『維新回天・竜馬伝!』新人公演観劇。

 終演後、nanaタンと「タニちゃんの役」の話をした。
 中岡慎太郎でもなければ、蓮水ゆうやの話でもない。「タニちゃんの役」の話だ。

「タニちゃんの役って、新公では別物になるね」

 春風弥里@『NEVER SAY GOODBYE』もそうだし、今回の蓮水ゆうや@『維新回天・竜馬伝!』もそうだ。

 本公演でタニちゃんが演じている役と、同じ役、同じ人格には見えないんだ。
 新公は技術が足りていないから別物に見える、というような意味ではない。キャラクタとして同じに見えないってことなんだ。
 それがいい悪いとかゆー次元ではなく、「大和悠河」という人はほんとうに特異な人だと思う。タニちゃんの役はタニちゃんでなければ演じられないし、またコピーすることも不可能なんだ。別のモノになるしかないんだ。
 それをしみじみと感じた。

 また、コピーではないのに、同系統のカラーを演じたちぎ@『炎にくちづけを』『ステラマリス』もある意味すげえなと、しみじみ感じた。

 
 さて。
 真ん中の話は置くとして(置くのか!)、わたしの周囲では西郷隆盛@暁郷が振り返るなり、笑いが起こったんだが。

 物語冒頭、明治のシーンにて、西郷どんは背中を向けて立っている。それが台詞と共に振り返るのだ。

 わたしの席は1階S席センターブロック、幕が開いたところだからみんなとりあえずオペラグラスを上げていた。
 それで同じタイミングで笑いが起こる、つーと、同じ人を見ていたとゆーことになるな。

 みんな、GOを見ていたのか!! 愛されてるな、GO!!

 いやはや、GOアカツキは、期待にはずれぬ西郷どんでした。
 ビジュアルもステキにヲンナを捨てているし(あ、GOはもともと男の子だっけ)、声も演技も堂に入ったものでした。

 ヅカは路線だけがすべてじゃない。
 GOを見ていると、ほんとにそう思う。
 なんとたのしそうに、活き活きと脇のオヤジを演じていることか。華のある別格候補ってのは、なんとも頼もしい。
 いやその、GOがバリバリの路線志望だったら失礼な言い方になっちゃうけども。また、彼が路線でもわたしはぜんぜんかまわないけれど。
 こーゆー子を大事に育ててほしいと切に望む。破綻しない実力を持ち、色男可でオヤジキャラだなんて、絶滅寸前品種だよ?
 十代の頃からすでにオヤジキャラだったGOアカツキ。まだ実年齢は大学生だよねえ……いやあ末恐ろしい(笑)。

 わたしは彼が西郷どんだとゆーことも知らずに席に着いていたくらいなので、もちろん彼のアルバイトも知らない。
 キラキラ☆アイドル竜馬@ちぎが歌い踊る背景の男群舞に彼がいるのを見つけたときは、ウケましたよ。

 見つけた、というのはチガウな。
 おお、みんな出てきたな、と思った瞬間目が釘付けになったのだから。それが誰かとか考えず。
 や、だって、んなとこに西郷どんがいるとは思わないじゃん!! 西郷どんだよ? 若者群舞にいたらまずいでしょう!!(笑)

 大真面目に二枚目な若者ぶって踊っているのがツボでした。
 西郷どんメイクしてるくせに……(笑)。

 
 最初のこの男群舞で、わたしの目を引いたのはこの暁郷と、蓮水ゆうやでした。
 GOは強引に目を奪ってくれたけれど、蓮水くんは純粋に顔が好みだからっすよ。

 その昔、『Le Petit Jardin』の感想でちぎのすごさを語りながらも「蓮水ゆうやの顔の方が好み」だと書いた(2005-06-04の日記参照)通り、もともとあのテの顔が好みであり、系統でいうと「オサ−まっつ−まさき−蓮水」は同カテゴリであったわけなんだが。

 日本物化粧すると、ますますまっつに似てる!!

 つーことで、瞠目しました(笑)。

 あ、でも安心してね、まっつに似てても、まっつよりずっとキラキラしてるから!!……って、まっつファンの台詞かソレ。(いやその、地味なとこがまっつの魅力だから)

 わたしの目にはすばらしい美貌に映りましたよ、蓮水ちーくん!!
 中岡役をやっているときより、かっこつけて群舞の一員やってるときの方が、さらに美形だった。
 中岡は鼻息の荒さが伝わってくるよーで、『Young Bloods!! 』のときも感じたが、上昇志向の強い子だなと感じた。がんばれ。

 
 宙組はきれいな子が多いという印象だったけれど、日本物になると大変だねえ。
 グラバー邸の異人サンたちを見て、どれだけほっとしたか。タカラヅカ基本値が低い組なのは最近痛感してはいるけれど、それでも洋モノの衣装やメイクの方がはるかに安心できる。女の子たちがお人形さんみたいでかわいかった。そしてグラバーさんがすげーハンサムだった。ありゃ反則だろ(笑)。

 
 竜馬@ちぎの華とお竜@たっちんの実力で、なんとか乗り切った公演、という印象かな。

 本公演の話もまだ書いてないんで、主要キャラについてはまたいずれ。


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