だから、すずはるき。@ハロー!ダンシング
2007年3月30日 タカラヅカ 続けて、宙組『ハロー!ダンシング』の話。
雪組版が相当トラウマになったので、今後『ハロダン』観劇するのを躊躇した。
しかし、宙組版には一縷の望みがあった。
すずはるき。
この人が出演する、というだけで、「とりあえず、観てみよう」と思えた。
どりーずメンバーは揃ってすずはるきスキーで、なんやかんや言って4人も宙組『ハロダン』観てるよなあ(笑)。しかも、うち2人は東京組だよなあ(笑)。
星、雪、宙と、どんどん知っている出演者が減っている。
星は半分、雪では4人、そして宙に至っては、すずはるき以外、誰も知らないという状態。
わたしの今回の野望は、すずはるき以外、ひとりでもいいから顔と名前をおぼえるだった。
まあ順当にいって、雪でいうせしるポジションの、鳳翔大くんとやらを、おぼえて帰ることにしよう、と思った。
……おぼえました、鳳翔大くん。ははは。
88期なんだね。今調べて、おどろいた。もっとずーーっと下級生だと思ったよ。
わかっていたことだけれど、すずはるきのひとり舞台でした。
長でありながら、主役でもあるという、三面六臂の大活躍。
ゆめみちゃんが娘役であったためにセンターを取れなかった場面を、すずは男役だから任されていた。
それでいい。それが「タカラヅカ」だから。ゆめみちゃんはすばらしい人だけれど、それでもこれが「タカラヅカ」だから。
男役スターが真ん中で輝く舞台は、正しく「タカラヅカ」で、安心してたのしめる。
そういう意味で雪組よりはたのしめたのだけれど、やはり演出のセンスのなさに、盛大に肩を落とした。
後半の目玉である、全員出演の組ごとに出し物の替わるシーン。
星組は「都会はこわいところだ、故郷がいちばん!」、雪組は「オレたちパイロット、Hey!」……そして宙組は「戦災孤児たちの夢」。
すずはるきなのに、子役!!
主演の学年で考えたって、星86期あかし、雪84期ゆめみ&88期せしる、宙83期すずといちばん年長なのに。しかもすず、男役なのに。娘役のゆめみちゃんよりもっと、無理な若作りはキビシイのに。
すずはるきに主役をやらせる公演で、何故わざわざ児童劇団のノリの場面をオリジナルで作るんだ、草野よ。
星も雪も若者・大人の役だったんだってば。
なんで宙だけ全員子役?!
草野ってほんと、ナニも考えてないんだ……。
すず以外は、女子校の文化祭ちっくな公演なんだよ?
すずを魅力的に見せてくれなきゃやってらんねー公演なのに、何故子役……。
そして、タカラヅカ力の低さ5組1の宙組に、性別分化前の子どもをやらせるのはやめようよ……彼らに必要なのは「タカラヅカ」の「男役」「娘役」としてのスキルだってば。
ダービー帽かぶって男女同じ衣装と振付で踊っていると性別がわからない、性別分化していないことに唖然となる人たちだっつーに。
演出家の愛と興味のなさが透けて見えて、精神衛生悪いったら。
いや、宙組はこれでいいのかもしれないけれど。
性別分化なんかしないのが、ライトでいいのかもしれない。髪が短い人が男役、長いから娘役、という区別の仕方でいいのかもしれん。
草野せんせーも、「宙組には性別分化不要」と判断し、それゆえに男女みな同じよーに稽古をつけたのかもしれない。
「男役」ではなく、「男装した女の子」をウリにするのも、モーニング娘。がミュージカルをやるこの時代、たしかに戦略としてアリだろうと思える。
星雪が「男役のキザりを勉強する場」として、サムさ爆発していたトリオ場面を、宙組では男ひとりと女の子ふたりの場面に変更していた。このことからも、やはり宙組は特別な意図を持って演出しているのかもしれない。
この公演での2番手スター位置にいる鳳翔大くんの「男装した女の子」っぽさ、「女子校演劇部のスター」っぽさは、「新しい」形なのかもしれない。
「男役」を「キモチワルイ」と感じる、ヅカファン以外の層へアピールするために、新しいタカラヅカスター像を、宙組で模索しているのかもしれない。
そんななかですずはるきが、「男役」として、美しいこと。
男装した女の子じゃない。
男役。
性別分化していない子どもたちが子役をふつーにごちゃごちゃ演じているなか、「子役は無理があるよ、勘弁してくれよ」と思うくらいに、大人の男。
よかった。
彼がいて。
真ん中に立つ彼を見ることが出来て。
宙組が新しい感覚を重視して創られている組だとしても、まだソレは発展途上であり、完成形ではないはずだ。
今現在、商業ベースで舞台を務めるためには、「男装した女の子」ではなく、「男役」が必要だ。
その意味で、すずはるきの存在が、唯一この公演を支えていた。
すずを眺め、音楽に身を任せているだけで、あっという間の75分だった。
たのしかったよ。
だって、出演者はみんなみんな、とっても一生懸命。
一途な若者たちの息吹を、間近に感じられる、それだけでも楽しめるもの。
やっぱライヴはいいよね。
『ハロー!ダンシング』というのは、ある意味愉快な、大変興味深い公演だと思う。
ひとつ間違えると、劇団への不信感がどーんと目盛りアップしてくれちゃうけど(笑)。
雪組版が相当トラウマになったので、今後『ハロダン』観劇するのを躊躇した。
しかし、宙組版には一縷の望みがあった。
すずはるき。
この人が出演する、というだけで、「とりあえず、観てみよう」と思えた。
どりーずメンバーは揃ってすずはるきスキーで、なんやかんや言って4人も宙組『ハロダン』観てるよなあ(笑)。しかも、うち2人は東京組だよなあ(笑)。
星、雪、宙と、どんどん知っている出演者が減っている。
星は半分、雪では4人、そして宙に至っては、すずはるき以外、誰も知らないという状態。
わたしの今回の野望は、すずはるき以外、ひとりでもいいから顔と名前をおぼえるだった。
まあ順当にいって、雪でいうせしるポジションの、鳳翔大くんとやらを、おぼえて帰ることにしよう、と思った。
……おぼえました、鳳翔大くん。ははは。
88期なんだね。今調べて、おどろいた。もっとずーーっと下級生だと思ったよ。
わかっていたことだけれど、すずはるきのひとり舞台でした。
長でありながら、主役でもあるという、三面六臂の大活躍。
ゆめみちゃんが娘役であったためにセンターを取れなかった場面を、すずは男役だから任されていた。
それでいい。それが「タカラヅカ」だから。ゆめみちゃんはすばらしい人だけれど、それでもこれが「タカラヅカ」だから。
男役スターが真ん中で輝く舞台は、正しく「タカラヅカ」で、安心してたのしめる。
そういう意味で雪組よりはたのしめたのだけれど、やはり演出のセンスのなさに、盛大に肩を落とした。
後半の目玉である、全員出演の組ごとに出し物の替わるシーン。
星組は「都会はこわいところだ、故郷がいちばん!」、雪組は「オレたちパイロット、Hey!」……そして宙組は「戦災孤児たちの夢」。
すずはるきなのに、子役!!
主演の学年で考えたって、星86期あかし、雪84期ゆめみ&88期せしる、宙83期すずといちばん年長なのに。しかもすず、男役なのに。娘役のゆめみちゃんよりもっと、無理な若作りはキビシイのに。
すずはるきに主役をやらせる公演で、何故わざわざ児童劇団のノリの場面をオリジナルで作るんだ、草野よ。
星も雪も若者・大人の役だったんだってば。
なんで宙だけ全員子役?!
草野ってほんと、ナニも考えてないんだ……。
すず以外は、女子校の文化祭ちっくな公演なんだよ?
すずを魅力的に見せてくれなきゃやってらんねー公演なのに、何故子役……。
そして、タカラヅカ力の低さ5組1の宙組に、性別分化前の子どもをやらせるのはやめようよ……彼らに必要なのは「タカラヅカ」の「男役」「娘役」としてのスキルだってば。
ダービー帽かぶって男女同じ衣装と振付で踊っていると性別がわからない、性別分化していないことに唖然となる人たちだっつーに。
演出家の愛と興味のなさが透けて見えて、精神衛生悪いったら。
いや、宙組はこれでいいのかもしれないけれど。
性別分化なんかしないのが、ライトでいいのかもしれない。髪が短い人が男役、長いから娘役、という区別の仕方でいいのかもしれん。
草野せんせーも、「宙組には性別分化不要」と判断し、それゆえに男女みな同じよーに稽古をつけたのかもしれない。
「男役」ではなく、「男装した女の子」をウリにするのも、モーニング娘。がミュージカルをやるこの時代、たしかに戦略としてアリだろうと思える。
星雪が「男役のキザりを勉強する場」として、サムさ爆発していたトリオ場面を、宙組では男ひとりと女の子ふたりの場面に変更していた。このことからも、やはり宙組は特別な意図を持って演出しているのかもしれない。
この公演での2番手スター位置にいる鳳翔大くんの「男装した女の子」っぽさ、「女子校演劇部のスター」っぽさは、「新しい」形なのかもしれない。
「男役」を「キモチワルイ」と感じる、ヅカファン以外の層へアピールするために、新しいタカラヅカスター像を、宙組で模索しているのかもしれない。
そんななかですずはるきが、「男役」として、美しいこと。
男装した女の子じゃない。
男役。
性別分化していない子どもたちが子役をふつーにごちゃごちゃ演じているなか、「子役は無理があるよ、勘弁してくれよ」と思うくらいに、大人の男。
よかった。
彼がいて。
真ん中に立つ彼を見ることが出来て。
宙組が新しい感覚を重視して創られている組だとしても、まだソレは発展途上であり、完成形ではないはずだ。
今現在、商業ベースで舞台を務めるためには、「男装した女の子」ではなく、「男役」が必要だ。
その意味で、すずはるきの存在が、唯一この公演を支えていた。
すずを眺め、音楽に身を任せているだけで、あっという間の75分だった。
たのしかったよ。
だって、出演者はみんなみんな、とっても一生懸命。
一途な若者たちの息吹を、間近に感じられる、それだけでも楽しめるもの。
やっぱライヴはいいよね。
『ハロー!ダンシング』というのは、ある意味愉快な、大変興味深い公演だと思う。
ひとつ間違えると、劇団への不信感がどーんと目盛りアップしてくれちゃうけど(笑)。
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