ショーのとき、本舞台にいるゆーひくんをぼーーっと眺めていたら。

 銀橋のあさこちゃんに、指さされました。

 びびびびっくりしたっ。
「どこ見てんだ、オレを見ろよ」ってことですかっ?!
 びっくりしたびっくりしたびっくりした。
 そのあとしばらくは、心臓がどきどきしっぱなしで、落ち着かなかったよー!!

 ゆーひくんを眺めるのはすでに習慣のようなもので。銀橋に誰がいようと、センターで誰がスポットライトをあびていようと、隅っこいるゆーひくんを見るのがわたしのスタンダード。
 そーやって何年も何年も過ごしてきた。みんなが真ん中を向いているなか、ひとりだけ別の方向観ていることなんて日常だったさ。それでも、銀橋をひとり渡りしているトップスター様に指さされたことなんかなかったよ。すげーなあさこ、ああやって一本釣りしてるんだー。ほえー。

 とゆーことで、ようやく観てきました、月組公演『パリの空よりも高く』『ファンシー・ダンス』。席は1階4列目サブセンターなり。

 ショーで目を引いたのは、なんといってもそのか。

 びっくりしたよ、彼の扱い。
 芝居の方は「なんのために月組に来たんだ?」ってくらい、出番も意味もないんだけど、ショーの扱いの良さはびっくりだ。

 ひとつの場面をはじめるにあたって、そのかひとりが登場して踊りまくる、なんて、どこの大スター様ですか?
 「アイ・ワナ・ダンス」という場面、劇場で手に入るあらすじチラシに名前出てるよ、そのか! その場面で名前が記載されているのは、ゆーひとそのかのみ。って、スター扱いぢゃん、まぎれもなく!
 たとえば宙組『ザ・クラシック−I LOVE CHOPIN−』でいうなら、チラシに名前が出るのはほっくん(4番手男役)まで。雪組『タランテラ!』でいうならキム(4番手男役)まで。
 あ、あれ? あひくん、チラシに載ってねー!!
 『ファンシー・ダンス』はあさこ、かなみん、ゆーひ、きりやん、そのか、で終わりだ。すすすすげー。
 そのかわり、芝居の方は名前載ってないんだけど(笑)。

 組替えご祝儀だとは思うけど、破格の扱いもいいとこだ……ぶるぶる。
 うれしくてふるえるわ……。

 そしてまた、その、そのかが。
 踊る踊る、踊りまくる!!
 すげー。
 なんかどの場面を見てもそのかがいるよーな? 出番やたら多くない? げ、元気だな。

 ひさしぶりに見る、そのか。
 ただ純粋に、会えてうれしい。
 『MIND TRAVELLER』でも『うたかたの恋』でも、そのかがいなくて寂しかったもの。

 ひさしぶりのそのかは、なんかやたらとかっこよかった……

 目がギラギラ(キラキラにあらず・笑)してるー。

 舞台に対しての欲は取り立てて感じないのに、「踊ること」に関しては意識のベクトルは、太くて強い。
 どこか不器用な、無骨な男の子。

 にしても、得意分野があるってすごいなー。
 組替えしてきて、彼をまったく知らない人たちに対し、「ダンサーです、これだけ踊れますヨロシク!」と、カラダで表現できるもんなぁ。
 芝居はそりゃ、声が高くて歌がアレで、いろいろいろいろハラハラしたけど(笑)、ショーで自己表現できるから安心したよー。

 
 あと、なんかひさしぶりにきりやんのダンスをすごいと思った。
 わたしのようなダンスの善し悪しのわからないドシロウトにさえ、「えっ、この人すごくね?」と思わせてくれるってことは、本人の技術も振付も今回突出しているのかなと思ってみたり。

 あひくんがなんか悪役ばっかやっていて、個人的にツボる(笑)。がんばれあひくん。せっかくの容姿を活かさないテはない。悪役がキマるよーになれば大きな力になる。
 ……ボスなあひくんより、脇で踊っているそのかの方が眼力すげえと思うのは、わたしがそのかスキーだからでしょうか……。

 ゆーひくんは、ええっと。
 いつものゆーひくん(笑)。
 なにが得意という人でもないんで、存在自体を愛でる。
 抜群のスタイルと美貌、冷たさとくしゃっと崩れる笑顔。かっこいーなー、きれーだなー、かわいーなー。
 場面の中心、とかをやっているゆーひくんに、まだ慣れない(笑)。ずっとずっと、隅っこにいた人だから。真ん中にいる、ことにわたしが慣れていないんだよー。落ち着かない、くすぐったい。

 ただ、ゆーひくんがそのかにダンスを教える(導く?)役っていうのは、なんの冗談かと(笑)。スターって大変だよなー。その昔ワタルくんもキムに歌を教えるシーンがあったよなー。皮肉っつーか、ギャグっつーか。
 そのかがまた、子犬のよーな目でキラキラとゆーひを見つめるのだわ。うわー。

 わたしはただ、そのかとゆーひが並んでいることだけで、いっぱいいっぱいです。
 多くのケロファンは、同じ気持ちを味わっているのではないかと。
 武蔵をやっていたときほどそのかはケロに似ていないけれど、それでもやっぱり、あちこちでハッとするくらいには、似ているから。

 若いケロと、大人のゆうひが並んで踊っている。

 それだけで、痛くてせつなくて、そして幸福な空間だ。
 好きであること、が、続いていく。

 
 まさきは相変わらず戦闘意欲旺盛で目線攻撃すごかったけど、今回わたし、マギーに攻撃してもらえなかったの! たんに立ち位置の問題で、マギーがそばに来てくれなかっただけなんだけど、もう何公演もずーっとマギーに「オトすぜ攻撃」されつづけていたから、ないと寂しいわ。

 『ファンシー・ダンス』はふつーにたのしかった。とくにどこがよかった、ということもないけれど、とくにどこが悪かったというほどのこともない。
 大活躍のそのかと、かっこいーゆうひくんを見るためだけでも、たのしめる。
 これで芝居がなくて、半額でショーだけ観られるなら、また観に行くんだけどなぁ。


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