彼は孤高の鷹。@2007年後半宝塚歌劇公演ラインアップ。
2006年12月16日 タカラヅカ 『ヘイズ・コード』初日を観ている間に、来年のラインナップの追加発表があったようで。
幕間にチェックしよーとしても、ついさっき発表になったばかりらしく公式は激重で開かない。チェリさんの携帯をみんなでのぞき込みながら、あわただしく演目と演出家を調べたさ。
いちばんウケたのが星組の『エル・アルコン−鷹−』であることは、言うまでもない。
見た途端、笑っちゃったよー。
『エル・アルコン』で斎藤くん演出って!! そう来たか!!
青池保子作のピカレスクロマン、『エル・アルコン』。野望に燃える黒髪美形が主人公。彼は、悪。目的のために手段を選ばず、彼を愛する者・憎む者問わず踏みにじり裏切り、権力を手にしていく。
選ばれたる者の孤独と恍惚を胸に、自らの意志で修羅の道を進む彼は、たしかに悪なのだが、とてつもなく魅力的な人物。
自身の傷も痛みも凛として耐えうる強い強い男であるがゆえに、そんな彼が少年のような純粋さで海と船を愛する様が切ない。「エル・アルコン」とはその悪の主人公自身でもあり、また彼が愛し誇りとしていた戦艦の名でもある。
『エル・アルコン』の前身である『七つの海七つの空』に、彼は「敵役」として登場する。『七海空』の主人公は、冤罪で父を失った金髪巻き毛の大学生。復讐のため海賊になり、女装したり女の子を助けたりしながら(笑)正義の聖戦、父の敵である『エル・アルコン』の主人公にたどりつく。
とゆー話を幕間にチェリさんたちにしつつ。
わたしは首を傾げる。
あれ?
『七海空』の方の主人公、名前なんだっけ?
こっちの方が先の話なのに、読んだのも当然先で、印象も強いのに、なのになのに、主役の名前が出てこない。
『七海空』の悪役で、『エル・アルコン』の主人公の名前なら言えるのに。
ティリアン・パーシモン。
フルネームがすらりと出てくる。
なのに何故、もうひとりの主人公は思い出せないのか。てな話をすると、
「キャプテン・レッド」
kineさんはすらりと答えたさ。さすが同い年、さすがヲタク(笑)。
「仕方ないよ、ティリアンの方がどうしても印象が強いから」とかなんとか。
わたしも、「ドリアン・レッド・グローリア伯爵」まで思い出したら、キャプテン・レッドに記憶が結びついたんだけどねー。
もちろんkineさんも、青池保子大大代表作『エロイカより愛を込めて』の主人公、ドリアン・レッド・グローリア伯爵が『七海空』のキャプテン・レッドの子孫で、エーベルバッハ少佐がティリアンの子孫だっちゅー話は確認するまでもなく知っているだろう。伯爵と少佐が最初に出会ったとき「先祖同士が仲が悪かったのかな」というネタが出ている(笑)。
伯爵がこだわっている名画「紫を着る男」がティリアンの肖像画だっちゅーこともな。
(確認してないけど、コレはみんな常識だよね?)
星担kineさんはもちろん『ヘイズ・コード』観劇のためにはるばる大阪入り。そしてわたしも、kineさん会いたさに梅田に行く。サバキ出てないから、わたしは『ヘイズ』2日目観られなかったわ。
で、そのkineさんと、
「『エル・アルコン』がサイトーくん!!」
ということで、説明不要で盛り上がる。
『七海空』にしろ『エル・アルコン』にしろ、サイトーくんの芸風まんまの作品だからな。てゆーか、ここでこーやって「サイトーくん、青池保子ファンなんだ」とわかったら、反対に「今までの作品ってみんな、『七海空』や『エル・アルコン』から影響受けてんぢゃないの?」って勘ぐってしまいそうだ(笑)。
パクリとは言わないけど、元ネタのネタにはなってんぢゃねー?的な。
それくらい、サイトーが『エル・アルコン』演出ってのは、すこんとハマってしまう夢の顔合わせなんだ。
しかしサイトーくん、ほんとにもうネタがないんだなぁ……今までも自作の焼き直しばかりだったけれど、ネタ元かと思えるよーな『エル・アルコン』まで引っ張り出して来たとなると、ほんとにもうすっからかんなんぢゃないだろうか……。
てゆーか、宝塚歌劇団、齋藤吉正に大劇場公演任せるなんて、ギャンブラーだな。
わたしが経営者なら、こわくてできない……(笑)。
劇団は今年の『Young Bloods!! 』をまったく観ていないか、観ても判断・評価……以前に理解できなかったのかもな。
『ヤンブラ』でなくても、彼の過去のバウ作品を観ても、ヤヴァイのはわかりきっているだろうに。
2時間で30人程度のキャストでも話をまとめられないのに、たった1時間半で80人以上使って、話を作れるのか? ……こわすぎ。
それにしてもトウコちゃん、こだまっちに続き、サイトーくんって、すげーや。
やっぱナニ、トウコちゃんって彼らの教育係なの?(笑) 『龍星』のときみたく、トウコちゃんが演出までやるのかなー(注・言い過ぎです)。
なんにせよ、トウコちゃんの演じるティリアンが、心から楽しみです。
龍星に続き、タイトルロールだよねっ。わくわくっ。
多少?作品がぶっこわれていても、トウコならそれ以上の「ナニか」を見せてくれると信じている。
それが、役者・安蘭けいのすごさ。純粋に役者としての力量を期待させてくれる存在って、貴重だわ。
いやその、作品やキャラがかなり『龍星』とカブりそーだ、という危惧はあるが。
「キャプテン・レッドは誰がやるんだろー、しいちゃんがいいなっ」
と、素直に無邪気に言うと、「無理でしょ」と速攻返されましたが。
だってれおんがレッドだと、ますます『龍星』まんまに……ゲフンゲフン。
や、その、イメージがね……。
しいちゃんで見たいなー、レッド。パトリックをすずみんで。みんな女装するのー、うっとり。
と、夢をふくらませつつ。
花組の演目に、じつは心かき乱されている。
オサ様オサ様オサ様〜〜。どうしようどうしよう。めそ。
幕間にチェックしよーとしても、ついさっき発表になったばかりらしく公式は激重で開かない。チェリさんの携帯をみんなでのぞき込みながら、あわただしく演目と演出家を調べたさ。
いちばんウケたのが星組の『エル・アルコン−鷹−』であることは、言うまでもない。
見た途端、笑っちゃったよー。
『エル・アルコン』で斎藤くん演出って!! そう来たか!!
青池保子作のピカレスクロマン、『エル・アルコン』。野望に燃える黒髪美形が主人公。彼は、悪。目的のために手段を選ばず、彼を愛する者・憎む者問わず踏みにじり裏切り、権力を手にしていく。
選ばれたる者の孤独と恍惚を胸に、自らの意志で修羅の道を進む彼は、たしかに悪なのだが、とてつもなく魅力的な人物。
自身の傷も痛みも凛として耐えうる強い強い男であるがゆえに、そんな彼が少年のような純粋さで海と船を愛する様が切ない。「エル・アルコン」とはその悪の主人公自身でもあり、また彼が愛し誇りとしていた戦艦の名でもある。
『エル・アルコン』の前身である『七つの海七つの空』に、彼は「敵役」として登場する。『七海空』の主人公は、冤罪で父を失った金髪巻き毛の大学生。復讐のため海賊になり、女装したり女の子を助けたりしながら(笑)正義の聖戦、父の敵である『エル・アルコン』の主人公にたどりつく。
とゆー話を幕間にチェリさんたちにしつつ。
わたしは首を傾げる。
あれ?
『七海空』の方の主人公、名前なんだっけ?
こっちの方が先の話なのに、読んだのも当然先で、印象も強いのに、なのになのに、主役の名前が出てこない。
『七海空』の悪役で、『エル・アルコン』の主人公の名前なら言えるのに。
ティリアン・パーシモン。
フルネームがすらりと出てくる。
なのに何故、もうひとりの主人公は思い出せないのか。てな話をすると、
「キャプテン・レッド」
kineさんはすらりと答えたさ。さすが同い年、さすがヲタク(笑)。
「仕方ないよ、ティリアンの方がどうしても印象が強いから」とかなんとか。
わたしも、「ドリアン・レッド・グローリア伯爵」まで思い出したら、キャプテン・レッドに記憶が結びついたんだけどねー。
もちろんkineさんも、青池保子大大代表作『エロイカより愛を込めて』の主人公、ドリアン・レッド・グローリア伯爵が『七海空』のキャプテン・レッドの子孫で、エーベルバッハ少佐がティリアンの子孫だっちゅー話は確認するまでもなく知っているだろう。伯爵と少佐が最初に出会ったとき「先祖同士が仲が悪かったのかな」というネタが出ている(笑)。
伯爵がこだわっている名画「紫を着る男」がティリアンの肖像画だっちゅーこともな。
(確認してないけど、コレはみんな常識だよね?)
星担kineさんはもちろん『ヘイズ・コード』観劇のためにはるばる大阪入り。そしてわたしも、kineさん会いたさに梅田に行く。サバキ出てないから、わたしは『ヘイズ』2日目観られなかったわ。
で、そのkineさんと、
「『エル・アルコン』がサイトーくん!!」
ということで、説明不要で盛り上がる。
『七海空』にしろ『エル・アルコン』にしろ、サイトーくんの芸風まんまの作品だからな。てゆーか、ここでこーやって「サイトーくん、青池保子ファンなんだ」とわかったら、反対に「今までの作品ってみんな、『七海空』や『エル・アルコン』から影響受けてんぢゃないの?」って勘ぐってしまいそうだ(笑)。
パクリとは言わないけど、元ネタのネタにはなってんぢゃねー?的な。
それくらい、サイトーが『エル・アルコン』演出ってのは、すこんとハマってしまう夢の顔合わせなんだ。
しかしサイトーくん、ほんとにもうネタがないんだなぁ……今までも自作の焼き直しばかりだったけれど、ネタ元かと思えるよーな『エル・アルコン』まで引っ張り出して来たとなると、ほんとにもうすっからかんなんぢゃないだろうか……。
てゆーか、宝塚歌劇団、齋藤吉正に大劇場公演任せるなんて、ギャンブラーだな。
わたしが経営者なら、こわくてできない……(笑)。
劇団は今年の『Young Bloods!! 』をまったく観ていないか、観ても判断・評価……以前に理解できなかったのかもな。
『ヤンブラ』でなくても、彼の過去のバウ作品を観ても、ヤヴァイのはわかりきっているだろうに。
2時間で30人程度のキャストでも話をまとめられないのに、たった1時間半で80人以上使って、話を作れるのか? ……こわすぎ。
それにしてもトウコちゃん、こだまっちに続き、サイトーくんって、すげーや。
やっぱナニ、トウコちゃんって彼らの教育係なの?(笑) 『龍星』のときみたく、トウコちゃんが演出までやるのかなー(注・言い過ぎです)。
なんにせよ、トウコちゃんの演じるティリアンが、心から楽しみです。
龍星に続き、タイトルロールだよねっ。わくわくっ。
多少?作品がぶっこわれていても、トウコならそれ以上の「ナニか」を見せてくれると信じている。
それが、役者・安蘭けいのすごさ。純粋に役者としての力量を期待させてくれる存在って、貴重だわ。
いやその、作品やキャラがかなり『龍星』とカブりそーだ、という危惧はあるが。
「キャプテン・レッドは誰がやるんだろー、しいちゃんがいいなっ」
と、素直に無邪気に言うと、「無理でしょ」と速攻返されましたが。
だってれおんがレッドだと、ますます『龍星』まんまに……ゲフンゲフン。
や、その、イメージがね……。
しいちゃんで見たいなー、レッド。パトリックをすずみんで。みんな女装するのー、うっとり。
と、夢をふくらませつつ。
花組の演目に、じつは心かき乱されている。
オサ様オサ様オサ様〜〜。どうしようどうしよう。めそ。
コメント