なんだろう。
 知ったときに、まず、悲しくなった。

 ウメちゃんが宙組のトップスターになる。
 それはとてもよろこばしいことで、アタマではわかっているのに。
 いちばん最初の感情は「かなしい」だった。

 感傷だ。
 わたしは星組が好きだった。あのころの星組が。

 ワタさんがいて、檀ちゃんがいて、トウコちゃんがいて。
 しいちゃんがいて、まとぶんがいて、すずみんがいて、れおんがいた。
 かのちかちゃんがいて、ウメちゃんがいて、コトコトやせんどーさんみなみちゃんがいて。
 そしてもちろん、ケロがいた。

 幸福だった過去にしばられて、誰かが「いなくなる」ことに傷つくんだ。

 それが祝福すべき岐路であったとしても、ただわたしが「寂しい」というだけで。

 退団していった人たちだって組替えしていった人たちだって、そこにあるのは祝福であるべきだ。みんなしあわせになるために決断し、自分の道を歩いているのだから。
 「寂しい」のはわたしの勝手であり、自己中心的な感傷にすぎない。

 さみしいよ、ウメちゃん。星組のウメちゃんが好きだった。星組でウメちゃんが見せてくれたものが、ダイスキだった。

 
 ……と。ただの自分勝手な感傷に、ちょっくら足を取られた後で。

 考える。

 タニちゃんと並ぶ、ウメちゃん。

 ……すごく、きれい。

 でもってふたりで、ナニするんだろ。どんなモノを、見せてくれるんだろ。

 考え出すと、すごくわくわくする。

 いろいろと足りていないわたしは、感情と理性と知識と想像と、どうもうまく働かない+タイムラグがあるようです。
 決まったこと。事実。現実。それを咀嚼して、ようやく未来が見えてきた。

 これは、よろこびごとなんだ。
 冷静に考えれば、とってもわくわくすることだもの。

 とゆーことで。
 一抹の寂しさはあるものの、それを超える期待を込めて。

 ウメちゃん、宙組トップスター内定おめでとう。

 

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