東宝から帰ってくると、どーしてもオサ様の話ばかりになるなあ。
 だってあの人ほんとすごいんだもん。
 ムラでもいちいち別人だけど、久しぶりに観るとさらに別物なんだもん。

 オサ様、どーしてあんなにご機嫌なんですか?

 東宝初日『明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴』にて、なにがびっくりしたかって、オサ様のご機嫌ぶり。入りを見た人も「ファンの端から端までわざわざ手を振って歩くような人じゃないのに、してた」と、そのご機嫌ぶりにおどろいていた。
 わたしは入りも出も見ないので、舞台上しか知らないけれど、それにしたってテンションすげえや。

 たのしそうなの。

 笑ってるの、オサ様。
 目をバイオリンの模様みたいにして。
 それがもう、見ていて幸福でならなくなるの。オサ様が笑ってる……しあわせそうに笑ってる……それだけで、胸が痛くなる。

 明智@オサ様が笑いかける相手は、波越@壮くん。そして、小林少年@いちか。ときどきは、黒トカゲ@彩音ちゃん。

 いいなあ。彼に笑いかけられたい……。じーん。

 波越くんのラヴっぷりが、見ていて微笑ましくて。
 波越くんと目が合うなり、にこーって顔面崩すの。
 追跡シーン、初日は急カーブでおっとっとってやってたかな。翌日の昼は手袋波越くんに押しつけて、いやがられてた。夜はマフラーをぱたぱたやって、これまた波越くんにいやがられてた。

 いちばん愉快だったのは、2日目の夜公演での、ホテルでの明智と波越。
 まず最初に、波越くんが明智くんを触った。
 「友人として来た」「泣けるねぇ」のところで、ソファの明智の肩に両手を置く。
 で、次に明智くん、ソファで眠っている波越くんの真後ろに立ち、「寝てしまった」の台詞。いつもなら、ソファの脇で言うのに。
 真後ろに立たれていることを知る波越くん、もうすでに顔が笑ってるの。寝ている(寝たふり?)はずなのに。期待で、顔がゆるんでいる。
 で、期待通り明智くんが、「長年の勘はどうなった」と肩を触る。
 「寝てないぞ」で目を開ける波越くんがもお、うれしそうで。

 なにいちゃついてんだお前ら(笑)。

 らぶらぶで、恥ずかしい……。おっさんふたりでナニやってんだか。

 そーいや昼公演では「知っているようで知らない。友人同士でもよくある話だ」で、明智くんが波越くんに急接近して、おなかのあたりを突いてたな。波越くんのくすぐったそうな顔がまたツボ。
 夜公演はやらなかった。

 とにかくもお、寿美礼サマがご機嫌でご機嫌で。
 テンション高くて。

 オサ様の演技が毎回チガウのはデフォルトだから、3回観て3回ともちがっていたのはとーぜんなんだけど、いつもハイテンションなのはたしかで。

 銀橋のクネクネっぷりも絶好調。

 たのしそーだ。
 たのしそーだ、明智くん!!

 黒トカゲを失ったあとの明智くんのキレっぷりもすげえことになっている。

 初日はあの人、笑ってたんですけど。
 階段の上で「なにが名探偵だ」と言うあたり。
 自嘲とも少しチガウ、ヤバイ笑顔。

 翌日の昼は、怒り狂っていた。目つきの鋭いのなんの。
 涙のあとを頬に残したまま、青白い炎が見えて、震撼した。

 夜公演は笑い続けていた。
 泣きながら、口元が引きつるように笑う。
 また、ときどき表情がすーっと消える。なにか、ぶつんと切れたみたいに。

 ……こわいんですけど。

 明智先生、壊れてる……。

 ご機嫌でハイテンションで、うれしそうでノリノリで、そしてぶっ壊れて狂気の域にまで到達。
 なんか、えらいことになってる……。
 喜怒哀楽がはっきりして、エキセントリックさが全面に出てる。

 春野寿美礼から、目が離せない。

 すごいよー。
 なんてすごい人なんだ。

 で、『TUXEDO JAZZ』でも魔界の中心で渾身のシャウトしてるでしょ。

 カリスマが空気を統べる世界、てのはここまで気持ちいいモノなのかと、彼の求心力に翻弄されるがままですよ。

 だからこそ、彼がふにゃっとした笑顔でたのしそうにしているところを見ると、なんか泣けてくるんだよなあ。
 この人の笑顔のためなら、なんでもできるし、しなきゃ! って気持ちになる……。

 ああもー、オサ様ダイスキ。
 ダイスキ過ぎて、うろたえる。

 なんで東京なんだ。
 もう簡単に観に行けないじゃないか。

 オサ様をもっともっともっと、観たいのに。
 見続けたいのに。
 

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