バウホール公演ポスターについて。
2007年4月15日 タカラヅカ ちょっくら、ポスターの話。
その昔わたしは、たかこ主演『嵐が丘』のポスターを見て、「すげえ、たかこひとり写りだ!!」と感心したんだ。
それまでわたしは、ひとり写りのポスターをろくに見たことがなかったんだな。
もちろん、まったくなかったわけじゃないだろうけれど、意識に残っていない。
主演とヒロイン、2番手までが載るのがあたりまえ、という意識が先にあり、それ以上を考えたことがなかったんだ。
で、たかこの『嵐が丘』に触発され、それ以来「バウホールの宣伝ポスターに、何人で掲載されるか」をチェックするよーになった。
それによってわかったことは、「バウホールのポスターが、ひとり写り」の場合、劇団がかなり期待をしている人で、将来的にトップスターになる可能性が高い、ということだった。
手持ちのチラシで2番手以下ひとり写りなのは、古いところではトド、たかこ、ズンコかな。えー、20世紀後半あたり。
あー、正確には、トドのひとり写りの方がたかこより先だな、もちろん。順番からしても。でも、トドはなんか「順当」だったので(笑)、その直後のたかこの方が印象的だった。なんせモノが『嵐が丘』(ヒロインとふたり写りでなきゃおかしいタイトル)だし。
このへん、バウのチラシは貴重品で、一般人には手に入らなかったので(笑)、自分がチケ取りしたものしか持ってない。(発売日当日にチケカウンターに並んだ人に、ひとり1枚ずつ配布、それ以外は手に入らなかった)
99年あたりから、チラシが自由に入手できるようになった。
★99年のシェークスピア特集
『冬物語』オサ
『から騒ぎ』ガイチ、チカ・ゆうひ・きりやん・星野瞳
『ロミオとジュリエット’99』水、かなみ
『十二夜』タニ、ゆうひ・あーちゃん
『夢・シェイクスピア』ブン、ええっと? ひとりぢゃなかったぞ、たしか
『TEMPEST』ワタル、ねったん・陵あきの
『SAY IT AGAIN』おっちょん・コム、その他いっぱい
『エピファニー』さえこ、妃里梨江
水のロミジュリとブンちゃんのが見あたらない……何故だ……たしかに持っていたし、持ってない人にあげたりするくらい、余裕があったはずなのに。(白目)
ひとり写りは、オサだけ。(でも写りは超微妙)
★2000年
『聖者の横顔』さえこ、妃里梨江
『ささら笹舟』かしげ、まひる
『FREEDOM』樹里、ねったん・あすか
『更に狂わじ』タニ・きりやん、となみ
『トム・ジョーンズの華麗なる冒険』チャーリー、あさこ・まーちゃん
『花吹雪恋吹雪』トウコ、そんちゃん・ねったん
ひとり写りナシ。
★2001年
『マノン』あさこ、かなみ
『イーハトーヴ夢』ねったん、ゆうか・えみくら
『アンナ・カレーニナ』コム、まひる
『フィガロ』水、かなみ・久遠麻耶
『血と砂』けろ・ゆうひ、みえ・たまこ
ひとり写りナシ。
この年はエンカレの年でもあったので……花エンカレリプライズの、まっつ写真見てしばしウケてしまった。(ウケるのか!)
★2002年
『エイジ・オブ・イノセンス』ゆうか、ふーちゃん・まちゃみ
『SLAPSTICK』きりやん、るいるい
『月の燈影』ゆみこ・らんとむ、くるみ
『ヴィンター・ガルテン』かよこ・まとぶん、そんちゃん・チカ
『ホップスコッチ』しい・そう・キム
ひとり写りナシ。
★2003年
『アメリカン・パイ』かしげ、シナ
『里見八犬伝』水
『なみだ橋えがお橋』きりやん
『二都物語』あさこ、彩音・ゆみこ
『厳流』トウコ、ケロ・チカ・ウメ
はい、これだけひとり写りナシが続いたあとだったので、水くんひとり写りを見たときは震撼しました。しかも彼のポスターのみ、2バージョンあったのよね。サイズちがいで別ショット、なんてありえねー。
どれだけ期待されてるんだ、と驚きました。演目的に、他にわらわら出ていてもおかしくないからね。『嵐が丘』でひとり写りだったたかこの不自然さに継ぐ(笑)。
きりやんは納得のひとり写り。この年彼は、タニちゃんの跡を継いでペルソナのイメージガールになったり、タニちゃんがまさかの組替えでいなくなったりと、「ああ、劇団がきりやんを次世代月組トップとして認めたんだな」ということが丸わかりの力の入れぶりだったから。
……まさかの休演で、レールは大きく蛇行してしまったようだけど。この年のきりやんは、ほんとにすごかったんだよ。
★2004年
『送られなかった手紙』壮、他いっぱい
『愛しき人よ』きりやん、あいあい・さららん・るいるい
『NAKED CITY』ゆみこ、あすか
『花のいそぎ』まとぶ、コトコト・れおん
『THE LAST PARTY』タニ
『THE LAST PARTY』ゆうひ
壮くんはひとり写りにカウントしていいのか……? 微妙。
タニちゃんはいつも特別扱いだから、ひとり写りでも違和感なし。ゆーひくんは、タニちゃんとペアだから、ひとり写りだからどうこうとは特に思わず。
★2005年
『DAYTIME HUSTLER』かしげ
イレギュラー感漂う公演、ひとり写り。
だって、通常バウ公演、かしげ1作きりなんて、やっぱなんか変……。
★2006年
『不滅の恋人たちへ』タニ、るいるい
『想夫恋』ほっくん、あいあい・もりえ
『スカウト』らんとむ
『フェット・アンペリアル』しい、すず・ウメ
『やらずの雨』キム、ちとせ
『UNDERSTUDY』七帆、アリス
らんとむがひとり写りだと知ったとき、再び震撼。
そうか、らんとむか、来たか! と。
★2007年
『Hallelujah GO!GO!』れおん、ウメ
『ノン ノン シュガー!!』キム
『NEVER SLEEP』らんとむ、まちゃみ
『大坂侍』きりやん
つーことで、現在。
きりやんは納得のひとり写り。
飛ぶ鳥を落とす勢いだった2003年から、病気で失速し回り道したけれど、今ここでまた本来の道に戻ってきた印象。
あ、ワークショップや再演、特別公演(コラボとかコンサートとか)はカウントしてません。純粋に、バウ公演のみ。
2番手以下のバウなんて、ポスターは賑やかし、いくらでも載せた方がいいんだと思う。
そーゆー意図で、何年も何年も、主役とヒロイン、そして2番手を載せてきたんだろう。第一、複数いた方がドラマを表現しやすいしな。本公演とちがい、バウは物語内容に沿った画面作りをしているもの。
そんななかで、ほんとーに「ピンで売りたい」と思っている男役スターのみに、ひとり写りをさせるのだろう。
作品内容とは無関係に、ただ突っ立っているだけのポスターになってしまったとしても。
売りたいのは「作品」ではなく、「スター個人」である。という、強烈な意思表示。
で、さらに人気と劇団の強固な意志がある場合は、バウより大きなハコだったり、個人冠のコンサートだったりをひとり写りポスター制作でやっちゃうわけだな。
バウのひとり写りはその一歩手前。
今のところ、ひとり写りになった人で、トップスターになっていない人はいない。
劇団の意志なんだ、と思っている。受け取っている。
わたしがどう思うかではなく、劇団の意志として、ただ、受け止めている。
たとえば、大野先生がどんなにしいちゃんひとり写りでポスターを作りたがっても、劇団がOKを出さなかったと思うんだ。……しいちゃんを例に挙げて悪いが。(『フェット…』のポスターは、大好きな人たちのトリオ写りでウレシイ!のだが)演出家の「作品」でありながら、そこには劇団主導の人事も確実にあるんだよなと。
未来なんかどーなることか、さっぱりわからないけどな。
その昔、『嵐が丘』でたかこのひとり写りポスターを見て、震撼した。
「来た」と、そう思った、あの衝撃のまま、現在に至る。
他の人がどう思おうが、わたしはバウのひとり写りポスターには、過剰に反応するぞ(笑)。
つーことで、今年のキムくんひとり写りには、ひとりでやいのやいのゆーてました。
まさかキムくんひとり写りとは思ってなくてな。
きりやんと、らんとむ、キム。……れおんも、ウメちゃんのトップ決定時期とバウ公演がかぶっていなければ、ひとり写りだったかもな。
そして、バウをすっとばしてドラマシティでひとり写り公演をやらされたまとぶ。
彼らが、現在の「劇団の意志」なんだろうなと、受動的に思う。
ただ、ソレだけだが。
その昔わたしは、たかこ主演『嵐が丘』のポスターを見て、「すげえ、たかこひとり写りだ!!」と感心したんだ。
それまでわたしは、ひとり写りのポスターをろくに見たことがなかったんだな。
もちろん、まったくなかったわけじゃないだろうけれど、意識に残っていない。
主演とヒロイン、2番手までが載るのがあたりまえ、という意識が先にあり、それ以上を考えたことがなかったんだ。
で、たかこの『嵐が丘』に触発され、それ以来「バウホールの宣伝ポスターに、何人で掲載されるか」をチェックするよーになった。
それによってわかったことは、「バウホールのポスターが、ひとり写り」の場合、劇団がかなり期待をしている人で、将来的にトップスターになる可能性が高い、ということだった。
手持ちのチラシで2番手以下ひとり写りなのは、古いところではトド、たかこ、ズンコかな。えー、20世紀後半あたり。
あー、正確には、トドのひとり写りの方がたかこより先だな、もちろん。順番からしても。でも、トドはなんか「順当」だったので(笑)、その直後のたかこの方が印象的だった。なんせモノが『嵐が丘』(ヒロインとふたり写りでなきゃおかしいタイトル)だし。
このへん、バウのチラシは貴重品で、一般人には手に入らなかったので(笑)、自分がチケ取りしたものしか持ってない。(発売日当日にチケカウンターに並んだ人に、ひとり1枚ずつ配布、それ以外は手に入らなかった)
99年あたりから、チラシが自由に入手できるようになった。
★99年のシェークスピア特集
『冬物語』オサ
『から騒ぎ』ガイチ、チカ・ゆうひ・きりやん・星野瞳
『ロミオとジュリエット’99』水、かなみ
『十二夜』タニ、ゆうひ・あーちゃん
『夢・シェイクスピア』ブン、ええっと? ひとりぢゃなかったぞ、たしか
『TEMPEST』ワタル、ねったん・陵あきの
『SAY IT AGAIN』おっちょん・コム、その他いっぱい
『エピファニー』さえこ、妃里梨江
水のロミジュリとブンちゃんのが見あたらない……何故だ……たしかに持っていたし、持ってない人にあげたりするくらい、余裕があったはずなのに。(白目)
ひとり写りは、オサだけ。(でも写りは超微妙)
★2000年
『聖者の横顔』さえこ、妃里梨江
『ささら笹舟』かしげ、まひる
『FREEDOM』樹里、ねったん・あすか
『更に狂わじ』タニ・きりやん、となみ
『トム・ジョーンズの華麗なる冒険』チャーリー、あさこ・まーちゃん
『花吹雪恋吹雪』トウコ、そんちゃん・ねったん
ひとり写りナシ。
★2001年
『マノン』あさこ、かなみ
『イーハトーヴ夢』ねったん、ゆうか・えみくら
『アンナ・カレーニナ』コム、まひる
『フィガロ』水、かなみ・久遠麻耶
『血と砂』けろ・ゆうひ、みえ・たまこ
ひとり写りナシ。
この年はエンカレの年でもあったので……花エンカレリプライズの、まっつ写真見てしばしウケてしまった。(ウケるのか!)
★2002年
『エイジ・オブ・イノセンス』ゆうか、ふーちゃん・まちゃみ
『SLAPSTICK』きりやん、るいるい
『月の燈影』ゆみこ・らんとむ、くるみ
『ヴィンター・ガルテン』かよこ・まとぶん、そんちゃん・チカ
『ホップスコッチ』しい・そう・キム
ひとり写りナシ。
★2003年
『アメリカン・パイ』かしげ、シナ
『里見八犬伝』水
『なみだ橋えがお橋』きりやん
『二都物語』あさこ、彩音・ゆみこ
『厳流』トウコ、ケロ・チカ・ウメ
はい、これだけひとり写りナシが続いたあとだったので、水くんひとり写りを見たときは震撼しました。しかも彼のポスターのみ、2バージョンあったのよね。サイズちがいで別ショット、なんてありえねー。
どれだけ期待されてるんだ、と驚きました。演目的に、他にわらわら出ていてもおかしくないからね。『嵐が丘』でひとり写りだったたかこの不自然さに継ぐ(笑)。
きりやんは納得のひとり写り。この年彼は、タニちゃんの跡を継いでペルソナのイメージガールになったり、タニちゃんがまさかの組替えでいなくなったりと、「ああ、劇団がきりやんを次世代月組トップとして認めたんだな」ということが丸わかりの力の入れぶりだったから。
……まさかの休演で、レールは大きく蛇行してしまったようだけど。この年のきりやんは、ほんとにすごかったんだよ。
★2004年
『送られなかった手紙』壮、他いっぱい
『愛しき人よ』きりやん、あいあい・さららん・るいるい
『NAKED CITY』ゆみこ、あすか
『花のいそぎ』まとぶ、コトコト・れおん
『THE LAST PARTY』タニ
『THE LAST PARTY』ゆうひ
壮くんはひとり写りにカウントしていいのか……? 微妙。
タニちゃんはいつも特別扱いだから、ひとり写りでも違和感なし。ゆーひくんは、タニちゃんとペアだから、ひとり写りだからどうこうとは特に思わず。
★2005年
『DAYTIME HUSTLER』かしげ
イレギュラー感漂う公演、ひとり写り。
だって、通常バウ公演、かしげ1作きりなんて、やっぱなんか変……。
★2006年
『不滅の恋人たちへ』タニ、るいるい
『想夫恋』ほっくん、あいあい・もりえ
『スカウト』らんとむ
『フェット・アンペリアル』しい、すず・ウメ
『やらずの雨』キム、ちとせ
『UNDERSTUDY』七帆、アリス
らんとむがひとり写りだと知ったとき、再び震撼。
そうか、らんとむか、来たか! と。
★2007年
『Hallelujah GO!GO!』れおん、ウメ
『ノン ノン シュガー!!』キム
『NEVER SLEEP』らんとむ、まちゃみ
『大坂侍』きりやん
つーことで、現在。
きりやんは納得のひとり写り。
飛ぶ鳥を落とす勢いだった2003年から、病気で失速し回り道したけれど、今ここでまた本来の道に戻ってきた印象。
あ、ワークショップや再演、特別公演(コラボとかコンサートとか)はカウントしてません。純粋に、バウ公演のみ。
2番手以下のバウなんて、ポスターは賑やかし、いくらでも載せた方がいいんだと思う。
そーゆー意図で、何年も何年も、主役とヒロイン、そして2番手を載せてきたんだろう。第一、複数いた方がドラマを表現しやすいしな。本公演とちがい、バウは物語内容に沿った画面作りをしているもの。
そんななかで、ほんとーに「ピンで売りたい」と思っている男役スターのみに、ひとり写りをさせるのだろう。
作品内容とは無関係に、ただ突っ立っているだけのポスターになってしまったとしても。
売りたいのは「作品」ではなく、「スター個人」である。という、強烈な意思表示。
で、さらに人気と劇団の強固な意志がある場合は、バウより大きなハコだったり、個人冠のコンサートだったりをひとり写りポスター制作でやっちゃうわけだな。
バウのひとり写りはその一歩手前。
今のところ、ひとり写りになった人で、トップスターになっていない人はいない。
劇団の意志なんだ、と思っている。受け取っている。
わたしがどう思うかではなく、劇団の意志として、ただ、受け止めている。
たとえば、大野先生がどんなにしいちゃんひとり写りでポスターを作りたがっても、劇団がOKを出さなかったと思うんだ。……しいちゃんを例に挙げて悪いが。(『フェット…』のポスターは、大好きな人たちのトリオ写りでウレシイ!のだが)演出家の「作品」でありながら、そこには劇団主導の人事も確実にあるんだよなと。
未来なんかどーなることか、さっぱりわからないけどな。
その昔、『嵐が丘』でたかこのひとり写りポスターを見て、震撼した。
「来た」と、そう思った、あの衝撃のまま、現在に至る。
他の人がどう思おうが、わたしはバウのひとり写りポスターには、過剰に反応するぞ(笑)。
つーことで、今年のキムくんひとり写りには、ひとりでやいのやいのゆーてました。
まさかキムくんひとり写りとは思ってなくてな。
きりやんと、らんとむ、キム。……れおんも、ウメちゃんのトップ決定時期とバウ公演がかぶっていなければ、ひとり写りだったかもな。
そして、バウをすっとばしてドラマシティでひとり写り公演をやらされたまとぶ。
彼らが、現在の「劇団の意志」なんだろうなと、受動的に思う。
ただ、ソレだけだが。
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