ミミがわからない……。

 『パリの空よりも高く』のアイドル、花売り娘のミミ@かなみちゃん。
 最初はかわいくて善良なただの花売り娘だと思った。
 うおー、かなみちゃんかわいー。笑顔がきらきらしてるー。癒やされるー。
 なにしろ街のアイドルなので、若い男たちがみんな彼女にのぼせあがっていても、不思議ではない。ギスターブ@きりやんが彼女に夢中なのも、彼女を一目見ただけでジョルジュ@ゆーひが惚れ込むのもよーっくわかる。
 わからないのは、その後の展開だ。

 なにもできないダメっ子のび太くんだったギスターブは、アイドル・ミミになにも言えずにいた。が、塔建設が絵空事ではなくなり、「先生」と呼ばれ尊敬されるよーになったのだから、告白できるさね。ミミも素直に祝福してくれている。ギスターブは彼女に恋を打ち明ける。ミミもまた、それに応える。ふたりで愛の歌を歌う……のに。

 ミミはソレを「なかったこと」にする。

 なにかとミミを口説きまくっていたジョルジュがマジに告白したときに、さも驚いてみせる。アレだけ口説かれまくっていたのに?!
 そして、「誰にも愛されたことがない」と言う。ええっ、ギスターブは? 彼の愛に応え、一緒に愛の歌歌ってたやん!
 さらに、「アルマンド@あさこが好き」と言う。ええっ、ギスターブは? 彼の愛に応え、一緒に愛の歌歌ってたやん!

 なんておそろしい女だ。

 ギスターブとラヴラヴの恋人で、ジョルジュには好きなだけ口説かせ続け、そのうえジョルジュの兄が欲しいと?!
 「先生」と呼ばれ街の人々から尊敬される設計士をキープしつつ、軽めのイケメンをとりまきにして毎日ちやほやさせ、その兄で名も実もある男前を本命と言っておき、設計士と天秤に掛け、最終的にオイシイ方をいただこう……ってか。さんざん弄んだあとにイケメンを捨てたとしても、「あなたのお兄さんを愛しているの」と言えば、イケメンくんもそれ以上なにもできなくなるもんな。見事な封じ込めだ。

 おそろしい……なんておそろしい女なの、ミミ!!(白目)

 だけど笑顔は天使!! 芸風はぶりっこ(死語)!!

 可哀想なギスターブはなにも知らず、ミミを自分だけの恋人と信じて貢いでいるんだろーな。

 最終的にアルマンドとジョルジュは街を去り、「ミミはギスターブと結ばれるべきだ」てなことを言うんだが、アルマンドはミミの真の顔を知っていたってことかしら。
 複数の男たちを手玉に取る、女詐欺師ミミ(トシは誤魔化し済)。
 気のいい小悪党コンビが太刀打ちできる相手とは思えないんだが……。

 ミミが悪党でなければ、白痴多重人格ってことになるぞ。通常の知能と人格があれば、あの言動はあり得ない。

 ま、とどのつまりは植爺だからってことになるんだけど。

 
 それは置いておいて。

 ミミに弄ばれるギスターブ萌え。

 ギスターブ@きりやんがかわいい……ハァハァ。
 あのダメダメっぷりがいとしい。
 誠実さ以外なにも持たないのび太くんが、天使の笑顔の詐欺師に騙されているなんて、萌えだわ。

 なかなかヤらせてもらえないギスターブ希望。
 ミミの部屋でいいムードになり、さあ、今夜こそ男になるぜ!!と、どもりながらパンツ(とズボン)を脱ぐギス太(上半身はジャケットまできっちり着用、眼鏡もそのまま)。
 ベッドに押し倒されたミミは、かわいらしく恥じらいながらもじらしまくる。
 そこへタイミングを見計らって弟ジャン@みりお登場。
 するりとギス太の下から抜け出すミミ、あわててパンツ(とズボン)に足を突っ込んでつんのめるギス太。
「ギスターブさん、どうかしたの?」と、無邪気さを装って声をかける腹黒ジャン!

「ギスターブさん、ボク、新しい靴が欲しいんだけど……」(上目遣い)
「ダメよジャン、なにを言うの」(かわいく困惑)
「だってギスターブさんはお兄さんになるんだろ? いいじゃんか」(無邪気)
「もももももちろんお兄さんになるんだから、おおおお弟が必要なものをかかか買ってあげるのはあたりまえのことだよ。そそそうだ、ミミにもプレゼントをあげるよ」(鼻息)
「そんな、悪いわ」(かわいく困惑)
「ありがとー、ギスターブ兄さん」(ニヤリ)
「……ありがとうございます」(ニヤリ)
「兄さん……」(じーん)

 あああ、かわいいわ、ギス太! サイコーだわ、ギス太!

 翌日、ギス太が必死の形相でプレゼントを選んでいるときに、ちゃっかりミミはアルマンドとデートしてたりしてなっ。
 こちらはギス太とはちがい、「ミミのドレスの後ろボタンを留めてあげるアルマンドの図」に萌え。どっかの安ホテルの一室可(笑)。

 アルマンドとは速攻デキあがり、ジョルジュもてきとーにつまみ食いしているにもかかわらず、ギス太にはヤらせないミミに萌え。


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