今さらだが、キムくんパソブの話。
もちろん購入済み。
今のキムくんには、この写真集が正しい……のだろうか?
表紙からわかる通り、かわいい少年がメイン・コンセプトのようだ。
たしかに女性はかわいい男の子が好きだし、女装しても魅力的な美形男役が好きだろう。
でもさあ、中性的とガキ臭さは、イコールではないよねえ。
かわいい男の子もそりゃ好きだろーが、基本人気があるのは「大人の男」だ。高校生の甘酸っぱい恋愛よりも、不倫だの立場を超えた宿命の恋だのといった大人の恋愛が求められてているじゃん。
大劇場で上演されている演目を観ても、高校生が主役の芝居はないぞ?
大人の男が時折見せる少年性や、中性的な魅力にときめくのであって、はじめから第二次性徴期前のガキを求めているワケじゃない。
いつまでも子ども臭い男役は、人気が出にくい。
若手の頃は瑞々しい美少年でいいけれど、学年が上がれば色気のある大人に成長しないと、ブレイクにつながらない。
……と、わたしは思っているので、キムくんのパソブの「かわいい少年」写真集に、首を傾げたのだわ。
キムくんはたしかにかわいらしい少年だけど、彼の芸風は骨太で男っぽいと思っている。
外見と芸風が合っていない。
芸風自体はヅカのど真ん中を行けるものなのに、容姿が真ん中から微妙にズレている。
研10になるのだから、そろそろ「かわいい少年」は卒業して、「大人の男」を目指さなければならない……と、思っているところへ、イベントでは「ヒロイン」、バウ主演は「少年役」。でもって、初の写真集は「かわいい少年」。
……「男」を目指すつもりはないのかな。
「女の子みたいな男の子」として、キムをスターに押し上げていくつもりなのだろうか?
でもソレ、需要あるのか? ヅカはジャニーズと似ているけれど、やっぱチガウものなんだよ?
いったいどーするつもりなんだろ? 純粋に、不思議。
とまあ、コンセプトに疑問はあるものの、いちばん危惧していたのが「ふつーの女の子アイドルの写真集」だったので、じつは胸をなで下ろしています。
どーも劇団はキムを「アイドル」にしたくてしょーがないみたいだからなー。
ふつーにスカート穿いた美少女がにっこりしている写真集だったら、どうしようかと(笑)。
キムだったらありそうな気がして。……舞台の彼はちゃんと男っぽいけれど、素顔写真はなんか、「女の子」なものばかりというイメージがあって。……あー、昔のまとぶもそうだったなあ。
「女の子の写真集」ではなく、ちゃんと「男役」です。ただソレが、「かわいい少年」なだけであって、たしかに「男役」。
編集後記によれば、「英国風」だそうですよ。森の中で、パブリック・スクールの学生風のキムくんが微笑んでます。
デートショットの相手役はきらりちゃん、対談相手はコム姫。
意外なのは、コム姫との対談中に幾度となく飛鳥組長の話が出ること。ナガさんが、かなり厳しくキムを鍛えているらしーことがわかり、おどろいた。
ナガさんは慈愛の人、菩薩のよーな微笑みで組子たちを見守っているイメージがあって、手厳しい指導をする人だとはまったく思ってなかったのよ。厳しさではなく寛容さで組をまとめる人、という勝手なイメージ。
なんだ、ちゃんと下級生を叱ったりする人なんだー、と、そんなことに感心。
英国風だろうと、日本の学生風であろうと、キムは少女マンガそのままの美しい少年だー。
健康的なところも、クラシカルな少女マンガっぽい(笑)。
たぶんこの写真集には、「今までの音月桂」のイメージが全部詰まっていると思う。
かわいくて、さわやかで、すこやかな少年。洗剤のコマーシャルに出られそうな、真っ白な笑顔。
エロスがあるとすれば、それも「少年」としてのもの。男以前、大人未満だからこそ持つカラー。
これから先「音月桂」がどう変わっていくのかはわからない。
数年後にこのパソブを手にした新しいファンが、「キムって昔、こんな感じだったの? 今とぜんぜんチガウ!」と思うか、「すごーい、今もぜんぜん変わってない! 永遠の少年!」と思うかは、わからない。
需要があるのは「大人の男」だからと背伸びはせず、「今、現在の姿」をそのまま収めたこのパソブは、「記録」という意味があるのかもしれない。
キムがこれからも、スター街道を行く人であるならば。階段を上っていく人ならば。
彼がどう変わっていくのか。
過渡期を眺める醍醐味として、このパーソナルブックを愛でるのは、ぜんぜんアリだ。
とゆーのも。
今彼は、『エリザベート』で、ルキーニを演じている。
舞台では、彼の「強い」持ち味が解放されている。それはあきらかに、このパソブの「かわいい少年」とはかけ離れたものだ。
これからも音月桂は変わり続けるだろう。成長し続けるだろう。
それがたのしみでならない。
てゆーか「今」、この「かわいい少年」風写真集をキャトレに並べることが劇団の「計算」なのかなと思ってみたり。
なにしろ『エリザベート』だ、ヅカファン以外も劇場にやってくる。
そして、あのルキーニを演じている男が、素顔はこーんなかわいこちゃんだと知ったら、目の玉飛び出るよねっ?
ええっ、よりによってこの子? 他の、いかにも男臭い風の人とちがって、この子どもみたいな子?!
……と、驚かすことが目的かと(笑)。
もちろん購入済み。
今のキムくんには、この写真集が正しい……のだろうか?
表紙からわかる通り、かわいい少年がメイン・コンセプトのようだ。
たしかに女性はかわいい男の子が好きだし、女装しても魅力的な美形男役が好きだろう。
でもさあ、中性的とガキ臭さは、イコールではないよねえ。
かわいい男の子もそりゃ好きだろーが、基本人気があるのは「大人の男」だ。高校生の甘酸っぱい恋愛よりも、不倫だの立場を超えた宿命の恋だのといった大人の恋愛が求められてているじゃん。
大劇場で上演されている演目を観ても、高校生が主役の芝居はないぞ?
大人の男が時折見せる少年性や、中性的な魅力にときめくのであって、はじめから第二次性徴期前のガキを求めているワケじゃない。
いつまでも子ども臭い男役は、人気が出にくい。
若手の頃は瑞々しい美少年でいいけれど、学年が上がれば色気のある大人に成長しないと、ブレイクにつながらない。
……と、わたしは思っているので、キムくんのパソブの「かわいい少年」写真集に、首を傾げたのだわ。
キムくんはたしかにかわいらしい少年だけど、彼の芸風は骨太で男っぽいと思っている。
外見と芸風が合っていない。
芸風自体はヅカのど真ん中を行けるものなのに、容姿が真ん中から微妙にズレている。
研10になるのだから、そろそろ「かわいい少年」は卒業して、「大人の男」を目指さなければならない……と、思っているところへ、イベントでは「ヒロイン」、バウ主演は「少年役」。でもって、初の写真集は「かわいい少年」。
……「男」を目指すつもりはないのかな。
「女の子みたいな男の子」として、キムをスターに押し上げていくつもりなのだろうか?
でもソレ、需要あるのか? ヅカはジャニーズと似ているけれど、やっぱチガウものなんだよ?
いったいどーするつもりなんだろ? 純粋に、不思議。
とまあ、コンセプトに疑問はあるものの、いちばん危惧していたのが「ふつーの女の子アイドルの写真集」だったので、じつは胸をなで下ろしています。
どーも劇団はキムを「アイドル」にしたくてしょーがないみたいだからなー。
ふつーにスカート穿いた美少女がにっこりしている写真集だったら、どうしようかと(笑)。
キムだったらありそうな気がして。……舞台の彼はちゃんと男っぽいけれど、素顔写真はなんか、「女の子」なものばかりというイメージがあって。……あー、昔のまとぶもそうだったなあ。
「女の子の写真集」ではなく、ちゃんと「男役」です。ただソレが、「かわいい少年」なだけであって、たしかに「男役」。
編集後記によれば、「英国風」だそうですよ。森の中で、パブリック・スクールの学生風のキムくんが微笑んでます。
デートショットの相手役はきらりちゃん、対談相手はコム姫。
意外なのは、コム姫との対談中に幾度となく飛鳥組長の話が出ること。ナガさんが、かなり厳しくキムを鍛えているらしーことがわかり、おどろいた。
ナガさんは慈愛の人、菩薩のよーな微笑みで組子たちを見守っているイメージがあって、手厳しい指導をする人だとはまったく思ってなかったのよ。厳しさではなく寛容さで組をまとめる人、という勝手なイメージ。
なんだ、ちゃんと下級生を叱ったりする人なんだー、と、そんなことに感心。
英国風だろうと、日本の学生風であろうと、キムは少女マンガそのままの美しい少年だー。
健康的なところも、クラシカルな少女マンガっぽい(笑)。
たぶんこの写真集には、「今までの音月桂」のイメージが全部詰まっていると思う。
かわいくて、さわやかで、すこやかな少年。洗剤のコマーシャルに出られそうな、真っ白な笑顔。
エロスがあるとすれば、それも「少年」としてのもの。男以前、大人未満だからこそ持つカラー。
これから先「音月桂」がどう変わっていくのかはわからない。
数年後にこのパソブを手にした新しいファンが、「キムって昔、こんな感じだったの? 今とぜんぜんチガウ!」と思うか、「すごーい、今もぜんぜん変わってない! 永遠の少年!」と思うかは、わからない。
需要があるのは「大人の男」だからと背伸びはせず、「今、現在の姿」をそのまま収めたこのパソブは、「記録」という意味があるのかもしれない。
キムがこれからも、スター街道を行く人であるならば。階段を上っていく人ならば。
彼がどう変わっていくのか。
過渡期を眺める醍醐味として、このパーソナルブックを愛でるのは、ぜんぜんアリだ。
とゆーのも。
今彼は、『エリザベート』で、ルキーニを演じている。
舞台では、彼の「強い」持ち味が解放されている。それはあきらかに、このパソブの「かわいい少年」とはかけ離れたものだ。
これからも音月桂は変わり続けるだろう。成長し続けるだろう。
それがたのしみでならない。
てゆーか「今」、この「かわいい少年」風写真集をキャトレに並べることが劇団の「計算」なのかなと思ってみたり。
なにしろ『エリザベート』だ、ヅカファン以外も劇場にやってくる。
そして、あのルキーニを演じている男が、素顔はこーんなかわいこちゃんだと知ったら、目の玉飛び出るよねっ?
ええっ、よりによってこの子? 他の、いかにも男臭い風の人とちがって、この子どもみたいな子?!
……と、驚かすことが目的かと(笑)。
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