初日観劇時に、ちらりと書いたが。

 『シークレット・ハンター』で、いちばん萌えな役は、マックスだ。

 マックス@すずみん、パラス・アテナ国の王族に代々仕えるボディガード。父親は前皇太子を守って殉職。
 今回の「王女誘拐事件」の首謀者……というか、指揮者。
 ブリジット@あすかの兄。(ついでに、きんさんの息子。や、自分的ツボなの、きんさん−すずみん母子・笑)

 オチに関わることだったから、初日にはどーして萌えなのか、書けなかった。

 彼の「設定」は、萌えだ。

 殉職した父と、あえて同じ職に就く男よ?
 そして、父が命を懸けてなお果たせなかった使命を、実の妹を囮にして果たそうとする男よ?

 萌えだろ、この設定。
 あまりに非情で、あまりに切ないじゃないか。

 マックス少年がどれほど父を愛していたか、誇りにしていたか、語られていなくてもわかる。たとえ作者がなーんにも考えていなくても、設定から、そういうことが想像できるんだ。

 ブリジットもまた、ボディガードとしての教育を受けているのだろう。
 銃の腕も、ギャンブルの腕も、王女だとか王女付きの侍女だとかいう範疇を超え、「王女を護る」という使命のもとに磨かれたモノだろう。王女と見分けがつかないように、つまり影武者として「いつでも王女の代わりに死ぬ」ように育てられた少女。

 この兄妹がどんな想いで自らを鍛え、使命に向き合っていたのか。

 自らを楯とするブリジットよりも、彼女を利用することになる兄の方がつらかっただろーと思うんだ。
 ソレが必要なときは、王女として死んでいく妹を、見殺しにしなければならないのだから。

 そーゆー十字架を背負った男。
 端正で、クール。
 余裕すらある佇まい。

 萌え。

 すずみんのクールビューティぶりがまた、よいのだわ。
 うまい人だなと思う。
 短い出番の中で、有能さと華を印象づけている。
 すずみんの演技はいつも「的確」だと思う。役割を過不足なく当てはめてくる。……だからこそ、脇の仕事をきちっとこなせるんだよなあ。得難い人だ。

 相棒のクリス@ゆかりくんは、美貌の点では申し分ない眼鏡っこなんだが、演技力のなさがちとつらいかな。ただのお笑い一直線でなく、深みも欲しいんだが……まあ、ゆかりくんだから美貌一点集中型、多くを求めるのはまちがっているか。

 マックスは萌えキャラなんだが、彼に絡むクリスと男爵@しいちゃんが、どーにも足りない人たちなので、カップリングがしにくくて、初日はソコがつらかった(笑)。

 で、そのうち開眼。

 やっぱセルジオ×マックスですかね。

 マックスは、どっからセルジオ@れおんを見付けたんだか。ダゴベール@トウコを推薦したのはセルジオだが、そもそもセルジオはどーやってマックスに近づいたんだ?
 もともと知り合い? 友人? セフレ?(こらこら)

 使命と任務に生きる堅い男と、いーかげんでお調子者の情報屋。
 なんか愉快な取り合わせなんですけど。

 親友ということになっているダグにも、マックスのことはナイショみたいだし、やっぱまぁ、そーゆーこと(深く読んで下さい)で、深いんだかドライなんだかという関係(深く読んで下さい)がいいなあ。

 セルジオが「憎めない小悪党」というには、どーにも「ゆがんで」いる気がして。
 それはれおんくんの持ち味なんだけど。
 そのゆがみが、セルジオって実はすげー冷酷なんぢゃね? とか、思わせるんだよなあ。
 保身のためなら、ダグなんか平気で見殺しにしそうだよな、て感じで。

 だってセルジオってさ、誰のことも愛してないよね?

 温度がないラテン男。
 口先だけの明るさ。
 目が笑っていない陽気さ。

 ソコが彼の魅力(笑)。
 ダグはブリジットとハッピーエンドだから手を出さず、マックスとカップリングで、ハイ。

 ダグは聖域だけど、マックスなら汚してもいいから。むしろ彼は、汚れるべきだから。妹を踏み台にする自分自身を、汚すべきだから。
 そんな葛藤を突いて、付け入って、傍若無人に振る舞って欲しいですよ、セルジオ。

 
 鬼畜攻のクールビューティ受(年上)。
 まああ、世の中的にもニーズぴったり、キャッチーですわん。

 
 すずみん、ラヴ。れおんもスキだー。


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