花組全国ツアー『うたかたの恋』『エンター・ザ・レビュー』2日目。

 サバキ待ちをするわたしもとへ、劇場前の雑踏の中からユウさんが駆けてきた。

「白鳥かすがって、まっつに似てる」

 「それだけ言いたかったの」と言って、ユウさんはまた雑踏の中へ消えていった。

 ……ほんとーに、ソレだけかよ?!(笑)

 初日観劇段階で、nanaタンと話していました。かすがくんが、まっつに似ていること。カオというか、全体の雰囲気というか。
 月組にいるときは、そんなふうに思わなかったんだけどなあ。
 どうせなら、もっと早く気づきたかった。
 だってかすがくん、新公でカシウス様やってたんだよ?!
 ビュリホーゆーひくんの、超ヴィジュアル系カシウス様。ソレをがんばってコスプレして(コスプレ言うな)、必死に演じていたんですよ、ぜんぜん足りていないなりに。

 まっつに似た顔で、カシウス様?!!

 どーりで地味に見えたわけ……ゲフンゲフン。

 いやその、花組にウェルカムです、かすがくん。とっても好みだ♪

 
 さて、張り切って2公演ともサバキ待ちしましたが、全滅しました。
 チケット、手に入らなかったっす……。

 指をくわえて劇場前にいました。くすん。

 自業自得です。
 わたしそもそも、オサ様『うたかた』の超良席チケットを持っていたのですよ。席番見てくるくる踊っちゃうよーなチケットを、自力入手しておったのです。

 でもソレ、コムちゃんのチケットに交換しちゃったし。

 ごめんオサ様。愛するオサ様を忘れたわけじゃないのよ、ただただわたし、コム姫に会いたかったの。コムちゃんのサヨナラショーが観たかったのよおぉぉお。号泣。東宝なんかチケット手に入るわけないから、せめてムラで見送りたかったのおぉぉ。

 浮気なわたしをゆるして。(浮気というより多情です)

 つーことで、結局1回しか観られなかったっす。nanaタンは横で「広島広島、広島にいらっしゃ〜〜い♪」と言っているけれど。や、わたしnanaタンとちがってチケット持ってないし!

 やはりここはぐっとこらえて、まっつの出演するDCに通うべきなんでしょうかね。

 いやあ、花組DC公演『MIND TRAVELLER』は大変そうですな、チケットとかチケットとかチケットとか。
 わたし、まっつの出る公演チケットって勇み足で押さえすぎて、さばくの苦労するんですが(笑)、今回も苦労しました。ダブらせるのはいい加減にしようよわたし。エンカレで懲りなかったのか。
 小池作品なので期待はまったくしてませんが、駄作でもしょーもなくてもサムくても、どこかひとつだけでも萌えがあることを祈るばかり。萌えさえあれば、乗り越えられる。

 
 『うたかたの恋』に、腐女子萌えはありません。

 ただただ純粋に、ルドルフ@オサ様が愛しいのです。
 わたしがいちばん弱い「春野寿美礼」像に撃ち抜かれるのですよ、ズキュンと。

 『エンター・ザ・レビュー』にも、腐女子萌えはありません。

 最近どうも、オサゆみに萌えなくなってきた。キャリ×エリも萌え皆無だったしな。
 片想いスキーなもので、あんまりラヴラヴされるとセンサーが鈍くなるみたい(笑)。シーソーが傾いている方が萌えるんだな。
 ただ、たくさんの人に愛され、たくさんの人を愛して、しあわせそうにしているオサ様に、胸が熱くなるのです。

 いつまでオサ様を観ていられるんだろう。
 ワタさんが卒業し、コム姫が卒業し。かしちゃんまでもが、卒業してしまうという。
 別れはいつかやってくる。
 わかっていることだけど、こわくてこわくて仕方がない。

 この人を失ったら、わたしはどうすればいいんだろう。
 足下がぽっかり空洞になるような、おそろしさ。

 あーもー、サヨナラ続きでひどくナーヴァスだ。
 (宙組公演の内容にはまだ、触れたくないし。てか、深く考えたくない。現実逃避中)

 そう、今のわたしは、「オペラ座の怪人ごっこ」をする、マリーなの。

 別れが来ること、終わりが来ることはわかっている。
 だけどそれに気づかないふりをして、忘れたふりをして、ルドルフ@オサ様に恋をしているの。

 世界すべて閉じてしまって、彼だけを見つめる。その幸福。

 楽園が有限であることを知りつつも、今、恋だけに我を忘れる。溺れる。

 ええそりゃーもー、身を滅ぼすにふさわしい相手ですよ、オサ様は。あ、チガウ、ルドルフだルドルフ、役名で言わなきゃ、やーねぇ。

 や、ほんとにステキですよね、ルドルフ@オサ様は!!
 ぷちさん、ルドルフくんが「魅力的なダメンズ」つーのには大ウケしました! と、こんなところでメールの返事をしてみたり。
 マリーに感情移入しまくりですよ!!
 気分は腕まくり、この人は、わたしが守るんだぁ〜〜っ!! てな。(落ち着け)

 クリスティーヌ役もそうだったけれど、彩音ちゃんは母性を表現できる娘役さんなので、他の技術がどうあれ、傷だらけの男を癒す力があると思う。
 抱かれていながら、じつは抱いているのは彼女の方。守っているのは、30男ではなく10代の少女の方なのよ。

 少女は恋をしたときから聖母となりうる素質をその身に宿し、男は少年に戻る。
 そしてその恋物語は、ただただせつない。

 気分はすっかりマリーなわたし。
 オサ様に会いたいなあ、と、ぽつんと思うのです。


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