見守る朝に。@千秋楽入り待ち。
2006年10月30日 タカラヅカ はじめて、まともに入り待ちしたんだ。
雪組公演『堕天使の涙』『タランテラ!』千秋楽の日。
や、いつもなら当日券抽選に並んでるから、入り待ちどころぢゃないんだもの。
でも今回、maさんになにからなにまでお世話になり、千秋楽が観られることになった。前もって「観ることができる」とわかっている安心感。これは、「実際に観られること」と同じくらいありがたいことだ。
楽が近づくにつれ、わたしは「『タランテラ!』を、コムまーを、もう観られなくなっちゃう」という焦燥感でくるくる空回っていたけれど、「最後を見届けられる」という事実にすがって、なんとか平静を保っていられた。
だからこその、入り待ち。
観られるかどうかわからない、心の余裕も時間の余裕もない状態では、決してできなかった。
今まででいちばん早く、ムラへ行った。
行けば誰かに会えるだろう、と、特に約束をするでなし、ひとりで。
なんかねえ、すげーいい場所取れてしまって。
周り、カメラだらけ。てゆーか、カメラ持ってないのわたしだけ?
レンズだらけ、のばされた腕だらけの中でぽつんと、ナマ目で眺めるだけのわたし。小心なんでどきどき。
純粋に、最後の楽屋入りを見たくて、拍手で送りたくて、早朝からそこにいたんだ。
下級生から順に楽屋へ入っていく退団者たちに、いっぱい拍手をして。
専科の高さんにも拍手をして。
ねえねえ、わたしあいようこおねえさま、ナマで見たのはじめてだったんだけど。
かわいいねっ。
舞台姿が嘘のように、なんかとてもかわいい人でした。ええ? きれいだし、細いぞ?! ……舞台ってこわい、あんな人でも、アレでアレな姿に映るんだ……。
有沙姉さんは、大人になっちゃったんだなあ、と思った。
有沙さんはちょっと個人的に思い入れというか、こっちが一方的に「知っている」人だったのね。
ただ、その「知っている」有沙さんは、10年くらい昔の姿で。
入り出待ちをしないわたしは、舞台の上の有沙さんしか知らない。舞台では大人の女ってゆーかすでにマダム役をする人になっていたけれど、舞台と素は別だから。
わたしの記憶の中の有沙さんは、かわいい小柄な女の子で、目の前にいる大人の女性とは、ずいぶん印象がちがって見えて、感慨深かった。
ゆっさんがファンの人たちに「なおきさん」と呼ばれていることに、なんかおどろいてみたり……。そうか、なおきさんか……そりゃそーだよな、悠なお輝だもんな……。
ナマのゆっさんを見たのは、何年ぶりだろう。ゆっさんもカオ変わったよね、この10年。
ゆっさんと有沙さんが卒業して、雪組77期生はいなくなっちゃうんだ。
や、その、わたしが一方的に愛着を持っていたのが10年くらい前の「雪組77期生」でね。だからトウコやケロは含まれているが、コムはごめん、入ってない。
時代が変わること、区切りがきていることを、ひしひしと感じた。
雪組以外でも、楽屋入りするオサ様やかしちゃんを見られてよろこんだ。きっと、楽屋内でコムちゃんに挨拶とかするんだろうな、と思った。
うん、そんときは(笑)。
妖精のようなまーちゃんが楽屋入りした、少しあとに。
雪組生たちがわらわらと楽屋口から出てきた。
下級生たちは私服の上に雪組ジャージ。上級生は緑色の雪組はっぴ。
緑のハチマキもりりしく、大騒ぎ。
さっき入っていったばかりのまーちゃんも、はっぴ姿で出てきた。
手には謎の物体。
えーと、魔法少女のバトン? 用途不明。祭りを一部始終眺めたあとでも、不明。ただわかることは、杖状の先端に、ペガちゃんがついているということ。
まーちゃんと一緒にいるのは、我らが水先輩。
オトコマエな彼が持つのは、拡声器。
なんの飾りも洒落もない、どっからみても拡声器。
夢の世界の住人が持つ拡声器……。
さて、魔女っこペガちゃん付きバトンを持ったまーちゃんと、拡声器を握った水くんは、ふたりでなにやら打ち合わせ。
サービスいいな、花の道に顔を向けて相談してくれるよ。
いやあ、このときの水くんがねぇえ。真剣そのもので。
そして、隣のまーちゃんが水の話聞いてないよな? ってくらい、にこにこの笑顔で。
ふたりのコントラストがすごい(笑)。
まーちゃんはもー、かわいすぎ。
落ち着きのない小動物みたい。動作のひとつひとつが愛らしくてたまらん。
水先輩は、仕切ってます。引率の先生のようです。下級生たちの立ち位置調整したり、指示してます。また下級生たちが素直に言うこときいて、動いてるの。どっちもかわいい。
なにかと忙しい水先輩。
自然な動作ではっぴをめくり、尻ポケットから携帯を取り出し、話し出した。
尻ポケットに携帯かよ!!
ふつー女の子は尻ポケットに携帯入れませんわな。男子です、そーゆーことするのは。
動作が自然で、彼がナチュラルに男子であることがわかり、大変眼福な瞬間でした。
「はい。……はい、わかりました」
てな声が、とぎれとぎれに聞こえたよーな、仕草からそう聞こえたように思えたのか。わりとでかい声で電話してたよな、水くん。
電話を尻ポケットに戻した彼は、やおら拡声器を握り直すと。
「コムさん、来られますー!!」
てなことを叫ぶ。
おおっ、つーと今の電話、コムちゃん相手かよー!!
なんか萌え(笑)。
宣言のあとすぐに、コム姫登場。車が楽屋口前に停まり、コムちゃんが降りてくる。
こちらは悠々たるもの。
わたしはコムちゃん登場の瞬間の、水くんを見ていた。
水先輩は、とにかく真剣な顔で。
終始謎の中腰なんだけど、高校球児のような真剣さなのね。
なのに。
コムちゃんが現れた瞬間、ぱあぁあっと笑ったの。
水くん、真剣なときと笑ったときのギャップ激しいから。でかい口がドナルドダックのよーに開くから。
うわ、笑った。
ずーーっとこわいカオしてたのに。
黙っているとオトコマエだけど、全開で笑うとすげーファニーフェイス。
そのファニー全開の、ピエロ人形みたいな笑顔。
コムちゃん見るなり、笑ったよおお。すっげーうれしそうに。
そっかあ……ほんとコムちゃんのこと、好きなんだぁぁ……。
なんかもう、胸が熱くなりますよ。
そして水くん、あんなにうれしそーに笑っておいて、またカオ引き締めるのね。「きりっ」てカオになって、仕切りはじめるの。
カオに、「使・命・感」って書いてある(笑)。
愛しい人だ、水夏希。
まーちゃんとふたりして謎の中腰でコムちゃんを誘導。わたしの視界からいったん消える。
なんで中腰なの?
テレビカメラに映っちゃいけないってこと? いやいや、誰もアナタたちにそんなこと言ってませんから!! 一般人スタッフぢゃなくて、娘役トップスター(しかも退団者)と2番手スター(しかも次期トップスター)なんだから!!
お着替えをしたコムちゃんが、謎の中腰まー&水に先導されてもどってきてからはもー、無礼講? 太鼓と替え歌、クラッカー。
てゆーか、いつの間にかしちゃんいるの?!
わたしが水くん注目しているうちに、いつの間にかあたりまえにまざっている私服の人がいます……。
楽屋で挨拶、だけだと思っていた……だから、雪組勢揃いの「ここ」に、かしちゃんがいないことが寂しかった……のに、なんだよーっ、あたしが気づいてなかっただけで、いたのかよぅ。涙。
コムちゃんの拡声器を使っての挨拶は、あまり聞こえませんでした。音割れちゃって。そして、柱と雪組上級生が視界を遮るのでコムちゃんがあまり見えない。
馬鹿騒ぎしている雪組上級生がわーわー騒いでいるのを眺める。みんな団子になって騒ぐ。
騒ぐ。騒ぐ。
だけど。
撤収の際には、咄嗟にゴミ拾い。
すげー(笑)。
みんな一斉にかがんでゴミ拾い出したっ。
そしてやはり、わーわー騒ぎながら、コム姫にくっついて楽屋の中へ。ジャージ下級生たちがそれに続く。
予行演習でもしたのか? てな揃い方。……したのかもな(笑)。
ちらちらと見える、コム姫の笑顔。爆笑してるよ、クールビューティ様が。
たのしそうに。
祭りだもんな。
祭りなんだ。
わたしの77期生はすっかり大人になっちゃったけど。
ここはやっぱりワンダーランドで、時の流れとはべつのところにあるんだなあ。
学園祭ムード満載。
タカラヅカのいいところは、永遠の学園祭前夜であることだ。
祭りの前。夢の直前。
ずっと、ずっと。
そして。
次にわたしがここで入り待ちをするときは、宙組千秋楽の日なんだと思って、ひそかにヘコんだ。
…………ところで。
なんかすっげーあったりまえにまちかめぐるがいたんだけど。
わたし、ひとりだったから誰にも言えなくて。周囲の人も誰もなにも言わなくて。かしちゃんのことはみんな口々に言ってたのに。話題にしていたのに。
アレ、まちかだよね? ふつーに楽屋入っていって、そのあとはビデオカメラ持って入り口にいたぞ?!
入り待ちのあと友だちと合流して報告したけど、誰も見ていないっていうし!!
またしても、わたしだけまちか?!!
雪組公演『堕天使の涙』『タランテラ!』千秋楽の日。
や、いつもなら当日券抽選に並んでるから、入り待ちどころぢゃないんだもの。
でも今回、maさんになにからなにまでお世話になり、千秋楽が観られることになった。前もって「観ることができる」とわかっている安心感。これは、「実際に観られること」と同じくらいありがたいことだ。
楽が近づくにつれ、わたしは「『タランテラ!』を、コムまーを、もう観られなくなっちゃう」という焦燥感でくるくる空回っていたけれど、「最後を見届けられる」という事実にすがって、なんとか平静を保っていられた。
だからこその、入り待ち。
観られるかどうかわからない、心の余裕も時間の余裕もない状態では、決してできなかった。
今まででいちばん早く、ムラへ行った。
行けば誰かに会えるだろう、と、特に約束をするでなし、ひとりで。
なんかねえ、すげーいい場所取れてしまって。
周り、カメラだらけ。てゆーか、カメラ持ってないのわたしだけ?
レンズだらけ、のばされた腕だらけの中でぽつんと、ナマ目で眺めるだけのわたし。小心なんでどきどき。
純粋に、最後の楽屋入りを見たくて、拍手で送りたくて、早朝からそこにいたんだ。
下級生から順に楽屋へ入っていく退団者たちに、いっぱい拍手をして。
専科の高さんにも拍手をして。
ねえねえ、わたしあいようこおねえさま、ナマで見たのはじめてだったんだけど。
かわいいねっ。
舞台姿が嘘のように、なんかとてもかわいい人でした。ええ? きれいだし、細いぞ?! ……舞台ってこわい、あんな人でも、アレでアレな姿に映るんだ……。
有沙姉さんは、大人になっちゃったんだなあ、と思った。
有沙さんはちょっと個人的に思い入れというか、こっちが一方的に「知っている」人だったのね。
ただ、その「知っている」有沙さんは、10年くらい昔の姿で。
入り出待ちをしないわたしは、舞台の上の有沙さんしか知らない。舞台では大人の女ってゆーかすでにマダム役をする人になっていたけれど、舞台と素は別だから。
わたしの記憶の中の有沙さんは、かわいい小柄な女の子で、目の前にいる大人の女性とは、ずいぶん印象がちがって見えて、感慨深かった。
ゆっさんがファンの人たちに「なおきさん」と呼ばれていることに、なんかおどろいてみたり……。そうか、なおきさんか……そりゃそーだよな、悠なお輝だもんな……。
ナマのゆっさんを見たのは、何年ぶりだろう。ゆっさんもカオ変わったよね、この10年。
ゆっさんと有沙さんが卒業して、雪組77期生はいなくなっちゃうんだ。
や、その、わたしが一方的に愛着を持っていたのが10年くらい前の「雪組77期生」でね。だからトウコやケロは含まれているが、コムはごめん、入ってない。
時代が変わること、区切りがきていることを、ひしひしと感じた。
雪組以外でも、楽屋入りするオサ様やかしちゃんを見られてよろこんだ。きっと、楽屋内でコムちゃんに挨拶とかするんだろうな、と思った。
うん、そんときは(笑)。
妖精のようなまーちゃんが楽屋入りした、少しあとに。
雪組生たちがわらわらと楽屋口から出てきた。
下級生たちは私服の上に雪組ジャージ。上級生は緑色の雪組はっぴ。
緑のハチマキもりりしく、大騒ぎ。
さっき入っていったばかりのまーちゃんも、はっぴ姿で出てきた。
手には謎の物体。
えーと、魔法少女のバトン? 用途不明。祭りを一部始終眺めたあとでも、不明。ただわかることは、杖状の先端に、ペガちゃんがついているということ。
まーちゃんと一緒にいるのは、我らが水先輩。
オトコマエな彼が持つのは、拡声器。
なんの飾りも洒落もない、どっからみても拡声器。
夢の世界の住人が持つ拡声器……。
さて、魔女っこペガちゃん付きバトンを持ったまーちゃんと、拡声器を握った水くんは、ふたりでなにやら打ち合わせ。
サービスいいな、花の道に顔を向けて相談してくれるよ。
いやあ、このときの水くんがねぇえ。真剣そのもので。
そして、隣のまーちゃんが水の話聞いてないよな? ってくらい、にこにこの笑顔で。
ふたりのコントラストがすごい(笑)。
まーちゃんはもー、かわいすぎ。
落ち着きのない小動物みたい。動作のひとつひとつが愛らしくてたまらん。
水先輩は、仕切ってます。引率の先生のようです。下級生たちの立ち位置調整したり、指示してます。また下級生たちが素直に言うこときいて、動いてるの。どっちもかわいい。
なにかと忙しい水先輩。
自然な動作ではっぴをめくり、尻ポケットから携帯を取り出し、話し出した。
尻ポケットに携帯かよ!!
ふつー女の子は尻ポケットに携帯入れませんわな。男子です、そーゆーことするのは。
動作が自然で、彼がナチュラルに男子であることがわかり、大変眼福な瞬間でした。
「はい。……はい、わかりました」
てな声が、とぎれとぎれに聞こえたよーな、仕草からそう聞こえたように思えたのか。わりとでかい声で電話してたよな、水くん。
電話を尻ポケットに戻した彼は、やおら拡声器を握り直すと。
「コムさん、来られますー!!」
てなことを叫ぶ。
おおっ、つーと今の電話、コムちゃん相手かよー!!
なんか萌え(笑)。
宣言のあとすぐに、コム姫登場。車が楽屋口前に停まり、コムちゃんが降りてくる。
こちらは悠々たるもの。
わたしはコムちゃん登場の瞬間の、水くんを見ていた。
水先輩は、とにかく真剣な顔で。
終始謎の中腰なんだけど、高校球児のような真剣さなのね。
なのに。
コムちゃんが現れた瞬間、ぱあぁあっと笑ったの。
水くん、真剣なときと笑ったときのギャップ激しいから。でかい口がドナルドダックのよーに開くから。
うわ、笑った。
ずーーっとこわいカオしてたのに。
黙っているとオトコマエだけど、全開で笑うとすげーファニーフェイス。
そのファニー全開の、ピエロ人形みたいな笑顔。
コムちゃん見るなり、笑ったよおお。すっげーうれしそうに。
そっかあ……ほんとコムちゃんのこと、好きなんだぁぁ……。
なんかもう、胸が熱くなりますよ。
そして水くん、あんなにうれしそーに笑っておいて、またカオ引き締めるのね。「きりっ」てカオになって、仕切りはじめるの。
カオに、「使・命・感」って書いてある(笑)。
愛しい人だ、水夏希。
まーちゃんとふたりして謎の中腰でコムちゃんを誘導。わたしの視界からいったん消える。
なんで中腰なの?
テレビカメラに映っちゃいけないってこと? いやいや、誰もアナタたちにそんなこと言ってませんから!! 一般人スタッフぢゃなくて、娘役トップスター(しかも退団者)と2番手スター(しかも次期トップスター)なんだから!!
お着替えをしたコムちゃんが、謎の中腰まー&水に先導されてもどってきてからはもー、無礼講? 太鼓と替え歌、クラッカー。
てゆーか、いつの間にかしちゃんいるの?!
わたしが水くん注目しているうちに、いつの間にかあたりまえにまざっている私服の人がいます……。
楽屋で挨拶、だけだと思っていた……だから、雪組勢揃いの「ここ」に、かしちゃんがいないことが寂しかった……のに、なんだよーっ、あたしが気づいてなかっただけで、いたのかよぅ。涙。
コムちゃんの拡声器を使っての挨拶は、あまり聞こえませんでした。音割れちゃって。そして、柱と雪組上級生が視界を遮るのでコムちゃんがあまり見えない。
馬鹿騒ぎしている雪組上級生がわーわー騒いでいるのを眺める。みんな団子になって騒ぐ。
騒ぐ。騒ぐ。
だけど。
撤収の際には、咄嗟にゴミ拾い。
すげー(笑)。
みんな一斉にかがんでゴミ拾い出したっ。
そしてやはり、わーわー騒ぎながら、コム姫にくっついて楽屋の中へ。ジャージ下級生たちがそれに続く。
予行演習でもしたのか? てな揃い方。……したのかもな(笑)。
ちらちらと見える、コム姫の笑顔。爆笑してるよ、クールビューティ様が。
たのしそうに。
祭りだもんな。
祭りなんだ。
わたしの77期生はすっかり大人になっちゃったけど。
ここはやっぱりワンダーランドで、時の流れとはべつのところにあるんだなあ。
学園祭ムード満載。
タカラヅカのいいところは、永遠の学園祭前夜であることだ。
祭りの前。夢の直前。
ずっと、ずっと。
そして。
次にわたしがここで入り待ちをするときは、宙組千秋楽の日なんだと思って、ひそかにヘコんだ。
…………ところで。
なんかすっげーあったりまえにまちかめぐるがいたんだけど。
わたし、ひとりだったから誰にも言えなくて。周囲の人も誰もなにも言わなくて。かしちゃんのことはみんな口々に言ってたのに。話題にしていたのに。
アレ、まちかだよね? ふつーに楽屋入っていって、そのあとはビデオカメラ持って入り口にいたぞ?!
入り待ちのあと友だちと合流して報告したけど、誰も見ていないっていうし!!
またしても、わたしだけまちか?!!
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