ヲヅキを語ろう。@『堕天使の涙』新人公演
2006年10月18日 タカラヅカ ヲヅキがかっこいい〜〜っ!!
雪組新人公演『堕天使の涙』。ヲヅキにとって最後の新公。
いやもーかっこよすぎだヲヅキ。
なんつーかあの「厚み」がたまりません。カラダの厚み、キャラの厚み、演技の厚み。すごいいい男です。
ヲヅキ、オペラピン取り基本なんで、じつは他があまり見れてません。ダメだわたし。
ヲヅキの好きなとこをあげよう。
まず、アタマのカタチ。
後ろアタマとか好きです。あのアタマに触りたいと思う。つやつやした髪を、ぐりぐり撫でたい。
耳からうなじのあたりも好き。襟足とか、リアルに肉感(虚構の存在ではなく、リアルなものっていうか)があって、見とれる。
新公のセンターパーツ、似合ってました。ふつーにハンサムだ。
眉と目のバランスが好き。
少年マンガかアニメみたいに強いライン。眉と目の上の部分がかぶってしまう感じ。超サイヤ人とか、目の上がそのまま眉にくっついてるアレ。
あの強さが好きなの。鋭さに惚けてしまう。
鼻の穴が大きいことと、鼻自体が少々胡座をかいているのはご愛敬(笑)。
鼻がチガウだけで、きっとものすごい美形になるんだろうなあ。
あ、わたしは「鼻」にこだわりのある人間ですが、ヲヅキの鼻はべつに好みではありません。
そして、なんといってもあのガタイ。
肉厚で、スーツに「着られない」たくましさ。華奢だとサマにならないもんなんだよ、スーツって。男の人でもそう。華奢な少年体型の人はスーツが似合わない。ある程度の横幅が必要。
ジャケットを脱いでなお、きちんと厚みのあるカラダが好き。
かなめくんの横にいるとわからなくなってしまうが、じつはヲヅキ自身もすげースタイルがいい。長い手足が厚みのあるカラダを支え、動くと圧巻。
温度を感じさせる芸風。
「心」があること。そこにたしかに心があって、それが熱を持って動いて、そして声になり行動になる。演技がうまいというより、まず心をその役に重ねている印象。その役と同じ立場で同じ痛みを知り、同じ悲鳴を上げ、うずくまったり立ち上がって前へ進んだり。
その温度に惹かれる。
軽い役より重い役、コメディよりはシリアスが観たい。
新人公演ではジャン=ポール(本役・水くん)。
結局のところ、ジャンPってのは大した役ぢゃない。最初は物語の「視点」として登場するけれど、途中からその役割を忘れられ、会話の合いの手役、もしくはヒロイン・リリスの生い立ち解説役に成り下がっている。
ルシファー様は勝手にひとりでグレて絡み節だし、ジャンPも自分の不幸で手一杯、会話はしていても、このふたりに心の交流はないに等しい。
ところが。
ヲヅキのジャンPは。
自分の事情だけで手一杯だったジャンPなのに、ルシファーに対し心を動かすの。
「人間なんてキタナイっ!」と傷つき悲鳴をあげているルシファーを見、その露悪的な言動の奥にあるものに、気付く……恒例(笑)になったスクリーン前の会話で。
「お前……?」
と、いぶかしげにつぶやいた次の瞬間、シャルロットとアデーラがリリスのことで飛び込んで来るので、そこで話がぶった切られちゃうんだけど。
たしかにあの瞬間、ジャンPはルシファーを「見る」の。作り上げてある外側ではなく、痛みに喘いでいる内面に注目するの。
それまでは、ルシファー>ジャンPだった。
ルシファーは人間たちより前に立ち、眺めていたのね。だけどあの瞬間、ルシファーの「弱さ」に気づくことの出来たジャンPが、前へ出るの。
逆転し、ルシファー<ジャンPになる。
そしてコレは、ヲヅキの芸風というか、わたしの思いこみかもしれないけれど。
相手の弱さや、苦悩に気づいてしまったら。
ヲヅキジャンPはそれを「思いやる」人だと思うのね。
反射的に。本能的に。
ルシファーの苦しみに気づいたときのジャンPがさ、深い顔をしていてね。自分の苦しみばかりに夢中で、自分より高位のモノだと信じてだからこそ感情任せにぶつかってもいいと思っていた相手が、自分と同じように泣きも苦しみもする存在だと知った瞬間。
たぶんジャンPは、ルシファーを守ると思う。
その心を、これ以上傷つけまいとする、と思う。
あそこでシャルロットたちが飛び込んで来なければなあ。
よわよわ不良青年でしかない、人間にしか見えないダメ男ルシファーを、抱きしめていたかもしれないのにー。
自分よりか弱いモノとして、その大きな身体と魂で守ろうとしたかもしれないのにー。
と、一瞬で妄想が走りました。
あああ、ヲヅキ、オトコマエ過ぎ!!
水ジャンPより、オトコマエなの。
もちろんソレは、コム姫とかなめくんではルシファー様の格がチガウせいなんだけど。
水ジャンPはマザコン男だけど、ヲヅキジャンPはチガウしねっ。
もちろんソレは、五峰姐さんとリサちゃんのキャラがチガウせいなんだけど。
そのシーンでジャンPがルシファーに対し愛情(変な意味ぢゃないぞ・笑)を抱くのがわかるので、ラストシーンで「名残惜しいな」とかなんとかジャンPが言うのが、納得できるの。
ああ、そうなんだ、このふたり、ちゃんと友だちだったんだ。
本公では、最後まで「天使@ルシファー」と「人間@ジャンP」に隔たりがあるように思えて、ラストシーンの取って付けた感に萎えまくっていたんだけど。
ジャンPが、大人だ。
ルシファーよりも。
翻弄するモノとされるモノ、という関係ではじまったはずのふたりなのに、ラストでは立場が逆転している。
翻弄されるはずのジャンPが、ルシファーを見守っている。
これが、包容力というモノか。
……あらためて、ヲヅキに落ちて終わりました、雪新公。
もー、もー、どうしようかと。
そして、この芝居をヲヅキ主演で観てみたかったと、心底思います。
演目が発表になったときに、思ったんだよ。
「景子タン作で『堕天使の涙』? 主役は堕天使ルシファー? ……ヲヅキの新公主役は、ナイな」
いくらなんでも、ヲヅキで「天使」「耽美」はありえないだろ。
いくらなんでも、持ち味的に想像すらできない、ありえない。
ヲヅキの新公主役観たかったけど、この演目が来た時点でナイな。
ヲヅキの耽美天使なんて、お笑い以外のナニモノでもないもんなっ。
そう、思っていたのに。
いざ幕が上がってみて、今のヲヅキを見て、前言撤回する。
ヲヅキで、ルシファーが見てみたかった。
そりゃま、ビジュアルはえらいことになると思う。かなめくんのような美しさは出ないだろう。
なにしろ耽美アオセトナ様やって、謎のアフロ犬になってしまった人だからな。
でも。
彼の芝居を、見たかったと思うんだ。
ジャンPをこのように演じたヲヅキならば、ルシファーをどう演じただろうか、と。
純粋に、役者としての彼を、見たかったんだ。
これでヲヅキは新公卒業。
どんな役者になっていくのか、たのしみだ。
緒月遠麻。そりゃ、その逞しいビジュアルも好きだけども。
なかでも、彼の演技がいちばん好き。
雪組新人公演『堕天使の涙』。ヲヅキにとって最後の新公。
いやもーかっこよすぎだヲヅキ。
なんつーかあの「厚み」がたまりません。カラダの厚み、キャラの厚み、演技の厚み。すごいいい男です。
ヲヅキ、オペラピン取り基本なんで、じつは他があまり見れてません。ダメだわたし。
ヲヅキの好きなとこをあげよう。
まず、アタマのカタチ。
後ろアタマとか好きです。あのアタマに触りたいと思う。つやつやした髪を、ぐりぐり撫でたい。
耳からうなじのあたりも好き。襟足とか、リアルに肉感(虚構の存在ではなく、リアルなものっていうか)があって、見とれる。
新公のセンターパーツ、似合ってました。ふつーにハンサムだ。
眉と目のバランスが好き。
少年マンガかアニメみたいに強いライン。眉と目の上の部分がかぶってしまう感じ。超サイヤ人とか、目の上がそのまま眉にくっついてるアレ。
あの強さが好きなの。鋭さに惚けてしまう。
鼻の穴が大きいことと、鼻自体が少々胡座をかいているのはご愛敬(笑)。
鼻がチガウだけで、きっとものすごい美形になるんだろうなあ。
あ、わたしは「鼻」にこだわりのある人間ですが、ヲヅキの鼻はべつに好みではありません。
そして、なんといってもあのガタイ。
肉厚で、スーツに「着られない」たくましさ。華奢だとサマにならないもんなんだよ、スーツって。男の人でもそう。華奢な少年体型の人はスーツが似合わない。ある程度の横幅が必要。
ジャケットを脱いでなお、きちんと厚みのあるカラダが好き。
かなめくんの横にいるとわからなくなってしまうが、じつはヲヅキ自身もすげースタイルがいい。長い手足が厚みのあるカラダを支え、動くと圧巻。
温度を感じさせる芸風。
「心」があること。そこにたしかに心があって、それが熱を持って動いて、そして声になり行動になる。演技がうまいというより、まず心をその役に重ねている印象。その役と同じ立場で同じ痛みを知り、同じ悲鳴を上げ、うずくまったり立ち上がって前へ進んだり。
その温度に惹かれる。
軽い役より重い役、コメディよりはシリアスが観たい。
新人公演ではジャン=ポール(本役・水くん)。
結局のところ、ジャンPってのは大した役ぢゃない。最初は物語の「視点」として登場するけれど、途中からその役割を忘れられ、会話の合いの手役、もしくはヒロイン・リリスの生い立ち解説役に成り下がっている。
ルシファー様は勝手にひとりでグレて絡み節だし、ジャンPも自分の不幸で手一杯、会話はしていても、このふたりに心の交流はないに等しい。
ところが。
ヲヅキのジャンPは。
自分の事情だけで手一杯だったジャンPなのに、ルシファーに対し心を動かすの。
「人間なんてキタナイっ!」と傷つき悲鳴をあげているルシファーを見、その露悪的な言動の奥にあるものに、気付く……恒例(笑)になったスクリーン前の会話で。
「お前……?」
と、いぶかしげにつぶやいた次の瞬間、シャルロットとアデーラがリリスのことで飛び込んで来るので、そこで話がぶった切られちゃうんだけど。
たしかにあの瞬間、ジャンPはルシファーを「見る」の。作り上げてある外側ではなく、痛みに喘いでいる内面に注目するの。
それまでは、ルシファー>ジャンPだった。
ルシファーは人間たちより前に立ち、眺めていたのね。だけどあの瞬間、ルシファーの「弱さ」に気づくことの出来たジャンPが、前へ出るの。
逆転し、ルシファー<ジャンPになる。
そしてコレは、ヲヅキの芸風というか、わたしの思いこみかもしれないけれど。
相手の弱さや、苦悩に気づいてしまったら。
ヲヅキジャンPはそれを「思いやる」人だと思うのね。
反射的に。本能的に。
ルシファーの苦しみに気づいたときのジャンPがさ、深い顔をしていてね。自分の苦しみばかりに夢中で、自分より高位のモノだと信じてだからこそ感情任せにぶつかってもいいと思っていた相手が、自分と同じように泣きも苦しみもする存在だと知った瞬間。
たぶんジャンPは、ルシファーを守ると思う。
その心を、これ以上傷つけまいとする、と思う。
あそこでシャルロットたちが飛び込んで来なければなあ。
よわよわ不良青年でしかない、人間にしか見えないダメ男ルシファーを、抱きしめていたかもしれないのにー。
自分よりか弱いモノとして、その大きな身体と魂で守ろうとしたかもしれないのにー。
と、一瞬で妄想が走りました。
あああ、ヲヅキ、オトコマエ過ぎ!!
水ジャンPより、オトコマエなの。
もちろんソレは、コム姫とかなめくんではルシファー様の格がチガウせいなんだけど。
水ジャンPはマザコン男だけど、ヲヅキジャンPはチガウしねっ。
もちろんソレは、五峰姐さんとリサちゃんのキャラがチガウせいなんだけど。
そのシーンでジャンPがルシファーに対し愛情(変な意味ぢゃないぞ・笑)を抱くのがわかるので、ラストシーンで「名残惜しいな」とかなんとかジャンPが言うのが、納得できるの。
ああ、そうなんだ、このふたり、ちゃんと友だちだったんだ。
本公では、最後まで「天使@ルシファー」と「人間@ジャンP」に隔たりがあるように思えて、ラストシーンの取って付けた感に萎えまくっていたんだけど。
ジャンPが、大人だ。
ルシファーよりも。
翻弄するモノとされるモノ、という関係ではじまったはずのふたりなのに、ラストでは立場が逆転している。
翻弄されるはずのジャンPが、ルシファーを見守っている。
これが、包容力というモノか。
……あらためて、ヲヅキに落ちて終わりました、雪新公。
もー、もー、どうしようかと。
そして、この芝居をヲヅキ主演で観てみたかったと、心底思います。
演目が発表になったときに、思ったんだよ。
「景子タン作で『堕天使の涙』? 主役は堕天使ルシファー? ……ヲヅキの新公主役は、ナイな」
いくらなんでも、ヲヅキで「天使」「耽美」はありえないだろ。
いくらなんでも、持ち味的に想像すらできない、ありえない。
ヲヅキの新公主役観たかったけど、この演目が来た時点でナイな。
ヲヅキの耽美天使なんて、お笑い以外のナニモノでもないもんなっ。
そう、思っていたのに。
いざ幕が上がってみて、今のヲヅキを見て、前言撤回する。
ヲヅキで、ルシファーが見てみたかった。
そりゃま、ビジュアルはえらいことになると思う。かなめくんのような美しさは出ないだろう。
なにしろ耽美アオセトナ様やって、謎のアフロ犬になってしまった人だからな。
でも。
彼の芝居を、見たかったと思うんだ。
ジャンPをこのように演じたヲヅキならば、ルシファーをどう演じただろうか、と。
純粋に、役者としての彼を、見たかったんだ。
これでヲヅキは新公卒業。
どんな役者になっていくのか、たのしみだ。
緒月遠麻。そりゃ、その逞しいビジュアルも好きだけども。
なかでも、彼の演技がいちばん好き。
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