明智くんと、波越くん。−腐女子注意報?−@明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴
2007年4月3日 タカラヅカ 書きたいことが多すぎて、いちばん書きたいことが書けない……。って、ナニやってんだろうなあ。
いちばん書きたいことっていえばもちろん、花組公演の感想です。
他の組もまんべんなく観るから、先にそっちの感想を書いてしまって、肝心の花組の話が書けない。他の感想はその数回で終わることがわかっているけど、花組の感想は果てが見えない。
だからつい、まず「語ってもせいぜい2日分(6000字程度)だな」とか、「3日(10000字弱)かかるかな」とか、見当のついているものを先に書いちゃうじゃん?
そーやって花組の話が、ちっとも書けない……。
そしてわたしの海馬は不良品。書きたかったことをどんどん忘れていく。
助けてリチャード教授。わたしの海馬をサーチして花組公演の感想をバックアップしてぇ。
ま、それはともかく。
初日からずーっと書きたかったことを書こう。よーやく書こう。
花組公演『明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴』初日。
わたしはひそかに、ものごっつー、びびったことがある。
明智くん@オサ様と、波越くん@壮くん。
お帰りなさい、の壮くんは、なんかものごっつー自然に花組に同化していて、雪にいたときのトホホさがウソのよう。
まちがいなくオトコマエ度も上がっている。
とはいえもちろん、リーマン度が下がることなどない。
勤労者がこれほど似合う二枚目もいない、すばらしきかな壮一帆。
なにより、オサ様との相性がいい。
春野寿美礼はいろいろ困った人で、合わない人には合わせないし、ひとりで勝手に芝居をする。ついて来られない人は平気で置き去りにする。しかも本能、無意識に。
壮くんは空気読めない人で雪組では盛大に浮き、これまたひとり勝手に芝居をしていた。
そんなふたりが芝居で組んだら、どんなとんでもないことになるんだと期待危惧していたんだが。
杞憂だった。
合わせる気のない気ままな天才と、空気読めない天然男は、10年来の相方のよーに、あうんの呼吸で本能的な芝居をしていた。
なんなのこの人たち。
べつに、それぞれが変わったわけでもないのに。
勝手にやっているだけなのに。
相性がいいってのは、こういうことか。
1年半も前に組替えしてきて、未だにオサ様相手に悪戦苦闘しているまとぶ氏が気の毒だ。
ナチュラルボーンの壮一帆は、なーんにも考えずにオサ様の横に収まっている。
明智くんと波越くんは、親友同士。
互いに尊敬の見える、大人の男の友情。
ふたりの関係が、やりとりがあまりに自然で、びっくりしたさ。
なんだよなんだよ壮一帆、なんかやたらとかっこいいぞ?
オサ様がカッコイイのは地球の常識だとしても、その横に立つのが似合うくらい、壮くんもかっこいいぞ?
波越くんは彼特有の鈍くささとなまぬるさで、それでも心を開いて明智くんを見つめている。
明智くんは明智くんで、妙なテンションの高さで波越くんに……甘えている?
初日のおどろき。
あまい。
オサ様なんか、あまいぞ?
心が、波越くんの方を向いている。
銀橋でクネクネ歌っているときはチガウけれど、波越くん相手に話しているときは、ほんとーに波越くんを見ている。自分を見ていない。
や、オサ様演じるキャラクタは、相手への関心度によって心の向け方が変わってくるから。下手すりゃ相手と話しながらも自分のことしか見てないから。
波越くんのこと、好きなんだ。
そう思えるキャラクタ像に、びびる。
さらに。
……さらに、うろたえまくったことは。
新婚ホヤホヤの波越くんに「おめでとう」と言いながら、明智くんは言うんだ。「ひとつ聞いてもいいか」と、改まって。
「どうして結婚した?」
この台詞が。
下手花道から銀橋にかけての立ち位置で、観客に背を向け本舞台上の波越くんにだけ顔を向けて言う、この台詞が。
めちゃくちゃ、甘かったの。
スウィートですよ。
甘え声ですよ。
媚態を含んだ声ですよ。
うろたえましたとも。
なななななんなんのアンタたち。
これって睦言?
恋人同士の会話?
元カレ相手に言ってる?
返す波越くんの台詞もすごい。
「子どもも欲しかったし」
……明智くんには産めないもんな、子ども!!
別れた理由はソレか、波越よ!!
はぁはぁ。
初日から、無駄に消耗しました。
初日のあと、わたしが次に観劇したのはいつだったかな。2日後?(海馬に残ってない……)
そのときには、明智くんの「どうして結婚した?」はふつーの声音になっていました。
やっぱマズかったんだ、初日のアレ。
やりすぎてたんだ。
オサ様の演技は日替わり公演替わりが基本だけど、あれほど完璧に甘え声だったのは、初日1回のみだった。や、わたしはたかだか15回しか観てないから、狭い範囲での話だけど。ん? 回数チガウ? 芝居は捨ててショーだけ観たこともあったよな?(海馬がもうあやふや……)
明智くんと、波越くん。
初日から、わたしの頭を横殴りにしてくれた、麗しきリーマンBLの図。
萌えとか明智受とか、そーゆーことが言いたいわけでもなく、ただもう、明智くんの甘えっ子モード全開さに、オサファンとして目眩がしたのよ。
だって壮くんは、あの通りのなまぬるさで。
甘えっ子なオサ様のことも、同じ温度でふつーに受け止めていそうで。
や、ソレ君、破格の扱いだから!! 君がわかっていないだけで、ものすげーことになってるんだから!!
明智くんの媚態は初日限定だったとは思うけれど、かわりに彼は、追跡シーンでいちゃいちゃしはじめた。
初日はまだ、ふつーだったのに、追跡シーン。
日を追うごとに明智くんと波越くんは、密室の中で愛をはぐくむ。
仕掛けるのが、明智くん。
波越くんはやっぱりぬるい。でも、明智くんにかまわれるのはうれしいみたい。
明智くんは、波越くんの木訥な反応を愉しんでいる。小悪魔的に。
たぶん、このふたりが素晴らしいのは、壮くんに色気がないことだと思う。
彼はほんとふつーの、鈍い30男なのよ。
妻を愛し、仕事に誇りと責任を持ち、親友に心を砕く、ふつーの愛すべき日本男児。
色っぽいことなんかぜんっぜん考えてないし、耽美とか芸術とかもまったくわからない。
そんな、ふつーに健康的な彼の親友が、天才であり、多分に背徳的な美や快感の側に立つ耽美青年であるということ。
波越くんは明智くんを理解できないし、明智くんもソレをわかっているけれど、それでもふたりは親友なの。
互いを尊敬し、愛しているの。
車の中でいちゃつく30男ふたり(公式の年齢設定なんぞ無視)に、変ないやらしさがないのは、波越くんがなにもわかっていないから。
空気読めない男だから。
明智くんの色っぽさをまったく理解せず、彼がデフォルトで振りまいている鱗粉のごときチャームオーラにも無感動。
だからこそ明智くんも安心して、エロ気全開に甘えていられる。
おもしろいなあ。
明智くんと、波越くん。
このふたりの空気感。
美しさの相乗効果。
耽美と健康美。
倒錯と純粋。
黒蜥蜴@彩音を失い、心が死んでしまった明智くんを救うために、波越くんが手をさしのべるのは基本でしょうね。
明智くんの魂懸けた誘い受に、さすがの鈍感波越くんも、重い腰を上げるでしょう。
彼はとことん健康的な思考回路の持ち主だから、「女は妻一筋」「明智くんは男だから、これは不貞ではない」とか、ふつーに思っていそうだ。
そしてそんな波越くんの思考も言動も全部、もちろんわかっているのが明智くん。
素敵な関係。
いちばん書きたいことっていえばもちろん、花組公演の感想です。
他の組もまんべんなく観るから、先にそっちの感想を書いてしまって、肝心の花組の話が書けない。他の感想はその数回で終わることがわかっているけど、花組の感想は果てが見えない。
だからつい、まず「語ってもせいぜい2日分(6000字程度)だな」とか、「3日(10000字弱)かかるかな」とか、見当のついているものを先に書いちゃうじゃん?
そーやって花組の話が、ちっとも書けない……。
そしてわたしの海馬は不良品。書きたかったことをどんどん忘れていく。
助けてリチャード教授。わたしの海馬をサーチして花組公演の感想をバックアップしてぇ。
ま、それはともかく。
初日からずーっと書きたかったことを書こう。よーやく書こう。
花組公演『明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴』初日。
わたしはひそかに、ものごっつー、びびったことがある。
明智くん@オサ様と、波越くん@壮くん。
お帰りなさい、の壮くんは、なんかものごっつー自然に花組に同化していて、雪にいたときのトホホさがウソのよう。
まちがいなくオトコマエ度も上がっている。
とはいえもちろん、リーマン度が下がることなどない。
勤労者がこれほど似合う二枚目もいない、すばらしきかな壮一帆。
なにより、オサ様との相性がいい。
春野寿美礼はいろいろ困った人で、合わない人には合わせないし、ひとりで勝手に芝居をする。ついて来られない人は平気で置き去りにする。しかも本能、無意識に。
壮くんは空気読めない人で雪組では盛大に浮き、これまたひとり勝手に芝居をしていた。
そんなふたりが芝居で組んだら、どんなとんでもないことになるんだと
杞憂だった。
合わせる気のない気ままな天才と、空気読めない天然男は、10年来の相方のよーに、あうんの呼吸で本能的な芝居をしていた。
なんなのこの人たち。
べつに、それぞれが変わったわけでもないのに。
勝手にやっているだけなのに。
相性がいいってのは、こういうことか。
1年半も前に組替えしてきて、未だにオサ様相手に悪戦苦闘しているまとぶ氏が気の毒だ。
ナチュラルボーンの壮一帆は、なーんにも考えずにオサ様の横に収まっている。
明智くんと波越くんは、親友同士。
互いに尊敬の見える、大人の男の友情。
ふたりの関係が、やりとりがあまりに自然で、びっくりしたさ。
なんだよなんだよ壮一帆、なんかやたらとかっこいいぞ?
オサ様がカッコイイのは地球の常識だとしても、その横に立つのが似合うくらい、壮くんもかっこいいぞ?
波越くんは彼特有の鈍くささとなまぬるさで、それでも心を開いて明智くんを見つめている。
明智くんは明智くんで、妙なテンションの高さで波越くんに……甘えている?
初日のおどろき。
あまい。
オサ様なんか、あまいぞ?
心が、波越くんの方を向いている。
銀橋でクネクネ歌っているときはチガウけれど、波越くん相手に話しているときは、ほんとーに波越くんを見ている。自分を見ていない。
や、オサ様演じるキャラクタは、相手への関心度によって心の向け方が変わってくるから。下手すりゃ相手と話しながらも自分のことしか見てないから。
波越くんのこと、好きなんだ。
そう思えるキャラクタ像に、びびる。
さらに。
……さらに、うろたえまくったことは。
新婚ホヤホヤの波越くんに「おめでとう」と言いながら、明智くんは言うんだ。「ひとつ聞いてもいいか」と、改まって。
「どうして結婚した?」
この台詞が。
下手花道から銀橋にかけての立ち位置で、観客に背を向け本舞台上の波越くんにだけ顔を向けて言う、この台詞が。
めちゃくちゃ、甘かったの。
スウィートですよ。
甘え声ですよ。
媚態を含んだ声ですよ。
うろたえましたとも。
なななななんなんのアンタたち。
これって睦言?
恋人同士の会話?
元カレ相手に言ってる?
返す波越くんの台詞もすごい。
「子どもも欲しかったし」
……明智くんには産めないもんな、子ども!!
別れた理由はソレか、波越よ!!
はぁはぁ。
初日から、無駄に消耗しました。
初日のあと、わたしが次に観劇したのはいつだったかな。2日後?(海馬に残ってない……)
そのときには、明智くんの「どうして結婚した?」はふつーの声音になっていました。
やっぱマズかったんだ、初日のアレ。
やりすぎてたんだ。
オサ様の演技は日替わり公演替わりが基本だけど、あれほど完璧に甘え声だったのは、初日1回のみだった。や、わたしはたかだか15回しか観てないから、狭い範囲での話だけど。ん? 回数チガウ? 芝居は捨ててショーだけ観たこともあったよな?(海馬がもうあやふや……)
明智くんと、波越くん。
初日から、わたしの頭を横殴りにしてくれた、麗しきリーマンBLの図。
萌えとか明智受とか、そーゆーことが言いたいわけでもなく、ただもう、明智くんの甘えっ子モード全開さに、オサファンとして目眩がしたのよ。
だって壮くんは、あの通りのなまぬるさで。
甘えっ子なオサ様のことも、同じ温度でふつーに受け止めていそうで。
や、ソレ君、破格の扱いだから!! 君がわかっていないだけで、ものすげーことになってるんだから!!
明智くんの媚態は初日限定だったとは思うけれど、かわりに彼は、追跡シーンでいちゃいちゃしはじめた。
初日はまだ、ふつーだったのに、追跡シーン。
日を追うごとに明智くんと波越くんは、密室の中で愛をはぐくむ。
仕掛けるのが、明智くん。
波越くんはやっぱりぬるい。でも、明智くんにかまわれるのはうれしいみたい。
明智くんは、波越くんの木訥な反応を愉しんでいる。小悪魔的に。
たぶん、このふたりが素晴らしいのは、壮くんに色気がないことだと思う。
彼はほんとふつーの、鈍い30男なのよ。
妻を愛し、仕事に誇りと責任を持ち、親友に心を砕く、ふつーの愛すべき日本男児。
色っぽいことなんかぜんっぜん考えてないし、耽美とか芸術とかもまったくわからない。
そんな、ふつーに健康的な彼の親友が、天才であり、多分に背徳的な美や快感の側に立つ耽美青年であるということ。
波越くんは明智くんを理解できないし、明智くんもソレをわかっているけれど、それでもふたりは親友なの。
互いを尊敬し、愛しているの。
車の中でいちゃつく30男ふたり(公式の年齢設定なんぞ無視)に、変ないやらしさがないのは、波越くんがなにもわかっていないから。
空気読めない男だから。
明智くんの色っぽさをまったく理解せず、彼がデフォルトで振りまいている鱗粉のごときチャームオーラにも無感動。
だからこそ明智くんも安心して、エロ気全開に甘えていられる。
おもしろいなあ。
明智くんと、波越くん。
このふたりの空気感。
美しさの相乗効果。
耽美と健康美。
倒錯と純粋。
黒蜥蜴@彩音を失い、心が死んでしまった明智くんを救うために、波越くんが手をさしのべるのは基本でしょうね。
明智くんの魂懸けた誘い受に、さすがの鈍感波越くんも、重い腰を上げるでしょう。
彼はとことん健康的な思考回路の持ち主だから、「女は妻一筋」「明智くんは男だから、これは不貞ではない」とか、ふつーに思っていそうだ。
そしてそんな波越くんの思考も言動も全部、もちろんわかっているのが明智くん。
素敵な関係。
コメント