ガイ@ゆかりは、ナニをしたかったんだろう。
『Hallelujah GO!GO!』を観て、首をかしげた。
主人公デニス@れおんの親友ブライアン@和は病弱な妹の手術費用のために、不良青年ガイの誘いに乗って麻薬の運び屋の片棒を担ぐ。……てなテンプレ的話の運び。病弱な妹設定キターー!
さらにテンプレまんまなことに、どーしよーもない不良のガイくんを、やさしい良い子のブライアンくんは心配するのさ。
「(まともな世界に)戻って来いよ……!」
「オレはワルなんだぜ……今さら戻れるわけないじゃないかっ!!」
本当は寂しがりやの不良設定キターー!
で、あっさり仕事は失敗、みんなそろって警察に捕まって。
ワルなはずのガイは、土壇場でブライアンをかばうのな。「あいつは関係ない」って。「オレにまともになれって言うためにまとわりついていた。それで巻き込まれて一緒に逮捕されただけだ」って。
「あいつは関係ない」キターー!
テンプレにつぐテンプレ、お約束の嵐。
お約束は、悪いものじゃない。「先が見える」「ワンパターン」だといっても、ソレが何故テンプレ化されるほど使われてきたかといえば、ソレが心地よい展開だからだ。多くの人々の支持を集めるパターンだからこそ、使い古されもする。
みんなが大好きなことを、みんなが大好きな人たちで演じる。ソレだけで一定レベルはクリアしているよーなもんなんだが……えーと。
ソレだけでも、ダメなんだよな。
最初に観たとき、
「ガイとブライアンもさー、もう少しなんとかしてくれないと……あれじゃさー」
てなことをドリーさんに言ったんだが。
「あのふたりで萌えてるとか、そういう話?!」
と、予防線張られちゃいましたよ。
チガウチガウ、ちゃいますがな。
萌えられません、あいつらでは。
不良と優等生のテンプレ設定は大好物だが、ガイとブライアンはナイ。ありえない。
萌えるためには役者に、最低限の演技力が必要だ。
盛大にもつれているガイとブライアンを見ながら、わたしが考えていたのはアレだ。「この感じ……ナニかに似てる。デジャヴを感じる……なんだっけ……はっ、そうだ。『DAYTIME HUSTLER』のトニーとローレンスだ!」
作者も役者も、「感動シーン」だと思っている男同士の友情シーンで、涙ながらに演じられる彼らの熱意に置いてゆかれ、客席でドン引きしている、あの感じ。
とほほと引いているか、あるいは笑いツボにハマって爆笑するかのちがいで、根っこは同じ。
壮くんは最初ドン引きさせてくれたけど、最近では笑いの神様が癒やしという恵みをくださるところまで到達した。
しかしゆかりくんと和くんは、ふたりしてとほほ状態。
和くんも、うまくない。うまくないからアレなんだけど、ソレを輪にかけてえらいこっちゃになっているのは、相方がゆかりくんだということ。
ふたりで演じるテンプレ友情シーンの、破壊力ときたら!
初見ではとほほでどう表現していいかわからず、2回目で「そうか『DAYTIME HUSTLER』か!」と得心し、3回目は笑いツボ直撃吹き出しかけた。
『Hallelujah GO!GO!』において、わたしのいちばんの笑いツボは、ブライアンがガイに向かって言う台詞。
「本当は寂しいんじゃないのか?」
テンプレ台詞を、演技力が足りていない人が言うと、こんなにこんなにおもしろく響くのかと。
和くんは対ゆかりの場合のみスベりまくるので、ゆかりの演技に引きずられているんだと思う。あすかちゃんがタニちゃんとデュエットしたとき、タニちゃんの不思議音階に引きずられて歌がめちゃくちゃになってしまったよーに。
すげーツボったよ、ブライアン! そのわざとらしい台詞! そして、ソレを受けるガイ! そのわっかりやすい演技!
ゆかりくんを見ていると、壮くんを思い出す……彼の演技でいちばんものすごいことになっていた、あの『Romance de Paris』のディディエを。「がぁぁぁあああん……ッッ!!」と効果音が書き込まれでもしているかのよーな演技。はい、ここで一歩下がり、ここで机に両手を付く、てなふーに全部手順でやっているのが見える演技。
美しい外見と、先天的なのかと感心する独特の演技センス。タニ、壮、ゆかりって、なにかと共通項のある人たちだなぁ……。和くんにはぜひ踏ん張って、ソコには混ざらないようがんばってほしい(笑)。
いいシーンになるはずなのに、なんともおヘソのかゆくなる芝居を熱意を込めて演じてくれる美形ふたり……ツボるわ、そんなもの……。
萌えることはないが、愉快なのでOK。
もちろん、脚本も悪いんだ。
ガイに関しては「ただのテンプレ設定」以上がなにもない。
彼がどーゆー人でナニをしたいのか、さっぱりわからない。
……役者に力があれば補える程度のアレさだが、ソコはソレ、なにしろゆかり姐さんだからさ……ゲフンゲフン。
彼が物語に登場した……主人公たちの前に現れた理由は、「仕事」を一緒にやる仲間が必要だったため。
で、デニスを口説き、ブライアンを口説き、そのためにダンスコンテストにも出場するとか言うし……言動が散漫、成り行き任せ。
これがひどいんだよなあ。
ガイの設定って、あまりに格好悪いよ。
ガイは、「誰からも相手にされない」「友だちもいない」「なにも考えていない」んだもの。
なのに突然「本当は寂しいんじゃないのか?」だもの。
ゆかりくんの演技もそりゃまずいが、こんなてきとー過ぎるキャラクタじゃあ、たしかに分が悪いだろうて。
つーことで、続く。
『Hallelujah GO!GO!』を観て、首をかしげた。
主人公デニス@れおんの親友ブライアン@和は病弱な妹の手術費用のために、不良青年ガイの誘いに乗って麻薬の運び屋の片棒を担ぐ。……てなテンプレ的話の運び。病弱な妹設定キターー!
さらにテンプレまんまなことに、どーしよーもない不良のガイくんを、やさしい良い子のブライアンくんは心配するのさ。
「(まともな世界に)戻って来いよ……!」
「オレはワルなんだぜ……今さら戻れるわけないじゃないかっ!!」
本当は寂しがりやの不良設定キターー!
で、あっさり仕事は失敗、みんなそろって警察に捕まって。
ワルなはずのガイは、土壇場でブライアンをかばうのな。「あいつは関係ない」って。「オレにまともになれって言うためにまとわりついていた。それで巻き込まれて一緒に逮捕されただけだ」って。
「あいつは関係ない」キターー!
テンプレにつぐテンプレ、お約束の嵐。
お約束は、悪いものじゃない。「先が見える」「ワンパターン」だといっても、ソレが何故テンプレ化されるほど使われてきたかといえば、ソレが心地よい展開だからだ。多くの人々の支持を集めるパターンだからこそ、使い古されもする。
みんなが大好きなことを、みんなが大好きな人たちで演じる。ソレだけで一定レベルはクリアしているよーなもんなんだが……えーと。
ソレだけでも、ダメなんだよな。
最初に観たとき、
「ガイとブライアンもさー、もう少しなんとかしてくれないと……あれじゃさー」
てなことをドリーさんに言ったんだが。
「あのふたりで萌えてるとか、そういう話?!」
と、予防線張られちゃいましたよ。
チガウチガウ、ちゃいますがな。
萌えられません、あいつらでは。
不良と優等生のテンプレ設定は大好物だが、ガイとブライアンはナイ。ありえない。
萌えるためには役者に、最低限の演技力が必要だ。
盛大にもつれているガイとブライアンを見ながら、わたしが考えていたのはアレだ。「この感じ……ナニかに似てる。デジャヴを感じる……なんだっけ……はっ、そうだ。『DAYTIME HUSTLER』のトニーとローレンスだ!」
作者も役者も、「感動シーン」だと思っている男同士の友情シーンで、涙ながらに演じられる彼らの熱意に置いてゆかれ、客席でドン引きしている、あの感じ。
とほほと引いているか、あるいは笑いツボにハマって爆笑するかのちがいで、根っこは同じ。
壮くんは最初ドン引きさせてくれたけど、最近では笑いの神様が癒やしという恵みをくださるところまで到達した。
しかしゆかりくんと和くんは、ふたりしてとほほ状態。
和くんも、うまくない。うまくないからアレなんだけど、ソレを輪にかけてえらいこっちゃになっているのは、相方がゆかりくんだということ。
ふたりで演じるテンプレ友情シーンの、破壊力ときたら!
初見ではとほほでどう表現していいかわからず、2回目で「そうか『DAYTIME HUSTLER』か!」と得心し、3回目は笑いツボ直撃吹き出しかけた。
『Hallelujah GO!GO!』において、わたしのいちばんの笑いツボは、ブライアンがガイに向かって言う台詞。
「本当は寂しいんじゃないのか?」
テンプレ台詞を、演技力が足りていない人が言うと、こんなにこんなにおもしろく響くのかと。
和くんは対ゆかりの場合のみスベりまくるので、ゆかりの演技に引きずられているんだと思う。あすかちゃんがタニちゃんとデュエットしたとき、タニちゃんの不思議音階に引きずられて歌がめちゃくちゃになってしまったよーに。
すげーツボったよ、ブライアン! そのわざとらしい台詞! そして、ソレを受けるガイ! そのわっかりやすい演技!
ゆかりくんを見ていると、壮くんを思い出す……彼の演技でいちばんものすごいことになっていた、あの『Romance de Paris』のディディエを。「がぁぁぁあああん……ッッ!!」と効果音が書き込まれでもしているかのよーな演技。はい、ここで一歩下がり、ここで机に両手を付く、てなふーに全部手順でやっているのが見える演技。
美しい外見と、先天的なのかと感心する独特の演技センス。タニ、壮、ゆかりって、なにかと共通項のある人たちだなぁ……。和くんにはぜひ踏ん張って、ソコには混ざらないようがんばってほしい(笑)。
いいシーンになるはずなのに、なんともおヘソのかゆくなる芝居を熱意を込めて演じてくれる美形ふたり……ツボるわ、そんなもの……。
萌えることはないが、愉快なのでOK。
もちろん、脚本も悪いんだ。
ガイに関しては「ただのテンプレ設定」以上がなにもない。
彼がどーゆー人でナニをしたいのか、さっぱりわからない。
……役者に力があれば補える程度のアレさだが、ソコはソレ、なにしろゆかり姐さんだからさ……ゲフンゲフン。
彼が物語に登場した……主人公たちの前に現れた理由は、「仕事」を一緒にやる仲間が必要だったため。
で、デニスを口説き、ブライアンを口説き、そのためにダンスコンテストにも出場するとか言うし……言動が散漫、成り行き任せ。
これがひどいんだよなあ。
ガイの設定って、あまりに格好悪いよ。
ガイは、「誰からも相手にされない」「友だちもいない」「なにも考えていない」んだもの。
なのに突然「本当は寂しいんじゃないのか?」だもの。
ゆかりくんの演技もそりゃまずいが、こんなてきとー過ぎるキャラクタじゃあ、たしかに分が悪いだろうて。
つーことで、続く。
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