あて書き作品、って、こーゆーことか。@『堕天使の涙』新人公演
2006年10月17日 タカラヅカ あて書きが今回ほど成功している作品は、めずらしい。
てゆーか、役者の持ち味だけで成り立っていると言っても暴言ではないくらい、まず「キャラありき」だよね?
ルシファー@コム姫、リリス@まーちゃん。
だもんで、大変なことになっていた。
『堕天使の涙』新人公演。
新公を観て、痛切に感じたことは。
コム姫とまーちゃんって、やっぱ人間ぢゃなかったんだ。
同じ作品なのに、まーったく別物でした。や、技術的なことだけではなくて。
ルシファーが、ただの人間だった。
リリスが、ただの人間だった。
闇がない。そして、光がない。
そこにあるのはただの舞台で、ただの人間たちだった。
なんだ、こんな話だったのか……と、とてもあちこち作品の粗がそのまま見えてこまった(笑)。
ルシファー@かなめくんは、外見は美しいのだろうけど、なんだかふつーに人間で、未熟な不良青年テイストだった。
『霧のミラノ』のときに、コムちゃんの演技を1から10までコピーしてみせたかなめくんだったが、今回はコピーできなかったみたい。まあ無理だわな、明らかに。
最初のうちは、ダンスも含めどーなることかと手に汗握ったが、後半は安定、人間の世をすねた不良青年なりにゆらゆらしなくなったから、ソレはソレでヨシ。
天使役は、誰にでもできるもんぢゃないんだな……。
リリス@さゆちゃんは……えーと、技術はある人なんだろう、たぶん、きっと、おそらく。
最後の「光のパ・ドゥ・ドゥ」はえーらいこっちゃになっていたけれど(笑)、演技も歌も、ふつーにうまい。
ただ。
なんでこう、地味なんだ?
本公演観ていなかったら、ストーリー半ばになってようやく、ボロボロの姿で出てくる女の子をヒロインだと気づかなかったよ、わたし……。
『Young Bloods!! 』のときも、華のなさにびっくりしたし、本公演のイヴェット役も地味さとあか抜けなさに首を傾げているんだが……このまま磨けばいつか輝いてくれるのかな?
ジャンP@ヲヅキは別欄で書く予定なのでトバして(笑)。
エドモン@コマ。
……正しい「エドモン」を見た、気がする(笑)。
真面目でアツくて、素直に苦悩し、素直に慟哭している。
フェイスラインのヤヴァさは健在だけど、芸風はぜひこのまま突っ走って欲しい。
……ええ、本役の「エドモン」は、正しくないと思っているので。そして、ソコに萌えているので。まあソレはまた別の欄で。
で、今回、注目したのはマルセル@キングだ。
や、わたし相変わらず、誰がどの役やってるのか、予備知識ナシで観ておりまして。
開演直前までnanaタンやチェリさんとお喋りしてたんで、プログラムのチェックもしてなかったのよ。
だから、誰がマルセルやってるのか、知らなかったの。
キングだと、最初気づかなかった。
や、マジで。
知らない子がやってるんだと思って観ていた。
気づいたとき、驚愕した。
キング、受の演技できたんだ?!(ソコか!!)
今までわたしが見たことのあるキングくんはですよ、「オレが、オレが」な人だったんですよ。
これでもかと前へ出たがる、うぜーまでの意欲にあふれた男の子だったのよ。
受の演技……というか、受動態の演技をしない子だった。引くことをしないというかね。
その意欲はいいし、前へ出たがる子は好きなので、彼のそーゆーところを愛でていたので、役に合わせて引いた演技をしているのを見て、おどろいたわけですよ。
誰かわかんなかった。
たしかに顔はキングだぞヲイ、って、確認してびびった。
役がチガウと、顔もちがって見えるしさ。
ちゃんと可憐な美少年に見えたよ。
セバスチャン@せしるもまた、なんか抑え気味だった。
せしるのことだから、またものすげー熱風吹き荒れるんだろうなと、こわいもの見たさで期待していたのに。
なんか、ふつーだった。
ふつーにセバスチャンやってた。
あれえ? えーと、穏やかに善人、なのは役として正しいんだろうけど、せしるの芸風ではなかったよーな。……いや、これで正しいのか?
イヴェット@あゆちゃんは……ど、どうしよう。
「でも、デザートは抜きね。太ったら、役がもらえなくなるもの」
とかゆー台詞に、いや、ソレだけ太かったらすでに手遅れだろう! と、突っ込んでしまったよ……。
衣装も悪いよそりゃ。二の腕がいちばん太く見える長さの袖のついたチュチュだもんよ。でも、その二の腕は……。そしてなにより、顎と首の境目の曖昧さは……。
まず見た目でびっくらこいて、実力がよくわからない。
歌が裏声になったり地声になったり大忙しで、音程によって声量も変わるしで大騒ぎだったのはおぼえているが。
が、がんばれー。
ジュスティーヌ@リサちゃんは、納得の美貌。
ジャンP@ヲヅキを生んだようには、カケラも見えないが、ソレもまたヨシ。
彼女が凛として美しいことが、ジャンPの怒りをさらに煽るのだろうよ。
五峰姐さんより抑え気味というか、リアルな印象。人形のような美貌と、生々しい女の台詞のミスマッチが萌え。
ルブラン公爵@そらくんは、謎。
ヒゲもシワもない、美青年のままルブラン公爵。見えません。
ジュスティーヌは若く美しいままでもいいと思うが、公爵まで美青年だと、なんかもーわけわかりません。
てゆーか、ジャンP@ヲヅキが誰より老け……もとい、大人っぽいので、年齢と見た目の逆転現象が謎を深めています。もー、バランス悪いったら。
ビジュアルに頼らず、演技だけで壮年の男を表現できる自信があったのかな。それとも、ビジュアルをいじったところで重厚さを出すことはできないと開き直ったのかな。
謎。
アデーラ@ちとせちゃんは、きれーでした。
なんか、思い切りよく黒塗りしてるなあ(笑)。そして、黒い方が似合っているかも。
相手がゴツいヲヅキなので、元男役で少々骨太のちとせちゃんも、ふつーに女の子に見えます。よっしゃ! お似合いだぞっと。
歌える、てのは強い。オープニングの影ソロもよかった。
あと、谷みずせが本役のハマコに合わせ、らしくもなく温度を上げようとがんばっているのが微笑ましかったり(成功しているとは思えなかったが)、大凪真生くんが「二枚目顔」を作るあまり表情少なくなっている気がしたことや、愛原実花ちゃんがちょっときれいになっている気がしてみたり、かおりちゃんの役ってこれだけなの? と愕然としてみたり、オカマ役の祐輝千寿くんが冒頭で女装してもふつーに女の子に見えてしまって「カマに見えるせしる、すげー」と改めて思ってみたり(笑)。
あて書き以外の人たちはわりとなんとかなるとして、やっぱ主役ふたりは大変だったなと。
てゆーか、役者の持ち味だけで成り立っていると言っても暴言ではないくらい、まず「キャラありき」だよね?
ルシファー@コム姫、リリス@まーちゃん。
だもんで、大変なことになっていた。
『堕天使の涙』新人公演。
新公を観て、痛切に感じたことは。
コム姫とまーちゃんって、やっぱ人間ぢゃなかったんだ。
同じ作品なのに、まーったく別物でした。や、技術的なことだけではなくて。
ルシファーが、ただの人間だった。
リリスが、ただの人間だった。
闇がない。そして、光がない。
そこにあるのはただの舞台で、ただの人間たちだった。
なんだ、こんな話だったのか……と、とてもあちこち作品の粗がそのまま見えてこまった(笑)。
ルシファー@かなめくんは、外見は美しいのだろうけど、なんだかふつーに人間で、未熟な不良青年テイストだった。
『霧のミラノ』のときに、コムちゃんの演技を1から10までコピーしてみせたかなめくんだったが、今回はコピーできなかったみたい。まあ無理だわな、明らかに。
最初のうちは、ダンスも含めどーなることかと手に汗握ったが、後半は安定、人間の世をすねた不良青年なりにゆらゆらしなくなったから、ソレはソレでヨシ。
天使役は、誰にでもできるもんぢゃないんだな……。
リリス@さゆちゃんは……えーと、技術はある人なんだろう、たぶん、きっと、おそらく。
最後の「光のパ・ドゥ・ドゥ」はえーらいこっちゃになっていたけれど(笑)、演技も歌も、ふつーにうまい。
ただ。
なんでこう、地味なんだ?
本公演観ていなかったら、ストーリー半ばになってようやく、ボロボロの姿で出てくる女の子をヒロインだと気づかなかったよ、わたし……。
『Young Bloods!! 』のときも、華のなさにびっくりしたし、本公演のイヴェット役も地味さとあか抜けなさに首を傾げているんだが……このまま磨けばいつか輝いてくれるのかな?
ジャンP@ヲヅキは別欄で書く予定なのでトバして(笑)。
エドモン@コマ。
……正しい「エドモン」を見た、気がする(笑)。
真面目でアツくて、素直に苦悩し、素直に慟哭している。
フェイスラインのヤヴァさは健在だけど、芸風はぜひこのまま突っ走って欲しい。
……ええ、本役の「エドモン」は、正しくないと思っているので。そして、ソコに萌えているので。まあソレはまた別の欄で。
で、今回、注目したのはマルセル@キングだ。
や、わたし相変わらず、誰がどの役やってるのか、予備知識ナシで観ておりまして。
開演直前までnanaタンやチェリさんとお喋りしてたんで、プログラムのチェックもしてなかったのよ。
だから、誰がマルセルやってるのか、知らなかったの。
キングだと、最初気づかなかった。
や、マジで。
知らない子がやってるんだと思って観ていた。
気づいたとき、驚愕した。
キング、受の演技できたんだ?!(ソコか!!)
今までわたしが見たことのあるキングくんはですよ、「オレが、オレが」な人だったんですよ。
これでもかと前へ出たがる、うぜーまでの意欲にあふれた男の子だったのよ。
受の演技……というか、受動態の演技をしない子だった。引くことをしないというかね。
その意欲はいいし、前へ出たがる子は好きなので、彼のそーゆーところを愛でていたので、役に合わせて引いた演技をしているのを見て、おどろいたわけですよ。
誰かわかんなかった。
たしかに顔はキングだぞヲイ、って、確認してびびった。
役がチガウと、顔もちがって見えるしさ。
ちゃんと可憐な美少年に見えたよ。
セバスチャン@せしるもまた、なんか抑え気味だった。
せしるのことだから、またものすげー熱風吹き荒れるんだろうなと、こわいもの見たさで期待していたのに。
なんか、ふつーだった。
ふつーにセバスチャンやってた。
あれえ? えーと、穏やかに善人、なのは役として正しいんだろうけど、せしるの芸風ではなかったよーな。……いや、これで正しいのか?
イヴェット@あゆちゃんは……ど、どうしよう。
「でも、デザートは抜きね。太ったら、役がもらえなくなるもの」
とかゆー台詞に、いや、ソレだけ太かったらすでに手遅れだろう! と、突っ込んでしまったよ……。
衣装も悪いよそりゃ。二の腕がいちばん太く見える長さの袖のついたチュチュだもんよ。でも、その二の腕は……。そしてなにより、顎と首の境目の曖昧さは……。
まず見た目でびっくらこいて、実力がよくわからない。
歌が裏声になったり地声になったり大忙しで、音程によって声量も変わるしで大騒ぎだったのはおぼえているが。
が、がんばれー。
ジュスティーヌ@リサちゃんは、納得の美貌。
ジャンP@ヲヅキを生んだようには、カケラも見えないが、ソレもまたヨシ。
彼女が凛として美しいことが、ジャンPの怒りをさらに煽るのだろうよ。
五峰姐さんより抑え気味というか、リアルな印象。人形のような美貌と、生々しい女の台詞のミスマッチが萌え。
ルブラン公爵@そらくんは、謎。
ヒゲもシワもない、美青年のままルブラン公爵。見えません。
ジュスティーヌは若く美しいままでもいいと思うが、公爵まで美青年だと、なんかもーわけわかりません。
てゆーか、ジャンP@ヲヅキが誰より
ビジュアルに頼らず、演技だけで壮年の男を表現できる自信があったのかな。それとも、ビジュアルをいじったところで重厚さを出すことはできないと開き直ったのかな。
謎。
アデーラ@ちとせちゃんは、きれーでした。
なんか、思い切りよく黒塗りしてるなあ(笑)。そして、黒い方が似合っているかも。
相手がゴツいヲヅキなので、元男役で少々骨太のちとせちゃんも、ふつーに女の子に見えます。よっしゃ! お似合いだぞっと。
歌える、てのは強い。オープニングの影ソロもよかった。
あと、谷みずせが本役のハマコに合わせ、らしくもなく温度を上げようとがんばっているのが微笑ましかったり(成功しているとは思えなかったが)、大凪真生くんが「二枚目顔」を作るあまり表情少なくなっている気がしたことや、愛原実花ちゃんがちょっときれいになっている気がしてみたり、かおりちゃんの役ってこれだけなの? と愕然としてみたり、オカマ役の祐輝千寿くんが冒頭で女装してもふつーに女の子に見えてしまって「カマに見えるせしる、すげー」と改めて思ってみたり(笑)。
あて書き以外の人たちはわりとなんとかなるとして、やっぱ主役ふたりは大変だったなと。
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