『シークレット・ハンター』は他愛なく、たのしい作品。
 スカスカな分、役者が力業で余白を埋めることが可能。
 

 ダゴベール@トウコは、わざとらしくもクドくて、そしてかわいらしさのある大人の男。
 トウコの洒落た部分、いたずっこな部分を最大限活用できそうなキャラクタ。
 公演が進むにつれどう発展していくかたのしみ。
 

 ジェニファー@あすかは、かわいくてうまくてきれいで、たまらん。なんでこんなにうまいのかなあ、この子。ファニーフェイスのはずなのに、舞台の上で絶世の美女になる、「女優」という不可思議なイキモノ。
 ジェニファーの衣装、みんなすげーかわいいのー。
 ヒロインはこうでなくっちゃ。なにも知らない小学生がママに連れられて客席に坐り、なにもわかんないけどヒロインのお姫様にあこがれる、あの感じよ!
 かわいいお衣装と、かわいいあすか。
 そしてかわいいだけでない、心の奥行きの深さを感じさせる演技。
 正しいヒロイン像に、わくわくする。

 
 悪役男爵@しいちゃんは、なんかなまぬるい笑いが起きていたよーな?

 大人になったねえ、しいちゃん。タニちゃんと同じ属性の人だったのに、『ヘイズ・コード』から大人の男になりつつある。

 実際のところわたしは、「演技をしているしいちゃん」というものがあまりよくわかっていない。この人は正しいタカラヅカスターで、しかもアイドル属性の人で、「なにをやってもしいちゃん」なんだ。や、ここもタニちゃんと同じ。
 どんな役も、「しいちゃん」として完結させてしまう人なので、学年が上がり「しいちゃん」自身が深く大きくなることが、舞台人としての成長、という独特のキャラ。

 素のしいちゃんとはまったくチガウ役を、どう見せてくれるのかたのしみだー。
 初日は役のインパクトだけで終わっちゃった印象。

 
 ボディガード・マックス@すずみんは、クール・ビューティー。
 かっこいい。かっこいいよー。
 すずみんの端正さ、気品を再確認できるっちゅーか、もーすげー好み。
 オチ部分の設定も加え、いちばん萌えたのは、このキャラクタだ。

 
 セルジオ@れおんは、なんか何作もこのキャラばかり見ている気がする……てな、いつものれおん(笑)。がんばれー。
 ついでにマシンガン男イグナシオ@和もがんばれー。
 いろいろいろいろ、大変だと思うけど、がんばれー。

 
 初の大役、情熱の女刑事@みなみちゃんが、かっこいー。スタイルの良さが際立つ……とゆーか、スタイル悪い人が着たら気の毒すぎるパンツルックで客席にお尻ばかり見せている。
 舞台中央のダグを狙う役だから、花道とか舞台の端とかで中央を向いてばかりなので、横顔や後ろ姿が圧倒的に多い。……演出家……もうちょい考えてやれよ……。
 

 えー、各島の住人たち(オチに関わる人々)がまた、クドくてうさんくさくて、素敵です。
 星組ならではだよな。彼らがモブとして存在していても、モブになってないことを逆手に取っている(笑)。
 

 ダグの父のエピソードは謎だし(これもねえ、ついこの間『ノン ノン シュガー!!』で同じ話を観たのよ……なんでカブらせるかな)、ダグの母のキャスティングはさらに謎。

 本来泣かせるはずの場面で、場内大爆笑だったのは、キャスティングミスだろう。なんでこう、無駄な演出をするのかな、こだまっち。

 英真くみちょは素晴らしいんですがね、プログラム写真も含めて。
 サトリちゃんの買ったプログラムを囲んで、みんなで大ウケしました、組長スチール。ぜひチェックしてみて! くみちょ、すごいから!!(笑)

 
 今回、たしかに役は少ないんだけど、なんかみんな、いろんなところでわいわいモブとして登場している。
 上にも書いたけれど、モブがモブにとどまらないのが星組。
 
 ショーのようにみんなでわーっと踊りまくったり客席降りしたり、なんかもー、とにかくにぎやか。
 物語自体が少ない(あっ、言っちゃった)ので、ショータイムをいっぱい入れられました、って感じ。
 や、にぎやかなのはいいことです。

 だって今回、初舞台生公演でもあるんだもの!
 人数多いよ! ひよっこたちも出番多いよ!
 人海戦術やってるよ!

 中詰め?の客席降り場面にて、センター取ってるのが、ますちんだったりして、星組クオリティの奥の深さにツボる(笑)。

 
 でもって、わたしの目を奪いまくるゆーほさとると、鼻の君。

 鼻の君、とゆーのは、今年の文化祭にて、とにかく「鼻」でわたしを魅了した個性的な顔立ちの男の子。名前を蒼羽りくくんという。
 初日の口上のひとりだ。

 やっぱり独特の顔だよね、鼻の君。どこにいてもわかるわ。
 ゆーほさとるがわかるくらい、わかるわ(笑)。

 
 鼻の君を見付けられたおかげで、気が付いた。
 初舞台生が活躍していることに。
 賑やかしに楽器持たされ、がんばって演奏してますよ!

 感心したのは、フィナーレの初舞台生が、ロケット衣装じゃないこと。

 初舞台生なんて所詮デコレーション、脚を出して羽付けて、大階段に載せておけ、てなもんなのに。
 今年はチガウ。

 娘役は娘役の、男役は男役の衣装を付けて、大階段にいるの。

 全員同じだ個性殺せ!のロケットではなく、丸1公演、「娘役」「男役」としてそれぞれ髪型やら着こなしやら考えながら舞台に立てることって、若い彼らにとってどれほどの財産になるだろう。
 デビューした年や組回りによっては、1年間性別分化前のロケット姿だけで過ごすことも、あるだろうに。

 GJだ、こだまっち。

 でも、フィナーレのトウコの衣装は、どーゆー意図で、あんなことに?

 薔薇タン@『ベルばら』の悪夢ふたたび? アレ系の衣装が、トウコにとって鬼門だってことぐらい、わかっているだろうに。

 ……はっ。

 もこもこ衣装に埋もれちゃってるトウコかわいー! 萌え〜〜!! ……とかゆーんぢゃないだろうな?!

 たしかに、ソレはソレで萌えだが……ゲフンゲフン。


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