言葉の通じる人間でいたい。@バロン/Joyful! Joyful!
2007年1月14日 その他 人生2度目のOSK観劇してきました。
いつの間に名前変わってたんだシアターBRAVA!(わたしが前に足を踏み入れたときは四季劇場だった・笑)での、『バロン〜前よりもっと不思議な冒険奇譚〜』『Wonder Stage 〜Joyful! Joyful!〜』。
前回に引き続き、青木るえかさんにご招待いただきました、ありがとうありがとう。遠慮なくがっつり食いつき、がっつり観劇してきました。
いやー……。
高世麻央氏が、かっこいいっす。
どーしよーどーしよー。かっこいいよー。
人生初のOSK観劇だった去年の春、『春のおどり』ではじめて高世氏を見たときは、とくになんとも思わなかったの。変……いやその、個性的な顔やな、という印象のみ。あの顔は一度見たらおぼえるし、どこにいてなにをしていても目につくから、舞台人としては武器なんだろーな、と思った。そして、芝居はふつーにうまかったし、声も男役だったしで、ふつーにうまいからこそ、それ以上とくになにも思わなかった。
『春のおどり』で美貌と歌で存在感を放っていたのは桜花昇氏だったからなー。
相変わらず予備知識もなく、「無知すぎるから、せめて幕前にプログラムくらい読んでおこう」と思ったんだけど……今回のプログラムはビジュアル重視で文字情報はなにもなかったっす(笑)。どの場面に誰が出ているかとかもわからぬ。や、とてもきれいなプログラムなので、今さら顔と名前をチェックしなくてもいいファンの人にはうれしい作りなんだと思うよ。
とりあえず、そこではじめて桜花さんが今回出ていないことを知る。つーと2番手誰なのかな。高世氏? 番手や仕組みをわかっていないまま、観劇スタート。
ミュージカル『バロン』にて、最初に登場した高世氏に、まず、引いた。
なんかとてつもなくかわいい、少年演技だったの。衣装も話し方も。うわ、わたし大人が演じるわざとらしい子役がダメなのよ、苦手なのよ。しかも人間ぢゃなく、妖精かなんかですかこの人! 羽生えてます系? 苦手だ〜〜!
でもってこの話、そーゆー世界観なんですか? メルヘン? えええ?
てなはじまりでした、はい。
わがままバロンくん@大貴誠氏が親に強制された見合いが嫌で逃げ出し、不思議な国で不思議な人たちと出会い、自己中な自分を反省して自分の世界へ戻る、という他愛ない物語。
バロンくんの精神年齢の低さにもびっくりし、妖精らしき高世氏がミツバチだという事実にもびっくりする。バロンくんの見合い相手、プリンセスちゃん@朝香櫻子さんが結婚をいやがって侍女と入れ替わるのに、舞台があっさり別の不思議な国に移ってしまうことにもびっくりする。なんのために入れ替わったの? プリンセスちゃん、出て来ないじゃん……。
展開にいちいちおどろきつつ。
見ているうちに、違和感がなくなる。
問題なし。中学生みたいなバロンくんも、めるへんな不思議な国の人たちも。
とくに、ミツバチ・トミー@高世氏。
最初、引いたのに。うわ、逆ツボ来た!と思ったのに。
違和感ない。てか、十分かわいい。てか、かっこいい……?
えええ。大人が演じる子役なのに。すごいかわいこぶった演技してるのに。めるへんな存在なのに。な、なのにかっこいいってそんな。おろおろ。
プリンセスちゃんのことを人知れず想っていたらしいトミー。蜜を集めて世界中を旅する彼は、ひとつところに落ち着くことができない。つまり、人間と恋をして共に暮らすことはできない。だから、想いをひた隠し、バロンに「あの子を頼むぜ」的なことを言う。
な、なんかかっこいいんですけど。ミツバチ少年のくせに!
どんどんオトコマエに見えてしまうトミーくんにびびっていたっつーに。
2部のショー『Joyful! Joyful!』にて、どうしよう、ほんとにかっこいいってばよ、高世氏!
あの個性的な顔が、二枚目に見える……男前にしか見えない……。
とにかく、濃い。表情のひとつひとつが。客席へのアピールが。でもって、彼が歌うとほっとする。
これまでよくわかってなかったんだが、主演の大貴氏は歌はアレらしい……たまたまかもしれないが、けっこー大変なことになっていた。や、大貴氏は他がかっこいーから歌がアレでも問題はないんだが。
歌手好きなわたしは、耳にやさしい人へアンテナが動くきらいがあるんだわ。だから『春のおどり』のときは桜花氏に反応していたし。
高世氏のよく動く表情と、豊かな歌声を堪能。
『Joyful! Joyful!』は耳馴染みのある曲ばかりで構成された、ノリのいいショー。わくわく眺めているだけで、あっちゅー間に終わってしまった。
コンパクトな舞台でのショー作品はいいねえ。なんつーか、「届く」感じがする。派手なセットとかべつにいらないもん、ショースターが「こちら」に向かって放つオーラを浴びるだけでたのしい。
さて、『春のおどり』でわたしが「謎」として注目していた汝鳥伶サマこと、清盛様には、ここでもまたお会いできました。
やっぱり、謎です。
芝居では老け役というか、かなり大人の役。でもショーではバリバリに若い役。キュートだったりします。
そしてどこにいても目立つし、アゴも立派です。
いやあ、いい味出してるよなあ、清盛様。
さて、この公演。
トップスターの大貴誠さんが制作側にも回っているそうで。大貴さんって、脚本や演出をやりながら主演もつとめる舞台人なんだー。すげーや。
舞台制作のノウハウなど素人のわたしにはわかるはずもないけれど、なめらかに進むたのしい舞台だったよ。
芝居もショーも、大貴さんがなんか「かわいこちゃん」な感じで、幅の広い人なんだなと思った。大人の男一辺倒で攻めることもできるだろうに、やわらかいところをあえて突くというか。
てゆーか芝居のバロンくんとトミーのやりとりがなー、かわいいっつーか微笑ましいっつーか。
カーテンコールで大貴さんと高世さんがじゃれてるの見て、さらにかわいこちゃん度アップ(笑)。
バロンくんがたどりついた不思議の国では、「心を相手に向けないと、言葉が通じない」の。
自己中で世間知らずの男の子バロンくんは、最初もちろん、言葉が通じない。
だけどトミーに諭され、感謝の気持ちを相手に向けたときに、はじめて言葉が通じる。
不思議の国の人たちはみんな善良で、ある意味おバカなんだけど。
「言葉」が口先だけでのモノではなく、「心」と同義語であるってのは、こーゆーことなんだと思わせてくれる、やさしい明るさに満ちている。
彼らはケンカしたりしたら、言葉が通じなくなるのかな。
相手のことを思いやらなくなったら、言葉が通じなくなるのかな。
そしたら反省するよね。言葉が通じないなんて嫌だもの。相手のこともそうだし、自分のことも伝わらないなんて嫌だもの。
そーやって反省して、心を開く。そしたら、言葉もまたわかる。
それって、いいなあ。
泣けるくらい、じんとする。
相手をわかりたいと思う気持ち。相手にわかってほしいと思う気持ち。
それが「言葉」なんだ。
口先だけでなく。「伝えたい」と思う心がある。それが「カタチ」になった世界。
深読みすればいくらでもこわくなるテーマだけれど、それをとてもやさしい目線で描いてあるの。
恋愛と夫婦パートはちと端折りすぎというか、ご都合主義過ぎて突っ込んだけどな(笑)。
大貴さんって、やさしい物語を作る人なんだなぁ。目線のやさしさって、出るからさー。
しかし、OSKではオペラグラスは使わないものなのかな。
前回観劇時はまさかの最前列だったので自分も使ってなかったしで、わかんなかったけど。
目に入る限り、わたし以外誰もオペラグラス使ってないし。ところ変われば、なのに、ヅカファン丸出しな行動だったかしら……。
いつの間に名前変わってたんだシアターBRAVA!(わたしが前に足を踏み入れたときは四季劇場だった・笑)での、『バロン〜前よりもっと不思議な冒険奇譚〜』『Wonder Stage 〜Joyful! Joyful!〜』。
前回に引き続き、青木るえかさんにご招待いただきました、ありがとうありがとう。遠慮なくがっつり食いつき、がっつり観劇してきました。
いやー……。
高世麻央氏が、かっこいいっす。
どーしよーどーしよー。かっこいいよー。
人生初のOSK観劇だった去年の春、『春のおどり』ではじめて高世氏を見たときは、とくになんとも思わなかったの。変……いやその、個性的な顔やな、という印象のみ。あの顔は一度見たらおぼえるし、どこにいてなにをしていても目につくから、舞台人としては武器なんだろーな、と思った。そして、芝居はふつーにうまかったし、声も男役だったしで、ふつーにうまいからこそ、それ以上とくになにも思わなかった。
『春のおどり』で美貌と歌で存在感を放っていたのは桜花昇氏だったからなー。
相変わらず予備知識もなく、「無知すぎるから、せめて幕前にプログラムくらい読んでおこう」と思ったんだけど……今回のプログラムはビジュアル重視で文字情報はなにもなかったっす(笑)。どの場面に誰が出ているかとかもわからぬ。や、とてもきれいなプログラムなので、今さら顔と名前をチェックしなくてもいいファンの人にはうれしい作りなんだと思うよ。
とりあえず、そこではじめて桜花さんが今回出ていないことを知る。つーと2番手誰なのかな。高世氏? 番手や仕組みをわかっていないまま、観劇スタート。
ミュージカル『バロン』にて、最初に登場した高世氏に、まず、引いた。
なんかとてつもなくかわいい、少年演技だったの。衣装も話し方も。うわ、わたし大人が演じるわざとらしい子役がダメなのよ、苦手なのよ。しかも人間ぢゃなく、妖精かなんかですかこの人! 羽生えてます系? 苦手だ〜〜!
でもってこの話、そーゆー世界観なんですか? メルヘン? えええ?
てなはじまりでした、はい。
わがままバロンくん@大貴誠氏が親に強制された見合いが嫌で逃げ出し、不思議な国で不思議な人たちと出会い、自己中な自分を反省して自分の世界へ戻る、という他愛ない物語。
バロンくんの精神年齢の低さにもびっくりし、妖精らしき高世氏がミツバチだという事実にもびっくりする。バロンくんの見合い相手、プリンセスちゃん@朝香櫻子さんが結婚をいやがって侍女と入れ替わるのに、舞台があっさり別の不思議な国に移ってしまうことにもびっくりする。なんのために入れ替わったの? プリンセスちゃん、出て来ないじゃん……。
展開にいちいちおどろきつつ。
見ているうちに、違和感がなくなる。
問題なし。中学生みたいなバロンくんも、めるへんな不思議な国の人たちも。
とくに、ミツバチ・トミー@高世氏。
最初、引いたのに。うわ、逆ツボ来た!と思ったのに。
違和感ない。てか、十分かわいい。てか、かっこいい……?
えええ。大人が演じる子役なのに。すごいかわいこぶった演技してるのに。めるへんな存在なのに。な、なのにかっこいいってそんな。おろおろ。
プリンセスちゃんのことを人知れず想っていたらしいトミー。蜜を集めて世界中を旅する彼は、ひとつところに落ち着くことができない。つまり、人間と恋をして共に暮らすことはできない。だから、想いをひた隠し、バロンに「あの子を頼むぜ」的なことを言う。
な、なんかかっこいいんですけど。ミツバチ少年のくせに!
どんどんオトコマエに見えてしまうトミーくんにびびっていたっつーに。
2部のショー『Joyful! Joyful!』にて、どうしよう、ほんとにかっこいいってばよ、高世氏!
あの個性的な顔が、二枚目に見える……男前にしか見えない……。
とにかく、濃い。表情のひとつひとつが。客席へのアピールが。でもって、彼が歌うとほっとする。
これまでよくわかってなかったんだが、主演の大貴氏は歌はアレらしい……たまたまかもしれないが、けっこー大変なことになっていた。や、大貴氏は他がかっこいーから歌がアレでも問題はないんだが。
歌手好きなわたしは、耳にやさしい人へアンテナが動くきらいがあるんだわ。だから『春のおどり』のときは桜花氏に反応していたし。
高世氏のよく動く表情と、豊かな歌声を堪能。
『Joyful! Joyful!』は耳馴染みのある曲ばかりで構成された、ノリのいいショー。わくわく眺めているだけで、あっちゅー間に終わってしまった。
コンパクトな舞台でのショー作品はいいねえ。なんつーか、「届く」感じがする。派手なセットとかべつにいらないもん、ショースターが「こちら」に向かって放つオーラを浴びるだけでたのしい。
さて、『春のおどり』でわたしが「謎」として注目していた汝鳥伶サマこと、清盛様には、ここでもまたお会いできました。
やっぱり、謎です。
芝居では老け役というか、かなり大人の役。でもショーではバリバリに若い役。キュートだったりします。
そしてどこにいても目立つし、アゴも立派です。
いやあ、いい味出してるよなあ、清盛様。
さて、この公演。
トップスターの大貴誠さんが制作側にも回っているそうで。大貴さんって、脚本や演出をやりながら主演もつとめる舞台人なんだー。すげーや。
舞台制作のノウハウなど素人のわたしにはわかるはずもないけれど、なめらかに進むたのしい舞台だったよ。
芝居もショーも、大貴さんがなんか「かわいこちゃん」な感じで、幅の広い人なんだなと思った。大人の男一辺倒で攻めることもできるだろうに、やわらかいところをあえて突くというか。
てゆーか芝居のバロンくんとトミーのやりとりがなー、かわいいっつーか微笑ましいっつーか。
カーテンコールで大貴さんと高世さんがじゃれてるの見て、さらにかわいこちゃん度アップ(笑)。
バロンくんがたどりついた不思議の国では、「心を相手に向けないと、言葉が通じない」の。
自己中で世間知らずの男の子バロンくんは、最初もちろん、言葉が通じない。
だけどトミーに諭され、感謝の気持ちを相手に向けたときに、はじめて言葉が通じる。
不思議の国の人たちはみんな善良で、ある意味おバカなんだけど。
「言葉」が口先だけでのモノではなく、「心」と同義語であるってのは、こーゆーことなんだと思わせてくれる、やさしい明るさに満ちている。
彼らはケンカしたりしたら、言葉が通じなくなるのかな。
相手のことを思いやらなくなったら、言葉が通じなくなるのかな。
そしたら反省するよね。言葉が通じないなんて嫌だもの。相手のこともそうだし、自分のことも伝わらないなんて嫌だもの。
そーやって反省して、心を開く。そしたら、言葉もまたわかる。
それって、いいなあ。
泣けるくらい、じんとする。
相手をわかりたいと思う気持ち。相手にわかってほしいと思う気持ち。
それが「言葉」なんだ。
口先だけでなく。「伝えたい」と思う心がある。それが「カタチ」になった世界。
深読みすればいくらでもこわくなるテーマだけれど、それをとてもやさしい目線で描いてあるの。
恋愛と夫婦パートはちと端折りすぎというか、ご都合主義過ぎて突っ込んだけどな(笑)。
大貴さんって、やさしい物語を作る人なんだなぁ。目線のやさしさって、出るからさー。
しかし、OSKではオペラグラスは使わないものなのかな。
前回観劇時はまさかの最前列だったので自分も使ってなかったしで、わかんなかったけど。
目に入る限り、わたし以外誰もオペラグラス使ってないし。ところ変われば、なのに、ヅカファン丸出しな行動だったかしら……。
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