ジョルジュ@ゆーひは、きれいである意味はなかったのだと思う。

 『パリの空よりも高く』にて、アルマンド@あさこが優男である以上、相棒のヘタレ弟分は外見からしてみっともないダメ男であるべきだと思う。
 ブサ男がかっこつけて街のアイドル・ミミ@かなみに迫るからもちろん相手にされない、弟ジャン@みりおにも邪魔をされる、と。
 アルマンドとジョルジュの対比が少ないから、この笑えないコメディが、さらに笑えなくなっていると思う。や、そもそも作者のセンスがひどすぎて笑えないのだから、焼け石に水だとは思うけどね。

 ブサ男でよかったんだけどなぁ、ゆーひ。
 外見が不細工で中身も能なし、なのに、それでも「かわいい」と言ってアルマンドが許してしまう……その方が萌えだ(笑)。

 もちろん、ここはタカラヅカなので、ほんとうに不細工にする必要はない。乞食だってカラフルなきれーな衣装を着る世界観だ、「記号として」不細工を演じればよかったのに。
 まあ、肉布団着込んでデブなお笑いキャラにするべきナイスリー・ナイスリー役を、すらりとした美青年で通してしまった過去を持つゆーひくんだ、不細工キャラなんか絶対やらないだろーけどな。
 美形以外演じないゆーひは、自分の売りをよく理解しているってことなのかな。タカラヅカである以上、たとえ三枚目でも美しくなくてはならないという確固たる信念の元か、あるいは外見を不細工にして、かつ魅力を出す技術が自分にはないと思っているのか。
 ナイスリーは所詮脇のひとりだったので美形のままでもよかったけれど、主役の相棒が主役とキャラがまんまかぶるのはきついなぁ。
 ヘタレゆーひは、見ていてなつかしかったけどねぇ。

 かっこいいのか悪いのか、どっちつかずでさらに作品の質を下げていたよーな……ジョルジュよ。

 もちろん、アルマンドも中途半端だったから、そっちの責任もあるんだが、ヅカは真ん中至上主義でいいと思っているので、アルマンドの役作りに相棒は合わせるべきだ。まずアルマンドありき。ジョルジュはソレに対比すること。

 そもそも脚本が、ふたりの書き分けがろくにできてないからなー。それなら役者が自力でなんとかしなきゃ仕方がない。脚本に書かれたキャラが大同小異なら、せめて外見で差を付けるしかないだろう。同じ言動でも(大金を前に震えるとか、うまく逃げ出せなくてあたふたするとか)、片方が美形で片方がブサ男なら、それだけでキャラが立つじゃん。
 凸凹がうまくいっていたら、コンビ物の芝居は自然とおもしろくなるもんなんだけどなー。 
 なんでジョルジュはあんなに外見が美しいのだろう。

 ……ん?
 それとも、ジョルジュはちゃんとまぬけなブサ男になっているのか? 二枚目半のアルマンドとのキャラの差がはっきりと出ているのか?

 わたしにとって、「おーぞらゆーひはナニをしていても美形にしか見えない」のが問題なのか?

 可能性がないわけじゃない。
 ゆーひはかっこいいし、かわいいし、ステキ。
 や、わたし的に。
 踊れなかろーと動きがもっさりしていよーと歌がアレであろーと、関係ないのよ。人の好みなんてそんなもん(笑)。

 ジョルジュという役に相応しかろうとそうでなかろうと、んなこととは無関係に、おーぞらゆーひの美しさを愛でている。
 そしてその美しさゆえに、ジョルジュとしてまちがっている気がしてならないんだが。

 ジョルジュは外見からブサ男であり、格好悪くてまぬけで、されど憎めない三枚目である方が、主役アルマンドとのコンビが引き立つと思うんだがなぁ。
 外見がどうあれ格好悪キャラに見せられるほどの演技力は持ち合わせてないんだから(言い切るか)ちゃんとブサ男に作ればいいのに。

 なんでおーぞらゆーひは、あんなに美形なんだろう。

 
 ……って。
 いやあ、とどのつまりはのろけ話なんですがね。
 彼の役作りや技術に問題はあるにしろ、いや、あることを認め、あきらめたうえでなお、ゆーひくん素敵とのろけているだけっす。

 ファンですから。
 ……おほほほ(照)。

 

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