それは、戦火の中で芽生えた、禁断の恋。@さくら
2007年3月24日 タカラヅカ 宝塚舞踊詩『さくら−妖しいまでに美しいおまえ−』という、とんでもないタイトルと、怖すぎるポスターから、よくわかんねーけど、耽美なんだろうなと思っていた。
コメディだったとは。
いやその。
ふつーの場面もあるんだけど、50分の短いショーで、その中で初舞台生口上があってさ、チョンパのプロローグと桜のボレロのフィナーレをのぞくと、「節句人形」「竹灯籠」「オペレッタ狂言 花折」しかないんですけど。
でもって、「節句人形」と「花折」はコメディなんですけど。「竹灯籠」はトウコちゃん、なにしに出てきたの? ってくらい、短いんですけど。
全体の印象が「コメディ」でも、仕方あるまい。
厳密にいうと、日本物ショーではありませんでした。
衣装と世界観が和モノなだけの、短編ミュージカル・ショー?
真面目に「耽美で幽玄な、日本物ショーを観るのよ」と思って着席すると、肩すかしかも。
フィナーレの「さくら」は圧巻なんだけどねー。そこにたどりつくまでが、コメディで洋モノ・ショーちっくでねー。
トウコちゃんのお披露目、ということもそうだし、トップ代替わりにかこつけた番手の変動を見せつけられるはじめての場としてもまた、感慨深いものだった。
れおんが2番手になることはわかっていたけれど、なんとなく察するのと、実際に目にするのとではまったくチガウ。
ここまで完璧に下克上が行われたのを見るのは、めずらしい。アイドル抜擢組の月組以外では、記憶にない。(反対に、月組ではアイドル抜擢当然であるがゆえに、学年逆転にトップ就任もアリになっている)
番手を逆転させたいとき、路線からはずしたいとき、劇団は組替えなどをしてお茶を濁していたからなー。
ここは夢の世界だから。あからさまに誰かが落とされるところは、あえて見せない。
……そーゆーもんだと思っていたからこそ、同じ組のままで番手が逆転している様を見せられるのは、複雑だ。
それでも、辞めないでいてくれたしいちゃんとすずみんに感謝。あなたたちの舞台を、少しでも長く観ていたい。
で、わたしは、このみょーな日本物ショー、好きだ。
耽美でもなければエロでもないが、それでもトウコと星組のカラーが出ていて愉快。
シリアスにばーんと決める桜のボレロもらしいし、「デュワッデュワ〜♪」なノリで横揺れしちゃうお雛様たちのドタバタも、なんとも星組らしい。
フィナーレの気持ちよさをのぞけば、ほんとに「節句人形」がツボった。
あそこだけ何回でも観たい(笑)。
なにしろなんの予備知識もなく観ているから。
プロローグが終わり、花の2番手襲名@れおんが、りりしい狩衣姿で登場。烏帽子の飾りが長ぇ。揺れる揺れる。
本舞台にはそれこそ幽玄な桜の幕がどーん。
「私は桜を憎む……」
芝居っ気たっぷりに、深刻に大仰に、公達れおんは言う。
なにやら、シリアスな、壮大な物語の予感。
桜の季節に恋人でも亡くした? 戦で大切なものを失った? それとも、桜の精に恋でもした?
深刻一直線に公達れおんは歌いながら銀橋を渡る。
なにを言ってるんだが、正直歌詞はよく聞こえない(笑)んだけど、なんか、ものすごーく、くだらないことを言っているよーな気がする?
下手花道にたどり着くと、やはり公達姿のしゅんと水輝涼が出てきて、れおんの両脇で膝を付いた。れおんの部下らしい。
うっわー。
水輝涼キターー!!
れおんを真ん中に、しゅんと水輝涼、ってなんか、新しい時代だなあ。しみじみ。
彼らがキメる間に、本舞台の幕が開く。
そこには、朱色の雛壇が。
お内裏様と、右大臣・左大臣かよ!!
プログラムをチェックしていたりしないので、れおんとしゅん・水輝の役名なんか知らなかった。「節句人形」という場のタイトルも知らなかった。
リアル雛飾り。
あああありえねー!
人間が、マジで雛飾りやってるー。雛人形やってるー。
お内裏様@れおんとお雛様@あすか、三人官女に五人囃子、そして右近左近の大臣たちがソウルフルに歌う。
「桜が咲いて季節が変わると、納戸の中行き。次は五月人形の出番。そんなのいやだ〜〜、デュワッデュワッ♪」
「革命だ! 反乱だ! 武力蜂起だ! 力尽くで、1年中雛飾りにしてやる!!」
お内裏様@れおんが意気をあげ、血の気の多そうな三人官女以下が賛同する。
舞台が回転すると、そこは五月人形たちの場所。
木箱の前にそれぞれの人形がスタンバイしている。
武者人形@トウコのかわいらしさ(武者人形がかわいいって?! だって、「ちょこっと」してるんだもん。キュートなんだもん)もさることながら、桃太郎@すずみんに、心奮わされる。
桃太郎って!! 日本一ののぼり付きって!!
関羽と張飛のヒゲ男ふたり@和とあかしの愉快系ビジュアルにもウケ、鍾馗@しいちゃんがなんかすげーかっこいいし、神武天皇@ゆかりがどえりゃー美しい。
なんなんだお前ら、オイシイぞー?!
そこにゲリラ的に殴り込む、雛人形ソルジャーたち。
虚を突かれた五月人形たちを次々木箱へ封印。
てか、箱に入ってるよ!! 入れられちゃってるよ!!
トウコのみ、外から中が見える状態。他の人形たちはフタを閉められてしまうので、中でどうしているかは見えない。
みんなひとり1箱、関羽と張飛のみペアで1箱。
箱入りトウコが可愛いっ!!
あのフィギュア、発売してくれ。買う。絶対買う。
それから、狭い密室にふたりきりの、和とあかしはナニやってますか?!ハァハァ。←落ち着け。
や、ナニかする隙間も余裕もないとはいえ、会話はしてるよなー、きっと。ナニ話してるんだろーなー(笑)。
勝利の雛人形たち、失意の武者人形。
そこへやってくる、お雛様@あすか。彼女だけはこの戦いに疑問をもっており、ミッションに参加していなかったんだ。
彼女は閉じこめられている武者@トウコと出会い……。
お雛様と、五月人形の恋!! てか、不倫!!(白目)
いわば、アントワネットとフェルゼンですよ!!
決して結ばれない立場ながら、宿命の恋に落ちた男と女。
戦場の中で芽生えた恋。
ドラマティックですよ!!(笑)
そこへ人形の大敵ネズミ軍団@組長他襲来、フランス人形@恐怖の白塗り娘役たち、おもちゃの兵隊@横顔しか見えなかったがこちらも白塗りだよね?若手男役たちも参戦、ドリフ的しっちゃかめっちゃかに!
禁断の恋に落ちた武者人形とお雛様の運命は?!
…………いやあ、なんちゅーかもー、星組クオリティ。
トウコをはじめ、主要キャラはとびきりうさんくさく(誉め言葉)アツくアツく力任せにみんなバカ(誉め言葉)で愉快でたまりません。
オチまで完璧なミュージカル・コメディ。
あのポスターであのタイトルで、ありえねえ(笑)。
たのしいってば。
コメディだったとは。
いやその。
ふつーの場面もあるんだけど、50分の短いショーで、その中で初舞台生口上があってさ、チョンパのプロローグと桜のボレロのフィナーレをのぞくと、「節句人形」「竹灯籠」「オペレッタ狂言 花折」しかないんですけど。
でもって、「節句人形」と「花折」はコメディなんですけど。「竹灯籠」はトウコちゃん、なにしに出てきたの? ってくらい、短いんですけど。
全体の印象が「コメディ」でも、仕方あるまい。
厳密にいうと、日本物ショーではありませんでした。
衣装と世界観が和モノなだけの、短編ミュージカル・ショー?
真面目に「耽美で幽玄な、日本物ショーを観るのよ」と思って着席すると、肩すかしかも。
フィナーレの「さくら」は圧巻なんだけどねー。そこにたどりつくまでが、コメディで洋モノ・ショーちっくでねー。
トウコちゃんのお披露目、ということもそうだし、トップ代替わりにかこつけた番手の変動を見せつけられるはじめての場としてもまた、感慨深いものだった。
れおんが2番手になることはわかっていたけれど、なんとなく察するのと、実際に目にするのとではまったくチガウ。
ここまで完璧に下克上が行われたのを見るのは、めずらしい。アイドル抜擢組の月組以外では、記憶にない。(反対に、月組ではアイドル抜擢当然であるがゆえに、学年逆転にトップ就任もアリになっている)
番手を逆転させたいとき、路線からはずしたいとき、劇団は組替えなどをしてお茶を濁していたからなー。
ここは夢の世界だから。あからさまに誰かが落とされるところは、あえて見せない。
……そーゆーもんだと思っていたからこそ、同じ組のままで番手が逆転している様を見せられるのは、複雑だ。
それでも、辞めないでいてくれたしいちゃんとすずみんに感謝。あなたたちの舞台を、少しでも長く観ていたい。
で、わたしは、このみょーな日本物ショー、好きだ。
耽美でもなければエロでもないが、それでもトウコと星組のカラーが出ていて愉快。
シリアスにばーんと決める桜のボレロもらしいし、「デュワッデュワ〜♪」なノリで横揺れしちゃうお雛様たちのドタバタも、なんとも星組らしい。
フィナーレの気持ちよさをのぞけば、ほんとに「節句人形」がツボった。
あそこだけ何回でも観たい(笑)。
なにしろなんの予備知識もなく観ているから。
プロローグが終わり、花の2番手襲名@れおんが、りりしい狩衣姿で登場。烏帽子の飾りが長ぇ。揺れる揺れる。
本舞台にはそれこそ幽玄な桜の幕がどーん。
「私は桜を憎む……」
芝居っ気たっぷりに、深刻に大仰に、公達れおんは言う。
なにやら、シリアスな、壮大な物語の予感。
桜の季節に恋人でも亡くした? 戦で大切なものを失った? それとも、桜の精に恋でもした?
深刻一直線に公達れおんは歌いながら銀橋を渡る。
なにを言ってるんだが、正直歌詞はよく聞こえない(笑)んだけど、なんか、ものすごーく、くだらないことを言っているよーな気がする?
下手花道にたどり着くと、やはり公達姿のしゅんと水輝涼が出てきて、れおんの両脇で膝を付いた。れおんの部下らしい。
うっわー。
水輝涼キターー!!
れおんを真ん中に、しゅんと水輝涼、ってなんか、新しい時代だなあ。しみじみ。
彼らがキメる間に、本舞台の幕が開く。
そこには、朱色の雛壇が。
お内裏様と、右大臣・左大臣かよ!!
プログラムをチェックしていたりしないので、れおんとしゅん・水輝の役名なんか知らなかった。「節句人形」という場のタイトルも知らなかった。
リアル雛飾り。
あああありえねー!
人間が、マジで雛飾りやってるー。雛人形やってるー。
お内裏様@れおんとお雛様@あすか、三人官女に五人囃子、そして右近左近の大臣たちがソウルフルに歌う。
「桜が咲いて季節が変わると、納戸の中行き。次は五月人形の出番。そんなのいやだ〜〜、デュワッデュワッ♪」
「革命だ! 反乱だ! 武力蜂起だ! 力尽くで、1年中雛飾りにしてやる!!」
お内裏様@れおんが意気をあげ、血の気の多そうな三人官女以下が賛同する。
舞台が回転すると、そこは五月人形たちの場所。
木箱の前にそれぞれの人形がスタンバイしている。
武者人形@トウコのかわいらしさ(武者人形がかわいいって?! だって、「ちょこっと」してるんだもん。キュートなんだもん)もさることながら、桃太郎@すずみんに、心奮わされる。
桃太郎って!! 日本一ののぼり付きって!!
関羽と張飛のヒゲ男ふたり@和とあかしの愉快系ビジュアルにもウケ、鍾馗@しいちゃんがなんかすげーかっこいいし、神武天皇@ゆかりがどえりゃー美しい。
なんなんだお前ら、オイシイぞー?!
そこにゲリラ的に殴り込む、雛人形ソルジャーたち。
虚を突かれた五月人形たちを次々木箱へ封印。
てか、箱に入ってるよ!! 入れられちゃってるよ!!
トウコのみ、外から中が見える状態。他の人形たちはフタを閉められてしまうので、中でどうしているかは見えない。
みんなひとり1箱、関羽と張飛のみペアで1箱。
箱入りトウコが可愛いっ!!
あのフィギュア、発売してくれ。買う。絶対買う。
それから、狭い密室にふたりきりの、和とあかしはナニやってますか?!ハァハァ。←落ち着け。
や、ナニかする隙間も余裕もないとはいえ、会話はしてるよなー、きっと。ナニ話してるんだろーなー(笑)。
勝利の雛人形たち、失意の武者人形。
そこへやってくる、お雛様@あすか。彼女だけはこの戦いに疑問をもっており、ミッションに参加していなかったんだ。
彼女は閉じこめられている武者@トウコと出会い……。
お雛様と、五月人形の恋!! てか、不倫!!(白目)
いわば、アントワネットとフェルゼンですよ!!
決して結ばれない立場ながら、宿命の恋に落ちた男と女。
戦場の中で芽生えた恋。
ドラマティックですよ!!(笑)
そこへ人形の大敵ネズミ軍団@組長他襲来、フランス人形@恐怖の白塗り娘役たち、おもちゃの兵隊@横顔しか見えなかったがこちらも白塗りだよね?若手男役たちも参戦、ドリフ的しっちゃかめっちゃかに!
禁断の恋に落ちた武者人形とお雛様の運命は?!
…………いやあ、なんちゅーかもー、星組クオリティ。
トウコをはじめ、主要キャラはとびきりうさんくさく(誉め言葉)アツくアツく力任せにみんなバカ(誉め言葉)で愉快でたまりません。
オチまで完璧なミュージカル・コメディ。
あのポスターであのタイトルで、ありえねえ(笑)。
たのしいってば。
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