スポットライトをあびる人。@大和悠河お茶会。
2006年12月2日 タカラヅカ←オリジナル(タニちゃん名前入り!)クッキーと、プログラムに添付されていたオリジナルな舞台フォト♪
東京では「長田○子ご一行様」が大型バスで青年館に乗り付け、大変盛り上がっていたよーでうらやましいです。はぁ、まっつまっつ。(しかし全ツ組、何故にオサ様本名ご一行様バス……・笑)。
そーゆーわたしは大阪で恒例『1万人の第九』のリハーサル。
夜、東京ではまっつ茶が開催されていたはず。(指をくわえてまっつメイトからの報告を待っつ)
そしてわたしは寒風吹きすさぶ宝塚ムラにて、大和悠河お茶会初参加。
会場中央に作られた真四角のステージ。それを囲むカタチで設けられた座席。
タニちゃんはステージの上の椅子に坐り、その姿を参加者が四方から眺めるというわけだ。えーと。こんな座席配置のお茶会はじめてだー。
ふつーのテーブル形式よりシアター形式より、「プロレスリング観覧席」みたいなこの形式だと、すげータニちゃんが近い。
四方に分かれているわけだから、最後列の人でもシアター形式の最後列より4倍手前の席だし、端席が存在しないようなものなので、「前方だけど端っこだったからステージが遠かった」ということもない。
大和悠河という人を、はじめて長時間、ナマで近くでガン見した。
いちばん記憶に残ったのは、尻だ。
……ご、ごめんジュンタン。爆裂タニぃファンにまず謝ってみる。
ステージ上の椅子は360度回転するし、立っているときも四方すべてが「正面」になるよう、タニちゃんはなにかと向きを変えてくれる。
でもどうしても、「後ろ向き」の時間が存在してしまう。ふつーのテーブル形式やシアター形式ではありえないよな。「前」が決まっている場合は絶対尻を向けたりしないものな。
だが四面ステージではどうしても「死角」ができてしまう。
その後ろ向きに立っている間中、わたしはタニちゃんのお尻に見とれていた。
ちっちゃい〜〜。
それがまた彼は、お尻のカタチや動きがまんまわかる、エロいパンツを履いていたのですよ。
なんか、裸でいるのとあんま変わらないんぢゃ……? とゆーよーな「肉」の動きがまんま見えるパンツ。もちろん下着のラインは見えなかったわ。
尻に釘付け。
長い長い脚の上の、きゅっと引き締まった小さな尻。
うわー……。
その驚異のスタイルに圧倒される。なんなのあの小さな顔。細い身体に長い手足。どこの星から来た人ですか? 少なくとも、わたしと同じイキモノぢゃないよね? ちがいすぎるよね? ありえないよね?
ステージはスポットライトに照らされている。直視できないほどの強い光。ふつーの人なら臆してしまうだろう空間。
そこに彼は立つ。
あたりまえに。
椅子は深く坐り込むタイプのもの。
彼はいちいち、脚を組んで坐る。
決してふつーには坐らない。長い脚を強調するかのよーに、高く組む。
王のように。
傲慢なんですけど。
立ち居振る舞い、動作のひとつひとつが。
話し方はいちおー丁寧なんだけど。客に対して敬語を使っているのだけど。
でも、ニュートラルに「上」にいる。
ステージはとても高い。通常のトークショーのステージよりも高く作ってある。たとえ彼が着席したとしても、周囲の観客は彼を見上げるカタチになる。
王とその臣下の位置。
あー、これがこの「会」の雰囲気であり、ファンに見せる「スター」としての大和悠河の顔なんだろう。
なまじ昨日、フレッツのトークショーに参加しているから、タニちゃんの雰囲気の違いがわかる。フレッツトークショーで彼は、おとなしかった。どちらかというと地味だった。
しかし。
かっこいいんですけど。
傲慢な王として、玉座に坐り、下々の物を見下ろす様が。
すごい、かっこいい。
もー、きゃーきゃーにかっこいいんですけどっ?!
ヅカのスターさんって意識して「親しみやすさ」だとか「やさしさ」だとかをアピールするじゃないですか。フレンドリーだけど丁寧だったりへりくだっていたり。
タニちゃんはそうじゃないんだ。
や、ちゃんとフレンドリーであり、へりくだっている面もあるんだけど。
それよりも、全体のイメージとしては「王様」なの。「俺様」じゃないよ。個人の性格の問題ではなく、「立場」なの。えらそーなんじゃないの。それが「当然」だと思える雰囲気を作っているの。
傲慢な美しい王を見上げるのが、快感なの。
王様は足を高く組み椅子にふんぞり返り、自分のペースでお茶会を進める。
司会者、ナシ。
進行をマイクで話す人はいるけれど、時間を区切っている程度のことで、メインはタニちゃんが自分ひとりでやっている。なにを話し、どこへ話題を持っていくかはタニちゃん次第。
事前に集めた質問票をタニちゃん自身で読み上げ、それについての答えを話したり、それをきっかけとしたフリートークをしたりする。
ふつーのイベントなら、スタッフが前もって質問を選り分けておく。わたしも以前スタッフ側にいたことがあるが、前もって起票させて回収するのは質問を選別するためだ。答えをあらかじめ用意する場合だってある。問題なくイベントを遂行するために必要なことだからだ。
でもこのお茶会はそれがない。質問票はすべてまるっとタニちゃんの手元へ。タニちゃんが自分で開票してその場で目を通し、答えたいと思ったものだけ淡々と答えていく。
小細工ナシなんだろう、わたしとジュンタンの質問は続けて読み上げられたもの。提出したまんまの順番に。あ、質問内容は内緒。ま、昨日のわたしのフレッツトークショーの感想を読んでいる人があの場にいたら、どれがわたしの質問かバレバレかもしれないが(笑)。
選択権はスタッフではなく、タニちゃん本人にある。だから、しばらく無言時間が続くなと思ったら、1枚読んで「なかったこと」にし、また次の1枚読んでは「なかったこと」にし……なかなか話してくれないんだよ(笑)。
お茶会のメインはこのタニちゃんのフリートーク。「質問コーナー」じゃないよ、ただの「お題目」を得てのフリートークだ。通常の質問コーナーならこんなに、話題も温度もバラバラめちゃくちゃぢゃない。サイコロトーク以上に出たとこ勝負だ。
司会者がいないから、ほんとーに場を支配するのがタニちゃんひとりなんだ。
彼がしたいようにする。
ここは、彼の王国だ。
それが、心地いい。
あの美しい人の足下にひざまずき、彼の言葉を待つのがうれしい。たのしい。
昔に比べ大人びてきてはいるけれど、タニちゃんはやはり少年ぽくて。
若い、幼さの残る美貌の青年王が君臨する姿は、倒錯感に似た酩酊を呼ぶ。
たーのーしーいー。
ちょっとした「ごっこ」遊びみたいな昂揚。
嘘を嘘としてたのしむ感覚。
このわずかな時間だけ、王の足下にひれ伏すたのしさ。
もちろん、タニちゃんを好きでなければドン引きするおそれは大いにある。なにしろ最初から「タニちゃんを讃える歌」を歌うよう指示されたしな(笑)。すごいよ歌詞(笑)。
でも、ファンしか来ないことが前提の空間なんだから、なにやってもいいと思う。
わたしはタニちゃん好きだから無問題だ、王様素敵! わくわくする。どきどきする。
タニちゃんは、かしちゃんのことを語ってくれたよ。やさしい人だって。尊敬しているって。言葉を探しながら、自分の言葉で話してくれたよ。
かしちゃんの最後の公演を、心を込めて作り上げようと、完遂しようとしている。引き継ぐ物の重さを知り、大切にしてくれているよ。
や、わたしの海馬は不良品なんで、自分フィルターを通したニュアンスだけしかおぼえてないんだけどな。具体的にどんなふうに話したかなんて、なーんにもおぼえてないんだけど。
タニちゃんがかしちゃんのことを話す背中を見ていた。うん、後ろ姿だった(笑)そのときは。だからこそ余計に、直視できたかもな。
スポットライトが照らし出す、金色の輪郭を見ていたよ。
この人が、かしちゃんを見送るんだ。送り出すんだ。引き継ぐんだ。
落下傘で外様で、引き継ぐも組カラーもあったもんぢゃないけどさ。
でも人の心は誰とも関連付けずになんて在れないものだから。なにかの融合や接点、伝導があるものだから。
かしちゃんはきっと、どこかに伝わっている。
かしちゃんと出会ったいろんな人のなかに。
金色の王様は、ときにおちゃめにときにシリアスに、基本傲慢に、場を支配し続ける。
美しい人。
上に立つ人。
指導力があるかどうかは知らないが、崇拝者を持つことに慣れた人は、真ん中の意味を知っている。
握手のあとわたしは、ジュンタンの膝にすがりついて取り乱していた。
「どうしよう、タニちゃんかっこいいかっこいい! きれい! どーしよう! 体温上がっちゃって戻らない」
ジュンタンは満面の笑み。
わたしの言葉のひとつひとつに力強くうなずく。「そうでしょう」「そうでしょう」と。
そして、女神のよーに言うのだ。
「まっつファンやめて、大和ファンになっていいのよ(笑)」
や、ソレはない。即答してごめんね。
タニちゃんほどの美貌も輝きもなくても、まっつがいちばん好きです、はい。と、冒頭の話題にリンクしつつ締めるとしよう。
でもタニちゃんほんと素敵だった。ジュンタン、誘ってくれてありがとう。
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