沖田総司ビデオクリップ!・その2。@星影の人
2007年2月5日 タカラヅカ 謎に満ちた作品、その名は『星影の人』。
昨日欄からの、話の続き。
あまりに杜撰な作りに、作者、プロットまともに作ったのか? とか、コンテ切ったのか? とか、基本的な疑問がわだかまるが、とりあえず静観。
唐突に、山南脱走エピソード。
ちょっと待て、何故突然山南@ひろみの話?! 土方の話すらやりっぱなしで未回収のくせに、山南切腹は描くの?!
唐突すぎてついていけない。沖田を愛する女たちが、突然スポットライトあびて歌い出したのと同じ臭い。
つまり、行き当たりばったり。
盛り上がる話を、てきとーに切り貼りしてみました、的。新撰組内部のことも人間関係も社会情勢もなにも描かず、山南の離反をどうして無理に入れなきゃなんないのよ……なんで山南が死ななければならなかったか、まったく描かずに「遊女明里との涙の別離、タカラヅカ的悲劇で素敵エピソード、いただき!」かよ……。
土方との口論シーンのひとつでもいいから、前もって描いておけよ……ひどすぎるよー。
沖田と玉勇のラヴラヴしか描くつもりがないから、新撰組のことも池田屋もさくっと無視して、ストーリーないままえんえん踊らせたりいちゃいちゃさせたりしていたんだと思っていたのに。
山南切腹で、それすら壊れる。
なにがやりたいんだ……。
話がさらに散漫になった上、まだ続く。えーと、この芝居何時間あったっけ。どうやって終わるつもりだ?
いつも危険と隣り合わせ、戦闘集団だから戦うのが仕事です、の新撰組。
なのになにを考えたか玉勇、「新撰組が仕事で来てるよ」と聞くなり「大変! 沖田さんが心配だわ!!」と、彼らの仕事場……戦場に飛び込んでいく。
ふつーのOLのわたしの彼は、なんと刑事なの。危険な仕事で心配。
あっ、近所で事件が! 彼が犯人を捕まえようとやってきたわ!! 大変! 彼が心配!! わたしも現場に行かなくちゃ!! KEEPOUTのテープ貼られて、その奥で銃撃戦してるけど、かまわず行かなくちゃ! だって心配だもん!!
行くな、迷惑だ。
なんでこんなバカな話に?
新撰組にとっては日常なのに。『パリの空よりも高く』の嵐のエピソードくらい、ものすげーとってつけた感。
まず、「玉勇が沖田をかばって死ぬ」という前提ありきで、無理矢理でっちあげたっぽい。
女が身を挺して愛する男を守るのはありがちで美しいエピソードだけれど、それは「必然性」がなくてはダメだよ。
刑事が仕事しているところへ一般人の恋人がやってきて「心配だから来ちゃった」と言って撃たれたのでは、「公私混同」で男の価値も下がるよ……。
なんで、沖田と玉勇がデートしているところを襲われたことにしないんだ。
それなら玉勇が沖田をかばって死んでも必然性がある。沖田にも玉勇にも責任がなく、純粋な「悲劇」になる。
赤信号で飛び出して車にはねられてもなー……。
せっかくのヒロインの死なのに、純粋な「悲劇」になっていないのがイタイ……。
で。
ヒロイン玉勇が死ぬと、唐突に物語が終わる。
えええ?! ここで終わるの?
沖田的には池田屋のあとでエンドマーク出ていたのに、無理矢理水増しして話引っ張って、玉勇を無理矢理殺して終わり?
とりあえず人が死ねば客は泣くし、ヒロイン殺せば名作?
池田屋→死期を悟る、から、ここまで話を引っ張ってきたなら、沖田の死まで描けよ。
猫を斬ろうとして絶命、までやれよ。
それでこそ主人公・沖田総司だろう。
玉勇が死んで終わりじゃあ、主人公玉勇だよ……沖田の話にならないよー。彼的にはとっくに終わった話だったから、最後で玉勇へ物語の比重が移っちゃうよー。
どこまで壊れてるんだ、コレ。
あまりにめちゃくちゃで、呆然としているうちに終わった。
あるのは雰囲気だけ……ストーリー破壊されまくり。
それでも、「美しくて上品」だからいいのかしら。
30年前なら、コレでも良かったのかもしれんが、今21世紀だよ?
行き当たりばったりのその場しのぎのエピソード満載!「沖田総司ビデオクリップ」見せられても、途方に暮れる。
30年前はきっと、「ビデオクリップ状態」でよかったんだろうな。
素敵なスターがコスプレして、それらしい場面を演じたり歌ったりするだけでOK。
物語の起承転結も辻褄も関係なし。
「**ちゃんでこんなシーン見たいな(はぁと)」
を満足させてくれる、雑誌の扮装写真動画版、で良い時代だったんだろう。
でもわたし現代人だから、ついて行けないっす……。
まともな「物語」が見たいっす……。
多少壊れていても失敗していても、「物語」が見たいっす。「ビデオクリップ」は見たくないっす。
「新撰組」をテーマにした、和物ショーなら名場面集で辻褄もストーリーもナシ、前後のつながりも盛り上がりもナシ、でもかまわないけどさ。
「芝居」でコレはきつすぎる。
柴田作品の再演、と聞いただけで「やべえ」と思ったけれど、その通りだよ……。あああ。
とにかく、なにもかも唐突。
ビデオクリップだから仕方ないんだけど。ひとつの、流れのある物語ぢゃないのよ……「オイシイ」と思われるところだけてきとーにチョイスしててきとーに並べてあるだけなの。
時代設定的に、『維新回天・竜馬伝!』と丸かぶりしているんだが。
クオリティはどっちが上かなあ……遠い目。
下品でもおちゃらけていても、笑えるからイイ→『維新回天・竜馬伝!』
つまらなくても盛り上がらなくても、上品で美しい方がイイ→『星影の人』
ま、好み次第だな。内容的には、似たよーなもんだ。
昨日欄からの、話の続き。
あまりに杜撰な作りに、作者、プロットまともに作ったのか? とか、コンテ切ったのか? とか、基本的な疑問がわだかまるが、とりあえず静観。
唐突に、山南脱走エピソード。
ちょっと待て、何故突然山南@ひろみの話?! 土方の話すらやりっぱなしで未回収のくせに、山南切腹は描くの?!
唐突すぎてついていけない。沖田を愛する女たちが、突然スポットライトあびて歌い出したのと同じ臭い。
つまり、行き当たりばったり。
盛り上がる話を、てきとーに切り貼りしてみました、的。新撰組内部のことも人間関係も社会情勢もなにも描かず、山南の離反をどうして無理に入れなきゃなんないのよ……なんで山南が死ななければならなかったか、まったく描かずに「遊女明里との涙の別離、タカラヅカ的悲劇で素敵エピソード、いただき!」かよ……。
土方との口論シーンのひとつでもいいから、前もって描いておけよ……ひどすぎるよー。
沖田と玉勇のラヴラヴしか描くつもりがないから、新撰組のことも池田屋もさくっと無視して、ストーリーないままえんえん踊らせたりいちゃいちゃさせたりしていたんだと思っていたのに。
山南切腹で、それすら壊れる。
なにがやりたいんだ……。
話がさらに散漫になった上、まだ続く。えーと、この芝居何時間あったっけ。どうやって終わるつもりだ?
いつも危険と隣り合わせ、戦闘集団だから戦うのが仕事です、の新撰組。
なのになにを考えたか玉勇、「新撰組が仕事で来てるよ」と聞くなり「大変! 沖田さんが心配だわ!!」と、彼らの仕事場……戦場に飛び込んでいく。
ふつーのOLのわたしの彼は、なんと刑事なの。危険な仕事で心配。
あっ、近所で事件が! 彼が犯人を捕まえようとやってきたわ!! 大変! 彼が心配!! わたしも現場に行かなくちゃ!! KEEPOUTのテープ貼られて、その奥で銃撃戦してるけど、かまわず行かなくちゃ! だって心配だもん!!
行くな、迷惑だ。
なんでこんなバカな話に?
新撰組にとっては日常なのに。『パリの空よりも高く』の嵐のエピソードくらい、ものすげーとってつけた感。
まず、「玉勇が沖田をかばって死ぬ」という前提ありきで、無理矢理でっちあげたっぽい。
女が身を挺して愛する男を守るのはありがちで美しいエピソードだけれど、それは「必然性」がなくてはダメだよ。
刑事が仕事しているところへ一般人の恋人がやってきて「心配だから来ちゃった」と言って撃たれたのでは、「公私混同」で男の価値も下がるよ……。
なんで、沖田と玉勇がデートしているところを襲われたことにしないんだ。
それなら玉勇が沖田をかばって死んでも必然性がある。沖田にも玉勇にも責任がなく、純粋な「悲劇」になる。
赤信号で飛び出して車にはねられてもなー……。
せっかくのヒロインの死なのに、純粋な「悲劇」になっていないのがイタイ……。
で。
ヒロイン玉勇が死ぬと、唐突に物語が終わる。
えええ?! ここで終わるの?
沖田的には池田屋のあとでエンドマーク出ていたのに、無理矢理水増しして話引っ張って、玉勇を無理矢理殺して終わり?
とりあえず人が死ねば客は泣くし、ヒロイン殺せば名作?
池田屋→死期を悟る、から、ここまで話を引っ張ってきたなら、沖田の死まで描けよ。
猫を斬ろうとして絶命、までやれよ。
それでこそ主人公・沖田総司だろう。
玉勇が死んで終わりじゃあ、主人公玉勇だよ……沖田の話にならないよー。彼的にはとっくに終わった話だったから、最後で玉勇へ物語の比重が移っちゃうよー。
どこまで壊れてるんだ、コレ。
あまりにめちゃくちゃで、呆然としているうちに終わった。
あるのは雰囲気だけ……ストーリー破壊されまくり。
それでも、「美しくて上品」だからいいのかしら。
30年前なら、コレでも良かったのかもしれんが、今21世紀だよ?
行き当たりばったりのその場しのぎのエピソード満載!「沖田総司ビデオクリップ」見せられても、途方に暮れる。
30年前はきっと、「ビデオクリップ状態」でよかったんだろうな。
素敵なスターがコスプレして、それらしい場面を演じたり歌ったりするだけでOK。
物語の起承転結も辻褄も関係なし。
「**ちゃんでこんなシーン見たいな(はぁと)」
を満足させてくれる、雑誌の扮装写真動画版、で良い時代だったんだろう。
でもわたし現代人だから、ついて行けないっす……。
まともな「物語」が見たいっす……。
多少壊れていても失敗していても、「物語」が見たいっす。「ビデオクリップ」は見たくないっす。
「新撰組」をテーマにした、和物ショーなら名場面集で辻褄もストーリーもナシ、前後のつながりも盛り上がりもナシ、でもかまわないけどさ。
「芝居」でコレはきつすぎる。
柴田作品の再演、と聞いただけで「やべえ」と思ったけれど、その通りだよ……。あああ。
とにかく、なにもかも唐突。
ビデオクリップだから仕方ないんだけど。ひとつの、流れのある物語ぢゃないのよ……「オイシイ」と思われるところだけてきとーにチョイスしててきとーに並べてあるだけなの。
時代設定的に、『維新回天・竜馬伝!』と丸かぶりしているんだが。
クオリティはどっちが上かなあ……遠い目。
下品でもおちゃらけていても、笑えるからイイ→『維新回天・竜馬伝!』
つまらなくても盛り上がらなくても、上品で美しい方がイイ→『星影の人』
ま、好み次第だな。内容的には、似たよーなもんだ。
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