愛すべき少年。@personal book 2007 VOL.1 彩吹真央
2007年1月24日 タカラヅカ
先生、質問です。
「彩吹真央さんは、なに組ですか?」
ゆみこちゃんとオサ様、どちらかを目当てでお稽古の入り出のギャラリーしに行くと、両方の姿を見ることができることがある、偶然同じよーな時間にお稽古に入ったり出たりしている、という話を小耳に挟むたびに不思議だった。
なんでそんなことがニュースになるんだ? 偶然もなにも、同じ組なんだから、当たり前だろう。
……あれ?(首傾げ)
回答。
「彩吹真央さんは、雪組です」
ゆみこちゃん、オサ様と別の組だっけ!!(驚愕)
すみません、ちっともわかってなかった。
もう花組にゆみこはいないんだ……しょぼん。
雪組でのゆみこも、もちろんたのしみなんだけどね。
つーことで、今さらですが、『personal book 2007 VOL.1 彩吹真央』の感想。
PB自体はね、早々に眺めていたのよ。なにしろ発売すぐにnanaタンに見せられたから。わたし、ちゃんと自分で買うって言ってるのに、それを待ちきれないnanaタンに解説付きで見せられた。待ちきれないのがわたしではなくnanaタンとゆーのがミソですな(笑)。
なんか回を重ねるごとに発売冊数が減っていく、さみしいPB。第1弾なんか10冊も出てたのにねぇ。
わたしは「物語」が好きなので、「寄せ集めバラエティ」よりは一貫したテーマがあるものが好き。
PB第1弾の、春野寿美礼様の鬼畜エリート・ビジネスマンを超えるものには、まだ出会っていない(笑)。
アレは「素顔でコスプレ」で「物語」があるから最強。
第1弾がアレだったから、全種類このパターンで行くのかと思いきや、あそこまでしっかり「物語」になっていたのは寿美礼様の1冊のみで、あとはテーマはあってもソレがメインにはならない、「バラエティの一部」になっていた印象。
1冊目で「やりすぎた」と思ったのかしらねぇ。ニーズがなかったのかしらねぇ。トウコの「逃亡者」とねったんの「追跡者」とか、もっときちんと「物語」として作って欲しかったわ。
もちろん、ひとつの話だけで写真集まるまる1冊作って欲しいわけじゃない。そんなことしたら、同じよーな写真ばかりになるから。4等分したひとつあたりを、こだわって「物語」にしてほしかったなーと。
さて、ゆみこPB。「テーマ」はあっても「物語」には達していない、いつものPBでした。世の中的にはこの方がいいのかもな。わたしはどうも、いついかなるときも少数派らしいから。
いきなりパジャマ姿からはじまるあたり、「彩吹真央」をわかっているなぁと(笑)。
かわいこちゃん全開。
親しみやすいかわいーボクちゃんのあとは、貴族のおぼっちゃまのおだやかな昼下がり。
ファンとそーでない人の目線の差を、痛いほど見せつけられた、気がする。
あれはまだ『ファントム』の配役が発表になっていなかったころ。わたしを含め、わりと全組観るよーなヅカファンや、贔屓組を数回観るだけでヅカ全体あまり回数を観ないライトな人たちと、ゆみこファンとは「キャリエール役」に対する「ゆみこ観」がかけ離れていて興味深かった。
ゆみこファンは「若者キャラのゆみこに、ヒゲの老け役は難しい」と言い、ファン以外は「ヒゲの老け役だから、ゆみこに似合う」と言う。正反対。
なんでもゆみこは、老け役をろくにやったことがなかったらしい。ヒゲもつけたことがなかったらしい。
若者役、ぼっちゃん役ばかりをやってきた人に、ヒゲの老け役なんて、トップスターの父親役なんて、できるのかしら、心配だわ! ……てのがファンの反応。nanaタンに限らず耳にした。
だがそんなこと、一般ファンは知らない。ゆみこの芸歴をいちいち調べたりしない。
舞台人「彩吹真央」から受ける印象だけで、深く考えずに話す。
そこそこの学年で、芸風は地味で実力派。和モノが得意。カオが四角い。アイドル度やキラキラ度がとても低い。つまり、ビジュアル度外視キャラ認定。
=老け役OKキャラ。
やったことがあろうとなかろうと、「彩吹真央」はおっさんOK。
だってそーゆーイメージ、そーゆー外見。
……ファンとそれ以外の温度差、すごかったわ……。
わたしも「ゆみこおっさんOK」派。
ゆみこのことはずーっと見てきているので、言われてみれば老け役やってないな、ついこの間まで18歳の少年役とかふつーにやっていたな(そして新公の子より若かったな)とか、思い出せるけれど。
それでも、彼のイメージ的に「老け役、ヒゲ、ぜんぜんOK!」と思う。
とくに彼を「若い」とは思わない。
若さと同義語であるキラキラ感に欠けるせいかな。
「少年キャラのゆみこちゃんに、ヒゲの老け役なんて心配!」とは、夢にも思わなかったさ。
ファンとそれ以外の温度差、目線の差を、思い知ったわ。PBを見て。
素顔のゆみこは、若い。
舞台からは想像がつかない。
若い女の子ではなく、ナチュラルに「少年」だ。
ファンの人たちは、このゆみこを見ているから、「少年キャラのゆみこちゃんに、ヒゲの老け役なんて心配!」と思ったんだ。
舞台しか知らない人間には、わかんねーよ。
素のゆみこがこんなにこんなに、少年だなんて。
ふつーにきれーで透明感のある、おいしそーな男の子だなんて。
とりたてて「美少年」というわけじゃない。睫毛びしばしの耽美少年じゃない。
だけど、清潔感だとか笑顔だとか育ちの良さだとか、やわらかい、やさしいものを感じさせる、素直な少年だ。
嘘くさい耽美少年よりも、身近に感じられる分、罪作りというか。
ドラマとかにこーゆー男の子が、主役の友だち役とかで出てたら、ふつーに人気出そうだな。
主役で派手になにかやらなくても、どのクールにも登場しているというか。
「少年キャラ」ではじまったPBは、データファイルや水くんとの対談、測量隊のネタ企画ページなどを経て、「大人の男」へ移行する。
少年が素のカオだとさんざん見せたあとで、大人ぶったカオを見せる。「少年」ゆみこファンからすれば、ツボをつく構成ではないだろーか。
素のかわいこちゃんぶりを、舞台で発揮できればなあ。
あのままのキャラなら、人気も出る……失礼、今よりさらに人気も上がるだろうに。
「少年」キャラが好みの人、ゆみこPBを見てやってくれ。
実にいい感じに「少年」だよ。
女性が愛する「少年」像がソコにある。
いつかのこの「少年」が、舞台で力を放つときが来るかもしれないぞ?
……や、さんざん好き放題書いておいてなんだが。
わたしは地味なゆみこの舞台姿や芸風が好きなので、今のままで十分魅力的だと思っているんだけどなっ。
「彩吹真央さんは、なに組ですか?」
ゆみこちゃんとオサ様、どちらかを目当てでお稽古の入り出のギャラリーしに行くと、両方の姿を見ることができることがある、偶然同じよーな時間にお稽古に入ったり出たりしている、という話を小耳に挟むたびに不思議だった。
なんでそんなことがニュースになるんだ? 偶然もなにも、同じ組なんだから、当たり前だろう。
……あれ?(首傾げ)
回答。
「彩吹真央さんは、雪組です」
ゆみこちゃん、オサ様と別の組だっけ!!(驚愕)
すみません、ちっともわかってなかった。
もう花組にゆみこはいないんだ……しょぼん。
雪組でのゆみこも、もちろんたのしみなんだけどね。
つーことで、今さらですが、『personal book 2007 VOL.1 彩吹真央』の感想。
PB自体はね、早々に眺めていたのよ。なにしろ発売すぐにnanaタンに見せられたから。わたし、ちゃんと自分で買うって言ってるのに、それを待ちきれないnanaタンに解説付きで見せられた。待ちきれないのがわたしではなくnanaタンとゆーのがミソですな(笑)。
なんか回を重ねるごとに発売冊数が減っていく、さみしいPB。第1弾なんか10冊も出てたのにねぇ。
わたしは「物語」が好きなので、「寄せ集めバラエティ」よりは一貫したテーマがあるものが好き。
PB第1弾の、春野寿美礼様の鬼畜エリート・ビジネスマンを超えるものには、まだ出会っていない(笑)。
アレは「素顔でコスプレ」で「物語」があるから最強。
第1弾がアレだったから、全種類このパターンで行くのかと思いきや、あそこまでしっかり「物語」になっていたのは寿美礼様の1冊のみで、あとはテーマはあってもソレがメインにはならない、「バラエティの一部」になっていた印象。
1冊目で「やりすぎた」と思ったのかしらねぇ。ニーズがなかったのかしらねぇ。トウコの「逃亡者」とねったんの「追跡者」とか、もっときちんと「物語」として作って欲しかったわ。
もちろん、ひとつの話だけで写真集まるまる1冊作って欲しいわけじゃない。そんなことしたら、同じよーな写真ばかりになるから。4等分したひとつあたりを、こだわって「物語」にしてほしかったなーと。
さて、ゆみこPB。「テーマ」はあっても「物語」には達していない、いつものPBでした。世の中的にはこの方がいいのかもな。わたしはどうも、いついかなるときも少数派らしいから。
いきなりパジャマ姿からはじまるあたり、「彩吹真央」をわかっているなぁと(笑)。
かわいこちゃん全開。
親しみやすいかわいーボクちゃんのあとは、貴族のおぼっちゃまのおだやかな昼下がり。
ファンとそーでない人の目線の差を、痛いほど見せつけられた、気がする。
あれはまだ『ファントム』の配役が発表になっていなかったころ。わたしを含め、わりと全組観るよーなヅカファンや、贔屓組を数回観るだけでヅカ全体あまり回数を観ないライトな人たちと、ゆみこファンとは「キャリエール役」に対する「ゆみこ観」がかけ離れていて興味深かった。
ゆみこファンは「若者キャラのゆみこに、ヒゲの老け役は難しい」と言い、ファン以外は「ヒゲの老け役だから、ゆみこに似合う」と言う。正反対。
なんでもゆみこは、老け役をろくにやったことがなかったらしい。ヒゲもつけたことがなかったらしい。
若者役、ぼっちゃん役ばかりをやってきた人に、ヒゲの老け役なんて、トップスターの父親役なんて、できるのかしら、心配だわ! ……てのがファンの反応。nanaタンに限らず耳にした。
だがそんなこと、一般ファンは知らない。ゆみこの芸歴をいちいち調べたりしない。
舞台人「彩吹真央」から受ける印象だけで、深く考えずに話す。
そこそこの学年で、芸風は地味で実力派。和モノが得意。カオが四角い。アイドル度やキラキラ度がとても低い。つまり、ビジュアル度外視キャラ認定。
=老け役OKキャラ。
やったことがあろうとなかろうと、「彩吹真央」はおっさんOK。
だってそーゆーイメージ、そーゆー外見。
……ファンとそれ以外の温度差、すごかったわ……。
わたしも「ゆみこおっさんOK」派。
ゆみこのことはずーっと見てきているので、言われてみれば老け役やってないな、ついこの間まで18歳の少年役とかふつーにやっていたな(そして新公の子より若かったな)とか、思い出せるけれど。
それでも、彼のイメージ的に「老け役、ヒゲ、ぜんぜんOK!」と思う。
とくに彼を「若い」とは思わない。
若さと同義語であるキラキラ感に欠けるせいかな。
「少年キャラのゆみこちゃんに、ヒゲの老け役なんて心配!」とは、夢にも思わなかったさ。
ファンとそれ以外の温度差、目線の差を、思い知ったわ。PBを見て。
素顔のゆみこは、若い。
舞台からは想像がつかない。
若い女の子ではなく、ナチュラルに「少年」だ。
ファンの人たちは、このゆみこを見ているから、「少年キャラのゆみこちゃんに、ヒゲの老け役なんて心配!」と思ったんだ。
舞台しか知らない人間には、わかんねーよ。
素のゆみこがこんなにこんなに、少年だなんて。
ふつーにきれーで透明感のある、おいしそーな男の子だなんて。
とりたてて「美少年」というわけじゃない。睫毛びしばしの耽美少年じゃない。
だけど、清潔感だとか笑顔だとか育ちの良さだとか、やわらかい、やさしいものを感じさせる、素直な少年だ。
嘘くさい耽美少年よりも、身近に感じられる分、罪作りというか。
ドラマとかにこーゆー男の子が、主役の友だち役とかで出てたら、ふつーに人気出そうだな。
主役で派手になにかやらなくても、どのクールにも登場しているというか。
「少年キャラ」ではじまったPBは、データファイルや水くんとの対談、測量隊のネタ企画ページなどを経て、「大人の男」へ移行する。
少年が素のカオだとさんざん見せたあとで、大人ぶったカオを見せる。「少年」ゆみこファンからすれば、ツボをつく構成ではないだろーか。
素のかわいこちゃんぶりを、舞台で発揮できればなあ。
あのままのキャラなら、人気も出る……失礼、今よりさらに人気も上がるだろうに。
「少年」キャラが好みの人、ゆみこPBを見てやってくれ。
実にいい感じに「少年」だよ。
女性が愛する「少年」像がソコにある。
いつかのこの「少年」が、舞台で力を放つときが来るかもしれないぞ?
……や、さんざん好き放題書いておいてなんだが。
わたしは地味なゆみこの舞台姿や芸風が好きなので、今のままで十分魅力的だと思っているんだけどなっ。
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