか、オチがどうであるかを、全部台詞で説明する。
幸福になれなかった恋人同士が、生まれ変わって出会い、引き裂かれ、また生まれ変わって……とやるならば、殺されたゲバラと女の子が天国?で結ばれても、物語はまったく完結しないっす。
むしろ、ここで終わられると、「結局、夢を成し遂げることは出来なかったの」という、すげーマイナスな終わり方なんですが……。
作者は、なにをやりたかったんだ……。
中村Aだからか? 中村Aなんだから、これであきらめろってこと?
いっそ、ストーリー仕立てでなければ、あきらめもつくものを。
せめて、なにもかも台詞で解説して、想像の余地すら無くすことさえ、やめてくれれば……っ。
遠い目。
で、でも。
かしちゃんは、きれいです。
お衣装着替えまくり。
そして、かしちゃんのかしちゃんたる、あの「声」で歌いまくってます。
1幕はともかく、2幕はたのしいし。
「台詞(言葉)」に縛られる1幕とちがって、歌とダンスだけの2幕は、構成が多少アレでも、キャストの力で盛り上げられるから。
もー、いいんだ。
かしちゃんが、笑っている。
るいちゃんが、笑っている。
それだけでいいんだ。
作品がコレだけアレで、もーどーしていいかわかんないのに、それでも、立てなくなるまで泣けるんだから、もう全部全部、なにもかも、あるがままに、正しいんだ。
かしちゃん、るいちゃん、そして宙組のみんな。
ありがと。
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