違和感がないのですよ。

 わたし的には、かしちゃんが大劇場の真ん中に立っていても、なんの違和感もない。
 とてもナチュラルな、「あたりまえ」のことに思える。

 それくらい長く、かっしーは「雪の御曹司」だったんだ。
 いつか真ん中に立つ人。そう疑いもしなかった。

 なので、不思議なほど感慨がなかった。宙組公演『維新回天・竜馬伝!』『ザ・クラシック−I LOVE CHOPIN−』初日。

 「あのかしげちゃんが大きくなって……(ほろり)」てな感じもない。
 あたりまえだもの。かしちゃんが真ん中にいることなんて。

「で、かしちゃんファン的に、この作品の見所は?」
 と終演後ジュンタンに聞かれ、めっちゃ素で、

「最後の羽根」

 と、答えてしまった。

 大階段前のデュエットダンスから最後に大階段を下りてくるまで、そこが見所。トップスターならではの場面。
 ナチュラルだろ? なんの違和感もないよな? かっしーが「トップスター」としての仕事をしていること。……もちろん、ここが宙組である、というのは新鮮な画面なんだけど、それは別として。

 こんなに似合ってるのになあ。
 ほんとにこれで、終わりなの?

 どーやらわたしはまだ、現実を受け止めきれていないらしい。

 作品もなにかとアレでな……その……整理がつかない。


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