野生はきらめきだから。@舞姫
2007年7月4日 タカラヅカ ひとには好みがいろいろあるけれど。
わたしの男の好みの中に、何故か燦然と輝く「身体的特徴」がある。
ソレがあると、なんかときめく。
目がいく。
自分でもどーしてかわからない。
自覚したのも、近年のことだ。
ええ、ソレはすなわち。
目の下の「シワ」だ。
何故。
何故こんなもんにときめくのだ〜〜?!
ケロの目の下のシワが好きだった。
年齢不詳、新公学年からすでにいい感じにおっさんだった。
まっつの目の下のシワが好きだ。
年齢不詳、そのうえなんか薄幸で、たまらんウハウハ、って感じ。
そして月組観劇時はガチャ氏を目で追う自分に気づく。
ゆーひ、そのかを見ていないときはガチャを見ているわたしってナニ?!
ああ彼の、目の下のシワがいけないのよ……なんかわたしの目を奪うのよ……。
そんなわたしですから。
『舞姫』千秋楽の日、ひさびさ(でもないか。けっこう会っているような……)の再会を果たしたパクちゃんとふたりして。
「みつるの、目の下のシワ好き〜〜っ!!」
と、盛り上がる。
……なんてピンポイントな萌えだ……。
はいはいはい、『舞姫』の泣かせ担当、原芳次郎@みつるくんの話!
みつるくんの、あのシワはなんなんですか?
大きな少年めいた瞳とアンバランスなシワ。見た目ジャニーズ系のきらきらなおにーちゃんなのに、あのシワ。
やーん、かっこいー。
原よっしーはベルリンで豊太郎@みわっちの出会う私費留学生。
信念を持ち、異国で戦う雄々しき日本男児。
そう、雄々しいのだ。
顔だけ見りゃーかわいこちゃんなのに、持ち味は骨太。
方言で話す、野性を感じさせる青年。
その美貌と野性味が相まって、キラキラしている。
丹波@らいらい、大河内@しゅん様の嫌味コンビに絡まれたときの、三者三様の歌が好き。
くうぅ、かっこいー。
恋人のマリィ@由舞ちゃんがまた、派手で生命力のある美少女だしさー。
このふたりの並びがとてもきれい。
なにをするでもなく、ただふたりがカップルとしてそこにいる、だけで、わくわくするふたりってのは、ある。
その昔、アルヴァ@たかことライラ@花ちゃんが並んでいるだけでわくわくしたことを思い出した……や、アレは兄妹役だったけど、あまりの映りのよさに。
よっしー単体でもたしかにいい男なんだけど、マリィとの相乗効果でさらに魅力的になっていると思うのよ。
よっしーの部屋で、「ボクのエリス、ボクの恋(はぁと)」と語り続けて別世界へトリップしている豊太郎の後ろで、ごくふつーにいちゃついているよっしーとマリィが、すごく好き。
や、トヨさんそっちのけでよっしーとマリィをオペラグラスでガン見しちゃったりとかな。(トヨさん見ている日もあります、もちろん)
いいなあ。
あたしもよっしーみたいなダーリン欲しい……。指くわえ。
てなことを考えてしまうくらい、いちゃいちゃしているふたりがいいの。
他愛なくて、日常で、幸せそうで。
ふたりに「生活」が、そして「日常」が感じられるのがいいの。
特別だとか運命だとか、そーゆー物語めいたことはなく、ふたりにとってこれが日常、これがふつう。
互いを愛し、そのカラダに触れ、時間を共有するのが「あたりまえ」のこと。
そしてその「あたりまえ」が「ふつーのしあわせ」である、幸福感。
それが、せつないほどまぶしい。
2回目以降の観劇では、ふたりの結末を知った上で観ることになるから、さらに。
ふたりがキラキラしていてしあわせそうで、かわいらしいカップルであればあるほど、泣けてくるのよ。
よっしーの最期、「おかゆさん食べたい」あたりで号泣スイッチON!
ここがいちばん泣けるのは、「人が死ぬ」というわかりやすい泣かせ場所であることに加え、最初の山場だからだろう。
よっしーの死後、たたみかけるようにラストまで持っていくからなー。
みつるは、「熱」のある芝居が出来る人だと思う。
多少アレな脚本でも、役者が熱を放出することで観客を煙に巻いてしまう、アレな脚本がスタンダードであるヅカでは真ん中へ向かう人に必須な条件、持ち味。
『落陽のパレルモ』新公で、本公演とはまったく別物の「恋愛ドラマ」をその熱放射によって見せてくれたように。
原芳次郎役で、その熱を存分に発揮。
死に逝く彼を看取る豊太郎、マリィの熱演と共に、そりゃーもー、涙を搾り取ってくれました。さめざめ。
よっしーのポイントとしてはわたし的にはふたつ。
ひとつは、最初のしあわせいっぱいムードの、豊太郎初訪問時に、言いかけてやめるところ。
枠の中に収まりきらない、誰にもまつろわない獅子を魂に持つ自分自身……そして、シンパシーを感じる友との出会い。
豊太郎の名を呼び、なにか言いかけて……やめる。
あのとき彼が飲み込んだ言葉はなんだったのか。
もうひとつは、彼の死に際の言葉。
日本の将来がどうのという、耳障りのいい台詞じゃないよ。
「口惜しいな……こんな死に方」
くやしい。
我を貫いて、志半ばで倒れる男だからこそ、言って欲しい台詞なんだ。
自分の意志で選んだんだから悔いはない、みたいなことを言われたくない。
だって、ぜんぜん途中じゃん! なにも成し得てないじゃん!
鎖につながれたまま長生きするより、自由な外界で死ぬ方がかっこいい、とか、言われてもこまる。死んだら意味ないって。
自由に生きて、生きて、生きて、幸せにならなきゃ。
自由に生きて、その生き様こそが苦しみこそが幸せだったと、それはわかるけれど、それでもなお、言って欲しいの。「くやしい」と。
志半ばで倒れることが本意ではないと。
まだまだ、先を求めているのだと。
悔いはない、って言われたら、それで終わってしまう。
そこまでの男だってことになってしまう。
原芳次郎は、そうじゃない。
今ここで心ならずも倒れたけれど、もっともっと、高みを目指していたんだ。
もっともっと、進める男だったんだ。
こんなもんじゃない。
もっと、もっと。
だから、くやしい。
こんな死に方。
素直に「くやしい」と口に出せるよっしーが、好き。
そしてそのあと、やっぱり大口を叩いて強がるよっしーが、好き。
死の間際に「くやしい」と言える、現状に満足しない、貪欲な男。
その野生。その生命力。
かっこいいって。
絶対。
だから泣ける。
「おかゆさん食べたい」だの、泣き言言うだけの男ではないから。
その強い男が言う泣き言だから。
泣ける。
豊太郎@みわっち、芳次郎@みつるの歌で泣ける。
……その昔、『野風の笛』新人公演、みつるとみわっちのアカペラで幕が上がるという、ものすげー公演を観て、椅子から転げ落ちそうになったのが、なつかしく思い出される……。
あの破壊力∞の最終兵器みたいなコンビの歌で、泣ける日が来ようとは……。
しみじみ。
すばらしいです。
ほんと。
わたしの男の好みの中に、何故か燦然と輝く「身体的特徴」がある。
ソレがあると、なんかときめく。
目がいく。
自分でもどーしてかわからない。
自覚したのも、近年のことだ。
ええ、ソレはすなわち。
目の下の「シワ」だ。
何故。
何故こんなもんにときめくのだ〜〜?!
ケロの目の下のシワが好きだった。
年齢不詳、新公学年からすでにいい感じにおっさんだった。
まっつの目の下のシワが好きだ。
年齢不詳、そのうえなんか薄幸で、たまらんウハウハ、って感じ。
そして月組観劇時はガチャ氏を目で追う自分に気づく。
ゆーひ、そのかを見ていないときはガチャを見ているわたしってナニ?!
ああ彼の、目の下のシワがいけないのよ……なんかわたしの目を奪うのよ……。
そんなわたしですから。
『舞姫』千秋楽の日、ひさびさ(でもないか。けっこう会っているような……)の再会を果たしたパクちゃんとふたりして。
「みつるの、目の下のシワ好き〜〜っ!!」
と、盛り上がる。
……なんてピンポイントな萌えだ……。
はいはいはい、『舞姫』の泣かせ担当、原芳次郎@みつるくんの話!
みつるくんの、あのシワはなんなんですか?
大きな少年めいた瞳とアンバランスなシワ。見た目ジャニーズ系のきらきらなおにーちゃんなのに、あのシワ。
やーん、かっこいー。
原よっしーはベルリンで豊太郎@みわっちの出会う私費留学生。
信念を持ち、異国で戦う雄々しき日本男児。
そう、雄々しいのだ。
顔だけ見りゃーかわいこちゃんなのに、持ち味は骨太。
方言で話す、野性を感じさせる青年。
その美貌と野性味が相まって、キラキラしている。
丹波@らいらい、大河内@しゅん様の嫌味コンビに絡まれたときの、三者三様の歌が好き。
くうぅ、かっこいー。
恋人のマリィ@由舞ちゃんがまた、派手で生命力のある美少女だしさー。
このふたりの並びがとてもきれい。
なにをするでもなく、ただふたりがカップルとしてそこにいる、だけで、わくわくするふたりってのは、ある。
その昔、アルヴァ@たかことライラ@花ちゃんが並んでいるだけでわくわくしたことを思い出した……や、アレは兄妹役だったけど、あまりの映りのよさに。
よっしー単体でもたしかにいい男なんだけど、マリィとの相乗効果でさらに魅力的になっていると思うのよ。
よっしーの部屋で、「ボクのエリス、ボクの恋(はぁと)」と語り続けて別世界へトリップしている豊太郎の後ろで、ごくふつーにいちゃついているよっしーとマリィが、すごく好き。
や、トヨさんそっちのけでよっしーとマリィをオペラグラスでガン見しちゃったりとかな。(トヨさん見ている日もあります、もちろん)
いいなあ。
あたしもよっしーみたいなダーリン欲しい……。指くわえ。
てなことを考えてしまうくらい、いちゃいちゃしているふたりがいいの。
他愛なくて、日常で、幸せそうで。
ふたりに「生活」が、そして「日常」が感じられるのがいいの。
特別だとか運命だとか、そーゆー物語めいたことはなく、ふたりにとってこれが日常、これがふつう。
互いを愛し、そのカラダに触れ、時間を共有するのが「あたりまえ」のこと。
そしてその「あたりまえ」が「ふつーのしあわせ」である、幸福感。
それが、せつないほどまぶしい。
2回目以降の観劇では、ふたりの結末を知った上で観ることになるから、さらに。
ふたりがキラキラしていてしあわせそうで、かわいらしいカップルであればあるほど、泣けてくるのよ。
よっしーの最期、「おかゆさん食べたい」あたりで号泣スイッチON!
ここがいちばん泣けるのは、「人が死ぬ」というわかりやすい泣かせ場所であることに加え、最初の山場だからだろう。
よっしーの死後、たたみかけるようにラストまで持っていくからなー。
みつるは、「熱」のある芝居が出来る人だと思う。
多少アレな脚本でも、役者が熱を放出することで観客を煙に巻いてしまう、アレな脚本がスタンダードであるヅカでは真ん中へ向かう人に必須な条件、持ち味。
『落陽のパレルモ』新公で、本公演とはまったく別物の「恋愛ドラマ」をその熱放射によって見せてくれたように。
原芳次郎役で、その熱を存分に発揮。
死に逝く彼を看取る豊太郎、マリィの熱演と共に、そりゃーもー、涙を搾り取ってくれました。さめざめ。
よっしーのポイントとしてはわたし的にはふたつ。
ひとつは、最初のしあわせいっぱいムードの、豊太郎初訪問時に、言いかけてやめるところ。
枠の中に収まりきらない、誰にもまつろわない獅子を魂に持つ自分自身……そして、シンパシーを感じる友との出会い。
豊太郎の名を呼び、なにか言いかけて……やめる。
あのとき彼が飲み込んだ言葉はなんだったのか。
もうひとつは、彼の死に際の言葉。
日本の将来がどうのという、耳障りのいい台詞じゃないよ。
「口惜しいな……こんな死に方」
くやしい。
我を貫いて、志半ばで倒れる男だからこそ、言って欲しい台詞なんだ。
自分の意志で選んだんだから悔いはない、みたいなことを言われたくない。
だって、ぜんぜん途中じゃん! なにも成し得てないじゃん!
鎖につながれたまま長生きするより、自由な外界で死ぬ方がかっこいい、とか、言われてもこまる。死んだら意味ないって。
自由に生きて、生きて、生きて、幸せにならなきゃ。
自由に生きて、その生き様こそが苦しみこそが幸せだったと、それはわかるけれど、それでもなお、言って欲しいの。「くやしい」と。
志半ばで倒れることが本意ではないと。
まだまだ、先を求めているのだと。
悔いはない、って言われたら、それで終わってしまう。
そこまでの男だってことになってしまう。
原芳次郎は、そうじゃない。
今ここで心ならずも倒れたけれど、もっともっと、高みを目指していたんだ。
もっともっと、進める男だったんだ。
こんなもんじゃない。
もっと、もっと。
だから、くやしい。
こんな死に方。
素直に「くやしい」と口に出せるよっしーが、好き。
そしてそのあと、やっぱり大口を叩いて強がるよっしーが、好き。
死の間際に「くやしい」と言える、現状に満足しない、貪欲な男。
その野生。その生命力。
かっこいいって。
絶対。
だから泣ける。
「おかゆさん食べたい」だの、泣き言言うだけの男ではないから。
その強い男が言う泣き言だから。
泣ける。
豊太郎@みわっち、芳次郎@みつるの歌で泣ける。
……その昔、『野風の笛』新人公演、みつるとみわっちのアカペラで幕が上がるという、ものすげー公演を観て、椅子から転げ落ちそうになったのが、なつかしく思い出される……。
あの破壊力∞の最終兵器みたいなコンビの歌で、泣ける日が来ようとは……。
しみじみ。
すばらしいです。
ほんと。
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